


Arizona State University (略称ASU) には複数のキャンパスがあり、全体で20万人前後の生徒が在籍する米国有数の大規模校です。
留学生に選ばれる大学としても非常に有名で、ASUには世界157〜165か国以上 から学生が集まり、国際学生数も1.5万人超〜1.7万人超 と、全米でも非常に大きな国際学生コミュニティがあります。
また、「全米で最も革新的な大学(イノベーションランキング1位)」に選ばれるなど、様々な分野で高い評価を得ている名門州立大学です。
「海外大学に行きたいけど、学力や費用面で諦めかけている…」
今回の記事は、そんな風に悩んでいる日本の高校生にぜひ読んでほしい内容です。特別な環境にいなくても、戦略と努力次第でアメリカの名門校の切符は掴めます。
実際の合格者が実践した「塾なしでのTOEFL対策」や「高校の成績(GPA)の取り方」、「具体的な受験スケジュール」を大公開します!
この記事の著者:石垣 諒
北海道の田舎の学生。公立小学→公立中学→公立高校と進み、塾や予備校、英語塾などには一切通ったことがない。学校の授業と市販の参考書のみで勉強し、アリゾナ州立大学(アメリカ)に見事合格・進学(Class of 2025)。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。
目次
なぜ日本の大学ではなく、アリゾナ州立大学(ASU)を選んだのか?

私が高校生の頃、成績は進研模試で偏差値65ほど。地方の公立進学校の中で、だいたい上位10%〜15%には入っていました。
しかし、ある時ふと全国に目を向けてみたのです。東京大学や京都大学、旧帝大の上位層、有名私立大学のトップ層や医学部の生徒たち……。
彼らと将来同じ土俵で競争すると考えた時、「今のままでは、自分の市場価値は全然高くない」というシビアな現実に気がつきました。
「自分の市場価値」への気づきとアメリカ大への挑戦
この状況から抜け出し、全国のトップ層と戦うにはどうすればいいか。
私が出した結論は、「彼らが持っていない武器(読む・聞く・話す・書くの4技能すべてが揃った高い英語力)を身につけること」と、「アメリカの厳しい環境に身を置き、日本の大学生よりも圧倒的にたくさん勉強すること」の2つでした。
また、アメリカの大学は日本よりも出願や合格発表の時期が早いというメリットがあります。
「高3の夏にアメリカの大学に合格して滑り止めとして確保できれば、精神的に余裕を持って日本の大学受験に臨める(もしアメリカが不合格でも、8月なら日本の私大3教科入試の勉強に切り替えれば間に合う)」という、戦略的な理由もありました。
塾なし・参考書のみの独学で目指せる「現実的な目標」
私の家庭は、教育にあまりお金をかけない方針でした。
中学生の頃、猛勉強して学年20番台から5位以内まで成績を上げ、「さらに上を目指すために塾に入れてほしい」と頼みましたが、断られました。
高校でも周りの友人が予備校に通う中、私は通わせてもらえませんでした。当然、留学対策のための高額な英語塾にも通えず、TOEFLの勉強もすべて市販の参考書のみ。スピーキングやライティングをプロに添削してもらう機会すらありませんでした。
だからこそ、海外大を目指すにあたっても「今の環境のまま、独学で確実に手が届く現実的な目標」を見つける必要がありました。
そんな大学探しの中で出会ったのが、アリゾナ州立大学(ASU)です。
ASUは世界大学ランキングで上位に入る名門校でありながら、留学生の入学基準が「TOEFL iBT 61 / IELTS 6.0 / Duolingo 95」と、独学の高校生でも十分にクリアできるラインに設定されていました。
さらに、私立の名門大学と比べて学費がリーズナブルだったため、「この条件なら両親を説得できる!」と確信し、ASUへの出願を決意したのです。


アリゾナ州立大学(ASU)ってどんなところ?
砂漠気候と住みやすさ(アリゾナ州フェニックスの魅力)

