



英語でエッセイやレポートを書くとき、「何から書けばいいのか分からない」「日本語の作文とは何かが違う気がする」と感じたことはないでしょうか。
英語のエッセイは、ライティング力だけでなく、決まった「型」とルールを知っているかどうかで、仕上がりが大きく変わります。
逆に言えば、型を一度身につけてしまえば、TOEFL・IELTSのライティングから大学のレポート、論文まで、同じ考え方で書けるようになります。
この記事では、英語エッセイ・Academic Writingの基本を、構成・重要な3つの文・引用のルール・練習法まで、順を追って解説します。
なお、この記事で扱うのは、大学・大学院の授業やTOEFL・IELTS Writing、英語レポートで使うAcademic Essay(学術的なエッセイ)です。
海外大学への出願で書くPersonal StatementやStatement of Purpose(志望理由書)とは目的が異なります。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。
この記事について
本記事は、アメリカ現地校でのエッセイ教育、アメリカ留学中のレポート・論文執筆、IELTS Writing対策での筆写法の実践など、複数の実体験をもとに、英語エッセイ・Academic Writingの基本を再整理したものです。
- 📝 基本は3部構成:
- 英語エッセイは「Introduction(導入)→ Body(本論)→ Conclusion(結論)」の3部構成。日本語の「起承転結」と違い、結論を先に示すのが特徴です。
- 🎯 重要な3つの文:
- 「Hook(興味を引く文)」「Thesis Statement(全体の主張)」「Topic Sentence(各段落の主張)」の3つを押さえれば、骨組みは完成します。
- 🔁 本論は「主張→根拠→説明→まとめ」:
- 各段落は、主張を述べ、根拠を挙げ、なぜその根拠が主張を支えるのかを説明し、最後に締める流れで書きます。日本人は「説明」が抜けやすいので注意。
- 📚 引用のルールは必須:
- 他人の文章や資料を使うときは、引用・パラフレーズいずれの場合も出典を明記します。守らないと剽窃(Plagiarism)になります。
それぞれ記事本編で詳しく解説していきます👇
目次
英語エッセイ・Academic Writingとは?
英語エッセイ(Essay)とは、あるテーマについて自分の主張を述べ、根拠を示して論理的に展開する文章のことです。
日本で言う小論文やレポートに近いものですが、書き方のルールはかなり異なります。
まずは、英語エッセイがどういうものかを整理しておきましょう。
英語エッセイと日本語の作文の違い
日本語の作文や小論文と、英語のエッセイの最大の違いは「結論を示す位置」です。
日本語の文章は「起承転結」で書かれることが多く、結論は最後にだんだんと明らかになっていきます。
読み手は最後まで読んで、ようやく筆者の主張を理解します。
一方、英語のエッセイは結論(主張)を最初に明示するのが基本です。
最初に「私はこう考える」と立場を述べ、そのあとで理由や根拠を説明していきます。
この違いを知らないまま日本語の感覚で書くと、英語では「結局何が言いたいのか分からない」と評価されてしまいます。
英語エッセイでは、もったいぶらずに主張を先に出すことが大切です。
出願エッセイ・Personal Statementとの違い
英語で書く文章には、いくつかの種類があります。混同しやすいので整理しておきましょう。
この記事で扱うAcademic Essayは、授業の課題やレポート、TOEFL・IELTSのライティングなど、あるテーマについて論理的に主張するための文章です。
客観性と論理構成が重視されます。
一方、海外大学・大学院への出願で書くPersonal StatementやStatement of Purpose(SoP)は、自分自身の経験や志望理由を語り、自分を売り込むための文章です。
目的も書き方も異なります。
出願用のエッセイの書き方については、以下の記事で詳しく解説しています。
» 留学エッセイの書き方|Personal Statement・SoP・志望理由書の書き方
アメリカでは中学から本格的に書いている
英語エッセイの型は、英語圏では子どものうちから徹底的に教わります。
アメリカでは、小学生の頃から少しずつエッセイを学び始め、中学校ではより本格的に指導を受けます。
たとえば、社会科の授業では資料をもとに自分の意見をまとめる「DBQ(Document Based Questions)」、理科では仮説・実験・考察をまとめる「Science Fair」のレポート、調べ学習をまとめる「Research」など、さまざまな場面でアカデミックなライティングを練習します。
これらはどれも、大学や研究の場で使うフォーマットとほぼ同じ型に沿って書かれます。
つまり、英語圏の学生は中学の時点で、論理的に主張を組み立てる訓練を積んでいるということです。
