【Digital SAT対応】SAT Reading & Writingの対策と勉強法!1480点取得者が解説

SAT Reading 対策法
ねこ君
SATの英語、難しすぎて心が折れそうだよ…。長文は読んでる途中で時間がなくなるし、出てくる単語もTOEFLより全然ハイレベルで、目標スコアに届く気がしない(泣)
にゃんこ先生
SATの読解(Reading)はネイティブ向けの試験だから、ものすごいスピードで複雑な文章を処理しないといけない。ノンネイティブには本当に高い壁だよね。
にゃんこ先生
でもね、諦めるのはまだ早い!長文読解で満点を狙うのが難しくても、英文法のルールを問われる「文法問題(Writing領域)」をしっかり攻略すれば、確実に点数を底上げして高得点を狙えるんだよ!
ねこ君
えっ、文法でカバーできるの?学校でたくさん勉強してきたけど、SATでもそれが通用するのかな…?
にゃんこ先生
通用するどころか、一番の得点源になるよ!今日は、実際にSATで1480点を叩き出した先輩が、新しくなったDigital SAT「Reading & Writing」の問題傾向と、絶対に落とせない対策のコツを教えてくれるよ。一緒に戦略を学んでいこう!

 

アメリカのトップ大学を受験する場合、避けて通れないのがSAT対策です。

なかでも英語セクションは、多くの日本人留学生にとって最大の鬼門と言えます。「いくら過去問を解いても点数が上がらない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

さらに、2023年(アメリカ国外)からSATは完全にデジタル化(Digital SAT)され、これまで別々だったReading(読解)とWriting(文法)が統合されて「Reading and Writing」という1つのセクションに変更されました。

この記事では、新しくなったDigital SATのReading and Writingセクションの概要と、確実にスコアを伸ばすための実践的な勉強法を、実際にアメリカ大学受験を経験した筆者の立場から詳しく解説します。

「どこに力を入れ、どこを割り切るべきか」というリアルな戦略を知って、効率的に目標スコアを勝ち取りましょう!

 

この記事の著者:Tani
日本の高校から海外に2年間留学し、アメリカの大学受験を経験。IELTS Academic 8.0、SAT 1480点。2022年秋より、全米トップ5のリベラルアーツカレッジに進学。
⚡️ 30秒でわかる!新SAT「Reading & Writing」攻略法
  • 💡 結論:新形式は「短文・1問1答」のスピード勝負!
    • 長文が廃止され、1段落程度の短い文章から1問ずつ出題される適応型(前半の正答率で後半の難易度が変わる仕組み)テストに変更されました。
  • 🎯 日本人の最大の得点源は「Writing(文法)」:
    • ネイティブ感覚の「響きの自然さ」で選ぶのはNG。時制や記号(セミコロン等)など「文法の原理原則」に立ち返れば確実に満点近くが狙えます。
  • 📖 Reading(読解)は「推測」と「捨てる勇気」:
    • 難解な「文学」や「歴史」の専門用語は文脈から推測。1問約1分11秒しかないため、分からない問題はすぐフラグを立てて飛ばすタイムマネジメントが必須です。
  • 🏆 1500点突破の超現実的なスコア戦略:
    • 英語で満点を狙う必要はありません。「Mathで満点(800点)+ 英語で700点(文法で稼ぎ、読解は7〜8割)」が、日本人がトップ校に合格するための最強ルートです。

詳しくは記事本編で徹底解説!👇

※SAT全体の試験概要や、デジタルSATの最新の申し込み手順について知りたい方は、まず【完全ガイド】ゼロから始めるDigital SAT対策まとめをご覧ください。

新SAT(Digital SAT)の「Reading & Writing」概要

2023年春(アメリカ国外)から、SATは紙からパソコン・タブレットで受験する「Digital SAT」へと完全に切り替わりました。

これに伴い、英語セクションは最も大きな影響を受けています。以前は「Reading(長文読解)」と「Writing & Language(文法)」という2つの独立したセクションでしたが、現在は「Reading and Writing」という1つの統合されたセクションになっています。

ここからは、あなたが実際に受験する最新のテストが、具体的にどう変わったのかを解説します。

 

Digital SATで何が変わった?

