なぜ私がオーストラリアの大学院留学を選んだのか?特徴と生活

ねこ君
海外留学と言っても、いろんな国があるじゃん?アメリカ、イギリス、オーストラリア・・、留学といえばアメリカだと思ってたけど、そうでもないんだね。
ねこ君
どの国が自分にとって良いのかぁ・・。海外に住むのも初めてだし、英語が下手なおれにも優しい国が良い。。
にゃんこ先生
もちろんアメリカも良いけど、オーストラリアなんかも選択肢に入れてみると良いよ。
にゃんこ先生
オーストラリアはダイバーシティも高く、あったかい気候のせいか?のんびりフレンドリーな人も多い。暮らしやすいという印象だね。
にゃんこ先生
あと、大学や大学院への出願でも、アメリカなどよりも競争率も低い。卒業後のworking visaはアメリカだと某大統領のせいで相当難しいけど、オーストラリアは緩め。

 

著者について

南オーストラリア州都アデレードの大学院でTESOLを選考したCarleyです。小学生の息子はローカルの小学校に通っています。子育てとの両立は予想よりもできて、全科目最高の成績(HD: High Distinction)で修了することができました。帰国後は大学で学んだことを生かして英語教育に関わっていきたいです。

なぜオーストラリアか?

4年前に家族でケアンズに3週間滞在し、初めてのオーストラリアだったが親子でとても気に入って、オーストラリア人のフレンドリーさ、優しさにも感動して今度はもっと長く住みたいと思ったことがある。

私が初めて大学院留学に興味を持ったのは、日本の大学を卒業した頃。当時はアメリカしか頭になかったので、アメリカ大学院留学についてしか調べていなかったのだが、オーストラリア大学院の申し込みは提出書類などだいぶ楽なことに驚いた。

もちろん大学や専攻によっても変わるため、下記の情報はあくまで一般論として読んでいただければ幸いだ。

 

オーストラリア大学院留学の特徴

  • 期間に柔軟性がある
  • 入学に必要な提出書類が少ない
  • 大学ランキングも悪くない
  • 就学中のアルバイトが可能
  • 卒業生ビザが取りやすい
  • オーストラリア英語は気にならない

期間に柔軟性がある

修士課程は大学・専攻によって、1年・1.5年・2年と期間は異なる。

大学院課程(postgraduate)にはMaster(修士)以外に半年間のGraduate Certificate, 一年間のGraduate Diplomaのコースがある。日本ではなじみの薄い学位だが、準修士にあたる。まずはこちらの短いコースに入学して自分に合っているか見極めてから期間延長し修士号を取得する方法もある。

 

私の中国人の友達はGraduate Certificateコース(半年)で入学し、内容が大変気に入りMasterコース(2年)に延長した。また2年以上の就学後に申請できる卒業生ビザの取得を目指すのも理由にあったようだ。私の大学のTESOLではクラスの半数(主にオーストラリア人)がGraduate Certificateコース、残り半数(主に留学生)がMasterコースだった。どちらのコースも同じ授業を受けるが、Masterコースは期間が長いので科目や取得する単位が増える。

 

入学に必要な提出書類が少ない

学部や専攻によって異なるが、推薦状と志望動機書(エッセイ)を必要としない場合が多い。このため、オーストラリア留学は準備期間が短くてすむ。特に推薦状は第三者にお願いする必要があり、日本人は推薦状を書くことに慣れていないため、受け取りまでに時間がかかる。

 

また、語学スコア証明としてIELTSスコアが必要だが、申請時には必要ない。私はエージェントのすすめでとりあえずIELTSスコアなしで申請、Conditional Offer(条件付き合格)をいただいた。渡豪直前2~3か月の猛勉強(一日約8時間)で必要スコアを取り、無事CoE(Confirmation of Enrolment, 入学許可証)を手に入れた。