日本の学習者がこの型を知らないのは当然ですが、裏を返せば、型さえ意識的に身につければ十分に追いつけるということでもあります。
アメリカで子育てをするなかで実際に見た子どもたちの課題でも、社会科のDBQ、理科のScience Fair、調べ学習のResearchなど、資料を読んで自分の主張を立て、根拠を示して書く練習が、中学の段階で当たり前に行われていました。
英語圏の学生は、こうして早くから「論理的に主張を組み立てる」訓練を積んでいるのです。
TOEFL・IELTS、大学レポート、論文に共通する考え方
うれしいことに、ここで学ぶエッセイの型は、応用範囲がとても広いです。
TOEFL・IELTSのライティング、大学の課題レポート、卒業論文や研究論文まで、英語で「自分の主張を論理的に述べる」場面では、基本となる考え方は共通しています。
この記事で型を一度マスターしておけば、試験対策にも留学後の学業にもそのまま活かせます。
それでは、具体的な構成から見ていきましょう。
英語エッセイの基本構成
- Introduction:興味を引く+背景+全体の主張(Thesis Statement)
- Body Paragraph:1段落につき1つの論点を、根拠とともに展開
- Conclusion:主張の再提示+論点のまとめ(新情報は足さない)
- References:引用した文献の出典を記載
英語エッセイは、大きく分けて「Introduction(導入)」「Body Paragraph(本論)」「Conclusion(結論)」の3つのパートで構成されます。
他の資料から引用した内容を含む場合は、最後に「References / Works Cited(参考文献)」を加えます。
Introduction(導入)
エッセイの最初の段落です。
読み手の興味を引き、テーマの背景を簡単に示したうえで、エッセイ全体の主張(Thesis Statement)を明示します。
ここを読んだだけで「このエッセイは何について、どんな立場で書かれているのか」が分かるようにするのが理想です。
Body Paragraph(本論)
自分の主張について、理由や根拠を述べるパートです。
3〜7つ程度の段落で構成され、各段落で1つの論点を扱います。
文字数が決められている場合は、このBodyの段落数を増減させて調整します。
Conclusion(結論)
エッセイ全体をまとめるパートです。
主張を改めて述べ、本論で示した論点を整理します。
新しい情報をここで付け加えてはいけない、というのが英語エッセイの重要なルールです。
References / Works Cited(参考文献)
他の文献やウェブサイトから引用した場合は、最後に出典をまとめて記載します。
書き方には決まったスタイル(APA、MLAなど)があり、これについては後ほど詳しく解説します。
英語エッセイで重要な3つの文
英語エッセイには、必ず押さえておきたい3つの重要な文があります。
「Hook Sentence」「Thesis Statement」「Topic Sentence」です。
この3つの関係を理解すると、エッセイ全体の骨組みが一気に見えるようになります。
- Hook Sentence:読み手の興味を引く一文(導入の冒頭)
- Thesis Statement:エッセイ全体の主張(導入の最後と結論で使う)
- Topic Sentence:各段落の主張(各Body Paragraphの冒頭)
イメージとしては、Thesis Statementという「エッセイ全体の大きな主張」があり、それを支えるために複数のTopic Sentence(各段落の小さな主張)があり、さらに各Topic Sentenceを根拠と説明が支える、という入れ子構造になっています。
Hook Sentence(興味を引く文)
Hook(フック)は、読み手の興味を引くための文で、導入の冒頭に置きます。
問いかけ、意外な事実、印象的なデータ、短いエピソードなどを使って、「続きを読みたい」と思わせるのが役割です。
Thesis Statement(全体の主張)
Thesis Statement(シーシス・ステートメント)は、エッセイ全体をとおして自分が主張したいことを1文でまとめたものです。
導入の最後と結論で使われ、エッセイ全体の「軸」になります。
エッセイの中で最も重要な一文と言ってもよいでしょう。
詳しい書き方は次の章で解説します。
Topic Sentence(各段落の主張)
Topic Sentence(トピック・センテンス)は、各Body Paragraphの冒頭に置く、その段落の主張を述べた文です。
Thesis Statementが「エッセイ全体の主張」なのに対し、Topic Sentenceは「その段落だけの主張」です。
読み手は各段落の最初の文を読むだけで、その段落が何について述べているのかが分かります。

Introduction(導入)の書き方
導入は、エッセイ全体の入口です。
ここでは「Hookで興味を引く」「背景情報を示す」「Thesis Statementで主張を明確にする」の3つを行います。
