オックスフォード・ケンブリッジ大学とは?日本人のオックスブリッジ留学

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誰もが一度は耳にしたことのあるイギリスの名門大学「オックスフォード大学」と「ケンブリッジ大学」。

イギリス国内ではもちろん、「Times Higher Education」などの高等教育機関が発表する「世界大学ランキング」でも、ハーバード大学スタンフォード大学と同様ほぼ上位にランクインしている名門大学としてその名を馳せています。

さらに、アメリカのIvy League(アイビーリーグ)と並び、世界的に有名な名門大学が名を連ねている、イギリスの24の研究型上位大学グループRussell Group(ラッセルグループ)にも属しています。

 

ここまで聞くと、いやぁオックスブリッジはハードルが高すぎ!とも思いますが、オックスフォードとケンブリッジ両大学が求める入学基準を超えているのであれば受験は決して不可能なことではありません。

今回のこちらの記事では、そんな名門大学「オックスブリッジ」がどういう大学なのか、また受験に挑戦する前に知っておきたい「オックスブリッジ」について、筆者が必死な思いで集めた基礎知識を経験談と共にお話しさせていただきたいと思います。

 

筆者紹介:Antieやや

タイ在住。語学力を生かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。

監修者:ウメンシャン

日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0TOEFL104GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。

オックスブリッジとは?

オックスブリッジ

初めてこの言葉を聞いた時「オックスブリッジ」って大学名?と何も知らない私は思ったものです。

そしてこれが名門「オックスフォード大学」「ケンブリッジ大学」の併称ということを知った時から「オックスブリッジ」という言葉の響きが特別なものになりました。

 

この2校は同じような校風/大学の特徴を持ち、それらは他のイギリスの大学とは異なっています。

さらに「オックスブリッジ」は独自の入学基準を設けており、その他のイギリスの難関校とは別の意味で入学が難しい大学としても知られています。

また、イギリス最古の大学として、確固たる地位を築き上げている2つの大学は伝統を重んじており、過去から受け継がれているユニークな風習が、両大学に共通する独特な校風を醸し出している1つの要素となっています。

 

オックスフォード大学–政治家気質

オックスフォード大学  ロゴ

オックスフォード大学(University of Oxford)は、イギリスの大学都市、オックスフォードに所在する総合大学である。11世紀の末に大学の礎が築かれていることから、現存する大学としては世界で3番目に古く、英語圏では最古の大学である。また、ハーバード大学、ケンブリッジ大学、スタンフォード大学などと並び、各種の世界大学ランキングで常にトップレベルの優秀な大学として評価される世界有数の名門大学である。THE世界大学ランキングでは、世界1位の大学に2017年から3年連続で選ばれた。

イギリス伝統のカレッジ制を特徴とする大学である。貴族の大学としても有名である。

世界中の指導的政治家を輩出しており、28人のイギリス首相、30人以上の各国元首らがオックスフォード大学出身である。さらに、50人以上のノーベル賞受賞者、6人のイギリス国王、150人以上のオリンピックメダリストなどを輩出している。また、今上天皇、皇后雅子、秋篠宮文仁親王ら、日本の皇族の留学先としても知られている。

出典:Wiki

参考:Oxford Colleges – what exactly are they?

 

にゃんこ先生
著名な卒業生や、日本人卒業生を見るとどうしても皇室・貴族・政治家が多いよね。
にゃんこ先生
余談だけど、ハリーポッターの映画で登場したホグワーツの食堂や図書館のロケでは、このオックスフォード大学が撮影に使われているんだ。

 

ケンブリッジ大学–研究者気質

ケンブリッジ大学 ロゴ

ケンブリッジ大学(University of Cambridge)は、イギリスの大学都市ケンブリッジに所在する総合大学であり、イギリス伝統のカレッジ制を特徴とする世界屈指の名門大学である。中世に創設されて以来、英語圏では「オックスブリッジ」として並び称される一方のオックスフォード大学に次ぐ古い歴史。

2019年のTimes Higher Education World University Rankingsで世界第2位と評価されるなど、ハーバード大学、オックスフォード大学等と並び、各種の世界大学ランキングで常にトップレベルの優秀な大学として評価されており、公式のノーベル賞受賞者は96人(2016年12月現在)と、世界の大学・研究機関で最多(内、卒業生の受賞者は65人)である

出典:Wiki

参考:My Cambridge

 

