




英語力を伸ばす近道は、結局のところ「読む量」と「聞く量」を増やすことです。
単語や文法を一通り学んでも、実際の英文に触れる量が少ないと、英語を英語のまま理解する力はなかなか育ちません。
私自身、留学前にいちばん効果を感じたのが、スマホアプリで多読・多聴を習慣にしたことでした。
通学・通勤やちょっとした待ち時間に英語を読んだり聞いたりするだけで、TOEFL・IELTSのリーディングやリスニング、留学後の授業や資料読みがかなり楽になりました。
この記事では、無料で使える英語多読・多聴アプリを15個、レベル別・目的別に紹介します。
洋書をしっかり読みたい人向けの記事は英語多読におすすめの洋書40選にまとめているので、本そのものを探したい方はそちらもあわせてどうぞ。
純ジャパ代表・英語学習苦労人。海外経験なしから米・バブソン大学MBAに進学。留学準備で10社以上の塾や予備校に通い300万円以上を浪費。同じ失敗を繰り返させないため、成功者の経験を集約したThere is no Magic!!を開設。早稲田大学卒。公認会計士・USCPA。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。
- 多読(読む)なら:Kindle / Book Dash / 英語多読LEVEL0 / レシピー(旧Polyglots)
- 多聴(聞く)なら:VOA Learning English / News in Levels / Podcast / Audible
- 読む+聞くを同時にやるなら:LingQ / Beelinguapp / News in Levels
- 語彙力を支えるなら:TANZAM(英単語アプリ)
- 続けるコツ:最初は1〜2個に絞って、毎日10分から。
詳しくは記事本編で、レベル別・目的別に解説していきます。👇
目次
英語多読・多聴アプリの選び方【初心者でも挫折しないポイント】
英語多読・多聴アプリは数が多く、いきなり「人気ランキング1位」を入れても、自分のレベルや目的に合わなければ続きません。
選ぶときは、次の4つのポイントを基準にすると失敗しにくくなります。
① 自分のレベルに合った英文が読める・聞けるか
多読・多聴は、難しすぎる素材だと続きません。
今の自分が「7〜9割は分かる」くらいの素材を選ぶのが基本です。
- 初心者:絵本、やさしい英文、短くてゆっくりしたニュース
- 中級者:レベル別ニュース、短い記事、字幕つき動画
- 上級者:洋書、ネイティブ向けニュース、Podcast
② 音声・スクリプト・日本語訳があるか
多聴では、音声だけでなく、あとからスクリプト(文字)で確認できると伸びが早くなります。
聞き取れなかった部分を文字で確認する「精聴」と、細かく止めずに量をこなす「多聴」を、同じ素材で行き来できるアプリが理想です。
初心者のうちは、日本語訳や対訳があるアプリだと安心して続けられます。
③ 辞書・翻訳・単語保存が使えるか
読む流れを止めすぎないために、タップで意味が出る辞書や、知らない単語を保存できる機能があると便利です。
Kindle、LingQ、Readlang、Beelinguapp などは、読みながら調べる・覚えるがスムーズにできます。
④ 無料で続けられるか
多読・多聴は「続けること」が前提です。
まずは無料で始めて、必要に応じて課金を検討しましょう。
この記事では、完全無料・一部無料・有料メインを分けて紹介します。

