



2026年1月、TOEFL iBTのライティングは大きな転換点を迎えました。
最大23分という極めて短い制限時間の中で、3つのタスク(Build a Sentence / Write an Email / Write for an Academic Discussion)を解き切るスピード勝負。
これまでの「150語のテンプレートを丸暗記して貼り付ける」という戦術は、もはや通用しなくなっています。
特に、わずか7分で書き上げる「Email」や、10分で議論に貢献する「Academic Discussion」では、瞬発力と柔軟性が求められます。
しかし、決して絶望する必要はありません。
「型」が不要になったわけではなく、むしろ時間が短いからこそ、迷わず書き出せる「論理の構成」と「フレーズの引き出し」という、本当の意味でのテンプレートが、あなたのスコアを守る武器になります。
この記事では、新形式に特化したテンプレートと、高得点を掴み取るための具体的な活用法を徹底解説します。
- 💡 結論:文章の丸暗記はNG!「論理の型」を叩き込む
- 制限時間が極端に短いため、汎用的な文章を貼り付けると「お題に答えていない」と即減点されます。どんなお題でも「結論→理由→具体例」で迷わず書き出す「構成の型」が必須です。
- ✉️ Emailタスク(7分)は「社会慣習」と「最初の1分」が鍵:
- 相手(教授か友人か)に合わせた適切な丁寧さのフレーズを使い分けます。最初の1分で「誰に」「何を」「どの型で」書くかの構成を決めてからタイピングを始めましょう。
- 🗣️ Academic Discussion(10分)は「対話力」で勝負:
- ただ自分の意見を書くのではなく、「Aさんの意見もわかるが、私は〜」と他の学生の意見を踏み台(Referencing)にしてから自分の主張を乗せる型が高評価の絶対条件です。
- 🔍 具体例は「狭く・深く」書く:
- 短い時間で複数の理由を浅く並べるより、理由は1つに絞り、自分自身の経験(架空でも可)に基づいた解像度の高いエピソードを1つ深く書き込むことがスコアを押し上げます。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
2026年新形式の採点基準やスコア換算、セクション全体の勉強方法については、まず以下のメイン記事をご確認ください。
▶️ TOEFLライティング対策と勉強方法(新形式対応)
目次
なぜ「丸暗記」ではなく「結論が先の型」が必要なのか?
新形式のライティングは非常に時間が短いため、あらかじめ用意してきた150語程度の文章をそのまま貼り付けてしまいたくなるかもしれません。
しかし、それはスコアを大きく落とす原因になってしまいます。
① 採点官(AI)が見ているのは「筋道の通ったロジック」
TOEFLの採点官、そして自動採点システム(AI)が最も重視しているのは、難しい単語をどれだけ知っているかではなく、「質問に対して、筋道の通った論理的な文章を組み立てられているか」です。
丸暗記した文章を無理やりお題につなぎ合わせると、どうしても前後の文脈に不自然なズレが生じ、「質問に真っ直ぐ答えていない」と判断されてしまいます。
【具体例:テンプレートの落とし穴】
例えば、「SNSを子供に制限すべきか?」という問いに対し、「インターネットは現代社会で非常に重要であり、教育に大きな利点をもたらす」という暗記済みの汎用的な文章を書いてしまったとします。
これでは「SNS」「子供」「制限」という問いの本質に触れていないため、どんなに英語が綺麗でも「問いに答えていない(Off-topic)」と見なされ、大幅な減点対象になります。
② 英語の王道ルール「結論が先(Conclusion First)」
日本語では「〜という背景があり、〜だから、私はこう思います」と順序立てて話すことが多いですが、英語の論文やビジネスメールの世界では「結論が先」が絶対のルールです。
最初に結論を宣言しないと、読み手は「結局、何が言いたいの?」と迷子になってしまいます。
【具体例:メールでの依頼】
- × 日本語的な構成:「昨夜から急に熱が出てしまい、病院に行かなければなりません。そのため、今日の課題の提出期限を延ばしていただけないでしょうか。」
- ◎ 英語の型(結論が先):「課題の提出期限を延期していただけないか、お願いしたくご連絡しました。理由は、昨夜からの急な発熱で通院が必要になったためです。」
最初に結論(依頼の目的)を述べることで、教授は瞬時に「この学生は期限延長を求めている」と理解でき、ストレスなく詳細を読み進めることができます。
③ 瞬時に文章を組み立てるための「型の意識」
短い時間でロジックを作るには、文章の丸暗記ではなく、展開の「型」を身体に染み込ませることが不可欠です。
どんなお題が出ても、まずは【結論(主張)】→【理由】→【具体例(サポート)】というパターンに思考を流し込みます。
【具体例:オフィスでのペット飼育について】
- 結論:オフィスでペットを飼うことには賛成だ。
- 理由:なぜなら、社員のストレスを軽減し、生産性を高めるからだ。
