USCPA科目合格からFAS転職成功!完全実録【M&A未経験】

USCPA FAS 転職
ねこ君
USCPA学習者の就職先としては、監査職以外にもFASっていう業態もメジャーみたいだけど、どういった業務を行なっているんだろう?
ねこ君
USCPAで培った会計知識や英語力はしっかり使えるのかな?
にゃんこ先生
FASはファイナンシャル・アドバイザリー・サービスの略なんだけど、簡単に言ってしまえば、会計・財務関連で企業のお助けをするんだ。だからUSCPAで得た知識を活かせるのは間違いない!
にゃんこ先生
海外企業を相手にすることもあり、高い英語力も求められるから、USCPAとは相性ピッタリだよ!

 

皆様転職を真剣に考えたことはありますでしょうか?

おそらく業務過多になった時期や、人間関係でメンタル的に苦しくなった時等に、頭に”転職”の文字がよぎったことはあるのではないでしょうか。

でも、そうやって頭の中で考えたことを行動に移すのは中々に面倒くさかったり、勇気がいったりするので、中々前に進めない人も多いと思います。

本稿は”FAS”という分野に特化した、転職のテクニカルないろはをご紹介する内容が中心になります。

USCPAを活かして転職し、未来を変えたいと思う人には是非本稿をお目通し頂き、一歩でも前に進む勇気を得てほしいと思っています。

 

この記事の著者:AN

前職の業務上英語の会計知識が必要だったのがきっかけでUSCPAの勉強を開始。約2年で全科目に合格。USCPAの科目合格段階で転職にも成功。現在はFASと呼ばれる業態で、フィナンシャル・アドバイザリー業務に従事。

監修者:Ryo

大学大学中に日本の公認会計士試験に合格し、大手監査法人に勤めた後スタートアップでIPOや投資を経験。その後アメリカにMBA留学し、卒業後に現地の会計事務所に就職したことがキッカケでUSCPAの勉強を開始、アビタスを利用して約半年で全科目に合格しました

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M&Aのプロ!FASとは?

FAS(Financial Advisory Services)とは?

FAS(Financial Advisory Services)とは

FASとはFinancial Advisory Servicesの略称で、日本国内外における企業間のM&A(合併、株式交換、会社分割、買収、売却、資本提携)に関するアドバイザリー業務、事業価値評価、ストラクチャリング業務を実施する業態のことを指します。

FASと呼ばれる企業は狭義にはBig 4(KPMG FAS、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー、PwCアドバイザリー)を指します。

また、M&Aの実行フェーズにおいて各種アドバイスをするという役割に立ち返ると、広義には、日系/外資のIBD部門やM&Aのブティック系ファーム(プルータス・コンサルティング、フロンティア・マネジメント、フーリハン・ローキー等)も含まれると筆者は解釈しております。

実際転職の面接でも「日系/外資のIBD部門やブティック系ファームは受けていないのか」と聞かれたこともあり、仕事でもご一緒することが多いです。。。

 

FASの中の職種

会社によって専門性の分け方が若干異なってくると思いますが、主要な職種でUSCPAと親和性の高いものは以下の3種類になります。

 

フィナンシャル・アドバイザー(FA)

FAは、クライアントの戦略実現のために最適なM&A手法を企画立案し、その執行を全面的にサポートする役割を担う職種です。

M&Aの準備時期であるプレディール段階においては、まずクライアントの戦略をしっかりと理解し、クライアントにとって最適な出資者(銀行や企業等)を見つけたり、M&Aの戦略立案をするのが役割です。

また、M&Aを本格的に検討する時期であるインディール段階においては、クライアントと協議の上で最適な外部アドバイザー(会計、税務、法律の専門家等)を任命し、DD(デューデリジェンス)プロセスの旗振り役を担ったり、買収/売却先と条件交渉を行います。

FAの具体的な主要な役割を箇条書きにすると以下の通りになります。

 

プレディール
  • M&A戦略立案
  • 買手あるいは買収先のソーシング支援
  • 買収ファイナンス等のアレンジメント検討支援

 