アリゾナ州はアメリカの南西部に位置し、グランドキャニオンなどの雄大な大自然が広がるエリアです。
ASUのメインキャンパスがある州都フェニックスは、アメリカ南西部を代表する大都市圏の一つです。治安が良く物価も比較的安いため、留学生にとって非常に住みやすい環境が整っています。
気候は「砂漠気候」がメインです。真冬でも日中は20度前後まで上がる日が多く、一年を通してとても快適に過ごせます。
「砂漠の夏って暑そう…」と思うかもしれませんが、確かに夏は気温が50度近くまで上がることもあり、日差しには注意が必要です。
しかし、湿度が低くカラッとしているため、個人的には「日本のジメジメした不快な夏よりはずっとマシ」だと感じています。
全米最大規模!20万人前後が学ぶ多様な環境
ASUは、全米一の規模を誇る超大型の州立大学です。全体で20万人前後の学生が在籍し、留学生も世界150カ国以上から約1.5万人超が集まっています。
規模が大きい最大のメリットは、「ASUで見つからない専攻はない」と言われるほど学べる分野が幅広いことです。学部と大学院を合わせて約800ものコースが用意されています。
さらに、入学後でも「やっぱり別の分野を学びたい」と思えば、専攻の変更や他学部の授業の履修がフレキシブルにできるのも、アメリカの巨大総合大学ならではの魅力です。
また、広大なキャンパスではスポーツも非常に盛んです。アメフトやバスケットボール、サッカー、野球など、週末にはプロ顔負けの熱気で試合が盛り上がり、「これぞアメリカの大学!」というエキサイティングなキャンパスライフを体験できます。
世界大学ランキングでの高い評価

アメリカの大学には「偏差値」という概念がないため、大学のレベルを客観的に測るには「世界ランキング」がよく使われます。
ASUの教育・研究レベルは世界的にも非常に高く評価されています。
例えば「The Times Higher Education World University Rankings(世界大学ランキング)」を見ると、日本の旧帝大と比較したASUの立ち位置がよくわかります。
日本の大学を上位から並べると、東京大学、京都大学に次いで、東北大学や東京工業大学(現:東京科学大学)といったトップ国立大学がランクインしますが、ASUはそれらと同等、あるいはそれ以上の位置(世界130位~150位前後)にランクされています。
さらに、U.S. News & World Report誌の「最も革新的な大学(Most Innovative Schools)」ランキングでは、あのMITやスタンフォード大学を抑えて、10年連続で全米トップに輝いています。
地方の普通の高校生だった自分が、世界トップクラスの教育・研究環境に飛び込める。それがASUの最大の凄さです。


ASUの別のキャンパスで学んでいた日本人留学生・Saeさんのリアルなインタビューも公開中です!
塾なしでASUに合格!私の出願戦略と勉強法

海外大学進学と聞くと「帰国子女じゃないと無理」「すごいボランティアや部活の実績が必要なんでしょ?」と思うかもしれません。
しかし、ASUの一般出願は非常にシンプルで、日本の地方の高校生にとって「戦いやすい」条件が揃っています。
ここからは、私が実際に塾なしで合格を勝ち取った「戦略」をお伝えします。
ASUの合格基準(エッセイ・課外活動は不要!)
アメリカの大学の多くは、成績だけでなく「志望動機書(エッセイ)」「先生からの推薦状」「部活やボランティアなどの課外活動実績」を要求します。
しかし、ASUの学部出願は基本的にこれらがすべて不要です。
つまり、純粋に以下の2つの数字だけで勝負ができるのです。
- GPA(高校の成績):最低3.0以上(※平均3.8〜4.0を目指すのが理想)
- 英語力スコア:TOEFL iBT 61点以上(またはIELTS 6.0以上など)
ちなみに、私は高校時代に部活動には所属しておらず、ボランティアやアルバイト、生徒会の経験すらありませんでしたが、全く問題なく合格できました。
「今から課外活動なんて間に合わない…」という人でも、成績と英語だけで勝負できるのは本当にありがたいポイントです。
TOEFL対策は「単語勝負」と「英文解釈」
ASUの合格基準である「TOEFL iBT 61点」は、他の名門大学(80点〜100点要求)に比べるとかなり低く設定されています。
この点数で世界ランキング上位の大学に行けるのは、圧倒的にコスパが良いと言えます。
私は高2の初受験でこの61点をクリアしましたが、塾には通えなかったため、ひたすら市販の参考書を回しました。
特にTOEFLのリーディングは「単語勝負」です。知らない単語が多いと全く歯が立ちません。まずはTOEFL特化の単語帳をボロボロになるまで覚え込むこと。
そして、文法が身についていない人は、焦って長文を読むのではなく「英文解釈(1文を正確に訳す構造把握)」の参考書で基礎力をつけると、その後のスコアの伸びが劇的に変わります。



