





「プリンストン大学」は、ハーバード大学やイェール大学などを含むアメリカの私立名門大学8校からなる、Ivy League(アイビーリーグ)に属しています。
「プリンストン大学」のある、アメリカニュージャージー州プリンストンには学術機関や研究機関が立ち並び、アメリカ国内でも有数の学術都市として有名。また、ニュージャージー州内の他の都市と比べて治安もよいことで知られています。
アメリカにおいて数多くある大学の中でも「最難関」といえる大学の1つでもある「プリンストン大学」への合格を目指すためには、戦略的な準備を進めることが大切。
今回のこちらの記事では「プリンストン大学」受験のために、どのようなスケジュールを立て準備を進めるべきかなどを中心に解説していきます。
- 特徴:アイビーリーグの中でも特に「学部生への教育」を最優先。教授と少人数で議論する「Precept」制度など、ハーバード以上に教育密度が濃い。
- 難易度:偏差値換算なら「80以上」。東大理三レベルの秀才が世界中から殺到し、合格率はわずか4%前後。SAT/ACTも必須化され、学力の妥協は一切なし。
- 費用の奇跡:留学生にも「Need-Blind(完全給付型奨学金)」を適用する数少ない大学。家庭の年収次第では、学費・寮費が実質無料になる。
- 結論:「研究」よりも「教育」を受けたい天才が集まる場所。資金の壁は大学が壊してくれる。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
アメリカの名門校:プリンストン大学とは

プリンストン大学の基本情報と歴史
基本情報
- 名称:Princeton University(プリンストン大学)
- ホームページ:https://www.princeton.edu/
- 所在地:Princeton NJ 08544
- 電話番号: +1 (609) 258-3000
- 創立年:1746年
- 学校形態:私立総合大学
- 学生数:学部生 5,267名 大学院生 2,946名
歴史
全米で9番目に古い大学「プリンストン大学」の歴史は、イギリスによる植民地時代にさかのぼります。
1746年ニュージャージー州エリザベスに、当時のプロテスタント長老派により「ニュージャージー大学」として設立され、翌年にはニュージャージー州ニューアークへ移転。
1753年には、Nathaniel Fitzrandolph(ナサニエル・フィッツランドルフ)を中心とした有志により、プリンストンの土地購入のための資金調達に成功。
1756年にはその土地にNassau Hall(ナッソーホール)を完成させ、大学をプリンストンへ移転しました。1896年には、カリキュラムの拡大により大学としての地位を確立。正式にその名称を「プリンストン大学」に変更しました。
その後1900年に大学院を設立。1930年には高等研究所を設立し、大学は大学院の教育と研究に重点を置いていました。
理論物理学者として有名なAlbert Einstein(アルバート・アインシュタイン)は、最初の研究者の1人として在籍してました。
プリンストン大学は、アメリカ植民地時代の歴史に学術機関としてその地位を確立。アメリカの革命と議会の発展の両方における中心的な役割を果たしていました。
プリンストン市は革命期の歴史的な戦い、Battle of Princeton(プリンストンの戦い)の舞台。この戦い後、ナッソーホールを保持していたイギリス軍がGeorge Washington(ジョージ・ワシントン将軍)に降伏。
1756年以来プリンストン大学キャンパスの中心地であったナッソーホールは一時的に国会議事堂として機能。Continental Congress(大陸会議)が開催されていました。
第二次世界大戦後には多様な学生に門戸を広げ、かつては男子校であったプリンストン大学は1969年に男女共学となりました。
そんなプリンストン大学にはかつて多くの著名人が在籍し、現在では世界ランキングでも常に上位にランクイン。
学生の教育と最先端研究との両立を成功させている数少ない大学といわれ、各分野で活躍する優秀な人材を輩出し続けています。
プリンストン大学の特徴と学部紹介
プリンストン大学周辺には、さまざまな研究機関が設置されており、全米でも有数のアカデミック・ハブとなっています。
広大でとりわけ美しいキャンパスには、ゴシック様式の学舎や寮が並び、豊かな自然とそれら建物が見事に調和。アメリカ独立前に建築されたナッソーホールは、歴史的建物に指定されながら現在もなお使用されています。
プリンストン大学の大きな特徴・強みの1つでもある学生対教員比率は5 : 1。
プリンストン大学には、Preceptorial System(通称Precept)という制度があり、これはイギリスのオックスフォード大学やケンブリッジ大学のTutorial Systemに基づき、学生が積極的に学習プロセスに参加できるように設計。
講義内容の補完を目的とする少人数グループで、教授または大学院生により主導。このようなディスカッションを通じて幅広い考え方や価値観、コミュニケーションスキルを身に付けることができます。
その他の特徴としてあげられるのが、学部生には全寮制「Residential College(レジデンシャルカレッジ)」を導入。新入生は、6つあるそれぞれのレジデンシャルカレッジへ割り当てられることになり、2年間はここで過ごすことが必要となります。
その後は、引き続きここで過ごす、またはジュニア、シニア専用の寮へ移るかの選択が可能。いずれにしてもキャンパス内の寮での滞在は4年間保証されており、96%の学生がキャンパス内に滞在しています。
また、多くの名門大学と呼ばれる有力大学が大学院での研究に重点を置く中、プリンストン大学では、あくまでも学部教育を最優先。研究面でもトップクラスという、教育と研究の2つの性格を備えた大学といわれています。
学部
プリンストン大学は総合大学でありながらも、伝統的にLiberal Arts(リベラルアーツ)を育むことを目的としています。
1983年卒業の現学長「Chirstopher Eisgruber(クリストファー・アイスグルバー氏)」は、

