




「イェール大学」は、アメリカ東部の名門私立大学郡「アイビーリーグ」に所属する8大学の中の1校。
緑豊かな美しい大学のキャンパス内には充実したコレクションを誇るミュージアムなどの見所がたくさん!キャンパスは一般に開放されているため、観光客にも人気の場所となっています。
長い歴史を誇る名門「イェール大学」は世界的な知名度も高く、入学するのが非常に困難な全米屈指の最難関大学として有名です。
世界中から優秀な学生が集まってくる「イェール大学」。合格を目指し挑戦するにはどうすればよいのでしょうか。
今回のこちらの記事では「イェール大学」の基本情報、合格を目指すために準備するべきことから出願方法まで詳しく説明いたします。「イェール大学」への受験を決めたらぜひ参考にしてください。
- 難易度:合格率は約3.7%。テストスコア提出が「再義務化」されましたが、SAT/ACTだけでなくAPやIBスコアも使える「Test-Flexible」制度を導入。
- 学費:年間総額は約1,500万円($98k弱)ですが、留学生でも「合否に経済状況が無関係(Need-Blind)」かつ「全額給付」が狙える数少ない大学。
- 特徴:ハーバードのライバル。「レジデンシャル・カレッジ(全寮制)」を採用し、ハリー・ポッターのような絆の強いコミュニティが魅力。
- 偏差値:日本の基準では測定不能(80以上相当)。東大・京大・医学部を遥かに超えるレベル。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
この記事では主に「学部課程(学士)」への入学について解説しています。
イェールの大学院(MBA/ロースクール/芸術大学院など)への進学・出願戦略を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
アメリカの名門校:イェール大学とは

イェール大学の歴史と基本情報
基本情報
- 名称: Yale University(イェール大学)
- 所在地:New Haven CT 06520
- 電話番号:+1 (203) 432-4771
- 創立年:1701年
- 学校形態:大学・大学院
- 学生数:学部生 5,964名 大学院生・プロフェッショナル学院生 7,469名
※ プロフェッショナル学院生(Professional Degree Students)とは、特定の職業の専門家になるために必要な学位を取得するための学部で学ぶ学生のことを示します。
歴史
イェール大学は、Harvard University(ハーバード大学)、William & Mary University(ウィリアム・アンド・メアリー大学)に次いで、全米で3番目に長い歴史を持つ大学。300年以上に渡り成長と発展を続けその伝統を築き上げてきたイェール大学。
そのルーツは1640年代の植民地時代にまでさかのぼり、当時の聖職者はヨーロッパでの自由教育を教育課程として導入した大学の設立を目指していました。
その後、1701年にコネチカット州議会は「大学を建てる」ための憲章を採択。「The Collegiate School」として設立が承認されました。
設立当時は、ボストンとニューヨークの間に位置するコネチカット州キリングワースとオールドセイブリックにありましたが、1718年に40kmほど離れた現在の場所、ニューヘイブンへ移転。
のちに、収益の一部と共に417冊の書籍とキングジョージ1世の肖像画を寄付したウェールズの商人「Elifu Yale(エリフ・イェール)」の名にちなみ、「Yale College(イエール・カレッジ)」と名付けられました。
イェール大学の特徴と学部紹介
特徴

イェール大学は創立300年を超え、アイビーリーグにも名を連ねる伝統校。またハーバード大学、プリンストン大学と共に、アメリカの大学の「Big 3」に数えられる世界屈指の名門大学です。
また、古典的な建築様式の建物が多く、美しいキャンパスとして有名。
1931年に建設されたゴシック様式の建物が美しい図書館「Sterling Memorial Library(スターリング記念図書館)」を中心に、イェール大学の蔵書数は、ハーバード大学に次ぎ全米で2番目の規模を誇っています。
その他イェール大学は、イギリスのオックスフォード大学やケンブリッジ大学の全寮制カレッジ制度を導入。
学部学生は14つあるカレッジのいずれかに属し、在学中の4年間はそれぞれのカレッジに併設された寮に滞在し、教授や学生と寝食を共にします。
全てのカレッジは大学の敷地内に配置されており、それぞれ独自に食堂、図書館、ランドリールーム、フィットネスセンターなどの設備を完備。
学生たちは寮生活を通じて生活、勉強面でお互いに影響を与え合う環境で過ごすこととなります。
学部