イギリスやニュージーランドでも同様の手続きができる。また、IELTSのスコアが足りなくても、指定の語学学校で一定の成績を修めて入学するルートもある。私の知っている日本人は皆、こちらのルートをとっていた。

 

そのため、学士号、お金、やる気があればいつでも挑戦可能なのがオーストラリア留学だ。私の中国人の友達にオーストラリアを選んだ理由を聞くと、アメリカは提出書類が多くて準備も半年以上かかって費用も高い、イギリスの修士課程は1年が多く短い気がした、オーストラリアはIELTSスコアさえ取れれば2,3か月で入学できるし、卒業後も滞在できるからと言っていた。

 

(参考)TESOLコースのある大学紹介 期間と入学要件

情報は変わる可能性があるため、必ずご自身で大学に問い合わせるなど確認をしよう。

 

  • シドニー大学

https://sydney.edu.au/courses/courses/pc/master-of-education-tesol.html

期間:Graduate Certificate(半年)、Graduate Diploma(1年)、Master(2年)

入学要件:関連する学士号、1年以上のフルタイムの教職経験、語学スコアまたは大学付属語学学校からダイレクトエントリー

Master コース希望で関連する学士号または教職経験を有さない場合はGraduate Certificateコースに入学・修了することによりMasterコースに編入可能。

 

  • メルボルン大学

https://education.unimelb.edu.au/study_with_us/courses/master-tesol

期間:Graduate Certificate(半年)

入学要件:学士号(分野問わず)、語学スコアまたは大学付属語学学校からダイレクトエントリー

期間:Master(2年)

入学要件:関連する学士号、語学スコアまたは大学付属語学学校からダイレクトエントリー

 

  • ウーロンゴン大学

https://coursefinder.uow.edu.au/information/index.html?course=master-education-tesol

https://coursefinder.uow.edu.au/information/index.html?course=graduate-certificate-in-tesol-teaching-english

期間:Graduate Certificate(半年)、Graduate Diploma(1年)、Master(1.5年)

入学要件:学士号(分野問わず)、語学スコアまたは大学付属語学学校からダイレクトエントリー

教育分野の学士号と3年以上の教職経験があれば半年分の単位が免除され、1年でMasterコースを修了させることが可能。日本人の英語教員に人気のある大学・コースだ。

 

  • フリンダース大学

https://www.flinders.edu.au/study/courses/postgraduate-teaching-english-as-a-second-language

期間:Graduate Certificate(半年)、Graduate Diploma(1年)、Master(2年)

入学要件:学士号(分野問わず)、語学スコアまたは大学付属語学学校からダイレクトエントリー

 

大学ランキングも悪くない

オーストラリアには47大学しかない(日本は764大学)。

Times Higher Education社の世界大学ランキング2018によると、上位1103大学にオーストラリアは35大学(74%)ランクインしている。日本は764大学中89大学(11%)、約3000大学を抱えるアメリカは157大学(5%)がランクインしていることを考えると、オーストラリアが国全体で少数精鋭の高等教育を提供していることがわかる。

私の大学も世界トップ2%というのを全面に出していた。

TESOLは多くの大学で提供されているメジャーな分野だが、TESOLの大学ランキングはなく、私の知る限り英語教育分野の就職において大学名は大きく影響する要素ではない。何が学べるのか、教育実習は可能か、クラス人数、評判など一つ一つ調べる必要があるだろう。

 

 

就学中のアルバイトが可能

学期中は二週間40時間のアルバイトが認められており、休み中は時間数の制限がない。現在、オーストラリアの最低賃金は時給$18.93または週$719.20です。オーストラリアは最低賃金が世界一高いのだ。

私は子どもがいたのでアルバイトはしなかったが、アルバイトと学業を両立している留学生は多かった。

 

参考リンク

  • Australian Government Department of Home Affairs, Work Conditions for student visa holders

https://www.homeaffairs.gov.au/trav/stud/more/work-conditions-for-student-visa-holders

