





海外MBAを検討している方の中には、「1年で取得できる名門校」「費用対効果の高いスクール」を探している人も多いだろう。
そんな人にとって、INSEAD(インシアード)はまさに有力な選択肢。
フランス・シンガポール・アブダビにキャンパスを持つINSEADは、わずか10か月でMBAを取得できる世界屈指のビジネススクール。
国際色豊かな学生構成、短期集中のカリキュラム、そしてMBBやGAFAをはじめとした圧倒的な就職実績で、毎年多くの社会人がキャリアの飛躍を目指してこの地を選んでいる。
この記事では、INSEAD MBAの学費・期間・出願条件・特徴・日本人向け情報・奨学金制度までを一気通貫で解説する。
INSEAD MBAの基本情報
INSEAD(インシアード)は、フランス・シンガポール・アブダビに拠点を持つ、世界屈指のビジネススクール。
国際色豊かな学生構成と10か月の短期集中型プログラムで、世界中の若手ビジネスパーソンから圧倒的な人気を誇っている。
まずは、INSEAD MBAの重要データを一目で整理してみよう。
INSEADの基本データ
| 項目 | 内容 | 
| 正式名称 | INSEAD MBA | 
| 所在地 | フランス(フォンテーヌブロー)、シンガポール、アブダビ | 
| プログラム期間 | 10か月(フルタイムMBA) | 
| 学費 | €103,500(約1,710万円)※参考レート:€1=165円 | 
| クラスサイズ | 年間約1,000名 | 
| 学生の平均年齢 | 29歳 | 
| 平均職務経験 | 3〜8年 | 
| 国際性 | 110カ国以上から学生が集まる | 
| 女性比率 | 38% | 
| 卒業後の就職率 | 卒業後3か月以内で84% | 
| 主な就職先 | マッキンゼー、BCG、ベイン、Google、Amazonなど | 
INSEAD MBAの学費と生活費
INSEAD MBAの学費は、€103,500(約1,710万円)であり、トップスクールとしては標準的な価格設定だ。
これに加えて、生活費がキャンパスごとに異なり、シンガポールまたはフランス・フォンテーヌブロー校での滞在費目安は年間€26,080〜€33,050(約430万〜545万円)程度。
そのため、学費+生活費を合わせた総額は約2,100万〜2,250万円となる。
| 費用項目 | 金額(ユーロ) | 日本円換算(約) | 
| 学費 | €103,500 | 約1,710万円 | 
| 生活費(1年間) | €26,080〜€33,050 | 約430〜545万円 | 
| 合計 | €129,580〜€136,550 | 約2,140万〜2,250万円 | 
- シンガポールキャンパス滞在:€33,050(約545万円)
 - フォンテーヌブロー滞在(車リースあり):€29,980(約495万円)
 - フォンテーヌブロー滞在(車リースなし):€26,080(約430万円)
 
※食費、交通費、住宅費、教材費、社交費などを含む
※参考レート:1ユーロ=165円換算


INSEAD MBAの世界ランキング
INSEADは、世界的なMBAランキングにおいて、長年にわたりトップクラスの地位を維持している。
#2 FT MBA Business School Rankings
#11 QS Full-time MBA Rankings Global
特にFinancial Timesランキングでは、ハーバード・スタンフォードと並ぶ高評価を受けており、世界中の企業やビジネスリーダーから厚い信頼を得ている。
なぜINSEAD MBAに留学をするのか?
INSEAD MBAは、世界中のビジネスプロフェッショナルから高く評価される理由が明確に存在する。
ここでは、INSEAD MBAが持つ代表的な特徴と強みについて整理する。
10ヶ月で完了する短期集中型プログラム
INSEADのMBAプログラムは、わずか10か月間で完結する短期集中型である。
一般的なアメリカ式2年制MBAとは異なり、必要なビジネススキルとリーダーシップ能力を最短距離で身につけることができる設計となっている。
この短期間プログラムにより、
- キャリアの中断期間を最小限に抑えられる
 - 留学コスト(生活費)も圧縮できる
 - 学びからキャリアアップへのスピード感を維持できる
 
という大きなメリットがある。
特に、社会人経験を積んだ若手層にとって、時間対効果の高い選択肢となる。


圧倒的な国際性とグローバル環境
INSEADは、国際性を極限まで高めた学びの場を提供している。
在籍する学生の国籍は実に110カ国以上に及び、1つの国籍が占める割合は最大でも10%未満に制限されている。
この徹底したダイバーシティにより、
- 世界中の異なる文化・価値観をリアルに体感できる
 - 異文化マネジメント力、グローバルリーダーシップが自然に磨かれる
 - 将来のビジネスパートナーやクライアント候補との人脈が築ける
 
といった学びが得られる。
単なる「外国で学ぶ」のではなく、多文化をリードする力を養う環境が整っている点が、INSEADの大きな強みである。
世界中のトップ企業への就職支援
INSEADは、卒業生のキャリアアップ・転職支援にも強みを持っている。
特にコンサルティング、金融、テクノロジー分野において、世界トップクラスの実績を誇る。
主な就職先には、
- マッキンゼー、BCG、ベイン(いわゆるMBB)
 - ゴールドマン・サックス、JPモルガン
 - Google、Amazon、Apple
 