イェール大学は、「Yale College(学部)」、「Yale Graduate School of Arts and Sciences(総合学術大学院)」、そして12つの「Professional School(大学院レベルの専門学部)」から構成されています。
Yale Collegeでは、80つの学問分野から専攻を選択することが可能。毎年およそ2000つの多岐多様なコース(科目)が提供され、興味のあるコースを選ぶことができます。
イェール大学の学生は学期ごとに4つ、または5つのコースを登録し、卒業までに36つのコースの課程を修了します。
大学というと、キャンパスや教室に溢れんばかりの学生の数を思い浮かべるかもしれません。
ですが、イェール大学の全体の学生数と教員数の比率は6:1となっており、全コースのうち約4分の3のコースは、1クラスに20人程度とする少人数制を導入。
ほとんどの専攻では、シニアイヤー(4年生)次に必修となる、エッセイ、プロジェクト、ポートフォリオなどはもちろん、テーマに応じて教員がより専門的な指導ができるよう学生が教員と1対1で取り組む個別指導の時間が設けられています。
きめ細やかな教育、指導体制を実現し、自分に合った的確なアドバイスがもらえるのも少人数制ならでは。その中で学生と先生の信頼関係も築くことができます。
世界大学ランキングとその評価

| 大学名 | 国 | |
| 1 | オックスフォード大学 | イギリス |
| 2 | カリフォルニア工科大学 | アメリカ |
| 3 | ハーバード大学 | アメリカ |
| 4 | スタンフォード大学 | アメリカ |
| =5 | ケンブリッジ大学 | イギリス |
| =5 | マサチューセッツ工科大学 | アメリカ |
| 7 | プリンストン大学 | アメリカ |
| 8 | カリフォルニア大学バークレー校 | |
| 9 | イェール大学 | アメリカ |
| 10 | シカゴ大学 | アメリカ |
| 11 | コロンビア大学 | アメリカ |
| 12 | インペリアルカレッジロンドン | イギリス |
※ 12位以下の詳しいランキングについてはThe Times Higher Education World University Rankingを参照
海外への留学先を探す方法はいろいろ。「ランキングを参考にする」方法もその中の1つです。
数多くの研究機関が、独自の指標を定め発表している世界ランキングですが、その中でも、Times Higher Education (THE) が発表している世界大学ランキングは、世界でも有数の権威と知名度を誇っています。
THEは2004年から公開されている世界的な大学ランキング。
主に、教育力、研究力、研究の影響力(論文の引用数)、国際性、産業界からの収入の5領域、13つの指標についてのデーターを収集、分析したうえで世界の大学をランキング化しています。
ランキングをみると、誰もが知るアメリカ、イギリスの名門大学がトップ10にランクイン。イギリスの名門オックスフォード大学は3年連続で1位を獲得しています。
そして、2018年では12位だったアメリカのイェール大学は、2022年には9位へランクアップ。その人気ぶりを反映している結果といえます。
イェール大学の著名な卒業生・有名人
Bill Clinton(ビル・クリントン)
アメリカの政治家。第42代アメリカ合衆国大統領を歴任。1968年にジョージタウン大学を卒業後、22歳の時にホワイトハウスの実習生となりました。
ホワイトハウスでのフルブライト議員の選挙運動に参加後、ローズ奨学生としてイギリス・オックスフォード大学へ2年間留学。
帰国後、Yale Law School(イェール・ロースクール)に入学し、1973年にJuris Doctor(法務博士号)取得し卒業しました。
Jodie Foster(ジョディ・ホスター)