実際のエッセイ例を見ながら確認しましょう。
以下は、あるアメリカの中学生が書いた「Technology Obstruction in Classrooms(テクノロジーによる授業の妨害について)」という、自分の主張を述べるタイプのエッセイ(Argumentative Essay)の導入部分です。
Technology. An extremely powerful tool, yet a device that questions the user’s responsibility and maturity at the same time. As technology evolves, more and more of it becomes integrated into the classrooms. While it can act as a useful resource that provides access to the internet, its potential can also cause disruption in the classes. Technology in the classroom can get in the way of learning because of access to games, distraction, and inability to monitor. In order to build a better learning environment in the classrooms, there needs to be a way to properly deal with the devices.
下線を引いた部分が、導入で特に重要な役割を持つ文です。
順番に見ていきます。
Hookでテーマに入る
冒頭の一文が、興味を引くためのHook Sentenceです。
Technology. An extremely powerful tool, yet a device that questions the user’s responsibility and maturity at the same time.
ここでは「Technology.」と単語だけを置いています。
これは「sentence fragment(文の断片)」と呼ばれ、あえて単語だけを使うことで文章にインパクトを与え、読者の興味を引くテクニックです。
Hookには、ほかにも問いかけ・意外な事実・統計データ・短いエピソードなど、さまざまなパターンがあります。
背景情報を示す
Hookのあとに、テーマに関する背景や一般的な状況を簡単に示します。
上の例では「As technology evolves, more and more of it becomes integrated into the classrooms.(テクノロジーの進化とともに、教室にもどんどん導入されている)」が背景にあたります。
読み手とテーマの前提を共有し、このあとの主張へ自然につなげる役割があります。
Thesis Statementで主張を明確にする
導入の最後に、エッセイ全体の主張であるThesis Statementを置きます。
Technology in the classroom can get in the way of learning because of access to games, distraction, and inability to monitor.
この一文で「テクノロジーは学習の妨げになる」という主張と、その理由となる3つの論点(access to games / distraction / inability to monitor)を示しています。
このように導入で論点を明記しておくと、読み手は「このあと、この3点について説明されるんだな」と分かり、エッセイ全体が追いやすくなります。
なお、Thesis Statementでは一人称(I think など)を避けると、より客観的で強い主張になります。
【コツ】弱いThesisと強いThesisの違い
Thesis Statementは、ただ主張を書けばよいわけではありません。
良いThesisには、具体的であること・反論できる(議論の余地がある)こと・本文で扱う範囲に絞られていることという条件があります。
弱い例と強い例を比べてみましょう。
Social media affects young people.
(SNSは若者に影響する)
→ 誰もが知っている事実で、議論の余地がなく、何を論じるのか分かりません。
Excessive social media use among teenagers increases anxiety and reduces academic performance, mainly because of sleep disruption and constant comparison with others.