と述べており、リベラルアーツへの取り組みは、プリンストン大学の基盤となる重要なミッションの1つ。
幅広い分野での教養を身に付けることにより、思考・分析のための「深み」と「知識の引き出し」を増やすことが可能と考えられています。
プリンストン大学で選択できる専攻分野は大きく4つに分かれています。
- Humanities(人文科学)
- Engineering(エンジニアリング)
- Natural Sciences(自然科学)
- Social Sciences(社会科学)
それぞれの専攻分野には、多種多様にわたるプログラムや学科が用意されており、自由に授業を選択することができます。
なお、プリンストン大学には、ロースクール、ビジネススクール、メディカルスクールなどのプロフェッショナルスクールは設置されていません。
プリンストン大学での授業の様子やどのようなプロジェクトを実施しているかなどの詳しい内容については、ウェブサイト内のWelcome to our Community of Learningを参考にしてください。
世界大学ランキングとその評価
| 世界ランキング | 大学名 | 国 |
| 1 | オックスフォード大学 | イギリス |
| 2 | マサチューセッツ工科大学 | アメリカ |
| 3 | ハーバード大学 | アメリカ |
| 4-10位 | プリンストン大学 | アメリカ |
| Top 10 | スタンフォード大学 | アメリカ |
| Top 10 | ケンブリッジ大学 | イギリス |
| Top 10 | カリフォルニア工科大学 | アメリカ |
| Top 10 | カリフォルニア大学バークレー校 | アメリカ |
| Top 10 | イェール大学 | アメリカ |
※参考:THE World University Rankings
大学を選ぶ際にある程度の指針がなければ、星の数ほどある大学から出願先を決めるのは困難なこと。そこで活用したい指標の1つが世界ランキングです。
しかし、世界各国それぞれ入試方法や合格基準も異なるため、世界ランキングで全てが決まるというわけではありません。が、それでも人は比べたがりランキングを気にするものです。
世界大学ランキングとは、多方面から収集した統計データを元に指標を作成し、高等教育機関を順位付けした大学ランキングのこと。企業や大学、第三者機関などさまざまな機関が作成しランキングを毎年発表しています。
上記に示した表は、国際的な大学ランキングとして知られている中の1つ、イギリス「The Times Higher Education(THE)」が発表している世界大学ランキング(2025-2026年版)。
プリンストン大学は常に世界トップ10をキープし続けています。
プリンストン大学の著名な卒業生
総合大学でありながらも、伝統のリベラルアーツ教育を守り続けているプリンストン大学。卒業生のリストには、錚々たる名前が連なっています。
プリンストン大学の卒業生にはアメリカの大統領が2人、さらには連邦や州の現役議会議員の中にも多くの卒業生が在籍しており、アメリカの政治において同校の卒業生は絶大な影響力を誇っています。政界以外の分野でも、世界で活躍する多くの著名人を輩出。
また、ノーベル賞をはじめ、フィールズ賞、アーベル賞、チューリング賞、ローズ奨学生、マーシャル奨学生など多くの受賞者も。物理、数学の分野では世界トップレベルの研究を行っており、約20名が物理学賞の受賞者です。
Michelle Obama(ミッシェル・オバマ)
イリノイ州シカゴ出身。シカゴの高校にて4年間の成績優秀者とし飛び級クラスに在籍。全国優等生協会のメンバーであり、学生会議の会計を務めていました。
1981年に高校を卒業後、プリンストン大学に入学。社会学を専攻し、アフリカ系アメリカ人研究を副専攻。1985年に「Cum Laude(優等)」の成績で卒業しました。
第44代アメリカ合衆国大統領バラク・オバマの妻であり、アメリカ史上初のアフリカ系アメリカ人のファーストレディーを務めたことで広く名が知られるようになりました。
Jeffrey Bezos(ジェフリー・ベゾス)
アメリカ合衆国の実業家、投資家、フィランソロピスト。現在は、Amazon.comの共同創設者でありCEO、取締役会長、社長としてその名を馳せています。子供の頃から科学に関心を持ちその才能を発揮。
高校では、優秀な生徒に贈られる「Veledictoriam(卒業生総代)」を務め、ナショナルメリットスカラーシップ、シルバーナイト賞を獲得し卒業。その後プリンストン大学に入学し、学生時代には優秀な工学部生として「Tau Beta Pi(タウ・ベータ・パイ)」にも選出。
宇宙探査、開発のための学生組織のプリンストン支部長を務めました。そして1986年にGPA4.2という優秀な成績を収め卒業。電気工学と計算機科学で学位を取得しました。
望月新一(もちづきしんいち)
東京都出身の日本人数学者。父の仕事の関係で5歳で日本を離れ、筑波大学附属駒場中学校時代に1年間日本へ戻った以外はアメリカで育ちました。
1985年にはフィリップ・エクセター・アカデミーを2年で卒業。同年9月にプリンストン大学へ進学。
19歳で学士課程、23歳でフィールド賞を受賞した指導教授Gerd Flatings(ゲルト・ファルティングス)のもと、博士課程を修了しPh.D.を取得。現在は、京都大学数理解析研究所教授。数論幾何学、遠アーベル幾何学専門。
プリンストン大学の学費・留学費用や奨学金