高校の成績(GPA)は「得意科目で5を狙う」
高校生にとって最も重要なのが、日々の学校の成績(GPA)です。
ASUの出願にはGPA 3.0以上が必要ですが、奨学金を狙うなら限りなく4.0(オール5)に近い数字を目指す必要があります。
私が実践していた超現実的なアドバイスは、「すべての教科で完璧を目指すのではなく、強弱をつけること」です。
具体的には、自分が苦手な教科は無理に満点を狙わず「なんとか評定4に抑える」ように防御に徹します。
その代わり、自分の得意な教科や、週の授業数(単位数)が多い教科は「絶対に評定5をもぎ取る」ように全力を注ぐのです。
GPAは単位数も影響するため、体育や副教科なども気を抜かず、トータルで3.8〜4.0をキープできるように戦略的に定期テストを乗り切ってください。


【大公開】高2〜高3のリアルな受験スケジュール

海外大進学を成功させるために最も大切なのは、「早めに行動すること」です。ここでは、私が実際に経験した高校2年生から3年生にかけてのスケジュールを大公開します。
早期出願のメリット(8月に出願してすぐ合格!)
アメリカの大学は、日本の大学受験のように「2月や3月の一発勝負」ではありません。
ASUの秋学期(8月入学)の優先締切日は例年「1月15日」ですが、出願自体は前年の夏頃から随時受け付けています。
私は以下のようなスケジュールで動きました。
- 高3の7月中: 高校に「仮成績証明書(日本語+英語)」を発行してもらう。
- 高3の8月1日: ASUへオンライン出願を完了。
- 出願後数日: ASUからアカウント登録のメールが届き、指示に従って登録。
- 高3の8月20日頃: なんと、早くも合格のメールが到着!
高3の8月下旬、おそらく私の高校で一番早く進路が決まった瞬間でした(笑)。
一度合格が出れば、その後の最終成績が少し下がったくらいで合格が取り消されることは基本的にありません。
私はこの「早期合格」という絶対的な安心感を手に入れた後、学校の勉強の比重を少し下げ、「メリット型奨学金をもらうために、TOEFLのスコアをさらに上げる勉強」に全集中するという作戦をとりました。
万が一ASUに落ちていたとしても、8月ならまだ日本の大学受験の勉強に切り替える時間が十分にあります。
この「逃げ道」を作っておく意味でも、早期出願は本当におすすめです。
高校にお願いした書類と手続き
出願にあたって、日本の高校に用意してもらう書類は意外とシンプルです。
私が出願時点(高3の夏)で高校の先生にお願いしたのは、「成績証明書(日本語版と英語版の両方)」のみでした。
エッセイも推薦状もいらないので、先生に大きな負担をかけることもありません。
無事に合格し、高校を卒業した後に、改めて「最終成績証明書(日+英)」と「卒業証明書(日+英)」を発行してもらい、大学へ提出しました。
また、TOEFLのスコアは、TOEFLの公式ホームページからASUの学校コードを入力し、テスト機関から直接大学へ電子送信する形になります。
【図解】高2〜高3の勉強スケジュール
私が実際に「いつ、どんな勉強をしていたか」をまとめたスケジュール図です。塾に行かず、学校の勉強と両立しながらどのように留学準備を進めたかの参考にしてください。
【高校2年1学期】