にゃんこ先生
一方で、ケンブリッジ大学がノーベル賞受賞者数で言えば世界一なので、研究の実力が分かる。

 

イギリス大学留学を目指していた我が家でも「さすがにオックスブリッジはねぇ、ちょっと…..」という雰囲気で、詳しく調べることもしていませんでした。

しかし、ある日突然(しかも高3の夏という!)息子が言い出した「心理学が勉強したい」「オックスフォード大学とケンブリッジ大学どっちがいいかな?」の一言で状況が一変。

慌てて調べた「オックスブリッジ」というものは、大学のシステム、受験の流れに始まり、様々な面で他のイギリスの大学とは大きく異なるということがわかりました。

 

オックスブリッジの偏差値

にゃんこ先生
日本人の受験者が良く気になるのは、このような超難関大学って、偏差値どれぐらいだろうということじゃないかな?実はイギリスだけでなく、海外の大学は日本のような「偏差値」という考え方がないんだ。
にゃんこ先生
受験の流れや入学条件等に関して、この記事の後半に詳しく説明するので読んでみてね!

 

オックスフォード、ケンブリッジ大学は何が特別なのか

オックスブリッジの特徴

世界中から優秀な学生が集まってくるオックスブリッジ。一体何が特別なのでしょうか。そんな両大学を詳しくみてみましょう。

カレッジ制

オックスフォード、ケンブリッジ、両大学に共通する、他の大学とは異なるシステムの1つが「カレッジ制」です。

ここでいう「カレッジ」というのは、1つの学校という意味ではなく、大学の一部として自治組織を持つ「学寮」のことをいいます。

そして、オックスフォード大学は30つのカレッジ、そしてケンブリッジ大学は31つのカレッジから成り立っており、それぞれ校舎が別々になっています。

 

また、各カレッジには複数の学部があり、多様な分野で学ぶ学生たちが1つのカレッジを構成しています。

そして学生たちは各カレッジの寮に滞在し、学業だけではなく学生生活のほとんどをここで過ごすことになります。

 

カレッジ選び

これらのカレッジ、UCASを通しアプリケーションを申請する際に、どのカレッジで学びたいかという選択をすることができるのできます。

しかし、その頃息子は他のイギリスの大学やアメリカの大学へのアプリケーション申請準備、そして学校のIBの課題など、まさに受験地獄の真っ最中で気持ちの余裕はゼロ状態。

このカレッジ制というものをしっかりと理解していなかった我が家では、ちゃんとしたリサーチをすることもなく、とにかく申請を終わらせることで頭が一杯でした。

 

しかし、このカレッジ選びがとても重要だったということを後で知ることに。

むしろ、オックスブリッジを目指している学生ならば、前もって調べて知っているだろう、基本中の基本とでも言えることでしょう。

なにしろ息子はUCAS申請の締切期限およそ1ヶ月半前に言い出したオックスフォード受験、カレッジ選びがどれだけ重要かなどと知る余地もなく、とりあえず申請を終わらせていました。

 

ここからは、オックスブリッジ受験を終えた後に理解した「カレッジ選びがなぜ重要なのか」についてお話させていただきます。

 

カレッジ選びがなぜ重要なのか

まず、どのカレッジが自分の専攻する学部に力を入れているかを調べることが大切です。

その年に入学できる各カレッジの全体学生数は大体決まっていますが、カレッジにより力を入れている学部が異なります。

例えば数学に強いカレッジでは数学科に所属する学生が比較的に多く、他の学科に属する学生の数が少ないため、数学科ではない学生が、そのカレッジに入学できる確率が下がってしまうということになります。

 

もう少しわかりやすく説明させていただきますが、息子が選んだカレッジは心理学ではなく言語学に力を入れているカレッジでした。

その他のほとんどのカレッジでは、心理学と言語学は別の学科としてそれぞれに入学枠を設け学生を募集していますが、息子が選んだカレッジはなぜか2つの学科の学生が一緒に学ぶという環境。

そのため心理学を専攻している学生よりも言語学を専攻している学生が合格できる確率の方が高いという結果に。

実際、この年に言語学を専攻している学生が8人合格したという結果に対し、心理学を専攻している学生が合格できたのはたったの2人でした。

 