(10代の過度なSNS利用は、睡眠の乱れと他者との比較によって、不安を高め学業成績を下げる)
→ 立場が明確で、理由(睡眠の乱れ・他者との比較)まで示されており、本文の展開が予想できます。
強いThesisを作るコツは、「テーマ+自分の立場+理由」の3つを1文に盛り込むことです。
「何について」「どういう立場で」「なぜそう言えるのか」を示せば、自然と具体的で強いThesisになります。
Body Paragraph(本論)の書き方
Body Paragraphは、Thesis Statementで示した主張を、論点ごとに根拠を挙げて証明していくパートです。
英語圏のライティング指導では、1つのBody Paragraphを「Topic Sentence → Evidence → Explanation → Concluding / Linking Sentence」という流れで書くよう教えます。
順番に見ていきましょう。
Topic Sentence(段落の主張)
各段落の冒頭に、その段落で述べる論点を1文で示します。
これがTopic Sentenceです。
先ほどのエッセイのBody Paragraph①は、次の文で始まっています。
The first reason is that they grant children unlimited access to games.
この段落は「ゲームへのアクセス」について論じる、と最初に宣言しているわけです。
読み手は最初の一文を読むだけで、その段落の内容を予測できます。
Evidence(根拠・例)
Topic Sentenceで示した主張を支える根拠を挙げます。
具体例、データ、専門家の意見、引用などです。
先ほどの段落では、教室でiPadを使ってこっそりゲームをする生徒の具体例や、ゲームを授業に導入した教師の証言の引用などが根拠として挙げられています。
主張を「事実」や「具体例」で裏づけるイメージです。
Explanation(説明)
ここが、日本人学習者がもっとも抜かしやすいポイントです。
根拠を挙げたら、「なぜその根拠が自分の主張を支えるのか」を自分の言葉で説明します。
データや引用を並べるだけでは不十分で、「だからこの根拠は、私の主張を裏づけている」という橋渡しの一文が必要です。
たとえば「ゲームができる環境だと生徒は気が散る(根拠)」を挙げたら、「その結果、勉強への集中が途切れ、成績の低下につながる(説明)」と、根拠と主張のつながりを明示します。
この説明があるかないかで、エッセイの説得力は大きく変わります。
Concluding / Linking Sentence(まとめ・次への繋ぎ)
段落の最後に、その段落の内容を一言でまとめるか、次の段落へつなぐ文を置きます。
これにより、各段落が独立してまとまり、かつエッセイ全体が滑らかに流れるようになります。
- Topic Sentence:この段落の主張
- Evidence:主張を支える根拠・具体例・引用
- Explanation:なぜその根拠が主張を支えるのかの説明
- Concluding / Linking:まとめ、または次の段落への繋ぎ


Conclusion(結論)の書き方
Conclusionは、エッセイ全体を締めくくるパートです。
ここでは「Thesisを言い換える」「主要な論点をまとめる」「広い文脈につなげる」の3つを行います。
Thesisを言い換える
結論では、導入で述べたThesis Statementを改めて提示します。
ただし、導入とまったく同じ言い回しにしないことが重要です。
同じ文をコピーするのではなく、別の表現で言い換えて主張を再確認します。
主要な論点をまとめる
本論で展開した複数の論点を、簡潔に整理します。
先ほどのエッセイでは「access to games, distraction, and inability to monitor」という3つの論点を結論で改めてまとめています。
読み手に、エッセイ全体で何を論じたのかを思い出してもらう役割があります。
広い文脈や今後の課題につなげる
最後に、テーマの持つ広い意味や、今後の展望・課題などに触れて締めくくると、印象に残る結論になります。
なお、Argumentative Essay(主張型のエッセイ)では、結論の最後に読み手へ問いかける手法もよく使われます。