新SAT 概要

Digital SATの英語セクションにおける最大の変化は、「長文が廃止され、短文の1問1答形式になったこと」です。

紙のSAT時代は、「1000語近い長い文章(パッセージ)を読み、それに対して10問前後の設問に答える」という形式でした。このため、一度内容を見失うと、その後の設問をまとめて落としてしまうという恐怖がありました。

しかし、現在のDigital SATでは、以下のように形式がガラリと変わっています。

Reading and Writingの主な変更点
  • 文章の短縮化: すべての文章が25〜150語程度(1つの段落ほどの短さ)になりました。
  • 1問1答形式: 「1つの短い文章につき、設問は1つだけ」です。前の問題を引きずることはありません。
  • 幅広いテーマが出題される: 1問ごとに「歴史の文章」「科学のデータ分析」「詩の解釈」など、目まぐるしくトピックが変わります。
  • テスト全体の時間短縮: SAT全体の試験時間が約3時間から2時間14分に短縮され、体力的な負担が軽減されました。

「長い文章をじっくり読む」スキルよりも、「毎回変わるトピックに瞬時に頭を切り替え、短い文章からピンポイントで正解を抜き出す」という情報処理のスピードが求められるようになっています。

 

試験時間・問題数・モジュール構成

新しいReading and Writingセクションでは、合計54問の設問を64分で解きます。

試験は、以下のように2つの「モジュール(ブロック)」に分かれています。

  • モジュール1: 27問(32分)
  • モジュール2: 27問(32分)

1問あたりにかけられる時間は約1分11秒しかありません。文章が短くなったとはいえ、IELTSやTOEFLのようなスピード感でじっくり読んでいては、後半の問題にたどり着く前にタイムアップになってしまいます。

さらに、Digital SATには「適応型(Adaptive)」というシステムが導入されています。

これは、前半のモジュール1の正答率によって、後半のモジュール2で出題される問題の難易度が自動的に変わるという仕組みです。モジュール1で高得点を取ると、モジュール2ではより難易度の高い問題が出題され、最終的に高スコア(1500点以上など)を狙えるようになります。

つまり、後半のモジュールで焦らないためにも、前半のモジュールでいかに正確かつスピーディーに問題を処理できるかが、勝負の分かれ目となります。

 

なお、College Boardの公式分類では、Reading and Writingセクションは「Craft and Structure」「Information and Ideas」「Standard English Conventions」「Expression of Ideas」の4ドメインで構成されています。

本記事では学習しやすさのために、便宜上「Reading寄りの問題」と「Writing寄りの問題」に分けて解説します。

 

【Reading領域】問題の種類と対策のコツ

ここからは、統合された「Reading and Writingセクション」のうち、読解力と情報処理のスピードが問われる【Reading領域】について深掘りしていきます。

短い文章だからといって油断は禁物です。どんな文章が出て、何を聞かれるのかを事前に知っておくことが、限られた時間を最大限に活かす鍵になります。

出題される文章の種類は大きく4つ

SAT Reading 問題内容

Reading領域で出題される短い文章(25〜150語)は、主に以下の4つのジャンルから出題されます。

  • Literature(文学): 小説や詩の一部
  • History/Social studies(歴史・社会科学): アメリカ建国の歴史、経済学や社会学のテキスト
  • Science(科学): 生物、化学、物理学などの研究データや論文
  • Humanities(人文科学): 芸術、哲学などのテキスト

この中で、多くの日本人が最も苦戦するのは「文学」と「歴史」です。

「科学」や「社会科学」は、私たちが日本の学校で習った理科や社会の知識をベースに「あ、これはDNAの話だな」と類推しやすいジャンルです。

一方でこちらは科学を題材にした文章の一例です。DNAについての文章で、データに関する図表も添えられており、理系的な基礎知識があれば比較的スムーズに内容を把握できます。

SAT リーディング 例題

対照的に「文学」は、事前知識なしで登場人物の複雑な感情を読み取らなければなりません。

また「歴史」もアメリカ史特有の時代背景を知らないと、文章のテーマ自体が掴めないことがよくあります。

 

