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専門的な知識を身につけるだけではなく、それらを理論的に考え、理解し、活用するために必要な幅広い教養を学ぶことができるなど、質の高い教育が世界的にも評価されているアメリカの大学。
しかしその一方でデメリットも。その中の1つが「学費」です。
留学生が利用できる奨学金制度には求められる資格や要件も多く、いざアメリカ留学をしたいと思っても最大のハードルはやはり「学費」となってしまうかもしれません。
そんな中、アメリカには比較的にリーズナブルな学費に加えて質の高い教育を提供する州立大学があるということをご存知でしたか?
今回の記事では、アメリカの大学の特徴を比較し、その上で1つの選択肢としてリーズナブルな学費で進学できる州立大学を併せてリストアップ。しっかりと大学の価値を見極めてから留学先を決めましょう。
この記事の筆者:Antieやや
タイ在住。語学力を生かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。
目次
- 1 州立大学とは?アメリカの大学の種類と州立大学の特徴
- 2 州立大学は学費が安い?アメリカ留学の学費を比較
- 3 アメリカ州立大学ランキングトップ30校
- 4 費用を抑えられるアメリカ州立大学を厳選して紹介
- 4.1 Florida State University: FSU(フロリダ州立大学)
- 4.2 North Carolina State University: NC State(ノースキャロライナ州立大学)
- 4.3 State of University New York, Binghamton University(ビンガムトン大学)
- 4.4 Arizona State University: ASU(アリゾナ州立大学)
- 4.5 Iowa State University: ISU(アイオア州立大学)
- 4.6 San Diego State University: SDSU(サンディエゴ州立大学)
- 5 アメリカに留学するうえで知っておきたい費用のこと
- 6 志望校選び・奨学金申請もThere is no magic!!がサポート
- 7 最後に
州立大学とは?アメリカの大学の種類と州立大学の特徴
州立大学とはどのような大学なのでしょうか?まずは基礎知識としてアメリカの大学の全体像を整理したうえで、州立大学について詳しく解説していきましょう。
アメリカの大学の種類
U.S.Newsによると、アメリカの教育省には学士を授与する高等教育機関が4,000以上リストされています。高等教育機関といってもその種類はさまざま。
これらは次の6種類に大別されます。
種類 | 年数 | 規模 | 特徴 |
州立総合大学 | 4年 | 非常に大 | 州政府が運営し、ビジネス・工学・理系・文系など多様な専攻が揃う |
私立総合大学 | 4年 | 中~大 | 独自の教育方針で幅広い専攻を深く学べる |
リベラルアーツカレッジ | 4年 | 小〜中 | 少人数制で文系・理系の教養を幅広く学ぶ |
工科大学 | 4年 | 中〜大 | 工学・IT・自然科学を中心に、理工系の専門知識と技術を習得できる |
芸術大学 | 4年 | 中 | 音楽、演劇、美術、デザインなどの芸術分野を実技中心に学ぶ |
コミュニティカレッジ | 2年 | 中〜大 | 幅広い一般教養や職業スキルを基礎から学べる |
アメリカには多彩な大学がそろっていて、それぞれに違った魅力があります。自分の目標や興味に合わせて、最適な学校を選ぶことが大切です。
州立大学とは?私立大学との違いとメリット・デメリット
州立大学とは、アメリカの各州政府が設置・運営する公立の総合大学のことです。
州の予算で運営され、現地州内の学生に広く大学教育を提供することを使命としています。
日本で公立大学というと国が運営する国立大学が全国にありますが、アメリカでは連邦政府が運営する大学はほとんどなく、特殊な軍関係機関に限られます。
そのため、アメリカの一般的な公立大学は州立大学を指します。
州立大学と私立大学の主な違い
州立大学と私立大学では具体的にどのような違いあるのでしょうか?以下に、主な違いをまとめました。
比較項目 | 州立大学(Public) | 私立大学(Private) |
運営主体 | 各州政府(州からの予算で運営) | 民間(寄付や学費などで運営) |
学費の目安(年間) | 州内生:約$10,000〜$20,000 州外・留学生:約$25,000〜$50,000 | トップ校:55,000~$75,000 中堅以下:$40,000〜$60,000 |
奨学金 | 州内学生向けの割引が中心、留学生向けは限定的 | 奨学金・助成制度が充実している |
学生数・規模 | 数万人規模の大規模校が多い | 少人数制の中小規模が多い |
学部・専攻数 | 幅広い分野を網羅(実学寄り) | 独自の教育方針・個性的な専攻が多い |
クラスの雰囲気 | 大人数講義になりやすい | 少人数・ディスカッション中心が多い |
研究施設 | 州予算を使った大規模な研究機関が多い | 特定分野に強みのある研究機関が多い |
ブランド力 | 州名を冠する名門校も多い(例:UC系、UMich) | アイビーリーグなど世界的ブランド多数 |
州立大学のメリット・デメリット
メリット
- 私立大学と比べると、学費が比較的安価で、コストパフォーマンスが高い場合が多い
- 専攻の選択肢が非常に幅広く、理系・文系・実学系(ビジネス・教育・農学など)まで学べる分野が豊富
- 学生数が多く、国際色豊かな環境で多様な価値観や文化に触れることができる
- キャンパスが広大で、最新の研究施設や学生サービスが整備されている
- 地域産業や地元企業とのつながりが強い傾向があり、リサーチや産学連携を通じて、キャリア形成に役立つ実践的な経験が得られる
デメリット
- 初年次・一般教養科目ではクラスが大人数になりやすく、個別対応やサポートが手薄に感じられることもある
- 専攻の人気や大学の規模によっては、専攻申請や履修の競争率が高くなることがある
- 学生が多いため、自発的に動かないと埋もれがちになることも
私立大学のメリット・デメリット
メリット
- 奨学金や支援プログラムが充実しており、成績や家庭状況次第で実質的な負担が大きく軽減されることもある
- 少人数クラスが多く、教授との距離が近く、丁寧な指導やアカデミックサポートが受けやすい
- 世界的に評価の高い大学が多く、ブランド力・国際的ネットワークの強さが卒業後にも活きる
- リベラルアーツ教育や独自カリキュラムなど、大学ごとのユニークな学びが体験できる
デメリット
- 授業料や寮費は全体的に高額(年間6万ドル以上になる大学も多い)
- 大学ごとに校風や教育方針がはっきりしており、自分の価値観や学習スタイルに合う大学を慎重に選ぶ必要がある


