どの大学院に出願すべき?「スコア別」悔いのない留学・学校選び

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ねこ君
おれ、GPA3.5、GMAT680点、TOEFL101点、仕事経験3年、どんなビジネススクールを申請すべきなの?

ねこ君
留学コンサルはTOEFL105点ないとTOP校行けないぞとか良く言うけど、TOEFLもっと頑張ったほうがいいのかなぁ・・?

ねこ君
あと何回TOEFL受ければいいんだよ・・

にゃんこ先生
TOEFLは、学校の最低基準を満たしていれば良い。それ以上を取っても選考のプラスにはほとんどならない。

海外留学を目指しているものにとって、どの学校を選ぶかは、今後の人生の方向性を決めることになる重要事項である。

何点を目指せば良いのか、スコアは足りているのか、このスコアでどこに申請できるのか・・。

 

さまざまな留学コンサルに聞いても、友人や留学経験者に聞いても、人によって答えが異なり、どれを信じればいいかはなかなかわからない。

今日は、海外留学を志す際の、学校選びの仕方を考えよう。

スコア別の学校選び

とても簡単で乱暴なまとめ方をすると、ざっくり下記の基準で志望校を絞ると良い。

GPA3.6~4.0、GMAT 730点~(又はGRE330点~)

TOP1~20の大学院を中心に申請。

同時に、正規分布を考えて(滑り止めのため)同レンジの申請者と差別化ができるTOP20~50の学校を1校か2校に申請。

 

GPA3.2~3.5、GMAT680点~(又はGRE320点~)

TOP40~60の大学院を中心に申請。

同時にTOP20~100の学校から、チャレンジ校と滑り止めを1校か2校申請。

 

GPA3.0~3.1、GMAT600点~(又はGRE310点~)

TOP80前後の学校を中心に申請、同時にTOP50~120の学校から、チャレンジ校と滑り止めを1校か2校申請。

 

にゃんこ先生
もちろん、点数だけじゃなくて、仕事経験やアカデミックなバックグラウンドを考慮して志望校の調整はできる。

 

TOEFLは最低ラインあれば良い

ここで注意してほしいのは、TOEFLスコア(各項目のスコアを含む)は、志望校が求めている最低基準に満たせば良いと言うことだ。100点以上が最低基準であれば、100点でも105点でも審査に影響はしない。

TOEFLは学力テストではなく、単純に英語の試験であり、申請書類を次の審査ステップに行かせるかどうかの判断基準でしかない。

大学が求めている最低ラインをクリアできれば、それ以上高い点数をいくら取っても合格の確率は変わらない。(GMATは違う。学力を測る試験なので、点数が高いほど申請に有利)

 

にゃんこ先生
ここで一つ注意して欲しいのは、本当の英語力はTOEFLの点数ではなくインタビューでも見られていると言うこと。最低基準を満たしていたら、あとは話せるかどうかが試される。

 

スコア以外の要素

さて、本当はこのような、試験の点数のみによる、学校選びの方法は適切ではない。

学校選びの答えは基本、自分自身にしかない。志望校の良し悪しは、留学の目的や価値観にもよるし、合格が決まる際には、試験やGPAの点数以外に、予測不可能な要素が多すぎる。

留学先を選ぶ際には、以下のことを考えてみよう。

 

留学の目的

一部の人にとって、留学できることが最優先、あるいはTOP校にしか行きたくない、かもしれない。多くの人は、「留学最優先」「TOP校最優先」の二者間のはずである。

 

「留学最優先」寄りの人は、期待値が低いため、なにかしら学校に受かる確率は高い。「TOP校最優先」寄りの人は、受かる確率は低くなるけど、良い学校に受かる確率は「留学最優先」派よりは高いだろう。

あなたはどっち派?留学を通じて何を得たい?