頻出の問題パターン4選

文章を読んだ後、具体的に何を問われるのでしょうか。Digital SATでは、問題のパターンがある程度固定されています。

SAT Reading問題の種類
  • ① 内容理解(Main Idea / Details):
    「結局、この文章は何が言いたいの?」という全体の趣旨や、「文章中の特定の出来事」を正確に読み取れているかを問われます。最もスタンダードな問題です。
  • ② 解答の根拠(Command of Evidence):
    「この著者の主張を最も強力に裏付けるデータ(または文章)は、次のうちどれか?」を選ばせる問題です。科学のグラフや表と一緒に頻出します。
  • ③ 語彙の推測(Words in Context):
    文章中の空欄に当てはまる、最も適切な英単語を選びます。「辞書的な意味」を知っているかではなく、「この前後の文脈にピッタリ合うのはどの単語か」というニュアンスの理解が問われます。
  • ④ 著者の意図と構造(Text Structure and Purpose):
    「著者はなぜ、この文の後にこの具体例を入れたのか?」といった、特定の表現や文章の組み立てについての作者の意図を問われます。

 

Reading攻略のコツ:推測力と「捨てる勇気」

SATのReadingで高得点を取るための最大の壁は、「容赦なく出てくる高度な英単語」「圧倒的な時間のなさ」です。これを乗り越えるための実践的なコツを2つ紹介します。

【コツ1】専門用語は「推測」で乗り切る

SATの長文には、文学特有の回りくどい感情表現や、科学雑誌に載っているようなマニアックな専門用語が平気で登場します。

例えばこちらのパラグラフ。生物学の教科書に出てくるような専門的な語彙が多く使われています。

SAT リーディング 高度な語彙

こちらの段落に出てくるような英単語すべての意味を完璧に覚えるのは非常に難しいはず。

最低限一般的な語彙(chemical formula, molecule, alternation など)はしっかりと覚え、専門的な語彙(pyrimidines など)は文脈から、あるいは普段のリーディングからある程度のどのようなタイプの語彙であるのかの推測(何かの物質なんだろうな…といった推測)できるようにしておく必要があります。

 

【コツ2】分からない問題は「すぐ飛ばす(フラグを立てる)」

1問にかけられる時間は約1分11秒。もし、分からない単語が連続して内容が全く掴めない問題にぶつかったら、そこでウンウン悩んで立ち止まるのは絶対にやめてください。

少し考えてみて分かりそうでなければすぐに次の問題に移る、または問題文をチェックしてみるのがおすすめ。文章中で何を言っているのかわからなくても、問題文を見ればヒントになることが多くあります。

例えばこちらの問題。どれが答えなのかはまだ分かりませんが、AからDの選択肢の中に必ず問題に対する答えがあるのは分かります。

文章の内容が全く見当もつかない場合、こういった問題の選択肢の中にヒントがある場合が多いのです。

SAT リーディング ヒント

Digital SATのアプリには、後で見直すための「マーク(フラグ)」機能があります。時間が厳しいSATにおいて、「捨てる勇気(後回しにする勇気)」は必須のタイムマネジメント術です。

 

【Writing領域】問題の種類と対策のコツ

Reading and Writingセクションの中で、日本人が最も確実に得点を稼げる(満点近くを狙える)のが、この「Writing領域」です 。

Writingといっても、自分でゼロから英作文をするわけではありません 。短い文章の中に下線が引かれており、「その部分の文法的な誤りを正す」「より適切な表現を選ぶ」といった問題が出題されます 。

出題されるパターンはかなり限定されているため、一度ルールを覚えてしまえば、ノンネイティブでもサクサク解けるようになります 。

 

英語の基本文法(Standard English Conventions)

SAT Writing 問題解説

文章の深い意味を理解していなくても、「正しい英文法の知識」さえあれば機械的に解ける問題です 。

  • 時制: 前後の文脈をヒントにします。周りの動詞が「過去形」で揃っているなら、下線部も過去形を選ぶのが基本です 。
  • 人称と主語の一致: 代名詞(it, theyなど)が指している名詞が「単数」なのか「複数」なのかを確実に見極めます 。引っかけとして、「Family(家族)」「Police(警察)」といった、単数・複数の判断が迷いやすい集合名詞がよく狙われます 。
  • 記号のルール(カンマ、コロン、セミコロン、エムダッシュ): 日本の学校ではあまり深く習いませんが、SATでは超頻出です 。例えば、「セミコロン(;)は、独立した2つの完全な文章を繋ぐ時に使う」といった明確なルールがあり、これを知っているだけで瞬殺できる問題が多々あります 。
  • 重複表現(Redundancy): 意味が重複している不自然な表現を見抜く問題です 。