州立大学は学費が安い?アメリカ留学の学費を比較

大学カテゴリ別の学費の比較
まずは、全体像をつかむために大学の種類ごとのいくつかの大学の学費の相場(2024-2025年度)を比較してみましょう。
大学カテゴリ | 大学名 | 年間授業料 | U.S. News 2025 年度ランキング |
私立総合大学 | Yale University(イェール大学) | 約$67,200 | #5 |
NYU(ニューヨーク大学) | 約$62,800 | #30 | |
州立総合大学 | UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校) | 約$14,200(州内生) 約$46,500(州外生) | #15(全体)・州立No.1 |
UC San Diego(カリフォルニア大学サンディエゴ校) | 約$16,800(州内生) 約$51,000(州外生) | #34(全体)・州立上位 | |
工科大学 | MIT(マサチューセッツ工科大学) | 約$62,400 | #2 |
CalTech(カリフォルニア工科大学) | 約$65,900 | #6 | |
芸術大学 | The New School PERSONS(パーソンズ芸術大学) | 約$50,000 | — |
Fashion Institute of Technology(ファッション工科大学) | 約$21,000 | — | |
コミュニティカレッジ | De Anza College(デ・アンザカレッジ) | 約$12,300 | |
Orange Coast College(オレンジコーストカレッジ) | 約$10,000 |
※この表の学費情報は「Best National University Rankings」に記載されている「Out-of-State Tuition and Fees」などを参考に記載しています。寮費・食費・教材費・保険料などは含まれません。最新情報や詳細は各大学公式サイトを必ずご確認ください。
州立大学は学費が安い?注意点も解説
州立大学は、もともとその州に住む学生のために設立された経緯があり、州内出身の学生には学費が大幅に割引される仕組みになっています。
一方で、州外の学生や留学生には、州内生の2〜3倍の学費が適用されるケースが多く、この点には注意が必要です。
それでも、私立大学と比較すると、州立大学の学費は全体的にリーズナブルな傾向があります。
たとえば、イェール大学やNYUのようなトップ私立大学では、年間の授業料が65,000〜70,000ドルに達することもあります。この金額と比べると、州立大学の授業料はかなり割安感があると言えるでしょう。
一方で、中堅クラスの私立大学や小規模なリベラルアーツ系の大学では、年間40,000〜50,000ドル台が一般的で、州外生や留学生として州立大学に通う場合と学費に大きな差がないこともあります。
また、私立大学の多くは独自の奨学金制度が充実しており、家計や成績に応じて学費の大幅な減免が受けられる可能性があります。
見かけの学費額だけでなく、奨学金制度や生活費などを含めたトータルコストを比較検討することが重要です。
費用を抑えて留学したいならコミュニティカレッジという選択肢も
コミュニティカレッジは最も学費が安く、年間$10,000~$12,000程度で通える学校も多いです。
2年間のプログラムを修了後、4年制大学へ編入するルートも一般的で、学費を抑えつつ学位取得を目指す高校生にとって非常に有効な選択肢です。