アメリカの女優、映画監督、映画プロデューサー。8歳から高校時代までロサンゼルスにあるフランス語学校、リセ・フランセ・ドゥ・ロサンゼルスに在籍し、IBバカロアを取得。
卒業後はハーバード大学、コロンビア大学を蹴りイェール大学に入学しました。アメリカ文学を専攻し、優秀な成績(Magna Cum Laude)で卒業しました。
ネイサンチェン
アメリカ合衆国出身の男性フィギュアスケート選手。2018年-2019年世界選手権二連覇、史上初となる5本の4回転ジャンプに成功等の功績を残しています。
アメリカの名門イェール大学に進学、統計学と医学を学びながらスケートと学業を両立。チェンは大学と近くのリンクで自主練習を続けながら、大学の授業の合間をぬってスケートの指導を受けています。
また、2022年の北京五輪では、金メダルを獲得しました。
中丸友一郎
日本のエコノミスト。1978年一橋経済学部卒業後に日本輸出銀行(元国際協力銀行)へ入行。1982年イェール大学経済学部大学院博士号を修了しました。
世界銀行エコノミスト、リーマン・ブラザーズ証券エコノミスト、JPモルガン主席日本エコノミストなどを歴任後、マクロ・インベストメント・リサーチ代表として、証券投資などのコンサルティングに従事しています。
アメリカの歴代大統領を5人など、数多くの政治家を輩出しているイェール大学。政治家以外にも経済、文化を含めた各界で活躍する多くの著名人がイェール大学の出身です。
イェール大学の学費・留学費用と奨学金
学費と生活費の目安
以下の表は、授業料、生活費、オプションで大学が提供する保険料などを示しています。その他、飛行機代などの諸費用が必要となります。
| 費目 | 費用目安 (2026-2027) |
| 授業料 (Tuition) | $72,500 |
| 寮費 (Housing) | $12,080 |
| 食費 (Food) | $9,520 |
| 書籍・教材費 | $1,000 |
| 学生活動費 | $185 |
| 個人的支出 (目安) | $2,700 |
| 合計 (Total) | $97,985 (約1,470万円) |
※1ドル=150円換算。最新情報は公式サイトをご確認ください。
ご覧の通り、非常に高額な留学費用。イェール大学は学費の高さでもトップクラスです。
留学生向けの奨学金制度(年収による全額免除も)
イェール大学は、世界で最も学費支援が手厚い大学の一つです。
特筆すべきは、「留学生であっても、親の年収が一定以下なら学費・寮費がタダ(無料)」になる制度です。
イェール大学は公式に以下の基準を公表しています。
- 年収 $75,000(約1,125万円)未満の家庭:
学費・寮費・食費が「全額無料」になります。 - 年収 $75,000〜$200,000の家庭:
年収の1%〜20%程度の負担で済みます。
イェール大学は、アメリカでも数少ない「留学生に対してもNeed-Blind(合否に経済状況が影響しない)」を採用している大学です。
「お金がないからイェールは無理」と諦める必要は全くありません。
平均給付額と申請方法
イェール大学では、海外からの留学生であっても奨学金の支援基準はアメリカ国内の学生と同じに設定されており、返済不要の「ニーズ・ベース(経済的必要性)」により給付額が決まります。
実際に、奨学金を受け取った学生の平均額は約5万5千ドル(約800万円以上)にも上ります。
ただし、この奨学金を得るためには、CSS Profileや保護者の納税申告書などの書類提出が必須です。
日本人留学生にとって、これら書類を作成するのは少し手間がかかりますが、数百万円〜数千万円の支援を得られるチャンスですので、早めに準備を始めましょう。
イェール大学の奨学金についての詳しい情報はFinancial Aid for International Citizensのページで確認できます。