例えば以下の問題では、”soon got worn” の部分に下線が引かれていますが、その後を見てみるとquicklyという副詞があり、soonと意味が重複しています 。ここでは選択肢の中で、意味の重複しないものを選ぶ必要があります 。

SAT Writing問題例

重複表現が問われているということに気づきさえすれば、あとは余計な内容を含まないスッキリとした選択肢を選ぶだけなので、簡単です 。

 

文章の質と文脈(Expression of Ideas)

文法自体は間違っていなくても、「より自然で、論理的な文章」にするための構成力が問われます 。

  • 文章の並び替え: 提示された複数の文を、最も論理的な順番に並び替える問題です 。指示語(This, That)や時間の流れが大きなヒントになります。
  • 文脈の補足・削除: 与えられた文章を補うべきか、補うべきではないか、そしてその理由が問われます 。与えられた文章がどれだけ元の文章と関連しているか、著者の主張を擁護するものであるかを考えます 。
SAT Writing問題例
  • 情報の補足(Rhetorical Synthesis): Digital SATになってから登場した新しい形式です。箇条書きにされた「学生のメモ」を元に、「特定の目標(例:2つの理論の違いを強調する)」を達成するために、最も適切に情報をまとめた1文を選ぶ問題です。

 

語彙と表現の使い分け

sat writing語彙問題解説

その文脈において、最も適切な「つなぎ言葉」や「トーン」を選ぶ問題です 。

  • 接続詞: 適切な接続詞を選ぶ問題です 。下線部の前後の文章を分析し、果たしてそこに置かれるべき接続詞が「順接」なのか、「逆接」なのか、またはそれ以外なのか、を判断します 。
SAT Writing問題例
  • 前置詞: 特定の動詞や名詞とセットで使われる前置詞を正しく選べるかが問われます 。

下の問題であれば、「I read an article *** coworking spaces」の *** に入れられるべき前置詞は何なのか、というテーマ 。いかに英単語と、それと相起する前置詞を結び付けられているかが重要となります 。

SAT Writing問題例
  • フォーマル表現の使い分け: アカデミックな硬い文章の中で、1つだけ「友達同士の会話」のようなカジュアルすぎる選択肢が混ざっていることがあります 。語彙の意味が適当かに関わらず、ある文脈で使うべきでない語彙が存在します 。文章全体のトーン(格式)に合った語彙を選ぶ力が求められます 。
SAT Writing問題例

 

Writing攻略のコツ:出題の意図を汲み取り、原理原則に立ち返る

Writingの問題は、出題の意図がとてもわかりやすいです 。

例えばこちらの問題 。グラフの説明として最も適切な選択肢がどれかを問われています 。

SAT Writing問題例

このような問題に対して、それぞれの選択肢が文法的に正しいかチェックしたり、それに基づいて正解を探したりするのは時間の無駄 。

問題の意図は「グラフの読み取りが正確にできるか」を聞いているので、グラフにのみ注目すれば良いのです 。

SAT Writing問題例

また、Writing領域で迷ったとき、絶対にやってはいけないのが「なんとなく声に出して読んでみて、響きが自然なものを選ぶ」という解き方です。

出題の意図を汲み取ることも関連していますが、選択肢に迷った場合は問題をなるべく単純化するのがWritingのコツ 。

英語を音で覚えているアメリカ人にとっては、「its」と「it’s」、「their」と「there」は発音が同じですので、間違えることもあるでしょう 。SATはそこを意地悪く狙ってきます。

 

しかし、文法をイチから論理的に学んできた日本人ならどうでしょうか。「ここは名詞の前だから所有格の its だな」と、「文法の原理原則」に立ち返ることで、ネイティブが引っかかる罠を軽々と回避できます

