TOEFLライティングIntegrated Taskの必勝法【iBT100点突破勉強法】

toefl writing integrated task
ねこ君
TOEFLライティング、なかなかスコア上がらないなぁ。だいたい23、24点ぐらい・・。
ねこ君
Integrated Taskはちゃんとリスニングでポイントも聞き取れてると思うんだけど、Fairになっちゃうこともある。なんでだろう?
にゃんこ先生
それは、もしかしたらエッセイの構成が良くないのかもしれないね。
にゃんこ先生
構成を見直すことで、エッセイの読みやすさが向上し、採点官による第一印象もだいぶ変わって来る。
にゃんこ先生
さて、今回はTOEFL iBT100点を達成(ライティング27点)したしるたの子が、ライティングで見落としガチな「構成」の重要性を例題と共に解説するよ!

はじめに:私と英語、TOEFLとの戦い

TOEFL勉強歴

初めまして、現在大学4年生の純ジャパ、しるたの子と申します。

私は日本で生まれ育ちましたが、「人生で一度くらいは海外に挑戦したい、いや、しなければならない!!」と突然思い立ち、学部3年次に欧州の大学 (※英語普及率がほぼ100%の国で、大学での授業は全て英語)へ約7ヶ月間交換留学をしました。

よく「言葉が全てじゃない (だいじなのはハートだよ)」などと聞きますが、それはきれいごとでした…!

やっぱり留学をしたり海外に住む上では、英語や現地語が出来るほどに余計なストレスが減り、勉強や生活に楽しく集中できることを実感しました。

 

私が本格的に留学を考え出してからは、英語の勉強にはずいぶん手を焼き、回り道もしましたが、とうとう100点を超えることができました。

( 初受験は日本人平均以下の56点、1年後に84点を取得して渡航、7ヶ月の留学を終えた直後に92点(R22, L23, S23, W24)、そして帰国後に主に「受験テクニック」を磨いて101点(R25, L25, S24, W27)を獲得しました。)

英語のアドバンテージの全く無い純ジャパとしてTOEFLに挑み、高得点を出さなければならない皆様のために、ぜひとも有益な記事や私の実践した具体策を惜しみなく書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 

TOEFL100点を超えたカギの一つは、Writingの答案対策だった!

writing

Rreading passage、lectureの内容ともにきちんと理解し、それを全て書いているつもりなのに、なぜか点数が上がらないという経験はおありですか。

そんな場合は、文章構成や順序を見直すだけで高得点が出る可能性がありますよ!!この記事後半では、どのような構成でIntegrated Taskを書いたのか、具体的にお伝えします。

 

私自身のことをお話ししますと、92点が出た際のWritingのスコアは24点でした。

しかし内訳をみると、Integrated  Task, Independent Task ともに評価はGOOD。え、ちょっと待って!GOOD- GOODでなぜ24点なの??頭の中がハテナだらけの私。

ETSの細かい採点基準は分かりませんが、3段階評価のうち、ふたつとも最高評価をされています。だから、書かなければならない内容を漏らしたり、リスニングで聞き取れなかったという初歩的な問題はクリアしていたのでしょう。

 

だとすれば、「エッセイの読みにくさ」が減点対象となったのではないかと考えました。

そこで私は、「読みやすいエッセイ」を研究して、人生最後のTOEFLに(なりますようにと願いながら)臨みました。結果は、GOOD- GOODで27点、3点アップしました!

 

TOEFL Writing Integrated Task セクション概略

まずこのセクションについて簡単に説明します。WritingセクションはTOEFL-iBTの4つのセクションのうち最後のパートです。

すでに3時間以上英語と格闘し疲労マックスというのも相まって、とてもハードです。Integrated Essay、Independent Essayの計2種類のエッセイをそれぞれ20分、30分で書き上げます。

 

Integrated Taskとは?

TOEFL ライティング Integrated task概要

 

一つ目のIntegrated Taskは、Reading passageの文章と関連するLectureの主張を理解し、双方の主張を織り交ぜながらエッセイを仕上げます。

何を書いても良いわけでは無く、ゴールは決まっていると考えても良いでしょう。

 

まず始めに、アカデミックな文章を3分で読みます。必ず何かの原因や対応策や問題点を3つ論じる文章となっています。

読んだ後に、その3点ひとつひとつを真っ向から否定する教授のLectureを2分聴きます。Lectureは1回しか聞けませんが、Reading passage はLectureを聴き終えたら答案終了までずっと読むことができます。

答案には、その2つの内容を引き合いにしながら、お互いの主張を盛り込んだエッセイを20分間で150–225wordsの分量で書きます。改行はできますが、コピペは出来ません。

 