イェール大学の偏差値は?入試対策のヒントと入学条件
イェール大学の偏差値は「80以上」が確実?
アメリカに偏差値制度はありませんが、日本の大学入試基準に換算すると、イェール大学は間違いなく「偏差値80以上」の超難関校です。
その難易度を、日本の最難関である東京大学と比較してみましょう。
| 比較項目 | イェール大学 | 東京大学 |
|---|---|---|
| 世界ランキング | 9位〜10位 | 39位 |
| 合格率 | 約3.7% | 約34% |
| 競争相手 | 世界中のトップ層 | 日本国内のトップ層 |
※ランキングはTHE/QS等の平均的順位。合格率は2028年卒(2024年入学)の実績。
日本の東大・京大医学部ですら合格率は3倍(約33%)程度ですが、イェール大学は約27倍(100人受けて3〜4人しか受からない)という狭き門です。
「学力が高い(偏差値70)」は足切りのラインに過ぎず、そこから課外活動やリーダーシップで「偏差値80超え」の人間力を証明する必要があります。
イェール大学の求める人物像を理解

まず最初に、大学が求める人物像を理解しておきましょう。
“Who is likely to make the most of Yale’s resources?” and “Who will contribute most significantly to the Yale community? ”
※ What Yale looks for?より引用
これはイェール大学が入学審査にあたって重視している項目「リーダーシップ」「社会に貢献すること」。ここには2つの重要なキーワードが含まれています。
イェール大学は、学習環境などさまざまな条件に恵まれているからこそエリート教育を享受することが可能。将来の世界のリーダーとなる人材の教育を担っています。
その教育成果を社会に還元するのは当然のこと。そのためイェール大学では、新たな知識を広げ最大限の可能性を引き出し、リーダーシップを発揮し社会に貢献することができる「将来へのポテンシャル」持つ学生を探し出そうとします。
履修科目の難易度と選択

APまたは大学準備のための教科を受講する
アメリカの高校では、それぞれの科目が初級から上級までの3つのレベル、Regular, Honor, AP (Advanced Placement) に分けられています。
アメリカの大学のアドミッションでは、上級レベルの科目の成績を評価。高いレベルの科目でよい成績を修めたということは、それだけ大学での勉強への準備ができているということを示しているからです。
その中でもAPクラスは大学準備コースとなっており、大学の一般教養に相当する難しいクラスを高校で学べる仕組みです。
1年間このコースを受講し、最後に受験するテストで最高スコア4または5を取得すると(1から5までの5段階評価)、大学入学後にその教科の授業が免除されることも。
ほとんどの日本の高校ではAPクラスを設けていないと思いますが、こういった事情をイェール大学は心得ています。
日本の高校3年生が学ぶ科目は、アメリカの高校のAPクラスのレベルに相当すると言われています。さらに、あなたが通う高校で特別進学クラスがある場合はぜひ挑戦をするべきです。
APテストのスコアはもちろん、日本の高校でいかにレベルの高い授業を受けたということは、出願時のアプリケーションに書くことができ、大学側はチャレンジして難しい科目を受けたのかをしっかりと見ています。
そしてその結果、大学での難しい授業にも十分ついていける学力がある、ということをアピールすることができるのです。
高校での優秀な学業成績(GPA)

アメリカの高校は4年制がほとんど。イェール大学では高校4年間の成績の提出を求めています。日本の高校から出願する場合には高校3年間の成績を提出します。
アメリカの大学が合否を決める際に最も重視するのが学校の成績です。アメリカの高校の成績は、GPA (Grde Point Average)という方法で計られ、通常GPAの最高ポイントは4.0。イェール大学へ出願する学生は、ほぼ4.0に近い成績を提出しています。
常にトップの成績を収めることは難しく大変なことですが、高校での個人の成長にも重点が置かれます。
これは、高校1年生の時の成績があまりよくなかったという場合でも、3年生になるまでに少しでもずつにでも成績が上がっていれば、学習意欲や努力が認められアドミッションにはいい印象を与えるということもある、ということです。
努力とは意欲ではなく習慣として続かせるもの。日頃からの努力の積み重ねが大きな成果へとつながります。
SAT/ACTなどのテストスコア(重要:提出義務化)