 

  • ABC News, Australian minimum wage increased by Fair Work Commission to $719.20 a week

http://www.abc.net.au/news/2018-06-01/australian-minimum-wage-increased-by-3.5-per-cent/9824282

 

  • CNN Money, Top 10 national minimum wages in the world

https://money.cnn.com/interactive/economy/top-10-national-minimum-wages-in-the-world/index.html

 

卒業生ビザが取りやすい

2年以上の就学を経て、大学・大学院を卒業すると、Post-study work streamというビザが取得できる。卒業後、滞在できる期間は2~4年で、取得した学位によって異なる。フルタイム就労も可能で、現地就職や永住を目指す方は準備期間として自由に活動できる。このビザを視野に入れている留学生が私の周りには多かった。

他の英語圏諸国にも似た制度やビザはあるが、オーストラリアは条件が緩く期間に余裕がある。

 

参考リンク

  • Australian Government Department of Home Affairs, Post study work arrangements

https://www.homeaffairs.gov.au/trav/stud/post

 

オーストラリア英語は気にならない

オーストラリア親子留学の話をすると、「オーストラリア訛りの強い英語を覚えてしまうじゃない?」と大きなお世話をしてくださった方が数人いた(笑)。私もオーストラリアに初めて旅行に行く前は、英語が理解できるかとても心配でオンライン英会話を始めて、複数のオーストラリア人の先生のレッスンを受けた。どの先生もきれいな英語を話されるので、ちょっと拍子ぬけしたのだが、現地でも訛りで困ることはなかった。

一瞬戸惑ったのはeighteenをエイティーンではなくアイティーンと発音された時だった。でもその発音の違いは知っていたので、頭で変換し問題なかった。どこの国・地域でも特有の発音や言葉はある。日本でのオーストラリアに対するイメージとして「訛りが強い」というのは確かにあると思うが、そのイメージは中途半端な知識から来るものだと言える。

 

私の大学選び

私は住みたい国(オーストラリア)、住みたい都市(アデレード)、TESOLコースがある大学、TESOLの評判がいい大学(フリンダース大学)の順で決めた。アデレードを選んだ決め手は日本人が少ないことと物価がシドニー・メルボルンに比べ安いことだ。オーストラリアで初めて訪れたケアンズよりも安い。安く英語力を上げたい人にはおすすめの都市だ。

フリンダース大学では、理論を実践的に学んだことが印象に強く残っている。クラスで日本人は私が一人だった。課題をこなすのはすごく大変だったけれど、最高に楽しかった。ただ年々学費が上昇しているので、1年で修士が取れるイギリスやウーロンゴン大学も良かったかなという気持ちはある。

 

オーストラリアでの生活

国連が発行している人間開発報告書によると、世界で最も住みやすい国ランキングでオーストラリアが第2位にランクインしている。200か国を平均余命、教育、金融資産、男女同権などの基準から選んでいますが、オーストラリアは特に教育面が評価されている。

GDPにおける公的教育費の割合は5パーセント以上(日本は3.59%)で、過去20年間にわたって大部分の生徒が教育を受けている。ちなみに英語圏の国では10位アメリカ、10位カナダ、8位アイルランドがランクインしている。3位はスイス、1位はノルウェーだ。

 

参考リンク

  • Infoplease, Most Livable Countries

https://www.infoplease.com/world/political-statistics/most-livable-countries

  • GLOBAL NOTE, 公的教育費の対GDP比率 国際比較統計・推移

https://www.globalnote.jp/post-1479.html

 

メリット

  • 人が優しい、親日派
  • 温暖な気候
  • 時差が少ない
  • アジアの食べ物が手に入りやすい
  • チップが不要
  • 車が運転しやすい

人が優しい、親日派

海外生活では最初は孤独になりがちだが、オーストラリアの人たちはフレンドリーでとっても愛情深くて親切。見ず知らずの人にも困っていたら話しかけてくれる。助けてもらったことが何度もある。