アメリカ州立大学ランキングトップ30校
これまで、アメリカ州立大学の特徴や学費の目安について解説してきました。ここからは、実際にどんな大学があるのか、具体的に見ていきましょう。
まずは、U.S. News 2025年版の公立大学ランキングをもとにランキング上位校とその学費の目安を紹介します。
公立順位 | 大学名(英語) | 大学名(日本語) | 全米総合順位 | 州外生授業料 (USD) |
1 | UCLA | カリフォルニア大学ロサンゼルス校 | #15 | $46,503 |
2 | UC Berkeley | カリフォルニア大学バークレー校 | #17 | $51,032 |
3 | Michigan–Ann Arbor | ミシガン大学アナーバー校 | #21 | $63,081 |
4 | Virginia | バージニア大学 | #24 | $60,907 |
5 | UNC–Chapel Hill | ノースカロライナ大学チャペルヒル校 | #27 | $41,211 |
6 | UC San Diego | カリフォルニア大学サンディエゴ校 | #29 | $51,015 |
7 | Florida | フロリダ大学 | #30 | $28,658 |
7 | UT Austin | テキサス大学オースティン校 | #30 | $42,778 |
9 | Georgia Tech | ジョージア工科大学 | #33 | $34,484 |
9 | UC Davis | カリフォルニア大学デービス校 | #33 | $47,682 |
9 | UC Irvine | カリフォルニア大学アーバイン校 | #33 | $46,626 |
9 | Illinois Urbana-Champaign | イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 | #33 | $36,760 |
13 | UC Santa Barbara | カリフォルニア大学サンタバーバラ校 | #39 | $47,755 |
13 | Wisconsin–Madison | ウィスコンシン大学マディソン校 | #39 | $42,103 |
15 | Ohio State | オハイオ州立大学 | #41 | $40,022 |
15 | Rutgers–New Brunswick | ラトガース大学ニューブランズウィック校 | #41 | $37,441 |
17 | Maryland–College Park | メリーランド大学カレッジパーク校 | #44 | $41,186 |
18 | Purdue | パデュー大学 | #46 | $28,794 |
18 | Georgia | ジョージア大学 | #46 | $31,678 |
18 | Washington | ワシントン大学 | #46 | $43,209 |
21 | Texas A&M | テキサスA&M大学 | #51 | $40,307 |
21 | Virginia Tech | バージニア工科大学 | #51 | $37,158 |
23 | Florida State | フロリダ州立大学 | #54 | $21,683 |
23 | Minnesota–Twin Cities | ミネソタ大学ツインシティー校 | #54 | $38,362 |
23 | William & Mary | ウィリアム・アンド・メアリー大学 | #54 | $50,752 |
26 | NC State | ノースカロライナ州立大学 | #58 | $33,034 |
26 | Stony Brook (SUNY) | ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校 | #58 | $32,454 |
26 | UC Merced | カリフォルニア大学マーセド校 | #58 | $46,905 |
26 | Massachusetts–Amherst | マサチューセッツ大学アマースト校 | #58 | $40,449 |
30 | Michigan State | ミシガン州立大学 | #63 | $45,178 |
※この表の学費情報は「U.S. News 2025 Top Public Schools」に記載されている「Out-of-State Tuition and Fees」をもとにしています。寮費・食費・教材費・保険料などは含まれません。最新情報や詳細は各大学公式サイトを必ずご確認ください。


費用を抑えられるアメリカ州立大学を厳選して紹介

ここでは、できるだけコストを抑えてアメリカ留学を実現するための選択肢として、州立大学の中でも特にコストを抑えながら学べる大学を厳選して紹介します。
年間学費が2万~3万ドル台で学べる大学を中心に、全米ランキング上位の有力校から中堅校まで幅広くピックアップしました。
学費を理由にアメリカ留学を諦めざるを得なくなってしまっている学生のみなさんの参考になれば幸いです!
※本章では州外学生の学士課程の学費と、その他の主な費用の金額(1学年分)を記載していますので、留学総費用のおおよその目安としてご参照ください。
Florida State University: FSU(フロリダ州立大学)

アメリカ国内大学ランキング(U.S. News 2025 総合ランキング)
- 全米総合大学ランキング(National Universities):第54位
- 全米公立大学ランキング(Top Public Schools):第23位
- 費用対効果ランキング(Best Value Schools):第68位
- 革新的な大学ランキング(Most Innovative Schools):第45位(同列)
その他の評価項目やランキングはこちらも参考にしてください。
特徴:南部屈指の研究型総合大学
1851年に設立されたフロリダ州立大学はフロリダ州で最も古い大学。
州都タラハシーの約487エーカー(1エーカーはサッカーグランド1つ分ほどに相当)という広大な敷地にキャンパスを構える州立の研究型総合大学です。
自然に囲まれた美しいキャンパスでは、フロリダ州だけではなくアメリカ全土、そして世界130ヶ国からの留学生を含むおよそ44,000人の学生が在籍。
フロリダ州立大学は積極的に留学生を受け入れており学生の人種も多種多様。異なるバックグランド持つ学生が共に学び合う教育環境が整っています。
教授群のレベルも高く、その中には6人のノーベル賞受賞者が含まれています。また教育の質の高さだけではなくスポーツも盛ん。アスリートの育成にも力を入れています。