Integrated Taskの Listeningの難易度

Writingなのに文を読んで、おまけにLectureも聞かなきゃいけないなんて!と思いますよね。

そうなんです。私にとっても、リスニングが20点に届いていなかった頃はとても辛いセクションでした。

しかし、TOEFL-iBTのListening セクションほど、聞き取りが難しくありません。Listeningで20点台半ば(23~24点以上)が出ていれば、 Integrated Taskの聞き取りに関しては問題ないように思います。

 

Writing Integrated Task 高得点獲得の秘訣

TOEFL ライティング Integrated task高得点

本題です。2点の秘訣をご紹介します。

ひとつめは、読みやすさ=展開を予想しながら読めること、です。

正しい情報を詰め込んでも、それが読み手の頭に入りやすい順序で書かれていなければ、「読みにくいエッセイ」と思われてしまい、とても勿体ないのです。

「読みやすいエッセイ」の秘訣は、「Introductionの中で、Reading passageの論点を羅列すること」と、「BodyでLectureの論点を論じる」!

 

設計図としては、以下のようになります。

「reading passage は、〇〇の△△について3点の理由を述べている。理由1、理由2、理由3。しかし、Lectureはそれらの主張を、以下のように否定している。(Introduction)

 

理由1への反論

理由2への反論

理由3への反論。(Body)

 

Lectureの中で教授は、上記のようにReading passageを否定している。(Conclusion) 」

 

このように書くことができれば、読者や採点者は、Introductionで早速3点の主張を知ることができ、さらに次の文章はそれらへの反論を読むことになるのだな、とエッセイの全体像を頭に入れながら読み進めることができますよね。

反対に、Bodyの中で Reading passageとLectureどちらについても論じてしまうと、「あーでもない、こーでもない」調の読みづらいエッセイになってしまうのです。

 

ふたつめは、字数を大幅にオーバーすることです。225wordsどころか、300wordsを超える勢いで書きましょう。減点どころか、加点となります!私も27点が出た時は、字数100wordsオーバーで答案を書きました。

ただ、字数を増やすのに苦心して、見直しの時間が無くなるのは禁物です。見直しに約5分は残すようにしてください。

 

にゃんこ先生
300文字越を目指して、280〜330文字ぐらいはちょうど良いかもね。一方で、350〜370文字とかは書きすぎだと思うぞ。見直す余裕もなくなってしまうだろう。

 

ライティングで高得点が出た答案例(日本語版)

具体例

それでは今から、実際の試験を元に、日本語でエッセイの構成を説明します。例題はこちらです。

Question: Summarize the points made in the lecture, being sure to explain how they challenge the specific points made in the reading passage.

Endotherms are animals such as modern birds and mammals that keep their body temperatures constant. For instance, humans are endotherms and maintain an internal temperature of 37° C, no matter whether the environment is warm or cold. Because dinosaurs were reptiles, and modern reptiles are not endotherms, it was long assumed that dinosaurs were not endotherms. However, dinosaurs differ in many ways from modem reptiles, and there is now considerable evidence that dinosaurs were, in fact, endotherms.

Polar dinosaurs
One reason for believing that dinosaurs were endotherms is that dinosaur fossils have been discovered in polar regions. Only animals that can maintain a temperature well above that of the surrounding environment could be active in such cold climates.

Leg position and movement
There is a connection between endothermy and the position and movement of the legs. The physiology of endothermy allows sustained physical activity, such as running. But running is efficient only if an animal’s legs are positioned underneath its body, not at the body’s side, as they are for crocodiles and many lizards. The legs of all modern endotherms are underneath the body, and so were the legs of dinosaurs. This strongly suggests that dinosaurs were endotherms.

Haversian canals
There is also a connection between endothermy and bone structure. The bones of endotherms usually include structures called Haversian canals. These canals house nerves and blood vessels that allow the living animal to grow quickly, and rapid body growth is in fact a characteristic of endothermy. The presence of Haversian canals in bone is a strong indicator that the animal is an endotherm, and fossilized bones of dinosaurs are usually dense with Haversian canals.

Reading Passageを読んでから、こちらの音源を聞いてください。

 

サンプル解答(文章構成に注目!)

Reading passageは、人間や哺乳類と同様に、恐竜も恒温動物であった可能性について論じている。長い間、恐竜は恒温動物では無いと考えられてきたが、以下の発見が恐竜が恒温動物であったことを示す根拠となっている。一つ目は、極地で恐竜の化石が見つかったことで、通常極地で暮らす動物は全て恒温動物である。二つ目は、他の恒温動物と同様に、恐竜の脚が体の真横では無く真下に位置していることだ。これは運動を支える恒温動物の一つの特徴である。三つ目は、恒温動物の特徴であるハバース管と呼ばれる組織が恐竜の骨から見つかったことだ。

しかし、これらの点について、教授はLecture の中で、以下のように科学的根拠を元に否定している。

 