イェール大学は、2025年秋入学(Class of 2029)の出願より、標準テストのスコア提出を再び「義務化」しました。
ただし、イェール大学は「Test-Flexible(テスト・フレキシブル)」という独自の柔軟なポリシーを採用しています。
これは、必ずしもSATやACTである必要はなく、以下の4つのいずれかのスコアを提出すれば良いというものです。
- SAT
- ACT
- AP (Advanced Placement)
- IB (International Baccalaureate)
APやIBのスコアだけで出願できるアイビーリーグは珍しく、SAT/ACTが苦手な学生や、IBカリキュラムで学ぶ日本人留学生にとっては大きなチャンスとなり得ます。
「スコアなし」での出願はできないため、戦略的にどのスコアを提出するかを早めに計画しましょう。
合格者のスコア目安(SAT/ACT)
イェール大学に入学した学生の、Middle 50%(成績中位50%の層)のスコア帯は以下の通りです。
| SAT | |
| Reading and Writing | 720~780 |
| Math | 740~800 |
| Total (1600満点) | 1470~1560 |
| ACT | |
| Total (36満点) | 33~35 |
※Class of 2027 Profile参照
これらのスコアはあくまで目安であり「足切り点」ではありませんが、合格者の多くが極めて高い基礎学力を持っていることがわかります。

課外活動でのリーダーシップとコミュニティ参加

アメリカでは、大学進学時に学業の成績だけではなく、スポーツやボランティア活動、芸術や音楽の実績や才能、さらにはリーダーシップなどを評価。
大学のアドミッションは、スポーツなり音楽なりでトップレベルの学生、勉強だけができる学生だけではなく、いろいろなタイプの学生が必要と考えています。
いろいろなタイプの学生たちが刺激し合い何か新しいものが生まれてくる、というような創造的な環境を作り上げるために学力はもちろん、それ以外にも何か優れた能力を持つ学生を探し求めています。
スポーツチームに所属する

部活動をしながら勉強をがんばれるのだろうか、部活動のために学業が疎かになってしまっては元も子もないなどと心配する学生のみなさん、親御さんは決して少なくないはず。
しかし何度もお伝えする通り、アメリカの名門大学に合格するために必要なスキルは「マルチタスク」をこなす能力。イェール大学も例外ではありません。
イェール大学では、スポーツに優れた学生のための奨学金制度はありませんが、それでも学業と並行しながらスポーツチームに属しているということは、ただ単に勉強ができるだけではないということを示すことができます。
スポーツチームに所属し大会などで優秀な成績を収めることができれば高い評価を得られることも。
目立った実績がない場合にでも、積極的に取り組んでいたのであれば、その姿勢が評価されます。
生徒会で活動する
高校で生徒会のメンバー、文化祭や体育祭などの全校生徒が参加する学校行事での実行委員会メンバーとして、自分の意見を述べたり企画を提案する経験も積極的に積んでいきましょう。
その経験がリーダーとしての役割を果たす準備ができていることを大学にアピールする事ができます。
興味のある部活動、 グループを探す
部活動に参加するということは、仲間と同じ目標を持ち、それを達成できるよう協働するということです。
人間関係の形成に関わる力でもある他者に対する主張、他者との調和、自己抑制、自己肯定感といった社会生活を営む上で有能な能力を身に付けることができます。
もし興味のある部活動やクラブがない場合には、新しくクラブを作ることを検討しましょう。
学校の生徒会規約に、活動する生徒の人数、活動場所、顧問教諭などに関する規定がある場合には条件などを含み内容を確認。承認されれば活動が可能になるかもしれません。
「リーダーとしてグループを引っ張る」「グループがまとまるように協力をする」といった経験は、あなたの人間性を磨くことができます。
部活動とは、生徒個人の自主的、自発的な参加により行われるもの。ぜひ興味のある部活動やグループで活動をしましょう。
地域のボランティア活動に積極的に参加する
ボランティアは、個人の自発的な自由意志に基づいて行われる活動のこと。
その活動の目的は、社会問題や課題の解決に対して、自分自身が「自発的、または主体的」にその問題を解決していこうとするものです。
イェール大学のアドミッションでは、学力評価に加えて人物評価も重視。
その一環としてボランティア活動を含めた課外活動が評価の対象となります。しかし大学進学のために課外活動を行うというのでは意味がありません。
では、なぜ課外活動を積極的に行うべきなのか?それは課外活動を通じて社会活動に必要な自立や協調性の習得につながるからです。
イェール大学では、ボランティア活動をしたなどの課外活動自体を評価するわけではありません。
課外活動を積極的に取り組んだ結果、時間管理能力やリーダーシップなどの幅広い能力を習得したことが大学に価値をもたらす学生と判断されはじめて評価の対象となります。
ボランティア活動などを通じて社会に貢献した結果、自分自身が大きく成長できたのであれば、それは大学入学後のさまざまな活動にも大いに貢献できるということ。
その点をしっかりとイェール大学のアドミッションに示すことができれば入学審査で評価されます。