- 具体例:例えば、私の友人の会社では犬を連れての出社を許可してから、社内のコミュニケーションが活性化したという実例がある。
このように、真っ白な画面を前にしても「まずは結論から書こう」と迷わずスタートできることが、新形式のスピード勝負において最大の強みになります。
思考を整理する時間を最小限に抑えることで、内容の深掘りや見直しに時間を回せるようになり、結果としてスコアの安定に繋がります。


【Task 1】Write an Email(メール作成)のテンプレートと構成
このタスクでは、与えられたシチュエーションに対して7分間でEメールを作成します。
ここで求められているのは、「教授に課題の延長をお願いする」のか「クラスメイトに打ち合わせの時間を提案する」のか、相手との距離感に合わせて適切な丁寧さを使い分け、用件を簡潔に伝える力です。
メール作成の基本構成(4つのブロック)
どんな相手へのメールであっても、以下の4つのブロックに分けて書くのが鉄則です。この型に沿って書くことで、読み手にとって迷いのない文章になります。
- Greeting(宛名と挨拶): 相手との関係性に合わせた宛名を置きます。
- Opening(目的・結論): 「なぜこのメールを書いているのか」、一番伝えたい用件を最初に述べます。
- Body(詳細・依頼事項): なぜそのお願いをするのかという背景や、具体的な依頼内容を書きます。
- Closing(結び): 感謝の言葉や、相手のアクションを促す言葉で締めくくります。
【距離感別】そのまま使えるフレーズ集
相手の立場によって、使うべき表現の「型」は大きく2つに分かれます。
これらをストックしておけば、本番でゼロから英文をひねり出す必要がなくなります。
■ フォーマル(教授、大学の窓口、面接担当者など)
自分より立場が上の人や、初対面の相手に対しては「丁寧さ」と「明確さ」の両立が重要です。
| 項目 | そのまま使える表現 |
|---|---|
| Greeting(宛名) | Dear Professor [Name], Dear Hiring Manager,(担当者名が不明な場合) |
| Opening(目的) | I am writing to inquire about…(〜についてお伺いしたくご連絡しました) I am writing to request…(〜をお願いしたくご連絡しました) I would like to express my interest in…(〜への関心を伝えたいと思いご連絡しました) |
| Body(依頼・詳細) | I would greatly appreciate it if you could…(もし〜していただけましたら大変助かります) Could you please clarify the details regarding…?(〜の詳細について教えていただけますでしょうか) I apologize for any inconvenience this may cause.(ご不便をおかけして申し訳ありません) |
| Closing(結び) | Thank you for your time and consideration.(お時間をいただきありがとうございます) I look forward to hearing from you.(お返事をお待ちしております) Sincerely, / Best regards, |
■ カジュアル〜やや丁寧(友人、クラスメイト、親しいスタッフなど)
協力関係にある相手には、少し柔らかい表現を使いつつも、論理的に要点を伝えます。
| 項目 | そのまま使える表現 |
|---|---|
| Greeting(宛名) | Hi [Name], / Hello everyone, |
| Opening(目的) | I’m writing to let you know that…(〜について知らせるね) I’m reaching out to you because…(〜の件で連絡したよ) I’m sorry that I won’t be able to make it to…(〜に行けなくなってしまってごめんね) |
| Body(提案・相談) | Why don’t we [action]?(〜してみない?) It might be a good idea to…(〜するのがいいかも!) Do you think you could help me with…?(〜を手伝ってもらえたりするかな?) |
| Closing(結び) | Let me know what you think.(どう思うか教えてね) Thanks a lot! / Best, |
【ワンポイント・アドバイス】
TOEFLのメール作成では、指示(Instructions)の中に「何を書くべきか」が箇条書きで示されています。
それらの要素を上記のフレーズの中に「流し込む」イメージで書くのがコツです。
例えば、「理由を説明せよ」という指示があれば、Body部分で `The reason is that…` や `This is because…` を使って情報を補足しましょう。
攻略のコツ:最初の1分を「パズルの組み立て」に使う