次に、選ぶカレッジにより校舎となる建物はもちろん、施設、学食、そして校風/雰囲気に至るまで全く違う学生生活を送ることとなることです。

同じオックスフォード大学なのに?とも思いますが、実際にそれぞれのカレッジを見学し、わかったことでもあります。

このようなことからも、カレッジ選びは入学後の学生生活を有意義に送るためにも重要なポイント。しっかりと調べて選択するようにしましょう。

 

 

授業のシステム

どのカレッジへ進学したとしても、世界有数の名門校オックスフォード大学、ケンブリッジ大学の名のもと、両大学の各カレッジでは質の高い優れた教育基準を設け提供しています。

そして、他の大学と比べ、講義、セミナー、クラス、実験に参加するという点での授業方法はよく似ていますが、両大学では他の大学では見られない独特な伝統的な授業方法があります。

それは、現在でも維持されている、スーパービジョン(ケンブリッジ大学)、チュートリアル(オックスフォード大学)と呼ばれる、その分野の専門家/教授(Tutor)と1人または2人の学生による個別授業を中心に授業が進められることです。

 

授業の形式や数は学部により異なりますが、通常は1時間ほどの個別授業を週に1、2回ほど受講することになります。

授業では、事前に提出した特定のトピックについてのエッセイへのフィードバックを受けることができます。

ここではフィードバックをただ受けるだけではなく「議論」することが求められるので、自分の意見をきちんとまとめ伝えることが大切です。

 

このようにスーパービジョン/チュートリアルは、Tutorと直接その分野について熱く語りながら、様々な視点でアイディアを探求しながら知識を深めることができる素晴らしいシステムでもあります。

また個別授業が定期的に行われることで、学生の理解度や状況を常に把握することができ、必要に応じたサポートを受けることもできます。

 

ただ、毎週新しい課題が出され、次の授業までにエッセイを用意しないといけない!エッセイを書くための知識を深めるための読書は不可欠!個別のため逃げも隠れもできない!といったかなり大変な環境。

しかし、知識に加え行動力、分析力など、これから社会へ出て役に立つあらゆるスキルが身につくこと間違いなし!世界中から集まった優秀な学生と向き合う日々は貴重な体験となることでしょう。

 

オックスブリッジの受験を決めたら

オックスブリッジの受験

ここまでオックスブリッジの何が他の大学と違うのか、全てではありませんが主なるポイントを説明させていただきました。

我が家ではこれらのことについて受験を決めたその時まで知ることもなく、あのギリギリな時期で受験を決められたのは、無知であるがゆえの強みとでも言いましょうか。

ここからは、オックスブリッジへの受験を決めたら考慮した方がいいと思う、いくつかの点をお話させていただきます。

 

コースを選択

受験を決めた時にしっかりと考えてもらいたい重要なポイントが「どの学部を選ぶか」ということです。

以前、イギリスの大学では一般教養は学ばず、1年目から学部入学ということをお話させていただきましたが、オックスブリッジも例外ではありません。

ですから自分が勉強したいと思える興味のある学部については、ホームページに記載されているそれぞれの学部の詳細をよく読むことが大切です。

 

特にオックスブリッジにおいては、深い理解を目的とした少人数のグループによる個別指導を重視しており、その分野についての予備知識を持っている人が議論を通じて理解を深める場となります。

こうしたことからも、自分が本当に情熱を持って学び続けることができる学部を選ぶことが重要です。

 

もし、まだはっきりと学部が決まっていないのであれば、視点を変えいろいろなコースの詳細を検討してみるのもおすすめです。

アジアと中東の研究(ケンブリッジ大学)や古典と東洋の研究(オックスフォード大学)など、他の大学では学ぶことができない興味深い学部があるため、自分が勉強したいと思う何かとマッチする学部が見つかるかもしれません。

 

オックスフォード大学とケンブリッジ大学どちらを受験する?