学費・生活費等(年間)
※2025-2026推定費用
項目 | 金額(オフキャンパス) | 金額(オンキャンパス) |
授業料・諸費用 | $18,799(約2,731,855円) | $18,799(約2,731,855円) |
住居費 | $8,420(約1,220,900円) | 同左 |
食費 | $5,600(約812,000円) | 同左 |
教科書・教材 | $1,200(約174,000円) | 同左 |
交通費 | $3,652(約529,540円) | 同左 |
個人支出 | $2,432(約352,640円) | 同左 |
年間合計 | $40,103(約5,820,935円) | $40,103(約5,820,935円) |
参照:FSU Admissions/International Admissions
※学費・生活費は毎年変更される場合があります。学部ことの詳細や最新情報は必ず大学公式サイトで確認してください。
※1ドル=145円計算
留学生が利用できる奨学金制度
フロリダ州立大学では、さまざまな奨学金制度を実施していますが、米国連邦助成金(U.S.Federal grants)またはローンを含み、そのほとんどが現地の学生を対象としています。
その中で留学生でも利用できる資金援助の1つに、すでに留学中の学生を対象とするInternational Unergraduate Tuition Waiversがあります。
学部
フロリダ州立大学は17のカレッジで構成。それぞれのカレッジでは、学士・修士、博士号取得のための幅広い分野の専攻科目が提供されています。
- College of Arts and Sciences(文理学部)
- College of Business(経営学部)
- College of Communication and Information(コミュニケーション・情報学部)
- College of Criminology and Criminal Justice(犯罪学・刑事司法学部)
- College of Education(教育学部)
- FAMU-FSU College of Engineering(工学部:FAMUとの合同運営)
- College of Fine Arts(芸術学部)
- College of Health and Human Sciences(健康・人間科学部)
- College of Law(法学部)
- College of Medicine(医学部)
- College of Motion Picture Arts(映画芸術学部)
- College of Music(音楽学部)
- College of Nursing(看護学部)
- College of Social Sciences and Public Policy(社会科学・公共政策学部)
- College of Social Work(社会福祉学部)
- Dedman College of Hospitality(ホスピタリティ学部)
- Jim Moran College of Entrepreneurship(起業学部)
入学要件
項目 | 項目例(目安) |
英語スコア | ・TOEFL iBT :80以上 ・IELTS :6.5以上 |
GPA | 最低スコア記載なし ※競争力ある応募者のスコア目安:3.5~4.0 |
SAT / ACT | 提出必須 ※2025年度秋入学の合格者のスコア範囲(中間50%) ・ACTスコア: 30 ~ 33 ・SATスコア: 1340 ~ 1450 |
出願方法 | Common App、Coalition Application、またはFSU公式ポータルからオンライン出願 |
出願情報 | ・FSU Admissions International Admission ・What We’re Looking For |
North Carolina State University: NC State(ノースキャロライナ州立大学)

アメリカ国内ランキング(U.S.News Best Colleges 2025)
- 全米総合大学ランキング(National Universities):第58位
- 全米公立大学ランキング(Top Public Schools):第26位
- 費用対効果ランキング(Best Value Schools):第60位
- 学部工学プログラムランキング(Best Undergraduate Engineering Programs):第30位(同列)
その他の評価項目やランキングはこちらも参考にしてください。
特徴:工学・STEM分野に強い
1887年設立のノースキャロライナ州立大学は、アメリカ東海岸の南部ノースキャロライナ州にある大学。ノースキャロライナ大学システム(UNC Syetem)を構成する17校の大学群の1つとして運営されています。
アメリカ東海岸最大の研究学園都市であるリサーチ・トライアングル・パーク(RTP)は、ノースキャロライナ州立大学、デューク大学、ノースキャロライナ大学チャペルヒル校を3つの核とした3つの都市にまたがる敷地に、産学共同の研究学園都市を作ることを目的に設立。
このような背景からも、ノースキャロライナ州立大学は連邦政府から多くの補助金を受けており、研究開発においてはアメリカのハイテク産業を牽引する大学の1つとして知られています。
キャンパスのある同州ラーレフは、人口の半数以上が学生や大学関係者で占めている学園都市。緑豊かな広大な敷地を有するセンテニアルキャンパスは1つのコミュニティとして機能。
最先端の学術施設やオフィス施設に加えて、ウォーキングトレイルやゴルフコースなどの公共スペースを備えた開放的な雰囲気のキャンパスとなっています。
学費・生活費等(年間)
※2025-2026推定費用
項目 | 金額(オンキャンパス) | 金額(オフキャンパス) |
授業料・諸費用 | $33,993(約4,928,985円) | $33,993(約4,928,985円) |
住居費 | $8,335(約1,208,575円) | $9,522(約1,380,690円) |
食費 | $6,406(約929,870円) | 同左 |
教科書・教材 | $624(約90,480円) | 同左 |
交通費 | $2,000(約290,000円) | 同左 |
個人支出 | $1,602(約232,290円) | 同左 |
ローン手数料 | $44(約6,380円) | 同左 |
年間合計 | $53,004(約7,685,580円) | $54,191(約7,857,695円) |
参照:NC State Tuiton and Fees 2025-2026/Undergraduate
※学費・生活費は毎年変更される場合があります。学部ことの詳細や最新情報は必ず大学公式サイトで確認してください。
※1ドル=145円計算
留学生が利用できる奨学金制度
ノースカロライナ州立大学では、入学後に申請を行うさまざまな奨学金制度を提供。NC State University A Student Scholarship Interactive Search Toolにて各制度の詳細を確認することができます。
学部
ノースキャロライナ州立大学は12のカレッジで構成。それぞれのカレッジでは、学士・修士、博士号取得のための幅広い分野の専攻科目が提供されています。
- College of Agriculture and Life Sciences(農学・生命科学部)
- College of Design(デザイン学部)
- College of Education(教育学部)
- College of Engineering(工学部)
- College of Humanities and Social Sciences(人文・社会科学部)
- College of Natural Resources(自然資源学部)
- Poole College of Management(マネジメント学部)
- College of Sciences(理学部)
- Wilson College of Textiles(繊維学部)
- College of Veterinary Medicine(獣医学部)
- The Graduate School(大学院)
- University College(基礎教育・共通教育部門)
入学要件
項目 | 要件例(目安) |
英語スコア | ・TOEFL iBT :80以上 ・IELTS :6.5以上 |
GPA | 最低スコア記載なし ※競争力ある応募者のスコア目安:3.5~4.0 |
SAT / ACT | GPAが2.8以上の場合はSATまたはACTの提出が任意 ※在学生の平均スコア ・ACTスコア: 29.2 ・SATスコア: 1330 |
出願方法 | Common App、Coalition Applicationからオンライン出願 |
出願情報 | ・International First-Year Admissions ・NC State First Year Facts |
State of University New York, Binghamton University(ビンガムトン大学)