インディール
  • M&Aプロセスのリード
  • 条件交渉戦略の作成支援および交渉
  • DD実行支援
  • 企業価値分析及び買収または売却価格検討支援
  • 買収ファイナンス等のアレンジメント実行支援
  • 意向表明、基本合意、最終契約等各種ドキュメントのドラフティング支援
  • サイニング、公表資料作成、クロージングの支援

 

FAに求められる素質は、ファイナンス、会計、法務、税務等の多岐に渡る分野の専門家と会話ができる程度の各分野の知識と、複雑に絡み合う論点を整理する構造化能力、不測の事態に粘り強く対応する忍耐力等、ハードスキルだけではなくソフトスキルも求められるのが特徴と言えると思います。

FAは「総合格闘技」と言われることもあるようですが、まさに様々な分野の知識・能力を備えたアドバイザーが活躍する姿を間近で見ている身としては、言い得て妙だと思っています。

 

バリュエーション(企業価値評価)

M&Aにおける買収対象企業の業態や局面に合わせて、企業価値・事業価値・株式価値等の価値評価を実施する役割です。

M&Aは買い手は極力安値で、売り手は極力高値で取引したいという、買い手と売り手それぞれが相反するベクトルの行動指針を持つ相手方との交渉を成立させる取引です。

M&Aのバリュエーションは、説明責任を果たせる範囲内で妥結に至るための価値/価格を分析するために大変重要になってきます。

バリュエーションの主な仕事内容を箇条書きにすると以下の通りになります。

 

  • 取引目的のバリュエーションプライシング

買い手による買収後事業計画の策定、買収後に実現が見込まれるシナジー価値の分析の精緻化、財務モデルの作成支援サービス業務。

 

  • 財務報告目的のバリュエーション (パーチェス・プライス・アロケーション(PPA) 等)

有形資産、無形資産を含む、M&Aにより取得するさまざまな資産・負債の公正価値のバリュエーション業務。

 

  • オプション評価

ストックオプション、種類株式、条件付対価(アーンアウト)等の評価業務(評価モデルの構築、評価レビュー等)。

 

案件毎にオーダーメイドでバリュエーションを実施するものの、実態としてはセミオーダーのようなイメージで、既存の型に当てはめて行う業務という印象があります。

将来AIに仕事が奪われる職種なのではないかと、まことしやかに囁かれています。

 

FDD(財務デューデリジェンス)

FDDは、M&Aにおいて買収先の財務状況、リスク、課題を検討する調査です。

一般的に買収先の過去の一定期間における業績、財政状態、キャッシュフローの分析を通じて、当該M&A取引の評価や投資意思決定に資する情報の提供を目的としています。

財務デューデリジェンスにおける一般的な分析項目は以下の通りです。

 

  • 収益性分析

過去業績の推移、非経常的な要因を除去・調整による本来の収益性の把握(正常化分析)、事業計画との整合性

  • 運転資本分析

運転資本の内容把握、資産性の検討、季節性等による増減要因、必要資金水準の把握

  • 設備投資分析

過去の設備投資の内容、投資金額実績、将来計画の把握

  • 純有利子負債分析

報告残高の把握、企業価値算定にあたり考慮しておくべき有利子負債に類似する項目の抽出

  • 簿外債務、偶発債務

訴訟や保証債務等、貸借対照表に計上されていない潜在債務の把握、損失顕在化の可能性の洗い出し

 

FDDは会計への深い理解が必要とされることから、元会計士の方が活躍されている印象が強いです。

 

FASの給料水準

FAS給与水準

筆者は社会人3〜5年目で未経験で転職しましたが、未経験にしては、日系大手の同じ社会人歴の人と比較しても、少し高水準の年収を提示頂けたと思います。

但し、日系大手と異なり、福利厚生(家賃補助)がないケースが多いので、実質的な経済性は同等に落ち着くかと思います。

 

会社によっても異なりますが、裁量労働だったり、みなし残業時間があったりで、残業代には期待しない方がよいかもしれません。

前職の日系大手では残業をすればするほど給料に反映されていたので、少しダラダラ仕事をしてしまうこともありましたが、現職では早く仕事を切り上げられる日は早く終わるようにしています。