7分という制限時間は、タイピングをしているとあっという間に過ぎてしまいます。
そのため、画面を見たらすぐに書き始めるのではなく、最初の1分で「誰に」「何を」「どの型で」書くかの構成を決めることが最大のコツです。
【本番を想定!最初の1分間の脳内シミュレーション】
お題:あなたは昨夜体調を崩し、今日の授業を休んでしまいました。教授にメールを書き、①授業を休んだことへの謝罪、②遅れをどう取り戻すかの計画、③面談が可能かを聞きなさい。
⏳ 0〜20秒:相手と距離感の確認
「相手は教授(Professor)だから、フォーマルな型だな。Greetingは『Dear Professor [Name],』でいこう」
⏳ 20〜40秒:目的の特定とフレーズの引き出し
「メインの目的は『謝罪と相談』だ。Openingは『I am writing to apologize for…』を使おう。面談のお願い(③)は、失礼にならないように『I would greatly appreciate it if you could…』のクッション言葉のピースを当てはめよう」
⏳ 40〜60秒:パズルの完成(骨組みに情報を流し込む)
「よし、構成はこれでいくぞ!」
- Greeting: Dear Professor Smith,
- Opening(①謝罪): I am writing to apologize for missing today’s class due to a sudden illness.
- Body(②挽回策+③面談依頼): 友達のノートを借りてキャッチアップする旨を書き、I would greatly appreciate it if you could schedule a brief meeting… と繋げる。
- Closing: Thank you for your time and consideration. / Sincerely,
このように、問題文の指示(シチュエーション)を、あらかじめストックしておいた「フレーズの骨組み」というパズルのピースに当てはめていくだけです。
最初にこの手順を踏んで地図を作っておくことで、途中で「次は何を書けばいいんだっけ?」と手が止まるロスタイムを防げます。
結果として、最後にスペルミスや文法を見直すための「黄金の1〜2分」を確実に確保できるようになるのです。


【Task 2】Academic Discussion(学術討論)のテンプレートと構成
このタスクは、大学のオンライン掲示板という設定で、教授の質問に対して自分の意見を投稿する形式です。制限時間はわずか10分しかありません。
ここで採点官が重視しているのは、単に自分の意見を述べることではなく、他の学生の意見をしっかり読んだ上で「議論に貢献できているか」という点です。
Academic Discussionの基本構成(4ステップ)
いきなり自分の意見を書き始めるのではなく、以下の4つのステップ(型)に沿って展開することで、自然と「議論に参加している」構成になります。
- Referencing(他者への言及・賛否): まずは、すでに投稿している他の学生(例えばAさんやBさん)の意見に触れます。
- Claim(自分の結論・主張): その上で、「私はこう思う」という自分の立ち位置を明確にします。
- Development(理由と具体例の深掘り): なぜそう思うのか、自分自身の経験などを交えて具体的に掘り下げます。
- Conclusion(まとめ): 最後に一言で議論を締めくくります。
【立場別】本番で頼りになるテンプレートフレーズ
Academic Discussionでは、自分がどの立場をとるかによって書き出しの「型」が決まります。
用意された2人の学生の意見(AさんとBさん)を読んで、最も自分が書きやすい(理由を思いつきやすい)パターンを選んでください。
■ パターン1:一方に完全に賛成し、理由を付け足す(一番シンプル)
Aさんの意見に同調し、自分なりの「別の理由」や「さらに強い理由」を付け足す、最もオーソドックスで書きやすい型です。
- I completely agree with [学生A]’s point that [Aの意見の要約].
- ([学生A]が言う、〜という点に完全に賛成です。)
- In addition to this, I strongly believe that [自分の主張].
- (これに加えて、私は〜だと強く信じています。)
■ パターン2:両者の意見に触れつつ、一方に賛成する(高得点でおすすめ)
Bさんの懸念に理解を示しつつ、Aさんに賛成する書き方です。両者の発言をしっかり読んでいることが伝わるため「議論への貢献度」が高く評価されます。
- While I understand [学生B]’s concern that [Bの懸念の要約], I firmly agree with [学生A] that [Aの意見の要約].
- ([学生B]の〜という懸念もわかりますが、私は[学生A]の〜という意見に強く賛成します。)
- From my perspective, [自分の主張].