アメリカ国内大学ランキング(U.S. News Best Colleges 2025)
- 全米総合大学ランキング(National Universities):第73位(同列)
- 全米公立大学ランキング(Top Public Schools):第34位(同列)
- 費用対効果ランキング(Best Value Schools):第38位
その他の評価項目やランキングはこちらも参考にしてください。
特徴:パブリックアイビーの1校
ビングハムトン大学はニューヨーク州北部のサザンティアに位置し、ビングハムトン市から西にわずか1マイル(約1.6キロ)、またニューヨーク州と近隣の州の主要な都市中心部から車ですぐの場所に位置します。
1946年に設立されたビングハムトン大学は、研究大学、リベラルアーツカレッジ、コミュニティカレッジ、高等専門学校などを含む64ものキャンパスを持つ、州立大学のシステムとしては全米最大である、State University of New York: SUNY(ニューヨーク州立大学)に属する1校です。
アイビーリーグが名門私立大学であるのに対し、州立大学のうちアイビーリーグと同等の教育を受けられる名門州立大学群を指すパブリックアイビーの1校でもあるビングハムトン大学。
緑に囲まれた広大なキャンパスには6つのスクールを有し、比較的安価な学費で質の高い教育を受けられるのが魅力の大学です。

学費・生活費等(年間)
※2025-2026推定費用
項目 | 金額 |
---|---|
授業料 | $28,970(約4,200,650円) |
諸費用(Fees) | $3,497(約506,065円) |
教科書・教材 | $1,000(約145,000円) |
住居・食費 | $19,477(約2,825,765円) |
交通費 | $450(約65,250円) |
個人支出 | $750(約108,750円) |
年間合計 | $54,144(約7,851,780円) |
参照:Binghamton University 2025-2026 Undergraduate Estimated Cost of Attendance
※学費・生活費は毎年変更される場合があります。学部ことの詳細や最新情報は必ず大学公式サイトで確認してください。
※1ドル=145円計算
留学生が利用できる奨学金制度
ビングハムトン大学で提供されるほとんどの奨学金は現地の学生を対象としてます。留学生のための情報収集は、International Student and Scholar Services: ISSSへお問い合わせください。
学部
ビングハムトン大学は6のスクールで構成。それぞれのスクールでは、学士・修士、博士号取得のための幅広い分野の専攻科目が提供されています。
- Harpur College of Arts and Sciences(ハーパー人文科学・理学カレッジ)
- Watson College of Engineering and Applied Science(ワトソン工学・応用科学カレッジ)
- School of Management(経営学部)
- Decker College of Nursing and Health Sciences(デッカー看護・健康科学カレッジ)
- College of Community and Public Affairs(地域・公共政策カレッジ)
- School of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences(薬学・薬科学部)
入学要件
項目 | 要件例(目安) |
英語スコア | ・TOEFL iBT :80以上 ・IELTS :6.5以上 |
GPA | 最低スコア記載なし ※2024年度秋入学の合格者GPA(中間50%):3.7~3.9 |
SAT / ACT | 提出は任意 ※2024年度秋入学の合格者のスコア範囲(中間50%) ・ACTスコア: 29 ~ 33 ・SATスコア: 1300 ~ 1450 |
出願方法 | Common App、Coalition Application、またはSUNY Applicationからオンライン出願 |
出願情報 | ・How to Apply/International Students ・Class Profile Undergraduate Admissions |
Arizona State University: ASU(アリゾナ州立大学)

アメリカ国内大学ランキング(U.S. News Best Colleges 2025)
- 全米総合大学ランキング(National Universities):第121位(同列)
- 全米公立大学ランキング(Top Public Schools):第61位(同列)
- 学部教育の質ランキング(Best Undergraduate Teaching):第7位(同列)
- 最も革新的な大学(Most Innovative Schools):第1位(10年連続)
その他の評価項目やランキングは以下も参考にしてください。
特徴:「最もイノベーティブな大学」全米1位
アリゾナ州にはグランドキャニオンをはじめ、モニュメントバレーやセドナなど人気の観光地がたくさんあります。
1885年に設立されたアリゾナ州立大学は、アリゾナ大学と並んで同州を代表する大学の1つ。5つの大学キャンパスを有する、アメリカ南西部で研究に軸を置く最大規模の総合大学となっています。
アメリカ南西部アリゾナ州の州都フェニックスに近いテンピ市にキャンパスを構えるテンピ校は、フェニックス・スカイハーバー国際空港から車でわずか15分ほどの距離。
また、大学運営のライトレイルが運行しているので、市内中心部へ出かける際には非常に便利です。
亜熱帯植物の豊かな森に囲まれた広大なキャンパスには、歴史ある古い建物やモダンな建物が点在。
「イノベーション」が大学の大きなキーワードになっており、テンピ校では再生可能エネルギーである太陽光発電を大量に導入するなど、未来のため、今できることに関して積極的な取り組みを促進しています。
また、社会にインパクトのある革新や変革をもたらす次世代のリーダーを育てることを目標に掲げているアリゾナ州立大学は、2021 Most Innovative National Universities/US News Rankingsにて最もイノベーティブなアメリカの大学第1位に選ばれています。
学費・生活費等(年間)
※2024-2025推定費用
項目 | 金額(フェニックス周辺のキャンパス) | 金額(レイクハバス・キャンパス) |
基本の学費 | $34,398(約4,987,710円) | $11,664(約1,691,280円) |
カレッジ手数料(コースによって異なります) | $1,910(約277,950円) | $0 – $1,940(約0 – 約281,300円) |
学生サービス料 | $743(約107,735円) | $185(約26,825円) |
寮費と食費 | $16,091(約2,333,195円) | $14,706(約2,132,370円) |
ASU保険料 | $2,935(約425,575円) | $2,765(約400,925円) |
ビザ事務手数料 | $200(約29,000円) | $200(約29,000円) |
年間合計 | $56,277(約8,162,415円) | $31,460(約4,561,700円) |
参照元:ASU Standard cost of attendance / ASU International Student Expenses
※学費・生活費は毎年変更される場合があります。学部ことの詳細や最新情報は必ず大学公式サイトで確認してください。
※1ドル=145円計算