 

また、想像に難くないと思いますが、外資系投資銀行のIBD部門の給与と比較するとかなり見劣りする給与になるので、転職の目的が圧倒的な給与アップの方にはFAS転職はオススメとは言い難いかもしれません。

最近前職の同期が外銀のIBD部門に転職したので話を聞いてみたのですが、ボーナスも含めると筆者の2倍以上の給与が見込まれるようでした。

 

FASのざっくりとしたベース給与の水準(例月給与×12。ボーナス抜き)は、非管理職層(アソシエイトやシニアアソシエイトというタイトル名を付けている会社が多いと思います)だと600〜900万円で、管理職の下位層のマネージャーで1000万円超えが一般的だと思います。

また、管理職の上位層のディレクターは稼いでいる方のケースでベース給与が1500万円、パートナーだと2000万円超え、というレベル感になります。

 

FASの労働時間

労働時間はアサインされる案件の数や案件の利害関係者の多さに左右されるというのが正直なところです。

また、時期でいうとDDを実施している期間は昼夜問わず、土日祝日問わず働いている印象はあります。

転職してすぐの頃は仕事に慣れるためにも積極的にアサインを獲得することをオススメいたしますが、その分長時間労働は覚悟した方がよいでしょう。

 

非管理職層には定時の概念がある会社も多く(但し、非管理職層も裁量労働の会社もあります)、残業規制も比較的厳格に適用されるので、「毎日睡眠時間を6〜7時間も取ることができない、、、」となる程働かなくてもよい印象です。

管理職層になると裁量労働となり、まさに戦士の如く働いている方が多数です。

テレワークが普及していることもあり、晩ご飯やお風呂のために途中で業務を一旦停止している時間帯もあるとは思いますが、恒常的に日付を跨ぐ時間帯近くまで働いているのが実態かなと思います。

 

とはいえ、案件が進まない時期は暇になることもあります。

しかし、そのような閑散期・繁忙期を自分でコントロールできないことに融通の利かなさを感じることはあります。(前職ではルーティン業務も多く、繁忙期が予想しやすかったです。)

 

FASへの転職のメリット

専門性別の人員配置

職種別採用なので、専門分野が決まれば、その分野でキャリアを積むことができるのは大きな利点だと思います。

日系大手にいた頃は新卒一括採用でなんとなく配属された部署で、与えられた仕事に興味がなくとも、向いていなくとも、責任感を持ってこなさなければならなかったので、ある種自分を騙しながら仕事をしていた気がします。

現職でも多少興味のないタスクはもちろん発生しますが、回り回って関心分野に紐づいているものが多数なので、前職時代よりは意欲的に取り組めていると思います。

 

希望しない転勤が無い

前職の日系大手は転勤が必須の業態で、一度転勤になると3年以上戻れないような制度になっていました。

筆者は元々海外転勤をしたかったことが決め手で前職を選んだのですが、社会人になると女性としての人生設計にも悩み始め、転勤をしたくないという思いが強まっていきました。

 

FASにおいては、一般的なメーカーや小売業のように地方に生産・販売拠点があるわけではないので、まず転勤が必要となる状況がほとんど生じ得ないです。

東京以外の大阪などの主要都市のオフィスに勤務している方もいらっしゃいますが、基本的にその都市での勤務を希望された方が働くケースばかりで、希望しない転勤はないに等しいです。

 

例えばコンサルタントだとお客様のオフィスに常駐になり、地方転勤になったという事例も耳にしますが、FASに関しては、親密先の経営企画部等の部門に派遣されることはあります。

一方、経営企画部のようなコーポレート機能はお客さまの本社(東京 or その他大都市)に存在することが殆どですので、転勤に怯える必要はありません。

また、もちろん親密先への赴任も希望ベースです。

 

FAS転職活動の流れ:応募から内定まで!