Writingの問題は、必ず「ここは時制を聞いているな」「ここはセミコロンのルールだな」という明確な出題意図(論点)が隠されています 。迷

った時こそ焦らず、「今、何のルールを問われているのか」を単純化して考えることが、高得点への最大の近道です 。

 

SAT1480点取得者が実践した!5つの最強勉強法

SAT Reading 勉強法

SATのReading and Writingは、直前の単語の丸暗記など、その場しのぎの対策が通用する試験ではありません。

ここでは、筆者が実際にSATで1480点を取得するまでに実践した、総合的な英語力を底上げするための「5つの勉強法」を紹介します。

① アカデミックな英文をたくさん読む(多読)

遠回りに見えて、最も長期的に効果があるのが「英文をたくさん読むこと」です。

SAT対策に特化するのであれば、日常会話やエンタメ系のニュースではなく、「社会科学」「科学」「歴史」など、SATに出題されやすいテーマの文章を意識して読み込みましょう。

【おすすめのリーディング素材】

  • BBC Future(科学・テクノロジー・社会)
  • Nature(自然科学全般)
  • History.com(歴史全般、特にアメリカ史の背景知識に有効)
  • National Geographic(自然・環境・文化)

文章を読んでいて分からない単語に出会ったら、その場でメモしておきます。その後、単語の意味を調べ上げてから、「日本語に訳さなくてもスラスラ内容が理解できる状態」になるまで、同じ文章を何度も繰り返し読むのがおすすめです。

 

② 英英辞典を活用した語彙習得法

SATレベルの高度な英単語を覚える場合、「1つの英単語につき1つの日本語訳」を覚えるだけでは通用しません。SATでは、その単語が**「どんな文脈で使われるか」「一緒に使われる前置詞は何か」**が問われるからです。

筆者が実践していたのは、Cambridge Dictionary(ケンブリッジ英英辞典)をパソコンのブラウザに常に開いておき、わからない単語を「英語の定義」のまま理解することです。

Cambridge Dictionary 活用例

日本語を介さずに英語のまま覚えることで、リーディングの処理速度が目に見えて早くなります。

また、辞書のページにある「Smart Vocabulary」という項目を見ると、その単語の関連語や類義語が表示されます。

Cambridge Dictionary 活用例

私はこれらの関連語もまとめてノートやAnki(フラッシュカードアプリ)に追加し、毎日何十周も回して定着させました。

 

③ 基本文法の徹底おさらい(Writing特化)

いきなり過去問を解き始める前に、まずはWriting領域で頻出する「文法のルール」をおさらいしましょう。

SATで問われる文法は、コロンやセミコロンの使い方、主語と動詞の一致など、出題パターンが決まっています。Googleで「SAT Grammar Rules」と検索すると、押さえるべき文法事項を簡潔にまとめた記事やPDFがたくさん見つかります。

「昔習った文法を思い出す」感覚でこれらのルールに目を通し、頭の中を整理してから実践演習に移るのが効率的です。

 

④ 公式アプリ「Bluebook」でのPractice Test

SAT Practice Test

Digital SATの対策において絶対に外せないのが、公式テストアプリ「Bluebook」を使った模擬試験(Practice Tests)です。

現在のSATは紙ではなく、自分のパソコンやタブレットにこのアプリをダウンロードして受験します。アプリ内には、本番と全く同じインターフェースで作られた公式模試が複数回分(時期により追加されます)無料で収録されています。

デジタル特有の「ハイライト機能」「フラグ(後で見直すマーク)機能」の操作に慣れること、そして何より「画面上で英文を読み、64分間で54問を解き切るペース配分」を体に叩き込むために、必ずこのアプリを使って本番環境に近い状態で演習を行ってください。

⑤ Khan Academyでの反復練習

Khan Academy SAT

BluebookのPractice Test(公式模試)は回数が限られているため、日々のトレーニングやウォーミングアップとして最適なのが、SAT公式と提携しているKhan Academy(Digital SATコース)です。

ここでは、問題のジャンル(Craft and Structure, Expression of Ideasなど)ごとに細かく分かれた練習問題が豊富に用意されています。