留学生が利用できる奨学金制度
アリゾナ州立大学は、多くの学費援助オプションを提供しており、収入の多寡にかかわらず、現地学生だけでなく留学生も支援を受ける資格があります。
留学生が利用できる代表的な奨学金制度として、「 New American University Scholarship」があります。これは、優れた学業成績とテストスコアを持つ留学生に対して授与されるメリットベースの奨学金です。
この奨学金は別途申請の必要がなく、全ての入学者が自動的に検討対象となります。奨学金の金額は3,000ドルから15,500ドルの範囲で授与されます。
詳しい情報やその他の留学生向け奨学金については、Applying for aid Financial Aid for International Studentsをご参照ください。
※ New American University Scholarshipを利用できるキャンパスは、Downtown Phoenix, Polytechnic, Tempe, West となっています。
学部
アリゾナ州立大学テンピ校は10のカレッジで構成。それぞれのカレッジでは、学士・修士、博士号取得のための幅広い分野の専攻科目が提供されています。
- P. Carey School of Business(W.P.キャリー経営学部)
- College of Health Solutions(ヘルスソリューション学部)
- Herberger Institute for Design and the Arts(ハーバーガー デザイン・芸術学部)
- Ira A. Fulton Schools of Engineering(アイラ・A・フルトン工学部)
- College of Global Futures(グローバルフューチャー学部)
- College of Integrative Sciences and Arts(統合科学芸術学部)
- The College of Liberal Arts and Sciences(リベラルアーツ・理学部)
- Mary Lou Fulton Teachers College(メアリー・ルー・フルトン教育学部)
その他プログラム
- Barrett, The Honors College(バレット・オナーズカレッジ)
- University College(ユニバーシティ・カレッジ)
入学要件
項目 | 要件例(目安) |
英語スコア | ・TOEFL iBT :61以上 ・IELTS :6.0以上 |
GPA | 最低3.0以上 ※2024年度秋入学の合格者の3分の2はGPA3.47以上 |
SAT / ACT | 提出は任意 ※ただしGPAが3.0未満の出願者は以下のいずれかが必要 ・ACT: 22 (非居住者24) ・SAT: 1120 (非居住者 1180) |
出願情報 | ・International first-year student admission requirements ・Aptitude Requirements |
出願方法
提携校のため、出願サポートと、大学への出願料が無料となります。詳しくはこちらからお問い合わせください。
Iowa State University: ISU(アイオア州立大学)