 

リスクへの考え方

自分ににこう聞いてみよう

 

  • もし、ハーバードに受かる確率が0.1%と事前に知っているなら、あなたは申請する?
  • もし、ハーバードに受かる確率が1%と事前に知っているなら、あなたは申請する?
  • もし、ハーバードに受かる確率が5%と事前に知っているなら、あなたは申請する?
  • もし、ハーバードに受かる確率が10%と事前に知っているなら、あなたは申請する?
  • もし、ハーバードに受かる確率が20%と事前に知っているなら、あなたは申請する?

 

留学の目的は別として、リスク/リターンに対する考え方は人による。

ある人は20%或いは80%の確率がないとリスクを冒したくない、ある人は1%の確率でも試す価値があると考えている。申請するかどうかは、自分次第である。

あなたの考え方を考慮せず、「●●点がないと申請しないほうがいい」というアドバイスは無責任で、まったく参考にする必要はない。

 

予測不可能な要素

スコア以外、さまざまな情報があなたの能力を表し、審査プロセスに大きく影響を与える。

例えば、あなたのエッセイがたまたまある教授に感動させたかもしれない。あるいは、あなたのインタビューが非常にうまく行ったかもしれない。

エッセイやインタビューの審査はある程度主観的なもので、だれも予測できない。

 

合格ができるかどうかは、他の申請者のレベルにもよる、年によって申請者の平均水準が変わってくることもあり、これはさらに予測できない要素となる。

 

答えはあなた自身にある

結論

合格に影響する要素はこれほどあるのに、TOEFLやGMATのスコアだけで正確な予測はあり得ない。ここで、確実に言えることは、以下の通り。

 

  • GPA3. 0は大学院のボトムライン。GMAT550は確実に低いスコアで、この条件でTOP10をチャレンジするのは時間の無駄
  • GPA4. 0はとても優秀で、GMAT770は非常に素晴らしいので、これでランキング80位ぐらいの学校を申請するのは実力の無駄

 

しかし、この両極端の間、GPA3. 5、GMAT680の人は、TOP30の学校かTOP70の学校を申請すべきか、誰も明確な答えを持っていない。もし、その状態で「こうすべき」と提言する人がいれば、その人は、無責任である。選考には試験スコアだけでなく、点数以外の要素が大きく影響する。

 

最後のアドバイス

結論のなさそうなことをだらだら書いて申し訳ないが、最後に、学校選びで悩んでいる申請者へ3つのアドバイスがある。

 

TOEFLの点数で悩まない

多くの申請者は、日本の留学コンサルの「105点ないとTOP校に申請できない」という話を信じ、TOEFLの高得点のため相当のエネルギーを使う、あるいはTOP校を諦める。

志望校が求めているTOEFL最低ライン(各項目のスコアを含む)をクリアしたら、GMATスコアを高めることにフォーカスしよう。

 

ランキングを気にしすぎない

TOP20校は、50位前後の学校よりは優秀だが、TOP8とTOP9、30位と35位の間はそんなに違いはない。

 

TOP20校をチャレンジしたい人へ

TOP20校では、世界中最も優秀な人たちと競う必要があるため、GMATやGPAが高いだけでは目立たない

自分の経歴の中で、目立つもの、人に共感を呼ぶものを深く掘り起こしてエッセイを書きなぐり、インタビューに望もう。

 

にゃんこ先生
最後に、当サイトでは海外大学・大学院進学のサポートやTOEFL・IELTS対策専門のオンラインコースも提供しているよ!!留学準備や出願でお悩みの方は、遠慮なく連絡してね!