- (私の視点から言うと、〜です。)
■ パターン3:一部賛成しつつ、最終的に反論する(使い勝手が良い)
相手の意見を一度ふんわりと受け止めてから、「しかし(However)」と自分の意見へ持っていく、非常に使い勝手の良い型です。
- I partly agree with [学生A]’s opinion that [Aの意見の要約].
- ([学生A]の〜という意見には部分的に賛成します。)
- However, it is also important to consider that [自分の反論・主張].
- (しかし、〜ということも考慮することが重要です。)
■ パターン4:全く違う「第三の意見」を出す(上級者向け)
用意された2つの意見のどちらにも縛られず、「もっと別の重要なポイントがある」と独自の視点を提示する型です。
- Although I acknowledge the perspectives presented by both [学生A] and [学生B], my belief is that [全く新しい自分の意見].
- ([学生A]と[学生B]の両方の視点は理解できますが、私は〜だと信じています。)
【ワンポイント・アドバイス】
ここで一番大切なのは、どのパターンを選んでも「[ ] の中に入れる要約は、できるだけ自分の言葉で言い換える(パラフレーズする)」ことです。
問題文の学生のセリフを一言一句そのまま丸写し(コピー&ペースト)してしまうと、「自分の言葉で表現する力がない」と見なされ減点される恐れがあるため注意しましょう。
展開(Development)で使える表現集
自分の主張(Claim)を書いた後は、文字数を稼ぎつつ説得力を持たせるために、具体的なエピソードやその結果を付け足す必要があります。
以下のフレーズを使って、論理のバトンを自然に繋いでいきましょう。
1. 具体例や実体験を語る(例示)
抽象的な意見を、説得力のあるパーソナルなエピソードに落とし込むためのフレーズです。
- For instance, / For example,(例えば、)
- To illustrate this,(これを具体的に説明すると、)
- Based on my own experience,(私自身の経験に基づくと、)
- When I was in high school/college,(私が高校/大学だった頃、 ※実体験の導入に最適)
2. 結果や影響を示す(帰結)
その具体例や行動が、最終的にどんな良いこと(あるいは悪いこと)をもたらしたのかを説明します。
- As a result,(その結果として、)
- Consequently, / Therefore,(結果的に、/したがって、)
- This leads to…(これは〜という結果に繋がります)
3. さらに情報を付け足す・強調する(追加・強調)
エピソードをさらに補強したり、どうしても伝えたいポイントを強調したりする際に使います。
- Furthermore, / In addition,(さらに、/加えて、)
- Moreover,(その上、)
- It is crucial to note that…(〜という点に注意することが非常に重要です)
4. 別の視点を入れる・言い換える(対比・換言)
文字数が足りない時や、より分かりやすく説明し直して読者(採点官)の理解を深める時に重宝します。
- On the other hand,(一方で、)
- In other words,(言い換えると、)
【ワンポイント・アドバイス:狭く深く書く】
10分間という短い時間の中で、理由を「First… Second…」といくつも並べる必要はありません。
理由は1つに絞り、「Based on my own experience,」から始まる具体的なエピソード(Development)を1つ、狭く深く詳しく書き込むことが、新形式でスコアを押し上げる最大のポイントになります。


まとめ:型を覚えたら、あとは「反復練習」あるのみ
テスト本番の極めて短い制限時間の中では、「次は何を書こうか」「どうやって書き出そうか」と悩んでいる時間はありません。
今回紹介した構成の「型」と「フレーズ」を頭に入れ、お題を見た瞬間に「このシチュエーションなら、このフレーズで書き出す!」と引き出せるように、英語の「反射神経」を鍛えておくことがスコア安定の鍵になります。
型を理解したら、あとは実践あるのみです。
まずは過去問やサンプル問題を開き、最初の1〜2分で頭の中に簡単な構成(アウトライン)を作り、残りの時間で一気に書き上げる「クイックライティング」の練習を今日から始めてみましょう。
このリズムを身体に覚え込ませることで、本番でも焦らず自分のペースで書き切ることができるようになります。


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いつもお世話になっております。integrated taskの制限時間について質問させていただきます。このtaskは制限時間が20分とお伺いしているのですが、この20分は3分のリーディングと2分のリスニング、そして15分のタイピングからなる20分なのでしょうか?
それともリーディング、リスニングと別に20分のタイピングの時間が与えられるのでしょうか? よろしくお願いいたします。
コメントありがとう。
リーディング、リスニングが終わってから20分のライティングの時間があるよ!