アメリカ国内大学ランキング(U.S. News Best Colleges 2025)
- 全米総合大学ランキング(National Universities):第121位(同列)
- 全米公立大学ランキング(Top Public Schools):第61位(同列)
- 費用対効果ランキング(Best Value Schools):第125位
- 学部工学プログラムランキング:第49位(同列/博士号授与大学対象)
その他の評価項目(学部別ランキング・専門分野の評価など)は以下も参考にしてください。
特徴:農業・理工系に伝統と強み
アメリカ中西部の6つの州に囲まれたアイオア州は、周辺の大都市への空(飛行機)または陸(車)でのアクセスがよい場所に位置しています。
アイオア州立大学(正式名称:Iowa State University of Science and Technology) はアイオアシティのアイオワ大学と共に州を代表する大学の1つ。
州都デモインの北に位置する学生街エイムズにキャンパスを構える州立総合大学で、広大な敷地には160以上の建物が立ち並ぶ大規模大学です。
1858年設立当初から、アイオア州の主産業である農業、畜産業の他、理工学に重点をおいた教育機関として発展。
活発な研究と高い研究レベルを背景に、高水準の学術研究と教育システムを維持するために設立された北米トップクラスの研究大学組織である「アメリカ大学協会(the Association of American Universities)」に名を連ねています。
学費・生活費等(年間)
※2025-2026推定費用
項目 | 金額 |
授業料・諸費用 | $32,148(約4,661,460円) |
食費・住居(オンキャンパス) | $10,928(約1,584,560円) |
教材・備品 | $800(約116,000円) |
大学費用合計 | $43,876(約6,362,020円) |
個人的支出 | $5,450(約790,250円) |
年間合計 | $49,326(約7,152,270円) |
参照:Undergraduate Students: Fall & Spring
※学費・生活費は毎年変更される場合があります。学部ことの詳細や最新情報は必ず大学公式サイトで確認してください。
※1ドル=145円計算
留学生が利用できる奨学金制度
アイオワ州立大学で提供される資金援助のほとんどは連邦政府、またはアイオア州からのものであるため米国市民と永住者に限定しています。
留学生はFAFSA(連邦学生援助の申請)の提出を必要としないアイオア州立大学の奨学金に申請することができます。
学部
アイオア州立大学は10のカレッジとスクールで構成。それぞれのカレッジ/スクールでは、学士または修士、博士号取得のための幅広い分野の専攻科目が提供されています。
Colleges(学部)
- College of Agriculture and Life Sciences(農業・生命科学学部)
- Debbie and Jerry Ivy College of Business(デビー&ジェリー・アイビー経営学部)
- College of Design(デザイン学部)
- College of Engineering(工学部)
- College of Human Sciences(人間科学学部)
- College of Liberal Arts and Sciences(リベラルアーツ・理学部)
- College of Veterinary Medicine(獣医学部)
- Graduate College(大学院)
Schools(スクール)
- Greenlee School of Journalism and Communication(グリーンリー・ジャーナリズム・コミュニケーションスクール)
- School of Education(教育学スクール)
入学要件・出願方法等
項目 | 要件例(目安) |
英語要件 | TOEFL iBT 71以上 IELTS 6.0以上 |
GPA | 最低 3.0 以上(SAT1200点またはACT25点以上を取得していれば、GPA基準を満たすと見なされる) |
SAT / ACT | 提出は任意(ただし提出することで評価にプラス、GPA要件を補える可能性あり) |
書類 | 高校の成績証明書、卒業証明書、英語スコアなど(すべて英語版で提出) |
出願方式 | Common App または ISUの独自出願システム「My Account」よりオンライン出願 |
参考サイト | ・International Freshman Admission ・Freshman Application Information |
San Diego State University: SDSU(サンディエゴ州立大学)

アメリカ国内大学ランキング(U.S.News Best Colleges 2025)
- 全米総合大学ランキング(National Universities):109位(同列)
- 全米公立大学ランキング(Top Public Schools):52位(同列)
- 費用対効果ランキング(Best Value Schools):162位
その他の評価項目やランキングは以下も参考にしてください。
特徴:温暖で多様性に富む西海岸の大学
サンディエゴ州立大学(SDSU)は、1897年に創立されたカリフォルニア州立大学(CSU)システムの一校であり、現在約37,500人以上の学生が在籍するCSU最大級のキャンパスです。
同じサンディエゴ市内には、研究重視のUCシステムに属するカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)がありますが、SDSUはCSUの中核校として教育・実学・地域連携に強みを持っています。
メキシコ国境に近い立地を活かし、キャンパスには多様なバックグラウンドの学生が集まり、人種・文化の多様性に富んだ環境が特徴です。公平性やマイノリティ支援への取り組みも積極的で、ヒスパニック系学生比率の高さから、Hispanic-Serving Institution(HSI)にも指定されています。
キャンパスには、スペイン植民地風の建築とモダンな施設が共存し、歴史的建造物の一部は国家歴史登録財に指定されています。
1年間を通して温暖な気候であるサンディエゴは、大都市であるロサンゼルスなどと比べてゆったりとした雰囲気があるため、落ち着いた環境で勉学に専念したい人におすすめの留学先の1つとなっています。
学部
サンディエゴ州立大学は8のカレッジで構成。それぞれのカレッジでは、学士・修士、博士号取得のための幅広い分野の専攻科目が提供されています。
- College of Arts and Letters(文学・人文科学部)
- Fowler College of Business(ファウラー経営学部)
- College of Education(教育学部)
- College of Engineering(工学部)
- Graduate Studies(大学院課程)
- College of Health and Human Services(健康・人間サービス学部)
- College of Professional Studies and Fine Arts(専門職・美術学部)
- College of Sciences(理学部)
学費・生活費等(年間)
※2025-2026推定費用
項目 | 金額(オンキャンパス) | 金額(オフキャンパス) |
基本授業料および諸費用 | $9,180(約1,331,100円) | 同左 |
非居住者追加授業料 | $13,320(約1,931,400円) | 同左 |
書籍、備品 | $970(約140,650円) | 同左 |
食料、住宅 | $23,736(約3,441,720円) | $18,406(約2,668,870円) |
交通機関 | $1,170(約169,650円) | $2,466(約357,570円) |
その他・個人的な支出 | $2,268(約328,860円) | $2,980(約432,100円) |
州外学生管理費 | $3,000(約435,000円) | 同左 |
年間合計 | $53,644(約7,778,380円) | $50,322(約7,296,690円) |
参照元:SDSU Estimated Cost of Attendance
※学費・生活費は毎年変更される場合があります。学部ことの詳細や最新情報は必ず大学公式サイトで確認してください。
※1ドル=145円計算
留学生が利用できる奨学金制度
SDSUは経済支援制度が比較的整っており、留学生でもメリットベースの奨学金(成績優秀者向け)に応募可能です。
「Aztec Scholarships」という学内奨学金ポータルから、条件に合った資金援助を検索・申請できます。
入学要件・出願方法等
項目 | 要件例(目安) |
英語要件 | TOEFL iBT 80以上 IELTS 6.5以上 |
GPA | 最低 3.0 以上(専攻によってはより高い成績が求められる場合あり) |
SAT / ACT | 提出は任意(ただし提出することで評価にプラスになることも) |
出願方式 | Cal State Apply(CSU共通オンライン出願システム) |
参考サイト | ・Minimum GPA Requirements ・Freshmen: Requirements by Country |
アメリカに留学するうえで知っておきたい費用のこと
ここまで、州立大学を中心に、学費や特徴、入学条件などを詳しくご紹介してきました。
最後に、アメリカ留学を検討する上で知っておきたい「費用の考え方」についても触れておきましょう。授業料だけではなく、生活費や保険など、実際に必要となる総額や、留学生が利用できる奨学金制度についても知っておくことで、より具体的な計画を立てやすくなります。
COAとは
アメリカ留学の費用を理解する上で知っておくべき重要なワードの1つが「COA」。
COAとはコスト・オブ・アテンダンスの略語で、学費だけではなく、滞在費、食費、教材費、旅行費など、大学へ1年間通うためにかかる諸費用全ての金額のことで、ほとんどの大学のウェブサイトにはCOAの金額が記載されています。
COAの金額は大学の種類、そしてその学費により大きく異なります。そのため大学を選択する上でCOAの金額が実際に支払い可能な範囲なのかを知ることは大切なこと。
COA全額を自費で負担する場合でも、学費を低く抑えて比較的リーズナブルな金額で進学できるようにしている大学を探す際の目安となります。
奨学金制度