ただし、結論で新しい情報や論点を持ち出してはいけない点には注意しましょう。
結論はあくまで、これまで述べたことの締めくくりです。
英語論文・レポートを書くときの注意点
英語論文や大学のレポートを書くときも、基本はエッセイと同じです。
最初に主張を示し、各段落で根拠を出し、引用ルールに沿って出典を明記する、という流れは変わりません。
ここまでのエッセイの型は、大学のレポートや論文にもそのまま応用できます。
日本の高校を卒業後に単身アメリカへ留学し、英語圏で学んだ経験から言えるのは、英語のレポートでは「最初に主張を示す」「根拠を明確にする」「引用ルールを守る」ことが、日本語の作文以上に厳しく求められるということです。
特に引用ルールは、知らずに破ると重大な問題になるため、早いうちに身につけておくと安心です。
ただし、よりアカデミックな文章では、いくつか追加で気をつけたいポイントがあります。
一人称を避ける場面がある
学術的なレポートや論文では、「I think」「In my opinion」といった一人称表現を避けるよう求められることがあります。
一人称を使わないことで、個人の感想ではなく客観的な主張として、より説得力のある印象を与えられます。
ただし、求められる文体は分野や指導者によって異なるため、課題の指示を確認しましょう。
日本語をそのまま英訳しない
頭の中で日本語の文章を組み立ててから英訳すると、不自然で回りくどい英語になりがちです。
英語には英語の論理構造(結論を先に示す、1段落1論点など)があります。
日本語を直訳するのではなく、最初から英語の型で考えることを意識しましょう。
フォーマットの指定を確認する
レポートや論文には、文字数、引用スタイル(APA・MLAなど)、フォント、行間などのフォーマット指定があることが多いです。
内容が良くても、指定フォーマットを守っていないと評価を落とすことがあります。
書き始める前に必ず課題要項を確認しましょう。
主張と根拠を対応させる
アカデミックな文章では、すべての主張に根拠が必要です。
「〜だと思う」と述べたら、必ず「なぜなら〜」という根拠とセットにします。
根拠のない主張は、学術的な文章では評価されません。
前述したBody Paragraphの「主張→根拠→説明」の流れを徹底しましょう。
引用・出典の基本|Quotation・Paraphrase・Plagiarism
正しく引用・パラフレーズするには、まず元の論文を正確に読み解く力が前提になります。
読み方のコツは 英語論文の読み方4つのコツ(文系・理系論文で解説) にまとめています。
英語のエッセイやレポートで、他人の文章や資料を使うときは、必ず出典を明記する必要があります。
これはアカデミックライティングで最も重要なルールの一つです。
他人の文章や考えを、出典を示さずに自分のものとして使うと、Plagiarism(剽窃・盗用)とみなされ、海外大学では、課題の再提出、単位不認定、停学など、重いペナルティにつながることがあります。
引用には、主に3つの方法があります。
Quotation(直接引用)
原文をそのまま、引用符(” “)で囲んで使う方法です。
著者の表現をそのまま使いたいとき、定義や重要な一文を正確に示したいときに使います。
原文を変えてはいけないこと、そして出典を明記することが必須です。
Paraphrase(言い換え引用)
他人の考えを、自分の言葉で言い換えて使う方法です。
注意したいのは、言い換えても出典は必要ということです。
表現を変えても、アイデアが他人のものである以上、出典を示さなければ剽窃になります。
Paraphraseはアカデミックライティングで最もよく使う引用方法なので、しっかり身につけましょう。
Summary(要約)
長い文章や論文全体の要点を、短くまとめて使う方法です。
Paraphraseが文単位の言い換えなのに対し、Summaryはより大きなまとまりの要約です。
こちらも当然、出典の明記が必要です。
Plagiarism(剽窃)とは
Plagiarismは、出典を示さずに他人の文章・アイデア・データを使う行為です。
意図的なコピーはもちろん、「うっかり出典を書き忘れた」場合も剽窃とみなされるため注意が必要です。
海外大学ではTurnitinなどの剽窃チェックツールが広く使われており、提出物は自動的に照合されます。
引用したら必ず出典を、を徹底しましょう。
APA・MLA・Chicagoの違い
