





目次
アメリカ大学を目指した理由と出願準備

北海道札幌市の、少し田舎の方です。高校は私立の普通科に通っていました。
留学を考えたきっかけ

一番のきっかけは、高校の先生です。私のロールモデルのような存在で、その先生が「留学経験で自分が大きく変わった」と話してくださったんです。
その言葉がとても印象に残っていて、高校1年の終わり頃に、海外の大学に興味を持つようになりました。
「成長し続けたい」「新しいことに挑戦したい」という思いがあったので、海外留学は自分に合っているし、きっと後悔しない選択になると感じました。
海外大学進学に向けた準備(英語学習・課外活動)

まず最初に、高校の先輩で留学経験のある方に話を聞きました。海外での生活や受験のことなど、リアルな体験を教えていただいて、とても参考になりました。
当時の英語力は、ちょうど英検準2級の対策をしているレベルだったので、そこから英語の学習も本格的に始めました。
最終的には、出願時にはDuolingo English Testで120点相当まで伸ばすことができました。

まずは英検対策で、基礎力を固めました。その後はTOEFL対策にシフトしました。
特にリスニングとスピーキングが苦手だったので、3分くらいの英語のPodcastを聞いて、スクリプトを確認して、自分でも話してみるという練習を繰り返しました。
何度も繰り返すうちに、耳や口が英語に慣れてきたのを実感しました。有料のサービス(塾等)は、特に使用していないですね。

一番大きかったのは、課外活動を通じて出会った人たちの存在です。
高校の外でさまざまな人と関わる中で、「こんなふうに考えて生きている人たちに、将来囲まれていられたら幸せだろうな」と思いました。
そういう人たちがいる環境に自分も近づきたい、そのために頑張ろうという気持ちが、受験期の大きな支えになっていました。

Denison Universityへの進学の決め手
志望理由と進学決定のプロセス

結果的に、出願したアメリカの大学のうち、リベラルアーツカレッジ4校に合格しました。
その中でも、Denison Universityに進学を決めたきっかけは、学びたい学問であるEducational Studies学部があることでした。
また、決める際には、日本人の先輩にお話を伺ったり、Educational Studiesの教授にメールをして、ZOOMでお話を伺ったりしました。
さらに、メールを書いて、奨学金増額の交渉をしたのですが、結果的に奨学金が増額したことも決め手でしたね。
正直、他のリベラルアーツカレッジからはさらに多くの奨学金をいただいていたのですが、どうしてもEducational Studiesを学びたく、Denison Universityを選びました。
奨学金交渉とその成果

Denison UniversityはFull need校(合格の場合、申請した必要額のうち100%が給付される保証付き)のため、親と相談のうえ申請した必要金額分の給付型奨学金をもらっています。
これに加えて、米日カウンシル渡邉利三寄付奨学金を一年間1万ドルの奨学金をもらっています。この奨学金は、毎年更新されます。


そうですね。大学からの奨学金は、増額してもらえるチャンスがあるので、受講生の皆さんにもおすすめ・アドバイスしています。
実際、多くの受講生が奨学金の増額に成功しています。例えば、追加で$5k/yearの奨学金をもらえた事例もあります。


Denison Universityでの学びと生活
キャンパスの雰囲気と大学の特徴




Denision Universityには、リベラルアーツカレッジだけど、リベラルすぎない雰囲気があると思います。
リベラルアーツカレッジらしさとしては、授業が少人数だったり、教授のサポートが手厚いところが挙げられます。
でも一方で、生徒の人柄や雰囲気は、リベラルすぎません。政治的な活動をしている人も、あまりいなく、リベラルさを表に出さない傾向があります。
私は、この雰囲気が「政治的な発言をしたり、考えなければいけない」というプレッシャーがなく、とても心地よかったです。
でも一方で、人種の偏り(白人が多かったり、留学生の中でも人種の偏りがある)点は、少し残念な点かもしれません。
学びの中で得た視点と成長


とにかく、成長しているなと感じます。毎学期がとてもハードなのですが、だからこそ、集中したり追い詰められる時間が多く、自分の成長を実感することができています。
特に、自分の興味分野や物事の捉え方や視点が広がったり、自分が豊かになっている感覚があります。
例えば、2年生の時に人類学(Anthropology)の授業を履修しました。今まで、Anthropologyは専門外だと思っていたからこそ、授業を通して新しい視点を得て、毎日の生活が豊かになったり、人との会話が面白くなったりしました。
また、言語の壁を経験したことも、成長ですね。
言語の違いのせいで、自分らしさが伝わらない、という経験をしたからこそ、言語が全てではないんだな、と学ぶことができました。
例えば、授業中に自分が言いたいことの30%ぐらいしか伝えられなかったけれども、発言のタイミングやうなづきの仕方、身振り手振りで、自分がどんな人間かが伝わることもあると学びました。だからこそ、自分自身も言語だけで人を判断しない、という点を意識するようになりました。
また、英語と日本語の二つの言語を使えるようになって、自分の感覚がロジックベースに加えて感覚ベースになりました。
それが、自分なりにとても好きで、留学をしてよかったと思う理由の一つです。
教育学を選んだ理由

