USCPAに簿記2級は必要?簿記1級との難易度は?【全取得者が解説】

USCPA vs 簿記 どっちを受ける?
ねこ君
USCPAの受験前に簿記2級くらいまでは取っておいた方が良いっていう情報をよく耳にするんだけど、実際どうなのかな?
ねこ君
簿記2級取得まで300-400時間かかるみたいだけど、その時間をUSCPAに充てられれば、もっと効率良く合格できるんじゃないかな?
にゃんこ先生
会計への適性を図る意味で簿記を受験するのは、アリだと思うよ!
にゃんこ先生
だけど、USCPAに合格するために簿記を受験するのは、少し話が違ってくると思う!この記事を参考にしっかり吟味してみて!

 

米国公認会計士の勉強をするか迷っている方に、

  • USCPAと簿記どちらを勉強すべき?
  • USCPAより先に簿記を取得すべき?

といった質問を受けることがある。

 

簿記3級〜1級、USCPAの両方を持っている私だが、経験からすると簿記よりもUSCPAを取得した方がキャリアの幅が広がると思っている。

また、USCPAと簿記は目的が異なる試験のため、比較自体が意味をなさないと感じることもある。

今回は、これらの会計資格がどのようにキャリアに生かせるのか、そしてどの資格を取るべきなのか、考えていこう。

 

この記事の著者:Ryo

初めまして!Ryoです。大学大学中に日本の公認会計士試験に合格し、大手監査法人に勤めた後スタートアップでIPOや投資を経験。その後アメリカにMBA留学し、卒業後に現地の会計事務所に就職したことがキッカケでUSCPAの勉強を開始、アビタスを利用して約半年で全科目に合格しました。

USCPAや英語学習に役立つYouTubeチャンネル始めました!!チャンネル登録よろしくお願いします!

USCPA vs 簿記2級 vs 簿記1級 どの資格を受けるべき?

簿記・USCPAキャリアへの効果

簿記2級のキャリア効果

簿記1級まで取得した私がいうのもなんだが、簿記は資格としてはキャリアアップやキャリアチェンジにあまりプラスにならないと考える。

簿記合格証書

東証1部上場企業の経理責任者として採用活動をしていた頃も、簿記2級を持っているかどうかは特段考慮しておらず、前職の実務経験を主に見ており、経理実務や開示の経験があることを評価していた。

新卒で経理志望!であれば良いが、簿記2級は難しい試験ではないので、2級を取得しても転職でアピールにはならないことを覚えておこう。

 

しかし、社会人としての最低限必要な財務諸表の知識を得るためには、簿記2級は悪くはない資格だと考える。

銀行員などは新卒の研修で簿記2級までは必須と言われていたり、一般教養としての簿記3級・2級の取得は悪くない。転職活動に関係なく、会計に関わる仕事をしているものが簿記を取得すると知識的にプラスにはなる。

簿記2級までは直接キャリアには結びつかない自己研鑽のような性質(TOEICで言うと700点ぐらい)と考えるのが現実的だろう。

 

簿記1級のキャリア効果

経理を主としたキャリアを構築するのであれば、1級であれば一目置かれる存在になる。

もちろん、公認会計士や税理士には敵わないのだが、簿記1級はかなり努力を要する資格のため、特に若手の経理であれば評価されるはず。

日系企業の経理部で生きていくことを決めたのであれば、1級の取得をすることはプラスになるはずだ。さらに、会計事務所などでの職も得やすくなるかもしれない。

一方で、簿記1級は経理以外の仕事には応用の効かない細かい知識も多い。より幅の広いキャリアに資格を生かしたい気持ちがあれば、公認会計士やUSCPAの方が使い勝手が良いと考える。

 

USCPAのキャリア効果

USCPA ライセンス

簿記とUSCPAが比較されることが多いが、その難易度や合格率と比較して、USCPAのキャリアへのインパクトは高いと考える。

グローバル展開していない日系企業の経理であれば簿記の方が役に立つだろうが、USCPAであれば、経理だけでなく、監査業務、内部監査、財務アドバイザリー、経営企画、海外勤務など、会計に関わる様々なキャリアへ繋がる可能性が出てくる。

キャリアチェンジやキャリアの幅を広げるのであれば、できるだけ早いタイミングで資格を取得して新たなチャンスを探ることがおすすめだ。特に大学生のうちに、USCPAに合格しておくことで周りと差別化でき、就職活動で有利に働くだろう。

私の場合は、USCPAを勉強・取得したことでアメリカで働くチャンスを得ることができたり、国際的な信頼性をあげることができた。

 

USCPA vs 簿記 難易度比較

資格USCPA簿記2級簿記1級公認会計士
合格率各科目50%約30%約10%約10%
範囲FAR(財務会計)、AUD(監査)、BEC(管理会計・IT)、REG(法律・税務)工業簿記・商業簿記省略
試験時間4時間✖️4科目1時間✖️2科目2時間✖️2科目省略
勉強時間1000〜1500時間200-300時間500~800時間3000時間-4000時間
難易度(※)BDAS
キャリア(※)ADCS

(S→A→B→C→Dの順で難しい又はキャリアに役に立つ。主観。)