一つ目は、恐竜が極地で生きていた頃は、今のように極寒では無く温暖な気候であり、変温動物にとっても十分に生きていける環境だったことだ。そして、一時的に寒い時期になれば、恐竜たちは温暖な土地へ移動したり、現代の爬虫類たちのように冬眠をすることだって可能であった。Reading passageの主張は、見当はずれだ。

 

二つ目は、恐竜の脚は必ずしも走るために発達したとは考えられないことだ。教授の言うところによると、恐竜の脚が体の真下にあるのは、何よりも巨体を支えるためだ。他の言葉で言うと、体の真下に脚があったからこそ、恐竜はあのような巨体に成長することができたのだ。Reading  passageが言うように、脚の位置は恒温動物であった証拠であることは微塵もない。

 

三つ目は、恐竜の骨はハバース管とともに成長輪も持っていることだ。成長輪とは動物の成長が遅いことを示唆する。恐竜の成長輪を見れば、彼らは寒冷期には全く成長しなかったかわずかに成長したことがうかがえる。恒温動物というものは、寒い時期にこそ急成長するという特徴があるので、恐竜は恒温動物ではなかったことが言える。

 

Reading passageに対して教授が述べた、以上のような理由で、恐竜は恒温動物でないことが示唆される。

 

答案が上級エッセイに見える表現・語彙集

高得点 表現・語彙

以上の文章を英語でどのように表現するのか、具体例を挙げます。特に、太字で示した単語は、フォーマルな単語です。

これらを用いて、読者や採点者に、アカデミックなエッセイだという「印象」を与えましょう。印象は大切です。

 

  • 記事は、恐竜が恒温動物だったと述べている·示している·推測している·主張している。

the article mentions that dinosaurs were endotherms.

the article suggests that dinosaurs were endotherms.

the article indicates that dinosaurs were endotherms.

the article assumes that dinosaurs were endotherms.

the article investigates that dinosaurs were endotherms.

the article claims that dinosaurs were endotherms.

the article states that dinosaurs were endotherms.

the article argues that dinosaurs were endotherms.

 

  • 記事は、恐竜が恒温動物だった証拠を扱っている。

the article addresses the evidence that dinosaurs were endotherms.

the articles deal with the evidence that dinosaurs were endotherms.

 

  • 教授は、記事に述べられている意見を否定している·疑っている·反論している。

the professor disagrees with the idea mentioned in the article.

the professor casts doubt on the idea mentioned in the article.

the professor disputes the idea mentioned in the article.

the professor challenges the idea mentioned in the article.

the professor denies the idea mentioned in the article.

the professor refutes the idea mentioned in the article.

the professor describes the opposing view.

 

  • 欠点を詳細に述べる

detail the drawbacks

 

  • それは恐竜が恒温動物でなかったと証明する。

It proves that dinosaurs were not actually endotherms.

It confirms that dinosaurs were not actually endotherms.

 

  • その調査された骨は恐竜が恒温動物でないことを示す。

The examined bones showed that dinosaurs were not endotherms.

The investigated bones showed that dinosaurs were not endotherms.

The studied bones showed that dinosaurs were not endotherms.

 

  • レクチャーは恐竜が遅く成長する可能性を強調した

the lecture highlights the possibility that dinosaurs grew slowly.

the lecture emphasizes the possibility that dinosaurs grew slowly.

the lecture underlines the possibility that dinosaurs grew slowly.

 

  • その新しい調査は、有力な証拠を固めた

the new research established convincing evidence.

 

  • パッセージの主張は信憑性が低いようだ

the passage’s claim appears to be less plausible.

the passage’s claim seems to be less plausible.

 

  • その事実は、パッセージの主張と食い違っている。

the fact contradicts an argument in the passage.

 

まとめ

いかがでしたか?みなさんの今までの解答方法と違う点はあったでしょうか?

Rreading passage、lectureの内容ともにきちんと理解できているのに、なぜか点数が上がらないという方は、文章構成や順序を見直すだけで高得点が出る可能性があります!

ぜひぜひ、次の試験で実践してみてください!

 

にゃんこ先生
最後に、当サイトではTOEFL・IELTS対策専門のオンラインコースも提供しているよ!英語対策でお悩みがあれば、遠慮なく連絡してね!

 

 

この記事はインターンのShawnによって編集されました。

 

ねこ君
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にゃんこ先生
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にゃんこ先生
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3 件のコメント

  • 恐竜の問題のサンプル解答の英語版が欲しいです!お手数でなければよろしくお願いします!

  • いつもお世話になっております。integrated taskの制限時間について質問させていただきます。このtaskは制限時間が20分とお伺いしているのですが、この20分は3分のリーディングと2分のリスニング、そして15分のタイピングからなる20分なのでしょうか?
    それともリーディング、リスニングと別に20分のタイピングの時間が与えられるのでしょうか? よろしくお願いいたします。

    • コメントありがとう。
      リーディング、リスニングが終わってから20分のライティングの時間があるよ!

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