まず選ぶならこれ|英語多読・多聴アプリ比較表(厳選10)
迷ったときのために、はじめの1本を選びやすいよう、代表的な10個を表にまとめました。
| アプリ名 | 向いている学習 | 無料範囲 | 特徴 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|
| Kindle | 多読 | アプリ無料/無料本あり | 辞書・ハイライト・無料洋書が豊富 | 洋書多読の中心にしたい人 |
| LingQ | 多読・多聴 | 一部無料 | 読む・聞く・単語保存を1本でこなせる | 読む×聞くをまとめたい中〜上級者 |
| Beelinguapp | 多読・多聴 | 一部無料 | 英語と日本語を並べて、音声つきで読める | 英語だけだと不安な初〜中級者 |
| News in Levels | 多読・多聴 | 無料 | 同じニュースを3段階のレベルで読める・聞ける | ニュースで量をこなしたい人 |
| VOA Learning English | 多聴 | 無料 | ゆっくりした英語+スクリプトつき | リスニングの入口にしたい人 |
| Book Dash | 多読 | 無料 | イラストつきの無料絵本で多読入門 | まったくの初心者 |
| レシピー(旧Polyglots) | 多読 | 無料プランあり | AIが学習プランを提案。英語ニュース+日本語サポート | 日本語サポートが欲しい人 |
| Audible | 多聴 | 無料体験あり/有料 | 洋書をプロの朗読で「耳から」読める | 読む→聞くへ広げたい人 |
| Podcast | 多聴 | 無料 | 興味のある番組を無料で聞き続けられる | 移動中の多聴を増やしたい人 |
| TANZAM | 単語学習 | 無料 | 多読・多聴で出会う語彙の土台を固める | 語彙不足で読み・聞きが止まる人 |


【初心者向け】やさしい英語を読める・聞けるアプリ
まずは「英語を読む・聞くのに慣れる」ことが目標です。
やさしい英文、絵本、ゆっくりした英語、スクリプトつきの教材から始めましょう。
1. Book Dash|無料のイラスト絵本で多読入門

Book Dashは、「5歳になるまでにすべての子どもに本を届ける」というコンセプトの非営利プロジェクトです。
イラスト中心の絵本を60冊以上、完全無料で読めます。
1冊が短く、英語の本を最後まで読み切る成功体験を作りやすいのが魅力です。
Webでも読め、一部の絵本には朗読音声もあるので、リスニングの入口にも使えます。
2. 英語多読LEVEL0|超やさしい短い本から

「1万語英語多読」シリーズの第1作で、SSS多読の読みやすさレベル0〜1のやさしい絵本を収録しています。
iOSの辞書機能や読み上げ音声に対応し、読むだけでなく多聴にも使えます。
レベル0は無料で、それ以降は有料です。
多読のいちばん最初の一歩に向いています。
3. VOA Learning English|ゆっくりニュースで多聴の入口

VOA(Voice of America)が、英語学習者向けに提供している公式の学習コンテンツです。
公式サイトやアプリで、やさしく書かれたニュースや音声・Podcast、文法やイディオムの日課レッスンを無料で利用できます。
速度調整に対応し、音声に合わせてスクリプトがハイライトされるため、聞き取れなかった部分を文字で確認しやすいのが特徴です。
多聴と精聴の両方を練習できる定番で、2026年も更新が続いています。
4. NHK WORLD-JAPAN|身近な話題を英語で聞ける

NHKの国際放送アプリで、日本のニュースや文化を英語で発信しています。
ニュースやドキュメンタリーをオンデマンドで視聴でき、無料で使えます。
背景を知っている話題が多いぶん英語が理解しやすく、リスニングの入口として続けやすいのが利点です。
5. Beelinguapp|英語と日本語を並べて音声つきで読む

英語と日本語を左右に並べて表示し、ネイティブ音声に合わせて読み進められるアプリです。
童話からニュースまで題材が幅広く、「英語だけだと不安」という人が、読む×聞くを同時に始めるのに向いています。
無料で読めるストーリーは入れ替え制で、一部は有料です。

【中級者向け】ニュース・動画で多読・多聴できるアプリ
絵本や入門教材に慣れたら、ニュースや動画で扱うテーマを広げ、英語に触れる量を一気に増やしていきましょう。
6. News in Levels|同じニュースをレベル別に読める・聞ける

世界のニュースを3段階の難易度で配信する無料のサービスです。
各レベルに音声が付いているので、やさしいレベルで多聴 → 元のレベルで精読、という使い方ができます。
同じ話題を繰り返し読む・聞くことで、ニュース英語に短期間で慣れられます。
7. レシピー(旧Polyglots)|AIと日本語サポートで読む英語ニュース

AIが英語力を分析して学習プランを提案する、日本製のオールインワン学習アプリです(旧称POLYGLOTS)。
TechCrunchやThe Japan Timesなどの英語ニュースを、辞書・日本語訳・単語保存つきで読め、リスニング機能もあります。
無料プラン(Free)は期限なしで使え、機能を増やしたい場合は月額の有料プランがあります。
日本人学習者向けに作られており、「読みながら調べる」がスムーズです。
8. TED|アカデミックな英語に触れる