オックスフォード vs ケンブリッジ

同じ年に、オックスフォード大学とケンブリッジ大学の両方を受験することができないため、どちらかを選択する必要があります。

どちらの大学もArts(芸術系)とScience(科学系)の両方の分野で、教育面、研究面共に国際的に高い評価を受けている名門校

どちらの大学を受験するのかどうかの決め手となるのは、やはり自分が選択した学部によります。

 

両大学に共通する学部もありますが、どちらか一方にはあって一方にはない学部もあるため、詳細についてはオックスフォード大学ケンブリッジ大学、各大学ホームページの学部案内で確認することができます。

また似たような学部名でも内容が異なることもあるので、詳細をきちんと確認をしてから、自分が選ぶべき学部を決めましょう。

 

オックスブリッジ受験の流れ

オックスブリッジ受験の流れ

他のイギリスの大学同様、大学へはUCASを通して申請をします。

申請の方法は同じですが、締切日などいくつかの違いがあるため、ここではそんな違いに注意しながらオックスブリッジ受験の流れを確認してみましょう。

UCASでの申請入力を始める前に、自分が選択しようとする学部の詳細を必ずもう一度確認してください。次にどのカレッジに申請をするかを再確認。

 

万が一、どのカレッジにしたらいいか決められない場合には、オープンアプリケーション(Open Applicationを選ぶこともできます。

この場合には、大学側がその年に申請した学生が少ないカレッジへ割り当てられます。UCASの申請方法は下記の記事も参考にしてください!

» イギリス大学留学!これだけは知っておきたい5つのこと

 

提出書類

オックスフォード大学とケンブリッジ大学では、提出する書類で異なるものがあるので注意が必要です。

オックスフォード大学出願書類
  1. 名前、住所、メールアドレスを含む個人情報
  2. 成績表
  3. IELTS又はTOEFL iBT等のスコア
  4. パーソナル ステイトメント
  5. 推薦状
  6. アドミッションテストの受験番号
にゃんこ先生
オックスフォード大学の学部によって、求めているIELTS又はTOEFLのスコアが若干違う。
にゃんこ先生
最低はIELTS 7.0/TOEFL iBT 100が必要で、一部のコースはIELTS 7.5/ TOEFL iBT 110が必要。詳細はこちらの公式ページを参考してね!

 

ケンブリッジ大学出願書類
  1. 名前、住所、メールアドレスを含む個人情報
  2. 成績表
  3. IELTS又はTOEFL iBT等のスコア
  4. パーソナル ステイトメント
  5. 推薦状
  6. The Cambridge Online Preliminary Application (COPA)
  7. Supplementary Application Questionnaire (SAQ)
  8. アドミッションテストの受験番号

※6番のCOPAとは、ケンブリッジ大学が行うUCASとは別に必要となる質問票で、その後のインタビューをどこで受けるかにより、提出締め切り日が異なります。詳しくはこちらのCOPAインフォーメーションで確認することができます。

※7番のSAQとは、UCASの申請を終えしばらくするとEメールで届くもう1つの質問票で、UCASでの申請を有効にするために必要なものになります。SAQもCOPA同様、提出締切日が異なるので、詳しくは こちらのSAQインフォメーションで確認することができます。

にゃんこ先生
ケンブリッジ大学が求めているIELTS又はTOEFLの最低スコアは、IELTS 7.5(各セクション7.0以上)/ TOEFL iBT 110(各セクション25以上)が必要。詳細はこちらの公式ページを参考しよう!

 

にゃんこ先生
英語試験対策は留学準備のファーストステップ!独学思考の方は下記も参考にしてね!
ねこ君
講師から教えてもらったり、相談もしながら進められた方が安心だなぁ。。添削とかも必要だよね?
にゃんこ先生
プロの講師からより効率的に学びたい!という方には、TOEFL・IELTSの学習コースも提供しているよ!

 

アドミッションテスト(入試)

入試テスト

オックスフォード大学、またはケンブリッジ大学、いずれかに出願する際には、アドミッションテスト(大学入試)を受験する必要があります。

アドミッションテストにはいくつか種類があり、自分が選択した学部により受験するテストが異なります。まずは、各大学のホームページでどのテストを受験するのかを確認しましょう。

受験日は、10月の下旬または11月の始めとなり、結果はインタビューの候補者を決める前に大学側に届き、そして受験者本人は、1月の上旬にオンライン上で確認することができます。

 

息子は、オックスフォード大学の「Experimental Psychology」という心理学部に出願したため、TSA(Thinking Skills Assessment)を受験する必要がありました。

何度もお伝えした通り、突如として決めたオックスフォード大学への出願。UCAS申請以外に、こんなテストを受験しなくてはいけないなど知る余地もなく、とりあえずアマゾンで問題集をゲットし準備をしろ!と。

そしてテストの内容を見てこれまたびっくり。SATやACTのように数学や英語の学力を試すわけでもなく、TOEFLのように英語力を試すものでもない、それはまるでIQテストのようなものでした。以下は問題の一部です。

Thousands of parents have recently been prosecuted by local education authorities for taking their children out of school to go on holiday during term time. I took my daughter out of primary school for a two-week holiday every year. The headmistress made no objection and said it would give the other kids time to catch up with her! She was able to learn a foreign language and spend some rewarding time with her French pen-pal. She eventually achieved top grades at school and a degree in mathematics, so it obviously did her no harm! Parents, not governments, know best how to raise children. This law is quite unnecessary.