出典の書き方には、いくつかの決まった「スタイル」があります。
代表的なものは以下の3つです。
- APA:心理学・教育学・社会科学系でよく使われる。
- MLA:文学・人文科学系でよく使われる。
- Chicago:歴史学などで使われ、脚注形式が特徴。
どのスタイルを使うかは、分野や課題の指定によって決まります。
すべてを暗記する必要はなく、出典情報を入力すると自動で正しい形式を生成してくれる無料ツール(Citation Machineなど)を活用すれば十分です。
指定されたスタイルを確認して、それに合わせましょう。

英語ライティングを伸ばす練習法
ここまで「型」を学んできましたが、型を知っているだけでは、すぐにスラスラ書けるようにはなりません。
型を身につけて使いこなすには、練習が必要です。
ここでは、英語ライティング力を効率よく伸ばす練習法を紹介します。
模範解答を読む
まずは、良いエッセイがどういうものかを知ることから始めます。
TOEFL・IELTSの模範解答や、英語圏の学生が書いたエッセイなど、評価の高い文章を読み、「どこにThesisがあるか」「各段落はどう構成されているか」を意識して分析します。
型を頭に入れるには、良い例をたくさん見るのが近道です。
模範解答を書き写して、英語の型を身につける(筆写法)
「筆写法」とは、良い英文をただ読むだけでなく、実際に手を動かして書き写す練習法です。
英語エッセイでは、よく使われる構成、表現、つなぎ方があります。
模範解答を書き写すことで、そうした英文の型を目で見るだけでなく、手を動かしながら体に覚えさせることができます。
シンプルですが、英語の型を身につける練習として効果的です。
書き写すことで、正しい文法・自然な表現・エッセイの流れが、頭と手の両方に染み込んでいきます。
自分では思いつかない言い回しや構文のストックが増え、いざ書くときにスムーズに出てくるようになります。
筆写法を取り入れたことで、IELTS Writingのスコアを6.0から7.0まで伸ばせた、という実践例もあります。
ポイントは、ただ書き写して終わらせず、一文を意味のかたまりに分解し、使える表現をテンプレート化していくことです。次の項目で詳しく見ていきます。
一文を分解してテンプレート化する
書き写した英文を、さらに意味のかたまりごとに分解してみましょう。
たとえば「The passage and the lecture are both about 〜(文章と講義はどちらも〜について述べている)」のような文は、〜の部分を入れ替えれば、さまざまなテーマで使い回せる「テンプレート」になります。
こうして自分だけの使える表現集(オリジナルノート)を作っておくと、試験本番でも素早く書き出せます。
特にIELTSのライティングでは、Task 1(データの描写)もTask 2(意見論述)も、よく使う表現がある程度決まっているため、テンプレート化が効果的です。
Grammarlyなどで文法ミスを確認する
書いた英文は、文法・スペルのチェックツールで確認する習慣をつけましょう。
GrammarlyなどのAI添削ツールを使えば、自分では気づきにくい冠詞・前置詞・単複のミスをその場で発見できます。
なぜ間違いなのかの説明も表示されるため、繰り返すうちに自分のミスのクセも分かってきます。
ツールの選び方や使い方は、以下の記事で詳しく解説しています。
» Grammarlyの使い方|英文校正・ライティング補助ツール徹底解説
TOEFL・IELTS Writingに応用するには
ここまで学んだエッセイの型は、TOEFL・IELTSのライティングにそのまま使えます。
どちらの試験も、採点では文法やスペルだけでなく、構成(型に沿っているか)と論理展開(主張と根拠が対応しているか)が重視されます。
今回学んだ「結論を先に示す」「Thesis Statementを明確にする」「各段落をTopic Sentence→根拠→説明で組み立てる」という型は、まさに高得点に直結するポイントです。
ただし、TOEFL・IELTSにはそれぞれ独自の出題形式や時間配分、評価基準があります。
型を土台にしたうえで、各試験に特化した対策を重ねるのが効率的です。
試験別の対策は、以下の記事を参考にしてください。
よくある質問
英語エッセイと出願エッセイ(Personal Statement)は何が違いますか?