異なる試験の難易度を横比較することは困難ではあるが、上記全ての試験を受けた感覚も含め、勉強時間や難易度をまとめてみた。

簿記2級は、1日2-3時間の学習を数ヶ月継続することで合格レベルに達するが、他の試験はどれも決して簡単ではなく、多くの時間の投資が必要になる。

また、合格率を比較しても、USCPAは各科目で50%程度と比較的高いが、簿記1級や公認会計士は合格率も10%程度と10人に1人しか受からない。

 

ちなみに、私は大学生の時に簿記→公認会計士に合格し、社会人になってからUSCPAに合格した。

大学生の頃はUSCPAという資格の存在を知らなかったが、そのコスパや将来英語を使って仕事をしたい海外で働いてみたいという希望があれば、簿記に費やした時間でUSCPAの勉強をしていた方が長期的なキャリアには繋がったかもしれない。

また、日本では公認会計士の方が知名度が高いことは事実あるが、キャリアの構築方法によってはUSCPAの方が役に立つこともあるだろう。

例えば、外資系の事業会社への就職だったり、財務アドバイザリー、海外勤務や海外就職であれば公認会計士よりもUSCPAの方が役に立つ。

 

必要な勉強時間やキャリアへのインパクトを検討し、自分が望む将来に繋がるような資格を勉強したいところだ。

 

USCPA受験に簿記2級は必要?

USCPAに受験にあたり、簿記2級を勉強すべきか?と聞かれることがある。

この質問に対する私の回答は、「必ずしも必要はない」ということだ。

もともと簿記2級を持っていれば、会計の基礎知識が役に立つが、USCPAの勉強を開始するにあたり、わざわざ簿記を取得してからUSCPAの勉強をするのは遠回りと考える。

簿記3級・2級に合格するためには、300-400時間程度の勉強時間は必要であり、簿記を勉強したところでUSCPAの勉強時間が少なくなるわけではない。また、300-400時間あれば、量の少ないUSCPAの科目(BECやAUD)は、会計初心者でも余裕を持って合格できる。

USCPAの最短合格を目指すのであれば、USCPAの勉強をすることが最大の近道であるし、その過程で合格に必要な会計の知識は得ることになる。

 

ちなみに、USCPAの計算問題は簿記2級の難易度と同様と言われることがあるが、あまり意味のない比較だとは思っている。

USCPAに合格したところで、簿記2級の勉強は別にしなければならないし、簿記2級に合格したところで、USCPAの計算問題を全てカバーできるわけではない。

それぞれの試験のためにある程度の時間をかけて勉強しないと、どちらも合格はできない試験だ。

そのため、私の意見としては、資格を受ける目的を明確にすることが大切だと感じる。

 

にゃんこ先生
しかし、簿記のテキストはイラストを使ったり、わかりやすく説明されているから、USCPAの補助教材として持っておく分には全然アリだと思うよ!
パブロフ流日商簿記2級テキスト

 

どっちを受けるべき?簿記 vs USCPA

簿記・USCPAおすすめ資格

以下、状況別のおすすめの資格を簡単にまとめてみたので参考にして欲しい。

簿記がおすすめの人

  • 大学生で将来何がやりたいかわからないが、何か資格にチャレンジしたい
  • 英語が全くできないが経理・会計の仕事に興味がある
  • 国内の会社の経理に配属されており、転職は考えていないが知識を深めていきたい

簿記はあくまで国内の資格のため、(かつての私もそうだったが)英語に関わりたくない人にはUSCPAよりも簿記が良いだろう。

一般教養としての簿記や会計の知識がつき、特に国内の経理職を目指すのであれば、取得しておいて損はない資格となる。

また、経理以外の仕事についている人にとっても、簿記を学習することで得た教養はどこかで役に立つことがあるかもしれない。

 

USCPAがおすすめの人

  • 英語を使った仕事や海外勤務に興味がある
  • 監査を中心に、経理・経営企画・内部監査等キャリアの幅を広げたい
  • まだ将来何をやりたいかぼんやりしているが、専門性をつけておきたい
  • 英語が得意でプラスアルファの資格が取りたい

英語に抵抗感がないのであれば、USCPAはとてもコスパの良い資格だ。

資格を取ることだけで、将来のキャリアが約束されるわけではないが、得られるチャンスが増えることは間違いない。

公認会計士かUSCPAどちらを取るべきか悩んでいる人も、リンク先の記事をチェックして欲しい。

 

まとめ

今回は、よくある質問を深掘りしてきた。

  • USCPAと簿記どちらを勉強すべき?
  • USCPAより先に簿記を取得すべき?

将来どのようなキャリア像を描いているのかを考えてみると、自ずとどちらの資格を受験すべきかの答えが出てくるはず。

是非、ご自身の将来を深く考えるきっかけにして、どちらの資格を勉強すべきか考えてみよう!

 

ねこ君
この記事が気に入ったら「👍いいね」ちょうだい!ありがとう!!
にゃんこ先生
質問、要望、ツッコミ、おすすめ勉強法、なんでも遠慮せずにコメントしてね。閲覧者同士でのコミュニケーションも大歓迎だよ。
にゃんこ先生
There is no Magic!!のメールマガジンに登録しよう!英語学習や留学に役立つ最新の記事、イベント情報やTIPSをいち早くお知らせするよ。

コメントを残す

名前、メールアドレスの入力は任意です。メールアドレスが公開されることはありません。