日本人だと言うと、知っている日本語を話してくれたり、日本製品を褒めてくれたりして親近感を持っていることを感じることが多かった。日本に旅行したことがある人も多い。

 

温暖な気候

夏は日差しが強い日があるが、湿度が低いので日本のようにあまり暑さは感じない。また、冬に雪が降るところは限られている。オージーは総じてビーチ好きで、冬でも天気が良い日はビーチ沿いのウォーキングを楽しんでいる。

 

時差が少ない

広い国のため、国内でも時差があるが、日本との時差は少ない。シドニーとの時差は1時間(サマータイムは2時間)、私が住んでいるアデレードは30分(サマータイムは1時間半)。時差が少ないと到着時の時差ボケはなく、日本に電話をかけるのも簡単だ。

 

アジアの食べ物が手に入りやすい

地理的にアジアと近いため、バライエティに富んだアジア料理を楽しめる。どこのフードコートに行っても、ベトナム料理、タイ料理、寿司、中華料理のお店が入っている。アジア食料品店も多い。韓国・中国の食品が多いが、コシヒカリや日本の調味料、普通のスーパーでは売っていない薄切り肉も購入できる。

 

チップが不要

レストランやホテルでのチップは不要。チップを払わなくても、笑顔で対応してくれることがほとんどだ。

 

車が運転しやすい

日本と同じ右ハンドル、車道も左側通行。交通違反の罰金はかなり高いこともあり、運転マナーは良く、スピード制限もよく守られている。道を譲ってくれることも多く、怖い思いをしたことはない。

 

デメリット

  • サービスの質が低いことがある
  • 紫外線が強い
  • 外食が高い
  • 公共交通機関が不便
  • 車の売買のハードルが高い

サービスの質が低いことがある

のんびりとした国民性の為、日本のような質の高いサービスは期待できない。対応する人によって言うことが違う時がある。私は病院や保険会社で困ったことがあった。大事な場面では、事前に情報収集をしておく、オージーのお友達に付き添ってもらうなど対策をしておくとよい。

 

紫外線が強い

オーストラリアの紫外線は日本の6~7倍と言われ、皮膚がんの発症率も高い。お友達のご主人、大家さんも皮膚がんにかかったことがあり、身近な問題だと感じる。息子の小学校でも休み時間の外遊びでは必ず帽子をかぶるように言われている。

 

外食が高い

フードコートは10ドル~15ドル、カジュアルなレストランだと20ドル~30ドル、アルコールも扱っている雰囲気の良いレストランだと更に高くなる。日本のすき屋やサイゼリアのような低価格のチェーン店はない。自炊すれば節約可能で、私もオーストラリアに来てから料理の腕をあげることになった。

 

公共交通機関が不便

シドニー、メルボルンの大都市以外は公共交通機関の本数が少なく、車のない生活は難しい。大学のそばに住んでいる留学生は車を持っていない人が多い。

 

車の売買のハードルが高い

新車、中古車ともに値段が高い。ディーラーでも購入できるが、割高なため個人売買が一般的。見知らぬオーストラリア人を相手に交渉し、古い車だと購入直後の故障などトラブルもありえるため、注意が必要だ。

私は日本語のサイトに掲載されていた中古車を日本人から買い取った。少々値が張っても、年数が新しく走行距離が短い車を購入し、帰国時に同じぐらいの値段で売るのがおすすめだ。

 

まとめ

留学前は自分が大学院で勉強についていけるか、子育てとの両立はできるか、不安いっぱいだった。終わってみると、チャレンジしてよかった!という達成感と意外とできたという驚きがあった。

のんびりとした環境で癒されながら勉学に集中できたのも成功できた要因だと思う。なんとかなるものなので迷っている人はぜひ挑戦してほしい。

 

にゃんこ先生
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にゃんこ先生
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