目的が異なります。
この記事で扱うAcademic Essayは、テーマについて論理的に主張する文章で、客観性が重視されます。
一方、出願用のPersonal StatementやSoPは、自分の経験や志望理由を語って自分を売り込む文章です。
書き方も評価のポイントも異なるため、混同しないようにしましょう。
ChatGPTや翻訳ツールを使ってもよいですか?
アイデアの整理や表現の確認に使うのは有効です。
ただし、いくつか注意点があります。
論点・根拠・引用元の確認は、必ず自分で行いましょう。
AIが作った文章をそのまま提出するのは避けるべきです。
生成AIは、もっともらしいけれど誤った情報や、存在しない出典を作り出すことがあります。
また、出典がある内容は必ず元資料を確認してください。
あくまで「自分で書いた文章を整える補助」として使うのが、アカデミックライティングでの正しい付き合い方です。
Body Paragraphはいくつ書けばよいですか?
決まった数はありません。
主張を支えるのに必要な論点の数だけ書きます。
一般的なエッセイでは2〜3つ、長いエッセイや論文ではさらに増えます。
文字数の指定に応じて段落数を調整しましょう。
一人称(I think)は使ってよいですか?
エッセイの種類によります。
意見を述べるタイプのエッセイでは使える場合もありますが、学術的なレポートや論文では避けるよう求められることが多いです。
課題の指示や分野の慣習を確認しましょう。
引用を言い換えれば出典は不要ですか?
いいえ、必要です。
表現を自分の言葉に変えても(Paraphrase)、アイデアが他人のものである以上、出典の明記は必須です。
言い換えたから大丈夫、と考えるのは剽窃につながる危険な誤解です。
まとめ:型を身につけて、自信を持って英語を書こう
英語エッセイは、ライティング力だけでなく「型」を知っているかどうかで仕上がりが大きく変わります。
結論を先に示す3部構成、Hook・Thesis・Topic Sentenceの3つの文、各段落の「主張→根拠→説明→まとめ」の流れ、そして引用のルール。
これらは、TOEFL・IELTSのライティングから大学のレポート・論文まで、英語で書くあらゆる場面で共通する土台です。
型は、一度身につければ一生使えます。
まずは模範解答を読み、筆写法で型を体に染み込ませ、実際に書いて、ツールで確認する。
この繰り返しで、英語を書くことへの苦手意識は必ず薄れていきます。
英語のライティングは、才能ではなく型と練習で伸ばせるスキルです。
この記事を参考に、自信を持って書き進めていってください。
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はじめまして。通りすがりの塾講師です。
とある東南アジアの国でインターナショナルスクールや日本人学校に通う子供たちの
ライティングの添削を行っています。
まだまだ未熟で、いつもIntroductionの指導法に悩んでいましたが、
今回素晴らしい例文付きで、とても分かりやすく、勉強になりました。
アメリカではこのレベルのエッセイを中学生で書くということに驚きを感じています。
(日本の子供たちは同様のエッセイを日本語で書ける子は少数ではないかと思います)
他のページも見て参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
どういたしまして!たしかに、日本の中学校では日本語でもこのレベルで議論したり自分の考えをまとめる機会は少ないと思う・・
アメリカは子供たちに考えさせたり、クリエイティビティを刺激する教育がすごく発達しているね!日本にも普及させたい!
はじめまして。愛知県内の国際系の学部に通っている大学1年生です。
今年、大学に入学してからエッセイの授業を受けてきましたが、オンライン授業ということもあり、なかなかエッセイの構造や書き方を授業内で理解することができませんでした。そんな中ダメ元で英作文の方法をネットで調べた所、この記事に出会いました。
まだまだ完璧とまではいきませんが、この記事を参考として、今ではだいぶしっかりとしたエッセイが書けるようになりました。
より良いエッセイが書けるようにこれからも頑張りたいと思います。
まるゆうさん
嬉しいコメントありがとう!!この記事がお役にたてて良かった!!
これからもどんどん有用な記事を出していくね!一緒にがんばっていこう!