Which one of the following is the best statement of the flaw in the above argument?

  • A It is an appeal to tradition because it suggests that taking children on holiday in term time used to be acceptable.
  • B It is based on authority as it uses the headmistress’s lack of objection in support.
  • C It assumes that because the daughter’s good grades were achieved after her foreign holidays, they were the result of the holidays.
  • D It is based entirely on the one example of the daughter and generalises from that.
  • E It assumes that learning some French adequately compensated for the work the daughter missed.

答え:D

 

このように大学入試は、受験生が既に持っている論理的思考、適性を測るテストのため準備できることと言えば、できるだけ多くの問題の演習を試み、テストの形式や問題パターン、そして時間配分などに慣れることでした。

自分が出願する学部に必要なアドミッションテストが何なのかを調べ、テストの内容を把握しておくといいかと思います。

そして、UCAS申請の際に受験番号が必要になるので、早めに受験の申込みも済ましておきましょう。

 

UCAS申請の締切日

UCAS ロゴ

他のイギリスの大学の申請方法と大きく異なるのが、UCAS申請の締切日。

オックスブリッジは「10月15日の午後6時(イギリス時間)」が締め切りとなっています。UCASアプリケーションのページは6月から入力が可能になるので、準備ができているものから入力をスタート。

入力した情報は保存しておくことができ、後で修正することもできるので安心です。そして全てが揃ったら申請!9月の上旬から申請を始めることができます。

 

インタビュー

インタビュー

オックスフォド大学の場合、UCASの情報とアドミッションテストの結果により、次のステージのインタビューへ進めるかどうかが決まります。

候補者(Shortlisted)となった場合には、12月の上旬に大学から連絡が!この間がとにかくストレス。来るの?来ないの?

しかも、候補者リストに載った場合、インタビューとなるのですが、「連絡が来てから1週間後」というイギリス国外に居住している生徒には、なかなかハードな日程。

 

そのため「もしこうなったら」といういくつかのパターンを想定し、準備をしておくといいかと思います。

ケンブリッジ大学の場合は、オファーが決まると出願した学部やカレッジごとに異なるインタビューの日程のお知らせがEメールに届きます。

イギリス国外でもインタビューを受けることができ、その場所により日程が異なります。イギリス国内でインタビューを受ける場合には、全世界からやってくる受験生が、各カレッジに泊まり込みで受けることになります。

にゃんこ先生

ここで驚くのは、全世界からやってきたインタビューを受験する学生の数が、各カレッジのそれぞれの学部で10人ほど、さらに合格できるのは2、3人という数の少なさ!

当然、オックスブリッジ十分学べる力があると判断されやって来たわけです。

 

しかしオックスブリッジのインタビューは、予測不可能な難問が出ることで有名。

オックスブリッジ合格が、他の難関校とは別の意味で入学が難しい大学と言われている理由がここにあると、この時知ることになりました。

実際に経験した私個人の見解になりますが、面接で評価されるポイントは、科目に対する深い知識や情熱コミュニュケーション能力など学生が持つ資質。

 

そしてインタビューの面接官は、将来、その学生のTutorとなる人物なのですが、結局のところ、この面接官がこの学生を教えたい、または教えやすいかの判断で合否を決めているのかなと。

それだけにオックスブリッジに絶対合格できる!方法がなく、受験生にしたらたまらない話ですが、カレッジ、面接官、そして受験をしたその年により選考基準がかなり変わってしまうということになるんだなとも思いました。

 

合否発表

合否の結果は、クリスマス、お正月を挟み、1月の上旬から半ばまでにEメールで直接届きます。

ホリデームードを楽しむことなどできるはずもなく、ただただ待つだけのストレスフルな毎日。この年のお正月の記憶は、私の頭からすっかり消えてしまっています。

 

そして無事に合格した場合、結果には2種類あり、条件付き合格(Conditional Offer)または無条件合格(Unconditional Offer)となります。

ギャップイヤーやAレベルの成績がすでにわかっている場合以外は、条件付き合格となるのがほとんどです。

そして、これらの条件は最終成績の結果ということになるため、まだまだ気が抜けない毎日を過ごすこととなるのです。

条件付き合格(Conditional Offer)とは、一部の条件のみを満たしていない方に出される条件付きの合格通知です。例えば、英語力が条件を満たしていなかった場合には、本コース開始前にプリセッショナル・コース(Pre-sessional Course)の受講や、スコアアップが入学の条件に課せられます。

 

日本人の高校生も出願できる?