私は、Educational Studies(教育学)を専攻しています。
この学問は、人種やジェンダーといった社会的なトピックと教育の関わり方を通して、どのように、誰もが成長できる教育を作っていけるかを追求する学問です。
また、DenisonではGeneral Requrirementという自分の専攻以外を履修しなければいけない仕組みがあります。
私は、この仕組みを利用して、Educational Studiesに加えて幅広く(人類学・哲学・心理学・ダンスなど)履修しています。


自分の経験を振り返ってみると、一番時間を忘れるくらい没頭できたのは、「教育」について考えている時でした。
自分自身の教育体験を通して感じたモヤモヤとか、「どうしたらもっと良くなるんだろう?」という問いが常にありました。
だからこそ、「教育学を学んで就職どうするの?」と聞かれたり、反論されたりしても、私はちゃんと「いや、私は教育が好きなんです!」と言えるくらいのエネルギーや体力を、自分は教育に対して持っているなと感じました。だから教育学を選びました。
授業と課題のリアル
一年生の最初の学期は、慣れずに大変でしたね。でも、今は少しづつ慣れてきました。
特に大変だったのは、課題の量の多さです。常にパンパンに詰まっている状態で、例えば毎週金曜か土曜、日曜日にはダブルスペースの15ページを書くことに加えて、一日20-30ページのリーディングや、1000 wordの授業responseを書くことが求められていました。
そのため、勉強したかったら、どこまでも勉強できる環境だと思います。周りも、勉強している人が多いので、刺激も受けますね。
休日の過ごし方

今学期は、ずっと真面目に勉強していました。
例えば、金曜日の夜は課題をして、土曜日はたくさんねて、お昼ごはんを食べて、課題をしていました。
たまに友達とランチ行ったりディナー行ったりもしたのですが、基本はキャンパスの近くの街のレストランで食べていました。そして、日曜日も課題をしていました。
並走型進学サポートでのメンター経験

主に担当しているのは、アメリカの大学の出願サポートです。具体的には、エッセイの指導や、志望校選定、奨学金関連の応募の仕方や交渉の仕方の相談を受けています。今まで、6人の生徒を受け持ってきました!
特に、メンターとして得意なのはエッセイの中で内容を「どう言うか」という整理です。
「結局、何が言いたいんだっけ?」という問いや、メッセージをいかに効果的に伝えるか、などの構成を整えることも得意です。
なので、受講生の方の魅力やカウンセリングを通して深ぼることで出てくるエッセイの「材料」を「調理」することイメージでカウンセリングを進めています。

私自身、人の話を聞いて深ぼることが好きなので、受講生の方の志望理由や将来についてを深ぼるこの仕事は、とてもやりがいがあります。
受講生の方が、本当に大事にしていることを聞ける瞬間は、とても良い時間だなあ、としみじみと感じます。
他にも、受講生の方の過程に並走できるのも、とても光栄ですね。
カウンセリングを通して、エッセイの添削を繰り返すうちに、急に成長したり、急にエッセイがとても良い仕上がりになるタイミングがあって。
そういったエッセイを受験で提出して、実際に合格しているのを見ると、「You Deserve it(あなたにはその価値があるよね)」と思います。
Akariさんのこれからについて

Denison Universityに来てから強く思うのは、教育学の面白さです。
授業の内容のみならず、文化教育学や、教育学に関わる会話、教授やクラスメイトとも、とても合っていると感じています。
課外活動として、大学にいる間も夏休み中も教育に関わるインターンなどをしているのですが、とてもしっくりきています。
なので、やはり将来は教育に関わりたいです。学校の先生になりたいとも思っています。
目指す教育者像としては、子供たちの主観を一緒に見れる存在になりたいです。
子供たちが考えていることや、悩んでいることを、否定したりジャッジしたりするのではなく、「そういうこともあるよね」と寄り添える大人になりたいです。
他にも、学校や生徒など現場と、理論やアカデミア、ポリシーメイキングの間にはまだまだ溝があります。
だからこそ、その溝を橋渡しできるような人間になりたいです。
最後に:受験に挑戦する人へのメッセージ
アメリカの大学や海外の大学は、「凄そう」だったり「憧れ」ももちろんあると思います。でも、厳しいところもあるので一概に薦められるわけではありません。
でも、もし少しでも「いいな」と思っている人がいたら、ぜひ出願に挑戦してみて欲しいです。
受験を通して、自分と向き合い、その過程の中で生まれる自分の思考や、自分自身についての発見、「エッセイ書かなきゃ!」という切羽詰まった経験は、どれも海外大学に結果的にいってもいかなくても、自分を豊かにしてくれます。
並走型サービスも、その過程を大切にサポートさせていただくサービスになっています。
だからこそ、少しでも「いいな」と思っている人がいたら、出願にチャレンジして、結果はどうであれ、自分自身をより知り、過程を通して豊かにしていくプロセスにもチャレンジして欲しいですね。