 

 

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10 件のコメント

  • 例えばGPA3.0でGMAT770点の場合、ハーバードやプリンストンのようなトップスクールでも望みはあるでしょうか?自分は3年が終わった現時点で評定2.0下回ってます(泣)卒業はできます…。GMATやGREの点数次第で挽回できるなら諦めたくないです。
    GPAの算出方法で質問なのですが、自分はかなりの数、単位を落としているのですが、これもやはり計算に含まれてしまうのでしょうか。落単はなかったことにできる、なんて制度はないですよね…。

    • めぐみるくさん

      落とした単位はGPA0として表示される。今からできることは4年目しっかり勉強して素晴らしいGPAを取って、「最初はダメだったけど努力して最後の1年間は素晴らしい成績が取れた」というストーリを作って挽回すること。GPAが低い場合どうしよう、については下記の記事を参考してみよう。
      https://www.path-to-success.net/low-gpa-mba-possible

      繰り返しになるけど、出願者の審査はGPAだけでもなく、GMATだけでもない。GPAやGMATが示した学力に加え、職歴/研究歴、英語力、エッセイ、インタビュー等を通じて総合的に判断する。ただ、一つ知って欲しいのは、ハーバードやプリンストンの出願者は、GPAやGMATだけが高い(例:GPA3.8以上、GMAT 730以上等)だけでなく、他の面でも素晴らしい実績を残した人ばっかりなので、めぐみるくさんはGPAが低い分、他の面において他の出願者よりさらに素晴らしい結果を出せないと、合格の可能性は低くなる。

      4年目のGPAを極力高めた上、TOEFL/IELTSとGMAT/GREで高得点を取ろう。目指しているのがMBAであれば、卒業したら良い職歴を作る必要があるし、他の研究科に行きたいなら、自分の研究実力を証明するには論文を発表したりする必要もある。さらに、自分の人生やこれから実現したい夢をよく考え、心が打たれるようなエッセイを書こう。

      また、アメリカのトップスクールだけでなく、ヨーロッパやアジアの学校も滑り止めで出しておくと、アメリカより競争が激しくないので、受かりやすくはある。

      先は長くて大変だと思うけど、諦めずに頑張ってね!

  • GPA2.4でしたが欧米トップ10に合格し、通学しています。なお、書類選考では出願した5校(いずれもトップ10)のうち3校通過しています。また、GPA2点代でトップ10に通っている友人を複数知っていますので、以下の記事の内容は(少なくとも日本人アプリカントに対しては)ミスリーディングだと思います。受験を検討されている方のためにも、修正されるか、あるいは少なくとも情報ソースを明記される方がよろしいかと思います。

    “ GPA3. 0は大学院のボトムライン。GMAT550は確実に低いスコアで、この条件でTOP10をチャレンジするのは時間の無駄”

  • こうやって不十分な情報を出して「GPA2点代でもTop10に行ける」という無責任な発言こそ、受験生にとってミスリーディングだと思う。この記事を読んでいる方々は、下記のことを意識しながら、上記のコメントを考えてほしい。

    ・「欧米TOP10」について:世界ランキングではあまり差がないように見えるけど、LBS、Insead、オックスブリッジ以外のヨーロッパのTop10と、アメリカのTop10の入学難易度は全く違うので、「欧米Top10」で一括りにしないようにしよう。

    ・学力を証明にはGPAとGMAT(ビジネススクールの場合)があるため、GPA2.4、GMAT何点でどの「欧米Top10」に入ったのを知りたい。GPA2点台でさらにGMAT500点台前半だと、明らかに学力が低いので、無理やり主流のTop校にチャレンジしなくても良い。もちろん、ヨーロッパには競争が激しくなく入学難易度が低い「Top校」もあるのでそれを目指すのは良い。ここで余計な論争にならないように学校名は控えておく。

    ・大学か、大学院か、専攻によって入学基準も違うし、さらに英語力、職歴/研究歴やエッセイ等も選考の一環になる。他の情報は一切言及せず、単に「GPA2.4でもTop校行けた」と安易に信じて、他の選考要素の準備を疎かにしたら、結局辛いのは受験生のみんなだから、気をつけよう。

    「GPAが低いけどMBA・海外留学に行きたい」という方は、こちらの記事を参考してみよう!