学費と生活費の目安
| Budget item | 2025-2026 Academic Year |
| Tuition | $62,400 |
| Room (On Campus) | $11,910 |
| Board | $8,340 |
| Living Expense Allowance | $1,000 |
| Books and Personal Expenses | $4,050 (Varies) |
| Total | $87,700(約1,315万円)※1ドル150円換算 |
1年間にかかる学費は、ハーバード大学やコロンビア大学などを含むアイビーリーグの中では、プリンストン大学は比較的良心的といわれていますが、それでも学費は年々上昇しています。
1年間にかかる費用が日本円にして1,300万円を超えるというのは非常に高額であることに変わりはありません。
留学生向けの奨学金制度
ここで検討したいのがファイナンシャルエイドです。
プリンストン大学は、アメリカの大学の中でも数少ない「Need-Blind(ニーズ・ブラインド)」制度を、留学生にも適用している大学です。
これは、「家庭の経済状況によって合否を判断しない(金銭的な理由で不合格にしない)」かつ「入学に必要な学費・生活費が足りない分は大学が全額給付する(返済不要)」という、非常に手厚い制度です。
多くの大学では留学生は対象外ですが、プリンストン大学では国籍に関わらず、経済的な必要性が認められれば奨学金が給付されます。
実際、2025-2026年度の学費は高騰していますが、年収65,000ドル(約975万円)以下の家庭の学生は、学費・寮費・食費が実質無料になるケースが大半です。
この制度があるため、「学費が高いから」といって諦める必要はありません。
偏差値は?プリンストン大学に合格するためのヒントと入学条件
偏差値は「80」以上?日本の大学との比較と難易度
結論から言うと、アメリカの大学には「偏差値」という概念は存在しません。
しかし、あえて日本の難易度感覚に換算するならば、プリンストン大学は「偏差値80以上(東京大学理科三類レベル)」と考えて差し支えありません。
なぜなら、プリンストン大学はアイビーリーグの中でも「HYP(ハーバード・イェール・プリンストン)」と呼ばれるトップ3の一角であり、世界中のトップ層が受験するからです。
合格率は驚異の4〜5%前後
近年のプリンストン大学への出願者数は増加傾向にあり、Class of 2028(2024年入学)以降の入試においても、その合格率は約4〜5%と推測されています。
これは、100人のクラスで一番頭が良い生徒が世界中から集まり、その中からさらに4〜5人しか選ばれないという計算です。
「成績オールA」は当たり前、そこからが勝負
日本の入試と決定的に違うのは、「勉強ができるだけでは不合格になる」という点です。
プリンストン大学受験において、GPA(高校の成績)が満点に近いことや、SAT等のテストで高得点を取ることは、あくまで「足切りを回避するためのチケット」に過ぎません。
この「学力のチケット」を持ったライバルたちの中で、いかに自分がユニークで、大学のコミュニティに貢献できる人物かを証明する必要があります。
成績優秀者がひしめく中で、あなたを選ぶ理由はなんですか?アドミッション(審査官)を納得させるには、以下の問いに対する強力な答えが必要です。
- 他の出願者にはない、あなただけの「強烈な個性」や「視点」は何か?
- 勉強以外で、並外れた情熱を注ぎ「実績」を残した活動は何か?
- プリンストン大学のキャンパスに、あなたはどのような「新しい風」を吹かせられるか?
「プリンストンに行きたい」と願うなら、今すぐにリサーチを始めましょう。高1、高2の段階から「自分は何者か」を定義し、行動に移した人だけが、狭き門をくぐるチャンスを得られます。
プリンストン大学が求める人物像を理解
合格が難しいと言われるアイビーリーグに共通していることは、成績優秀やテストスコアが高得点であるだけではなく、校風に合った人物や価値観を重視する傾向にあるということです。
そのため大学がどのような学生を求めているのかを理解することが必要。以下はプリンストン大学が求めている人物像です。
校風や学習環境は学生にとり入学後の学生生活を左右するとても重要なこと。
また、大学が求める人物像を理解するということは、その大学が自分に向いているか、それとも不向きであるのかを見極める上でも大切なことです。
高校での優秀な学業成績(GPA)
アメリカで名門大学と称される大学では、出願書類の1つに高校4年間(日本の場合は3年間)の成績の提出を求めています。
そして、プリンストン大学に合格する方法を考える際に覚えておくべき最も重要な要素は、成績が優れている必要があるということ。
これは、高校での成績が優れているということが、学生が大学で成功するか否かの予測において重要な指標の1つとなると考えられているためです。
アメリカの成績評価はA, B, C, D, Fの5段階となります。そして、それぞれの成績に数値ポイントが与えられ学業成績の平均値を算出。これがGPA(Grade Point Average)で、0から4のスケールで評価されます。
プリンストン大学に入学した新入生の高校での平均GPAは3.9。
これは全科目でほぼ オールAということを示しています。さらには新入生の96%が高校で学年順位の上位10%にランクインしています。
履修科目の難易度と選択