世界の専門家のプレゼン動画を、字幕・スクリプトつきで無料で視聴できます。
講義型の英語に近いため、TOEFL・IELTSのリスニングや、留学後の授業理解にもつながります。
詳しい使い方はTEDを活用した英語学習法でも解説しています。
9. EnglishCentral|短い動画でリスニング+スピーキング

映画やニュースなど1.5万本以上の短い動画で学べるアプリです。
動画視聴 → 単語学習 → セリフの音読 → AIチャットでの理解確認、という流れで、リスニングからスピーキングまで一気通貫で練習できます。
無料会員でも動画視聴は無制限で、単語学習とスピーキング練習は月2本まで使えます。
10. RedKiwi|YouTube動画のディクテーションで精聴を鍛える

YouTube動画のワンシーンを使い、聞き取った英語を穴埋めしていくディクテーション形式の無料アプリです。
スロー再生・字幕・発音チェックがあり、「なんとなく聞き流す」のではなく、聞き取れない部分をピンポイントで潰せます。
短時間で集中して取り組めるので、中級の精聴トレーニングに向いています。
なお、以前リスニングアプリとして人気だったBBC Learning Englishは、アプリの提供が2023年末に終了しました。
そのため、この記事ではアプリとしてはRedKiwiを紹介しています。BBCの学習コンテンツ自体は、引き続き公式サイトで利用できます。


【上級者向け】洋書・Podcast・オーディオブックで英語量を増やすアプリ
試験対策を超えて、ネイティブ向けの素材で「英語に触れる時間」を増やしていく段階です。
11. Kindle|洋書多読の中心

洋書多読の定番アプリです。
タップで意味が出る辞書、ハイライト、英単語をやさしい英語で補足するWord Wiseなどがそろい、著作権切れの作品は無料で読めます。
有料の本も紙の洋書より安く、オフラインでも読めるので、読書量を積み上げやすいのが強みです。
Kindleを使った学習法は英語学習にKindleが最適な理由と活用法にまとめています。
12. LingQ|読む・聞く・単語保存を1本で

記事・動画・Podcastなどを取り込み、読みながら単語を保存し、同じ素材を聞くこともできるアプリです。
多読・多聴・語彙学習をまとめて回したい中〜上級者に向いています。
一部無料で使えますが、本格的に使うなら有料プランが必要です。
13. Readlang|Web記事を読みながら翻訳・単語保存

Web上の英語記事を、タップ翻訳と単語保存をしながら読めるリーダーです。
無料枠が比較的寛大で、単語の翻訳はほぼ制限なく使えます。
PCでの学習や、自分の興味のある記事で多読したい中上級者に便利です。
14. Podcast|興味のある番組で多聴を習慣化

無料で無数の番組を聞けます。
英語学習者向けから海外の本格的な番組まで、レベルや興味に合わせて選べるのが魅力で、移動中の多聴を習慣にしやすいです。
レベル別のおすすめ番組はネイティブ向けポッドキャストおすすめ35選で詳しく紹介しています。
15. Audible|洋書を「耳で読む」

洋書をプロの朗読で聞けるAmazonのサービスです(会員制・無料体験あり)。
多読から多聴へ広げたい人や、目が疲れて読めない時間を活用したい人に向いています。
無料サイトを含む聞き方は無料オーディオブックサイト8選でも解説しています。

目的別|あなたに合う英語多読・多聴アプリの選び方
「結局どれを選べばいい?」という人のために、目的別におすすめアプリを整理しました。
※表は横にスクロールできます。
| 目的 | おすすめアプリ | あわせて読みたい |
|---|---|---|
| 洋書を読みたい | Kindle / Readlang / LingQ | 洋書40選 |
| 無料で英語の本を読みたい | Book Dash / 英語多読LEVEL0 / Kindle無料本 | — |
| ニュースで英語を読みたい | News in Levels / レシピー / VOA | 英語ニュースサイト30選 |
| リスニング・多聴を増やしたい | VOA / Podcast / Audible / TED / NHK WORLD-JAPAN | 英語ラジオの活用法 |
| 音声つきで読みたい | Beelinguapp / LingQ / News in Levels | — |
| TOEFL・IELTS対策に使いたい | VOA / TED / News in Levels / RedKiwi / TANZAM | TOEFL対策アプリ / IELTS対策アプリ |
| 単語力をつけたい | TANZAM | — |