FAS転職スケジュール

筆者一個人の転職活動の経験談にはなりますが、参考になれば幸いです。

応募先選定(3週間)

転職エージェントと初回面談を実施し、面談後にUSCPAを勉強していることや業務経験を踏まえて、FASの求人案内を受けました。

M&A業界に元々興味があったわけではなかったのですが、求人を見るうちにM&A業界に興味を抱き始め、FAS 3社への応募を決めました。

 

職務経歴書作成〜書類選考(1ヶ月)

職務経歴書を作成し、転職エージェントのレビューも受けてから提出いたしました。提出後、

2社からは数日後に通過連絡、残りの1社からは1週間後に通過の連絡を受けました。

 

面接(1ヶ月半)

3社の面接を同時並行で受けました。1社は対面での1 Day完結型で、2社はリモートでの複数回面接でした。

コロナ禍以前だと対面での複数回の面接もあり得たかと思うと、コロナ禍での転職面接は受けること自体へのハードルはかなり低くなっているなと感じました。

尚、大型連休も挟んだので面接に1ヶ月半を要しましたが、連休がなければ1ヶ月程度で終了していたように思います。

 

内定〜意思決定(2週間)

内定が出てから約2週間で内定を受諾するか否かの判断を迫られます。(他社の選考状況も勘案頂けますが、2週間はかなり長い方だと思います。)

このスケジュール感から分かる通り、1社1社丁寧に面接を進めてしまうと、他社の内定が出揃わないうちに初めに受かった企業の内定を受諾するかしないかを検討することになります。

大変だとは思いますが、同時並行で複数社の選考を進めることをオススメいたします。

 

USCPAからのFAS転職Tips:職務経歴書

USCPAからFAS転職TIPS 職務経歴書

こちらの章では転職の合否を左右する、職務経歴書のTipsをご紹介させて頂きます。

会計・財務関連の職務内容を優先的に抜粋

FASの中にもFAやバリュエーション、FDD等の職種があることをご紹介しましたが、どの職種においても会計・財務の知識は必須なので、職務経験のうち会計・財務関連のものを最初に記載して、目に留まるようにしましょう。

筆者の職務経歴書の記載順は以下の通りです。

最初の3つは会計・財務・税務の知見やスキルをアピールすることができるので、戦略的に最初の方に持ってきました。

最後の2つの保険調達や内部統制は直接的にFAS業務には活はせない分野なので、下の方に参考程度に持ってきています。

  • 予算作成・予実差異分析
  • 国際税務関連対応
  • 事業会社の資金繰管理
  • 保険調達
  • 内部統制

 

面接で深ぼられる前提で書く

面接前に職務経歴書に目を通して質問してくださる面接官も多いので、せっかく面接官が興味を持った職務経験に対して何も語れることがないと、それだけで悪印象になってしまいます。

ですので、職務経歴書を書く段階から、ある程度語れる職務経験のみを戦略的に抜粋ようにしましょう。

抜粋をするにあたって筆者が行った作業をご紹介します。

まずは自分が経験した業務をどのような粒度でもよいので箇条書きで羅列してみます。

次に、羅列した一つ一つの業務に対して、その業務が生じた背景を説明できるかどうかや、自分なりの工夫が反映できた業務かどうかという判断軸で、直感的に判断して仕分けをしましょう。

もちろん、Yesに仕分けできた業務が職務経歴書に記載するに値する職務経験になります。

 

USCPAからのFAS転職Tips:面接

FAS転職TIPS 面接

こちらの章では転職の合否を左右する、面接のTipsをご紹介させて頂きます。

業界研究は必須

まず、面接を受けている企業や業界、仕事内容に対する理解を示すことは非常に大切です。

面接官は「業界や仕事内容に興味を持ち切れない人材を入社させてしまって、入社後やはり仕事への情熱が足りずパフォーマンスも低かった」という事態が発生することをおそれています。

しっかり自分から業界や仕事内容に対する理解を示し、興味があることをアピールするようにしましょう。

 

筆者はM&Aは未経験の業界でしたので、まずは平易な入門書で勉強したいと考えた結果、「図解でわかるM&A入門」という本を購入いたしました。

M&A業界特有の言葉の意味がリスト化されているため、意味がわからない単語をリサーチする手間を必要とせず、非常に効率的にM&A業界の概要を捉えることができました。

この本のおかげで面接でも未経験ながら業界用語を用いながらM&A業界に対する理解を示せたり、FAという職種にどのような能力が求めらるのかに関する理解を述べたりすることができました。