高校での成績評価においては、学生がどのように自身の限界に挑戦したかについても評価されます。そのため上級クラスの必修科目を履修することが大切。
これらクラスで優れた成績を収めることは、プリンストン大学の入学審査におき肯定的に評価されるポイントの1つとなります。
プリンストン大学のような難関校を受験するのであれば、ただ普通に必修科目や選択科目を履修するだけでは十分でありません。
出願を決めたのであれば、早い段階からプリンストン大学受験を見据えた勉強戦略を考えることが重要。高3でどの必修科目をとるべきかを見極め、受験対策の準備をコツコツと始めていきましょう。
その他、アメリカへ留学のための出願書類などをリサーチすると目にするIB(インターナショナルバカロレア)やAP(アドバンスプレースメント)というワード。
アメリカの主に私立高校では 、これらのカリキュラムの選択枠を設けている高校があります。IB、APともに通常のカリキュラムより難易度が高く、大学の一般教養に相当する難しいクラスを高校で履修することが可能。
このような難易度の高いコースを受け結果を出すということは、大学のアドミッションにおいて成績評価が上がるポイントになります。
SAT/ACT等のテストスコア

プリンストン大学では、SATまたはACTのスコアの提出を求めています(※年度によりテストオプショナル対応の場合あり)。
現在はDigital SATへ完全移行しており、従来の紙のテストとは対策方法が異なります。
Reading & Writingセクションでは語彙力と読解スピードが、Mathセクションでは広範囲な基礎力が問われます。
Middle 50 percent SAT Scores
- Math 780-800(800点満点)
- Evidenced-based Reading and Writing: 740-780(800点満点)
Middle 50 percent ACT Scores
- Composite Score: 34-35(36点満点)
プリンストン大学では、合格するために何点のテストスコアが必要であるかを定めていません。
また学力評価の基本は高校の成績とも考えており、SATやACTなどのテストスコアは、あくまで学生がプリンストン大学で学習するのに十分な基礎学力があるかを判断する1つのツールとして認識されています。
が、データが物語っている通り、プリンストン大学を目指す優秀な学生との競争のレールに乗るためにはほぼ満点に近い優れたスコア獲得は必須といえます。