「今日は文法の接続詞の問題だけを10問解く」「明日は科学のデータ読み取り問題を練習する」といったように、自分の苦手な分野をピンポイントで補強するのに非常に役立ちます。

解答の解説も丁寧なので、間違えた理由をしっかり分析しながら進めましょう。

 

Digital SAT対策のスケジュール感

SATの対策は、「IELTSやTOEFLの対策がひと段落し、英語の基礎力(TOEFL 90点〜 / IELTS 6.5〜程度)が身についた段階」から本格的に始めるのが最も効率的です。

基礎がないままSATの勉強を始めても、単語が難しすぎて全く歯が立たず、時間を無駄にしてしまいます。

ここでは、筆者が実際にSAT本番(8月下旬)に向けて行った、「約3ヶ月間の具体的な勉強スケジュール」を紹介します。

【筆者のSAT対策スケジュール(8月受験の場合)】

  • 6月初旬: SATの過去問(Bluebook)を一度眺め、試験の形式と難易度(絶望感)を把握する。同時に、文法ルール(Writing領域)のおさらいを始める。
  • 6月中旬: AnkiやQuizletなどの単語アプリを使い、SAT特化の英単語を毎日猛烈なペースで暗記し始める。
  • 7月初旬: Khan Academyを使って、ジャンル別(文法、グラフの読み取り等)の練習問題を解き始める。同時に、週末を使ってBluebookのPractice Test(公式模試)を通しで解き、時間配分の感覚を掴む。
  • 8月中旬: Practice Testの解き直しと、Khan Academyでの弱点補強(よく間違える文法や特定の読解問題)を徹底的に繰り返す。市販の練習本(Barron’sなど)もサブとして活用。
  • 8月下旬: SAT本番!

本来であれば、もう少し早く(半年前など)から余裕を持って準備できるのが理想です。しかし、高校生は学校の勉強や部活、他の課外活動で忙しく、SATだけに何ヶ月もかかりきりになるのは現実的ではありません。

重要なのは、期間の長さよりも「いかに短期間でSAT用の単語を頭に詰め込み、Bluebookを使った本番形式(時間配分)の訓練に集中できるか」です。

最低でも本番の2〜3ヶ月前には、「SAT特化の単語暗記」と「文法ルールのおさらい」をスタートさせるようにしてください。

 

終わりに:1500点を目指す現実的な戦略とエール

SATのReading and Writingセクションは、高い語彙力、正確な文法知識、そして何より情報処理のスピードが求められる非常にハードな試験です。

多くの日本人留学生が「時間が足りない」「ネイティブ向けの読解なんて無理だ」と、一度は絶望を味わいます。しかし、ここで一つ大切な事実をお伝えします。

トップ校合格の目安となる「SAT 1500点」を取るために、英語セクションで満点を狙う必要は全くありません。

多くの日本人にとっての最も現実的な王道戦略は、「Math(数学)で満点(800点)を取り、Reading & Writingで700点台を確保する」ことです。

【日本人の最強のスコアメイク】

  • Math:800点(計算機も使え、問題自体は日本の高校レベルで簡単)
  • Reading & Writing:700点(文法問題で満点を稼ぎ、読解は7〜8割取れれば十分)
  • 合計:1500点!

つまり、難解な文学のパッセージや、どうしても理解できない専門用語の問題が数問あっても、他の部分(特にWritingの文法問題)で確実に取りこぼしを防げば、700点というスコアは十分に到達可能です。

 

最初から「すべて完璧に解かなきゃいけない」とプレッシャーを感じる必要はありません。

高度な語彙の習得にも、アカデミックな文章を速読するのにも時間はかかります。

しかし、この記事で紹介した勉強法(文法ルールの原理原則、専門用語の推測、分からない問題は飛ばす勇気)を意識して日々の演習を繰り返せば、必ずスコアは伸びていきます。

この記事が、あなたの目標スコア達成の第一歩となることを願っています。頑張ってください!

さらに基礎が固まり、世界上位2%(1500点以上)を狙うためのハイレベルな読解戦略を極めたい方は、ぜひ以下の記事へ進んでください!

【上級者向け】SAT1500点取得者直伝!Reading&Writingの戦略的対策法

 

にゃんこ先生
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