個人のストーリーを伝えるエッセイ

イェール大学では、共通願書の入力時に必須となる項目の1つ「Personal Eaasy(パーソナルエッセイ)」と、イェール大学が指定している「Yale-Specific Questions(サプリメンタル・ショートエッセイ)」の提出が求められています。
パーソナルエッセイ
「パーソナルエッセイ」は、共通願書を利用している大学全てで入力必須のメインエッセイ。
このパーソナルエッセイは、複数のPrompt(エッセイのトピック)の中から1つ選び、決められた文字数で書くことが求められます。
イェール大学が受け付けている3つの共通願書、それぞれのPromptは、以下で確認をすることができます。
- Coalition Application Essay Prompts (300から500文字以内)
- Common Application Essay Prompts(250から650文字以内)
- QuestBridge Application(500文字以内)
それぞれのPromptsの中からトピックを1つ選びエッセイを作成。パーソナルエッセイのテーマを一言で表すのなら、自分の考えや価値観、経験などを述べる、いわゆる「自己紹介文」です。
アメリカの大学へ出願をするのなら、いろいろな課外活動やボランティアに参加することが大切、といいますが、これは自分が経験したことや考えたことを題材に「自分はどのような人間なのか」を表現、アピールすることができるからです。
サプリメンタルエッセイ
「サプリメンタルエッセイ」は、各大学が独自にトピックを設定し提出を求めているエッセイで、そのPromptは大学により異なります。
文字数も質問に対して50文字ほどの短いものから、500文字ほどの長文まで大学によりさまざまです。
2021-2022年度のイェール大学サプリメンタルエッセイのトピックサンプルは下記の通りです。
Short Answer Questions
・ Students at Yale have time to explore their academic interests before committing to one or more major fields of study. Many students either modify their original academic direction or change their minds entirely. As of this moment, what academic areas seem to fit your interests or goals most comfortably? Please indicate up to three from the list provided.
・ Why do these areas appeal to you? (125 words or fewer)
・ What is it about Yale that has led you to apply? (125 words or fewer)
どの共通願書から出願するかにより、質問の内容と提出方法が少し異なります。詳しくはYale Essay Topicsのページを参考にしてください。
イェール大学のアドミッションプロセスにおいて、パーソナルエッセイ、サプリメンタルエッセイ共に合否を左右するとても重要なもの。
魅力的なエッセイに仕上げるためには、さまざまな経験を通じて何を学び、考え方や価値観にどう影響したかなど自分の個性を言葉で表現し、筋道を立ててまとめることが大切。
自分らしさをどれだけ言葉に表現してアピールできるかがポイントです。

推薦状の内容と評価

推薦状は、エッセイと同様にアメリカの大学の合否決定に大きく影響する書類の1つ。イェール大学では、 2名の先生と1名のカウンセラーからの推薦状の提出を求めています。
推薦状は、出願者が客観的な視点からどのように評価されているかを示すものです。
ですから国語、数学、科学など中心的な科目担当であなたのことをよく理解してくれている先生方、もしくは、自分が申し込む学科の分野に関係深い先生方に書いていただくことがベスト。
できるだけ客観的に具体的な例を挙げて評価していただくことが望ましいといえます。
よい推薦状を得るためには先生方とのよいコミュニケーションが必須。日頃から心がけておきましょう