課外活動でのリーダーシップ・コミュニティ参加

アメリカの大学のアドミッションにおいて「バランスの取れている学生」というのは、優秀な成績を収めているということの他に、さまざまな課外活動に積極的に取り組んでいる学生を意味します。そしてそれら活動から出願者の、
- リーダーシップ
- 社会に貢献
- 卓越したスキル
などを見極めようとします。
また、プリンストン大学のミッション・ステートメントには、「学生同士が相互に作用し、互いに学ぶ環境を提供する」とあり、アドミッションは出願者の中から、大学や地域社会に変化をもたらす学生を探し出そうとします。
そのため、こういった資質を備えているということを効果的にアピールすることがポイント。
しかし、ここでいう「課外活動」とは、何でもいいからとりあえずやっておこうというものではありません。アプリケーションの課外活動の欄をただ埋めるだけでは意味がないのです。
プリンストン大学に出願する学生の大多数は優れた学歴を持っています。ここで必要となるのが何万人という出願者との差別化。合格に近づくためには「他の出願者とは違う自分」をアピールしなくてはなりません。
そして、「他の出願者とは違う自分」をアピールするために行うべきことが、「自分を際立たせる活動に焦点を合わせる」ことです。
そのためにも、自分の興味、関心のある分野での活動を行うことがベスト。興味のない様々な活動を幅広く行うよりも、一生懸命取り組み結果を出す1つの方がアドミッションの印象に残る自己PRとなります。
限られた時間の中で自分が何をするべきなのかをよく考え、プリンストン大学が求める「バランスの取れている学生」を目指し、自分だけの履歴書を作り上げるようにしましょう。



個性をアピールするエッセイ

アメリカの大学に出願する際に、多くの大学が提出を求めている書類の1つ「エッセイ」。エッセイは成績やテストスコアなどと同等に最も重要な合格の決定要素です。
プリンストン大学のような難易度の高い大学では、出願者の成績やテストスコアなほぼ満点に漸近するため、「エッセイ」が自分という「個性」をプリンストン大学にアピールする最大の手段となります。
プリンストン大学では、共通願書であるCoalition ApplicationまたはCommon Applicationに加え、独自の追加項目として Princeton Supplement(サプリメンタルエッセイ)を課しています。
サプリメンタルエッセイでは、個人の視点、世界観、物事を解決または考えるためのアプローチの方法などに焦点を当てた質問を出題。
アドミッションでは、あなたを他の出願者と差別化し、大学のコミュニティに貢献できる要因をこれらエッセイから探し出そうとします。それぞれのエッセイのPrompts(トピック)の内容は以下で確認することができます。
なお、工学部(Bachelor of Science in Engineering)の学士号を取得することに関心がある場合は、工学での経験、この分野に興味を持ったきっかけなどについてのエッセイの提出が必要となります。
※注 Prompts(トピック)は、ほぼ毎年同じ内容で出題されていますが、変更される場合もあるため各ウェブサイトで最新の情報を入手するようにしてください。
エッセイは、自分が主人公の物語を書くように仕上げる、とよく耳にしますが、フィクションであっては読み手の心に響きません。
学業以外の様々な課外活動を通じて、自律性を養い、適応性や社会性などの能力を身に付けるということは、人間性を磨く上で大切なこと。しかし、これらの資質は短時間で身に付くものではありません。
読み手の印象に残るエッセイに仕上げるための最終的な目標は、自分が経験してきた様々な出来事が今の自分の成長にどのように貢献したかを伝えられるような内容にすること。
出題されたトピックに的確に答えられるように、しっかりと準備をして完璧なエッセイに仕上げましょう。