【高校2年2学期】

【高校2年3学期】

【高校3年1学期】

【高校3年2学期】

【高校3年3学期】



英語力やGPAが少し足りない人へ(Pathwayの紹介)

ここまで読んで「自分は高校の成績(GPA)が3.0に届かないから無理だ…」「TOEFL 61点はちょっと厳しいかも…」と思った方もいるかもしれません。
でも、諦めるのはまだ早いです。
ASUは、条件に少し届かない留学生を救済し、大学の授業についていけるレベルまで引き上げてから学部に入学させる「準備コース経由の進学ルート(Pathway)」をしっかり用意してくれています。
諦めるのは早い!ASU-USA パスウェイ・プログラム
「ASU-USA パスウェイ・プログラム」は、高校のGPAや英語力が直接入学の基準に満たない留学生向けの進学準備プログラムです。
このプログラムの最大のメリットは、英語力を鍛えながら同時に大学の基礎科目を履修でき、最大26単位を取得できることです。
取得した単位はASU(または他のアメリカの大学)の卒業単位として認められるため、時間のロスが少なく済みます。
実際、このプログラムを受講した学生の93%が、無事に学士課程(学部)への進学を果たしています。
現在のGPAと英語力によって、以下の3つのコースが用意されています。
- 入学条件: GPA 2.75以上 + TOEFL iBT 55(またはIELTS 5.5など)
- 1学期修了後にASUの学部へ進学します。
【3セメスター(約1年半)のパスウェイ】
- 入学条件: GPA 2.5以上 + 上記と同じ英語力
- 3学期修了後にASUの学部へ進学します。
【拡大パスウェイ(集中英語+準備コース)】
- 入学条件: 英語力が上記に満たない、またはGPAが2.0以上2.5未満の場合
また、「GPAは3.0以上あるけれど、英語力だけが足りない」という場合は、パスウェイではなく「集中英語プログラム(Global Launch ELP)」で英語だけを勉強してから学部に進学するルートもあります。
このように、今の成績が少し足りなくても大学生になれる道はいくつも用意されています。
ただ、私個人の経験から言うと、GPA 3.0とTOEFL 61点は、日本の高校生が本気で勉強すれば確実にクリアできる数字です。
まずは「直接進学」を絶対の目標に掲げ、高いGPAと英語スコアで奨学金の獲得を目指して頑張ってみてください!
※ASUの最新の学費データや、ロサンゼルス(カリフォルニア)にある特例キャンパスの情報については、以下の記事で詳しく解説しています。
» アリゾナ州立大学(ASU)の学費・偏差値・LAキャンパスの最新情報まとめ
最後に(無料サポートのご案内)
ASUは日本中の高校生の背中を押してくれる大学
日本ではまだまだ、「アメリカ留学=アイビーリーグなどの超名門校」「お金持ちの都会の私立高校に通うエリートの特権」というイメージが根強くあると思います。
しかし、地方の公立高校から塾にも行かずに合格できた私の経験から言えることは、「アリゾナ州立大学(ASU)は、そんなアメリカ留学のハードルを大きく下げてくれる素晴らしい学校だ」ということです。
ASUは、決して一部の天才だけを集める大学ではありません。「学びたい」という意欲を持つ世界中の学生に対して、どうすれば入学できるか(Pathway)の道筋を提示し、しっかりと育て上げてくれる多様性に溢れた学校です。
この記事が、日本各地で「自分には無理かも…」と留学を諦めかけている高校生の背中を少しでも押し、ASUがあなたの選択肢の1つに加われば幸いです。
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» YouTube:アリゾナ州立大学での学生生活(The College Tour)
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