オックスブリッジ 日本人の出願 ファウンデーションコース

息子は、インターナショナルスクールでIBバカロアを取得し進学を目指しましたが、オックスブリッジを含むイギリスの大学へは、日本の高卒資格では直接進学することができません。これは、日本とイギリスの教育システムの違いにあります。

イギリスの大学は基本3年間で終了し、日本の高校にあたる過程でイギリスの高校では、ある程度の年齢になると進学したい学部を検討し始め、学部が決めた後にはその専門分野に合わせた大学進学コースで勉強をするというカリキュラムになっています。

このコースでは、日本の大学1年生で学ぶ一般教養のような内容も学ぶため、大学進学コースを終了していない留学生はファンデーションコースと呼ばれる、学士入学のための準備コースを受講する必要があります。

 

日本で高卒した場合、まず「ファンデーションコース」に応募して受講しましょう。

この「ファンデーションコース」には、大学附属のコースと私立の教育機関が運営するコースがあり、進学したい大学に「ファンデーションコース」が設けられている場合には、その大学が開講しているコースを受講するのもいいと思います。

ただし、オックスブリッジなどのトップレベルの大学に進学したい場合には、どの大学、または教育機関の「ファンデーションコース」からの出願が可能なのかを事前に調べる必要があります。

オックスブリッジ受験のための「ファンデーションコース」として留学生の間で競争率も高く人気のコースがロンドンにあるUCL(University College London)です。進路選択の1つとして参考にしてみてください。

 

ファウンデーションコースに関しては、下記の記事で詳細を解説しているので読んでみてくださいね。

» イギリス留学希望の高校生必見!ファンデーションコースを徹底解説

 

最後に

オックスフォード大学、ケンブリッジ大学共に、中世の雰囲気を色濃く残した街に位置し、また街中にはゴシック様式建築のカレッジが点在しており、落ち着いた雰囲気の中で勉強に没頭できる環境にあります。

また学園都市のため治安もよく、留学先として人気の高い都市となっています。日本の高校からオックスブリッジを目指すには「ファンデーションコース」を受講しなくてはならないなど少し寄り道をすることになりますが、決して不可能ということではありません。

世界トップクラスのオックスブリッジ、ぜひチャレンジしてみませんか。

 

にゃんこ先生
最後に、当サイトでは海外大学・大学院進学のサポートやTOEFL・IELTS対策専門のオンラインコースも提供しているよ!!留学準備や出願でお悩みの方は、遠慮なく連絡してね!

 

 

 

この記事はインターンのLunaによって編集されました。

 

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にゃんこ先生
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12 件のコメント

  • 持病があっても入学出来るのでしょうか?華やかさ、門山を思わせて頂ける所に何を中心に学ぶのかも気になります。その行方も気になります。学食何かも気になります。難しいのも山々ですが受験の為に何が必要なのかもお教えください。

    • 茂木さん

      質問ありがとう。
      Q:持病があっても入学出来るのでしょうか?
      →持病(または障害等)は大学の選考と関係ないので、大学の選考基準に合う方であれば入学可能だよ。

      Q:何を中心に学ぶのかも気になります。受験の為に何が必要なのかもお教えください。
      →必要な出願書類、大学が求めている人物像を調べて、一つ一つ準備していけば良い。
      オックスフォードやケンブリッジであれば、ここにに詳しく記載があるよ。

      Q:その行方も気になります。学食何かも気になります
      →イギリスの大学進学に興味があれば、イギリス大学留学の記事ファンデーションコースの記事を参考にしてみよう。

      学食などは、いくつかの志望校に合格してから、詳しく大学に聞いてみたり、実際に見学しに行ったりすればよいのではないかな。
      食事などに特別な対応が必要な場合は、合格後、学校と相談しよう。

  • イギリスの大学はA-levelテストを提出しなければならないと他のサイトで読んだのですが、UCASに申請したらアドミッションテストだけで大丈夫なのですか?