など世界有数の企業が名を連ねる。
卒業後3か月以内の就職率は84%に達しており、グローバルキャリア構築を目指す人にとって心強い環境だ。


INSEADの交換留学プログラムとネットワーク
INSEADでは、キャンパス間の移動だけでなく、交換留学(Exchange Program)も積極的に推進している。
提携校には、アメリカの名門ビジネススクールであるウォートン・スクール(Wharton School, University of Pennsylvania)が含まれており、異なる地域のビジネス文化に触れる機会が用意されている。
さらに、INSEADの卒業生ネットワーク(Alumni Network)は、世界各国に広がり、9万人以上のメンバーを抱える。
このネットワークは、単なる人的交流にとどまらず、転職、起業、ビジネス展開時の強力な後ろ盾となる。
INSEAD MBAの偏差値は?出願の難易度や入学条件
INSEADは、世界中からトップクラスの人材が集まるビジネススクールである。
日本の大学入試のような「偏差値」という概念は存在しないものの、入学に求められる基準や競争倍率から、その難易度の高さを推測することはできる。
この章では、INSEAD MBAへの出願に必要な条件や、合格に向けた準備について解説する。
MBAの難易度と出願要件
出願に必要な要件
INSEAD MBAへの出願には、以下の条件を満たす必要がある。
- 学士号(大学卒業資格)
 - 英語力証明
- TOEFL iBT:105点以上推奨
 - IELTS:5以上推奨
 - TOEICも一部認可(Reading & Listening 950点以上、Speaking 190点、Writing 170点以上)
 
 - GMATまたはGREのスコア
- GMAT:平均700点以上が目安
 - GRE:明確なスコアレンジは非公開だが、競争水準は高い
 
 - 英文レジュメ(履歴書)
 - 成績証明書(大学時代の成績)
 - 推薦状2通
 - エッセイ(複数問)
 - ビデオエッセイ
 - インタビュー通過(後述)
 
特に、GMAT・英語スコア・エッセイの質が合否に大きく影響する。
また、アカデミックな成績以上に、リーダーシップ経験や多様性への貢献度を重視する傾向がある。
難易度の目安
INSEADは、入学者の平均GMATスコアが約700点と高く、ハーバード、スタンフォード、ウォートンなどと並ぶ超難関MBAプログラムである。
また、出願者に求められる社会人経験年数は3〜8年が中心であり、単なる「学力」だけでなく、実務経験に裏打ちされたリーダーシップ資質が問われる。
出願準備はTOEFL/IELTS対策から



出願プロセス概要
| ステージ | 内容 | 
| Stage 1:オンライン出願 | INSEAD MBAのオンライン出願フォームに必要情報を記入し、 英文レジュメ・成績証明書・推薦状・エッセイ・オンラインビデオインタビューを提出  | 
| Stage 2:事前審査(Pre-selection) | 出願後1週間以内に、アドミッション担当者から連絡あり。 次ステップ進出の可否が通知される  | 
| Stage 3:卒業生とのインタビュー | 居住国をベースにINSEAD卒業生とインタビュー(通常2回)。 フィット感・リーダーシップ・国際性などを評価  | 
| Stage 4:アドミッション委員会による評価 | インタビューフィードバックを基に、 アドミッション委員会(教員+卒業生)で最終審査  | 
| Stage 5:最終合否通知 | 出願締切から最大10週間以内に、最終結果がメールで通知される | 
- Stage 1では、オンラインビデオインタビュー(録画形式の回答)が新たに必要。
 - Stage 3のインタビューでは、書類上のスペック以上に、人柄やリーダーシップ資質を重視される。
 


日本人向けのサポート・情報
INSEADには、日本人向けの非公式情報サイトや、卒業生が運営する留学体験記・個人ブログが存在する。
これらを活用することで、受験準備や留学生活のリアルを事前に知ることができ、出願戦略や心構えを整えるのに役立つ。
主要な日本語情報源
- Inside INSEAD Japan
 
URL:http://insideinseadjp.blogspot.jp/
日本人在校生・卒業生による体験談や最新情報をまとめた非公式ブログサイト。
出願準備のポイント、現地生活の実態、就職活動体験記など、幅広いテーマをカバーしている。


日本人留学体験記・個人ブログ例
以下のような日本語体験記・ブログも参考になる。成功談だけでなく、失敗や苦労のエピソードにもヒントがあるだろう。
- Learn and Feel (Class of 2017)
 - 夢、モラトリアム、時々おとな in Silicon Valley (Class of 2012)
 - INSEADでのMBA – 2011 (Class of 2012)
 - Hacci’s Blog at INSEAD MBA – Epilogue (Class of 2011)
 - 子連れMBAママの旅 (Class of 2010)
 - trottolina@INSEAD (Class of 2009)
 
最新の入試傾向は公式情報で補完しつつ、体験記から出願者の生の視点を学ぶスタンスが有効だ。
学校説明会・イベント情報(オンライン含む)
INSEADでは、通年でオンライン/オフラインの学校説明会やWebinarを開催している。
プログラム紹介、出願プロセス、在校生・卒業生による体験談セッションなど、内容も多岐にわたる。
https://www.insead.edu/master-programmes/mba/events
特に早期出願(Early Round)を目指す人は、9月〜1月の参加が重要になる。
終わりに
INSEADは、世界トップレベルのMBA教育と国際的なネットワークを、わずか10か月という短期間で得られる希少な機会を提供している。
その分、出願難易度は高く、準備にかかる労力も決して小さくはない。
しかし、INSEADで得られる学びや人脈、キャリアの広がりは、その努力に見合うだけの価値がある。
特に若手の社会人にとっては、最短でキャリアのステージを一段上げる強力な手段となり得るだろう。
まずは一歩目として、TOEFLやGMATの対策を早期に始めることが重要だ。
「いつか」ではなく、「今」動き出すことが、グローバルな未来を切り拓く第一歩となる。









 
 
 
 
 
 
 