難しい本にいきなり手を出すよりも、この本をじっくり読んで自分の言葉でM&A業界、仕事内容に対する理解を語れるようにする方がよいと考えています。

 

応募している業務と関連するニュースは把握しておく

こちらも個人的な経験談になりますが、FASの面接では「最近興味を持ったM&A案件は?」という質問をされました。

職種への志望度を測る質問の一つだとは思いますが、答えられないと「この業界に興味ないのかな?」と思われかねないので、関連ニュースも追うようにしましょう。

筆者は、M&A Onlineというサイトでまずは最近どのようなM&Aがあったのかを把握するようにし、一つ一つを深ぼるには時間が足りなかったので、分野的に興味がある(例えばB to C業界のM&A)M&A事例については、面接で語れそうなポイントを整理しておくようにしました。

例えば、日本の企業が海外の企業を買収した事例では「日本では馴染みの薄いビジネスを始める足がかりにするための買収劇であることが素人目にも明白で、日本企業もまだまだ盛り上がる余地があると感じた」等と、感想でも意見でもよいので何かしらのコメントをできるように頭を整理しておくようにしました。

 

志望動機は2,3個完結に話す準備を

志望動機は自己紹介のすぐ後(つまり面接初っ端)に聞かれます。

複数回面接するとなると、面接官によって刺さる志望動機が変わってきます。

面接官が志望動機に共感できないと、「本当にこの仕事に興味があるのかな?」と疑問を持たれ続けながら面接を進めることになります。

2,3個志望動機を作っておいて、1つ目の志望動機が刺さっていない様子だったら、2個目3個目の志望動機をぶつけて、腹落ちしてもらうようにしましょう。

 

筆者の志望動機は➀会計・財務の専門性を高めたいこと、➁M&Aを活発化させ、日本企業の海外進出を後押ししたいこと、の2点を話すようにしていました。

前職でもその願いは叶うのでは?とよく聞かれたので、その場合は3個目として、「前職(現職)ではジョブローテ次第でM&Aと全く関係ない部署に飛ばされる可能性もあるので、必ずM&Aに携わることができるFASがよいと考えている」と語るようにしていました。

 

現職の職務内容は誰にでもわかるように噛み砕いて話せるように準備

志望動機の後に聞かれるのが、今までの職務経歴です。

現職と全く同じ職種を受けるのであれば、面接官もおそらく同じ職種の方なので、専門用語を使っても意思疎通できると思います。

しかし、もし現職と異なる職種を受けているのであれば、現職で何気なく使っている言葉が面接官に伝わらず、面接官に今までの努力が正確に伝わらなくなるおそれがあります。

極力学生にも伝わるレベルで平易な用語を用いて説明できるように、準備しましょう。

まずは自分なりにスクリプトを作成し、全く別の分野で働いている友人に説明し、友人に職務内容が伝わるかどうかを確認するのが、よい確認方法になると思います。

 

英語の面接対策もしておく

FASは海外の企業と日本企業のM&Aに関与する機会もあるので、面接で英語力が試されることもあります。

個人的な経験談にはなりますが、「英語はできますか?」という質問だけで終わった企業もあれば、「逆質問を英語で質問して」や、「志望動機を英語で話して」と言ってくる企業もありましたので、日本語ほど作り込まずとも、英語である程度志望動機や職務経歴書は語れるように練習しておきましょう。

英語は文章としてスクリプトを用意するレベルとは言いませんが、志望動機と職務経歴書は関連する英単語は列挙しておいて、もし英語で聞かれたらその場で文章を組み立てる際に英単語で困ることはないような状態にはしておきました。

筆者は英語面接対策については少し詰めが甘かったのですが、普段から業務で英語でコミュニケーションを取っていたのでどうにかなりましたが、自信がない人は、スクリプトを全て英語で一度書き起こしてみるのもよいかもしれません。

 