プリンストン大学への出願方法

いよいよ出願です。全ての準備が揃ったらチェックリストで必要書類を再確認し、出願の流れを理解しておきましょう。
出願方法
プリンストン大学では、共通願書であるCoalition ApplicationまたはCommon Applicationのいずれかを利用して、オンライン上でアプリケーションを送信する必要があります。
必要書類の準備
- 共通願書(Common App / Coalition App)
- プリンストン・サプリメント(エッセイ)
- 申請料(75ドル)
- The graded written paper(採点済みレポート) ※1
- 高校の成績証明書
- SATまたはACTのテストスコア(Digital SAT対応)
- TOEFL / IELTS スコア
※推奨目安:TOEFL iBT 108点以上 / IELTS 8.0以上 - スクールレポート
- カウンセラーからの推薦状
- 2名の教師からの推薦状 ※2
- ミッドイヤー・レポート
※1 【重要】The graded written paperとは、プリンストン大学独自の提出書類です。
新たに書き下ろすエッセイではなく、「高校の授業(英語、社会、歴史等)で実際に提出し、教師による採点・講評がついたレポート」を提出する必要があります。
日本の高校に通っている場合、英語で書かれた課題、もしくは翻訳と原文のセットが必要になるケースがあるため、早めの確認が必須です。
※2 教師による推薦状は、国語、外国語、人文科学、社会科学、自然科学、数学といった必修科目(上級クラス)の教師に依頼する必要があります。
- 科目:歴史、社会科、国語(英語)など、論説的なエッセイ。クリエイティブライティング(小説など)は避ける。
- 内容:単なる事実の羅列ではなく、「分析」や「主張」が含まれているもの。
- 長さ:A4で2〜3枚(約1,000〜2,000words)程度が目安。
- 教師のコメント:「Good job」だけではなく、建設的な批評や、どの点が優れているか具体的なコメントが入っているものが好ましい。
出願期限
プリンストン大学では、Early ActionとRegular Decisionいずれかの申請方法での出願を受け付けています。以下は主な出願プロセスの提出期限日です。
| Single-Choice Early Action | Regular Decision | |
| Application open | Mid-August | Mid-August |
| Application deadline | November 1 | January 1 |
| Decision notification | Mid–December | Late March / April 1 |
| Candidate’s reply date | May 1 | May 1 |
出願後の進捗確認

出願が完了すると、プリンストン大学同窓会委員会のメンバーからインタービューに招待される場合があり、出願者の居住地域で卒業生により行われます。
居住地域に卒業生がいないなどインタビューは全ての出願者に行われるものではないため、インタビューを受けない場合でもアドミッションプロセスにおいて不利になることはありません。
また、出願してから24~48時間後にはプリンストン大学から確認通知メールが届きます。
このメールには、Princeton Applicant Portalの設定方法に関する説明、また書類に不備がある場合の追加書類のお知らせなどが含まれています。




プリンストン大学受験に関するよくある質問
Q. 日本の一般高校からでも合格できますか?
学校の成績(評定平均)をトップに保ちつつ、学校外での活動や、SAT/TOEFLで圧倒的なスコアを出す戦略が必要です。
Q. 英語力が不安です。TOEFLは何点必要ですか?
授業は全てハイレベルな英語で行われるため、出願時点でネイティブに近い運用能力が求められます。
Q. 面接(インタビュー)は必須ですか?
大学側も「インタビューがないことは不利にはならない」と公式に明言していますので、安心してください。
最後に
超難関大学の1つである「プリンストン大学」。
合格の門をくぐるためには並大抵な努力では足りません。学年トップの優秀な成績を収め、課外活動でも学校を代表するほどの優秀な実績を残す。
そんな全てにおいて完璧な世界中の高校生たちが「プリンストン大学」の合格を目指して出願します。では、どのようにしてアプリケーションを際立たせることができるのでしょうか。
それは自分が「プリンストン大学」が求める人物像に合致しているということを示すことにほかありません。自分の本当の資質を思い切りぶつけて「プリンストン大学」にチャレンジしてください。

この記事の著者:Antie やや
タイ在住。語学力を生かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。