英語多読・多聴アプリを続けるコツ
アプリは「入れること」より「続けること」が大事です。
挫折しないための5つのコツを紹介します。
最初は1〜2個のアプリに絞る
アプリを入れすぎると、どれも中途半端になって続きません。
目的別に「メイン」と「補助」を1つずつ決めましょう。

1日10分でも読む・聞く時間を作る
通学・通勤・寝る前など、生活の中に固定の時間を作るのが続けるコツです。
短時間でも、毎日触れることのほうが効果的です。
文字と音声をセットで使う
「先に読む→聞く」または「先に聞く→スクリプトで確認」のように、同じ素材を読む・聞くの両方で使うと効率が上がります。
細かく止めて確認する「精聴・精読」と、止めずに量をこなす「多聴・多読」を、バランスよく使い分けましょう。
「聞き流すだけ」では伸びにくいので、まずは集中して聞く時間を作り、慣れてきたら多聴で量を増やすのがおすすめです。
同じ素材を使ったおすすめ学習パターン
| やり方 | 使い方 |
|---|---|
| 読む → 聞く | 先に内容を理解してから音声を聞く。初心者におすすめ。 |
| 聞く → スクリプト確認 | 聞き取れなかった部分を文字で確認する。リスニング対策におすすめ。 |
| 精聴 → 多聴 | 最初は集中して聞き、慣れたら移動中などに繰り返し聞く。 |
分からない単語を全部は調べない
多読では、流れを止めないことが大切です。
何度も出てくる単語だけ調べて覚えれば十分です。
語彙が足りない人は単語アプリを併用する
「単語が分からなくて読み・聞きが止まる」という人は、TANZAMのような英単語アプリを並行して使うと、多読・多聴で出会う単語を覚えやすくなります。



よくある質問
英語多読・多聴アプリは無料でも使えますか?
はい。
Book Dash、VOA、News in Levels、Podcast など、完全無料で使えるアプリは多くあります。
まずは無料アプリで習慣をつくり、必要に応じて有料機能を検討するのがおすすめです。
初心者はどのアプリから始めるべきですか?
やさしい素材から始められる Book Dash、英語多読LEVEL0、VOA Learning English、Beelinguapp がおすすめです。
「7〜9割は分かる」レベルの素材を選ぶと挫折しにくくなります。
多読と多聴はどちらを優先すべきですか?
どちらか一方ではなく、同じ素材を「読む→聞く」と組み合わせるのが効率的です。
読む力がつくと聞き取りも楽になり、聞く量が増えると読むスピードも上がります。
リスニング対策だけならどのアプリがおすすめですか?
VOA Learning English、Podcast、TED、RedKiwi が定番です。
試験対策なら、スクリプトで確認できるVOAやNews in Levelsから始めると、多聴と精聴を両立できます。
Kindleは多読に必要ですか?
必須ではありませんが、洋書多読を本格的に続けるなら非常に便利です。
辞書・ハイライト・無料本がそろっており、読書量を積み上げやすくなります。
英単語アプリは多読・多聴に役立ちますか?
役立ちます。
語彙が増えると、読み・聞きで止まる回数が減り、多読・多聴が続けやすくなります。
TANZAMのような単語アプリを並行して使うのがおすすめです。
まとめ:まずは1つ選んで、毎日10分から
多読・多聴は、無料アプリでも今日から始められます。
大事なのは、アプリを増やすことではなく、1つを毎日続けることです。
迷ったら、初心者は Book Dash と VOA、慣れてきたら Kindle・Podcast へ。
語彙でつまずく人は TANZAM を補助に使いましょう。
まずはメインを1つ選んで、毎日10分から始めてみてください。