逆質問は面接官の属性別で準備する

逆質問については、面接官のバックグラウンドを踏まえて質問できるように準備することが大切です。

例えば面接官も転職経験があれば「なぜ今の職種に転職しようと思ったのか」や、「転職前の想定と実態にギャップはあったか」等の質問をするとよいでしょう。

経営層レベルの面接官の場合は、「組織の方向性」や、「この職種で活躍するために必要な素質」等を質問するとよいでしょう。

 

このように、面接官のバックグラウンドによって逆質問の内容を調整できるよう、面接官の属性別に逆質問を準備しましょう。

例えば筆者は以下のような逆質問を、面接官のバックグラウンドに合わせてするようにしていました。

  • 一番達成感を感じた案件は何ですか。なぜ達成感を感じたのですか。色々勝手に想像するものの、未経験なので実際働いている方の生の声を聞いてみたいです。
  • XXの職務経験を通じて身についたと感じる能力は何ですか。私はXXの職務経験を通じてXXという能力を身に付けたいと考えているのですが、そのような能力は身につくのか、お考えを頂戴することは可能でしょうか。
  • 御社で成長する人材にはどのようなタイプの方が多いですか。
  • 中途入社でキャッチアップするために意識されたことは何ですか。

 

FAS特有の質疑応答

会計やファイナンスの基礎知識習得度や実務能力を試す質問

FASでは会計とファイナンス(バリュエーション)がわかっていないと話にならないので、最低限の知識を備えているかを確認する質問をされます。

例えば筆者は「FCFやWACCの定義、put optionやcall optionとは何?」という質問を受けました。

理解の深度には職種毎に求められるレベルが異なると思いますが(イメージFAは理解は浅めでもよいので、説明内容のわかりやすさや説得力が大事。

バリュエーションだと企業価値評価の部分は深い理解が必要。)、USCPAを勉強している方ならある程度自信を持って質疑応答できると思います。

 

長時間労働耐性に関する質問

長時間労働が蔓延っている業界なので、フィジカル・メンタル面での持久力を問われることが多かったです。

この質問に対しては面喰らった様子は見せず、「長時間労働が必須だと理解しているので、覚悟はできている」ときっぱり答えて面接官を安心させることが大事だと思います。

 

USCPA科目合格が転職に有利に働いたか?

筆者の個人的な経験を元に、USCPAの転職への影響について説明したいと思います。

直接的な影響

「USCPA科目合格」と記載したおかげか、職務経歴書は応募企業全て通過することができました。

面接でも比較的若いうちから自己研鑽を頑張っているという印象はついたと思います。

ただし、面接官もUSCPAを勉強した経験がある人ばかりではなく、努力・知識レベルの理解が得られないことも多かったので、面接ではあくまでも実務経験が重視されることを肝に命じておきましょう。

 

付随的な影響

職務内容を面接で述べるにあたり、USCPAの知識の裏付けにより堂々と説得することができました。

これにより、面接官には「業務内容をしっかり理解して真摯に取り組んでいる人」という印象がついたと感じました。

 

まとめ

  • USCPAは若い内に取れると転職市場で価値が高くなる

やはり年齢が高くなればなるほど転職市場では資格ではなく実績が重視されると思うので、転職でUSCPAを最大限活用できるのは若いうちに限ると思います。

そして金銭的なハードルも高いことから、USCPAを勉強している若年層は希少性が高いので、周囲との差別化になると思います。

 

  • USCPA保有者を取りたい企業自体はたくさんある

筆者自身は結構保守的な人間なので転職活動では所謂大手企業しか受けなかったのですが、実はUSCPAの勉強中、カフェで人から声をかけられたことがきっかけでベンチャー企業の財務・経理ポジションに誘われたことがありました。

そのベンチャー企業の社長さんとも何度かお話させて頂いた末に、結局入社には至らなかったのですが、「USCPA勉強中というだけで声がかかるのであれば、今後食いっぱぐれる心配はないかもしれない。」という自信に繋がった良い経験でした。

このように将来の選択肢が確実に広がることになるので、USCPAの勉強に挫けずに最後までやり切って、人生を、未来を変えましょう!

 

 

この記事はインターンのKazuによって編集されました。

 

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