    • UCASを通して申請したらアドミッションテストだけで大丈夫ではない。

      A levelを必ず提出しなければならないのではなく、正確にいえば、A level、IB、ファウンデーションコース等のいずれが必要。

      インターナショナルスクールまたは、IBプログラムを提供している日本の高校に通っていなければ、通常ファンデーションコースに通ってからイギリスの大学(3年間)に進学することになるね。

      IBのスコアもなく、ファンデーションコースも取っていない、それでも直接にイギリスの大学に進学したい場合には、基本A levelが必要になる。
      ただ、どのA level科目が必要なのかは、大学や専攻によって違うので、それぞれの志望校・志望専攻をよく調べてみよう。

      一例として、オックスフォードのCS専攻の要件はこちら

  • 初めまして
    A-levelsではなくSATでも出願は可能だと聞いたのですが本当でしょうか?(医学部志望です)

    • SATも多くの大学に認められるけど、SATでイギリスの大学に出願する場合、大学・専攻によって、APプログラムのスコア(またはSAT II)も求められることもあるので、具体的には自身の志望校のホームページで確認してほしい。基本的には、イギリスの大学に直進学すると決めたら、A-levelのほうがおすすめ。

  • にゃんこ先生はじめまして。
    黒猫と申します。
    私はCambridge卒者ですが家庭環境崩壊により。
    日本語でいう、いわゆる在校履歴+卒業証明書?
    的なものを、早稲田大学に私を行かせたかった母がキレて捨てられました。笑
    自身でCambridgeに問い合わせをして、再発行とかアリですか?と聞いたところ、「マジで!?ちょっと待って!何ソレヤバいじゃん。笑笑笑。」と。
    ツボってて。本題の返答待ちが「来るの?来ないの!?」のカオス状態で困っています。笑…
    なんだか色々なサイトやコラム等をサーフィンしましたが、そもそもガセネタや釣りの様なポンコツばかりで…にゃんこ先生に辿り着きました。
    現在、日本にて狙ってマークしている研究センターがあるので早く回答欲しいなぁ。という感じです。笑

    • 黒猫さん

      コメントありがとう!大変だね笑
      卒業式でもらった卒業証書なら再発行はかなり面倒かもしれないけど、卒業証明書や成績表等はすぐ発行してもらえはずなので、大学に聞いてみよう!

  • 日本のIBなどではない普通の高校に在籍しているのですが、Alevel試験をとればファウンデーションコースに行かずともイギリスの大学に進学できるのでしょうか?
    回答お願いします。

    • 質問ありがとう!
      A-levelでイギリスの大学の入学資格は得られるよ。それぞれの大学の要件(受ける科目、成績等)を確認しておこう。

  • ケンブリッジの獣医学部に進学したいと考えている今年で高校3年生の者です。ケンブリッジ大学にはファウンデーションコースがないので、Aレベルの試験を受けなければならないのですが、どうやって試験を受ければいいのか検索してもよくわかりませんでした。また1年間授業などを受けなければAレベルの試験を受けれないのでしょうか?
    高校の成績と卒業証明書を提出しないといけないと書いてありますが、高校卒業認定は認められないのでしょうか?認められる場合高校の成績の代わりになるものはあるのでしょうか。
    病気や、家庭の事情で獣医学部に関係する課外活動ができていないのですが大丈夫でしょか

    • イギリスの大学は通常の日本高卒では直接進学できないので、日本でA-levelを受けるのか、IB校でIBディプロマを取得するか、他の大学や教育機関のファウンデーションコースを経てケンブリッジに行くというパターンになる。

      A-levelに関して、独学でも受験できるけど、試験センターによって個人受験生を受け入れていないこともあるので、下記のページから詳しく調べてね。
      https://www.britishcouncil.jp/exam/other/school/cambridge-igcse-a-level/cie
      ケンブリッジなら最低限3科目受験し、2つのAと1つのA*という成績が目安になる。具体的な科目や成績の要件は該当専攻のホームページで確認しよう。

      イギリスのトップ校は、学業成績と、関連学術分野の課外活動実績を一番重要視している。
      獣医学関連の課外活動実績がないなら、他に、ご自身が獣医学への強い興味関心を示せることがあれば、出願書類の中でアピールしてみよう。

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