    https://www.path-to-success.net/low-gpa-mba-possible

  • 某留学支援サービスの最近の出願データベース見ると、GPA2点台前半でHAAS、Tuck、Kellogg、LBS、2点台後半でColumbia、Boothの合格出てます。ちなみにその方々のGMATはいずれも各校のAdmits平均よりとびぬけて高いわけでもないです。もちろん出願にあたってGPAは高いに越したことはないですし、合格率からみると3.0以上を目指すべきとは言えるかと思いますが、”GPA3. 0は大学院のボトムライン”はデータからは言えませんね。

    • 記事で言ってるのは、GPA(3.0以下)もGMAT(550以下)も両方低い(つまり自身の学力を証明できていない)人の場合、TOP校をチャレンジすることはおすすめしないこと。

      おっしゃったGPA 2.9、GMAT 680の方は、TOEFLも109で、スコア的に極めて不利な立場ではない。
      しかも、リンク先を見たらGPA2.9の人は10数人のうち1人のみ。他の人はGPA3.5前後、GMATも730ぐらいある人がほとんどだね。

      例外のケースを見てGPA2点台でもTOP校に合格できると思うのではなく、合格者の平均的なレベル感、スコアで表現できていない実力も総合的に考えて出願戦略を練る必要があるということ。

      最後に、何度も言ってるけど、GPAが低いことだけで留学を諦める必要はない!

  • おっしゃる通りかと思います。ですので大変僭越ですが、記事の該当部分は例えば次のように修正されると意図がより正確に伝わってよろしいかと思います。”大学院合格者のマジョリティはGPA 3.0以上。GPAが3.0未満で、GMATが80th %ile下限(米Top 10だと680点前後が多い)を下回る場合などは、合格率が極めて低いと思われるので受験校を再検討する必要”

  • 当方、M7 MBA修了者ですが、この記事、かなり違和感があります。
    まずGPAとGMATをセットで論じているのがおかしい。この二要素では圧倒的にGMATが重要で、
    これらをセットで評価しているMBAはないと思います。
    (そこそこGPAを満たしていることは求められるががGMAT、TOEFL程重視されない。)
    またTOEFLの最低基準を満たしていれば後は関係ない、というのも暴論もいい所です。
    例えば90点を基準にしている所でも、90点そこそこでの合格者は少ないですし、
    Stanfordなどは100点を基準にしていますが、100点ではまず無理、実際は110点前後が最低ラインで、
    合格者もそうなっています。
    あなたは、トップMBAを受験したり、受験者を支援したことはありますか?
    とてもそうとは見受けられないのですが。
    根拠のない情報や推測をもとにした記事はやめた方がよいと思います。

    • この記事の目的は、学生の条件を全面的に考慮せず「TOEFL/GMATXXX点ないとこのTOP校は無理だ」と言って夢を諦めさせる予備校・エージェントへの反論にある。関係者からのコメントなら控えてね。

      ①「MBAはGPAとGMATをセットで評価している」とか、「GPAとGMATは同様に重要」とかは、どこにも書いていないので、勝手に解釈しないでほしい。
      GPAは(学部時代の)学力をアピールするもので、GMATは(大学院で順調に学習できる)学力をアピールするもので、両方とも低い場合、学力の優秀さは証明できない、という話だけ。

      ②逆に聞きたいけど、他の条件に大差がない前提で、「TOEFL100点+GMAT750点」の候補者と、「TOEFL115点+GMAT550点」の候補者、どちらの合格率が高いと思う?
      胸を張って後者だと言える?繰り返しになるが、TOEFL110点等のために無駄に時間を使うなら、最低ラインクリアしたらGMATスコアのブラッシュアップに時間をかけるべき、という主張。もちろん自身が納得できるGMATスコアを既に持っていて余裕があればTOEFLスコアをもっと伸ばして問題ない。

      ③私たちはハーバード、スタンフォードを含むアイビーリーグやM7 MBAの合格者数人を無料で支援しただけで、大した実績ではないけど、推測をもとにして、メインの論点を見ずに細かいところにつっこんでくることはやめた方が良いと思う。

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