留学費用を抑えるためにもできれば利用したい奨学金制度。奨学金の種類はさまざまなものがありますが、その定義も複雑で支給条件も細かく設定されています。
連邦政府や州政府からのグラント (Grant)またはファイナンシャルエイド
政府の国家予算から支給されるタイプと州政府から支給されるタイプがあります。優秀な学生や経済的に進学が困難な学生へ支給。留学生は対象外となります。
ローン
ファイナンシャルエイドの一種。いわゆる「貸与型」のもので、連邦政府や州政府、大学が支給します。留学生は対象外となります。
スカラーシップ (Scholarship)
各大学が支給するもので、学業成績、スポーツ、リーダーシップなどの功績者に与えられる「メリット型奨学金」と学資不足を補うために与えられる「ニード型奨学金」があります。返済不要で留学生も対象となります。
留学生はアメリカ国民ではないため、連邦政府や州政府による資金援助を得ることができず、獲得を目指すためには各大学が支給する返済不要の奨学金、または日本で募集される奨学金ということになります。
返済不要の奨学金を得るには、さまざまな条件の上に複雑な申請プロセスを踏まなければならないため、ハードルが高いと思うかもしれません。
しかし、アメリカには留学生のための奨学金を設けている大学や、キャンパスの多様化という目的のために、奨学金を授与してでも留学生を受け入れようという大学も少なくありません。
申請を行う場合には奨学金の目的と条件をしっかりと把握し、必要な準備を入念に行いましょう。
なお奨学金制度には、渡航前の学生を対象として日本で募集が行われるものと、すでに留学中の学生を対象として現地の大学や団体が募集するものがあります。
① 日本で募集が行われる奨学金は基本的に渡航前の学生が対象です。さまざまな奨学金情報は、日本学生支援機構 (JASSO) の海外留学のための奨学金や各種海外留学奨学金パンフレットでご確認ください。
② 現地で募集が行われる奨学金は、留学先の大学の奨学金や民間の団体などによる奨学金があります。これらについては、自分でしっかりと情報収集をすること必要。留学希望先の大学に直接問い合わせてみましょう。

» 3000万円が返済不要!?海外正規留学の奨学金を徹底解説
志望校選び・奨学金申請もThere is no magic!!がサポート
ここまでアメリカ州立大学を中心に、学費や奨学金、出願方法を詳しく解説してきました。
「行きたい気持ちはあるけど、費用面で本当に大丈夫かな?」
「奨学金をうまく活用できる方法を知りたい…」
「もう少し費用を抑えられる進学先はあるかな…」
そんな不安や疑問を抱えた方も多いのではないでしょうか。
There is no Magic!! の並走型サポートでは、英語試験や出願準備だけでなく、志望校選びや奨学金申請まで一貫してサポート。
実際に奨学金を獲得して留学した経験者のメンターが、一人ひとりの悩みに寄り添って具体的にアドバイスします。
まずは無料相談から、未来への一歩を一緒に踏み出しましょう!

最後に
アメリカ大学留学は費用が高いと言われていますが、実際には州立大学をはじめ、比較的学費を抑えて質の高い教育を受けられる選択肢も多く存在します。
ただし、「とにかくアメリカの大学ならどこでもいい」と安易に考え、学費の安さだけでレベルやサポート体制の整っていない大学を選んでしまうと、期待していた学びや経験が得られず、貴重な時間や滞在費を無駄にしてしまうリスクがあります。
アメリカの大学は州立・私立、規模や専攻の幅、奨学金の充実度まで本当に多種多様です。だからこそ、幅広い選択肢の中から、学費や教育の質、キャンパスの雰囲気など、自分にとって何が大切かを整理して選ぶことがとても大切です。
費用を抑えつつも自分に合った進路を見極めるためには、正しい情報収集が何より重要です。アメリカの大学の特徴や制度をしっかり理解し、納得できる進学を目指しましょう。