イェール大学への出願方法
アメリカの大学では、出願にあたってオンラインで願書を提出するのが一般的。
イェール大学へは、次のいずれか1つの共通願書から出願を行います。
- Coalition Application(コアリション・アプリケーション)
- Common Application(コモン・アプリケーション)
- QuestBridge Application(クエストブリッジ・アプリケーション)
アカウントを予め作成し内容を確認しておきましょう。どの共通願書を利用しても、いずれかを優先することはありません。留学生の多くは、コモン・アプリケーションを利用しています。
イェール大学へは、Early ActionとRegular Decisionでの出願が可能。それぞれの出願期限は以下の通りです。
- Early Action: November 1
- Regular Decision :January 2
出願期限についての詳細や注意点については、イェール大学ホームページApplication Deadlinesにて確認することができます。
申請を始める前に、公式サイト内にあるApplication Instructions & Componentsページにて、入学ガイドラインと申請内容を注意深く読んでください。
前もって内容を理解しておくことで、準備がスムーズに進みます。
SAT/ACTのスコアの提出
イェール大学ではSAT、またはACTのテストスコアの提出を求めています。
これらのテストスコアは提出する出願書類の1つに過ぎず、合格するための最低限必要なスコアやこのスコアを得点したから合格、などというものがありません。
テストスコアの結果は共通願書、またはYale Admissions Status Portalにて自己報告をする必要があります。
SAT、ACT共にライティングのセクションのスコアを提出する必要はありませんが、提出する場合にはテストスコア同様 自己報告。
しかし合格をした場合には、オフィシャルのスコアを提出することが求められています。
SATまたはACTの試験は複数回受験することが可能。イェール大学では全てのテストスコアの報告を求めており、複数回受験した場合には、それぞれのセクションの最高スコアに焦点を当てる「スーパースコアリング」が適用されます。

高校3年生の成績を提出
高校3年生1学期の成績の提出が可能になり次第、中間成績を報告することが義務付けられています。
これは出願者がきちんと成績を維持しているかを見極めるもの。最後まで気を抜くことができません。
ミッドイヤーのスコアは、カウンセラーを含む高校側が、共通願書からオンライン、または郵送やデジタルアップロードを介して直接イェール大学に提出します。
インタビューの実施
アプリケーションを提出後、アドミッションからインタービュー(面接)の連絡が届きます。
渡航が容易ではない留学生のためのインタビューはそれぞれの国で開催。イェール大学の卒業生により行われます。
イェール大学ではインタビューを「推奨する」としていますが必須ではありません。
Yale大学の出願書類チェックリスト
それでは最後にもう一度必要書類を確認しておきましょう。
- $80 Application Fee
- 推薦状(2名の先生、1名のカウンセラー)
- 成績証明書
- テストスコア(SATまたはACT)
- ミッドイヤー成績証明書
共通願書を提出後、3日以内にイェール大学入学状況ポータルサイト(Yale Admission Status Portal)に関する確認のメールが届きます。このメールには、仮のPINコードとポータルサイトについての情報が含まれています。
ポータルサイトでは、必要書類のチェックリスト(不備がないかどうか)、合否結果などがチェックできる他、住所や電話番号、Eメールアドレスの変更手続き等もここで行うことができます。こまめにチェックをするようにしましょう。
最後に
超難関校ともいわれるイェール大学を目指すにあたって、成績の維持、課外活動の実績などいくつかの厳しい関門があります。
それを1つ1つクリアーしていくには相当な努力が必要。
しかし、そういった努力のもとに迎える「イェール大学合格」は、日本ではなかなか出会うことができない多様な価値観を持つ優秀な学生と共に深い学びが得られる大きなチャンスが待っています。
普段からさまざまなことに精通するよう努力をすることが大切。「不断の努力」により合格を手に入れましょう!

この記事の著者:Antie やや
タイ在住。語学力を生かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。









