




海外大学への編入を考え始めたとき、
- 「今の大学のままで本当にいいのか」
- 「海外で学び直せたら、将来の選択肢が広がるのではないか」
と感じたことがある人は少なくないはずです。
一方で、調べれば調べるほど、
- 「単位がほとんど認められない」
- 「留年になる」
- 「費用が想定以上にかかる」
といった話も目に入り、何が正しい情報なのか分からなくなってしまうこともあります。
実際、海外大学への編入は誰にとっても正解になる万能な選択肢ではありません。条件を理解しないまま進めば、時間やお金を失う結果になることもあります。
しかし一方で、制度を正しく理解し、順番を間違えなければ、今の立ち位置からでも学歴やキャリアを更新できる現実的なルートがあるのも事実です。
この記事では、日本の大学生が海外編入で直面しやすい壁と、それぞれの状況に応じた「損をしにくい進学ルート」を整理していきます。
目次
そもそも「海外大学への編入」は可能なの?

日本の大学生が海外の大学に行くには、「言葉の定義」を正しく理解することが重要です。
多くの人がイメージする「編入」と、実際の制度には大きな乖離があります。
「編入(Transfer)」とは何か?
簡単に言えば、「日本の大学で取得した単位を海外大学に移行し、2年生や3年生の途中から合流する仕組み」のことです。
うまくいけば、日本で過ごした時間を無駄にせず、最短期間で卒業できる理想的なルートです。
アメリカなどでは一般的で、現地学生の多くがコミュニティカレッジ(2年制)から4年制大学へ編入しています。
現実には「単位互換が難しい」理由
「制度」としては存在しますが、日本の大学から海外へ直接編入する場合、「単位互換(Credit Transfer)」のハードルが極めて高くなります。
- 教育制度の違い: 日本の「一般教養」や「ゼミ」が、海外のカリキュラム要件に合致しない。
- シラバスの不一致: 授業内容がアカデミックな基準(英語圏の大学レベル)を満たしているか証明しにくい。
- 提携の有無: 日本の大学と提携していない限り、個別の審査が必要になる。
その結果、多くの学生が「編入」を目指して渡航しても、単位がほとんど認められず、実質的な「再出願(1年生からのやり直し)」となるのが現実です。
どちらを選ぶべき?
あなたの学年と目的によって、正解は決まります。
▼ 日本の大学1年〜2年生(春学期)なら
まだ軌道修正が十分に可能です。「編入」に固執せず、特に専攻を変えたい場合は、高卒資格で再出願(1年生からのやり直し)がおすすめです。
- 絶対に留年せず、同級生と同じ時期に卒業したい → 【ルートA:英国IYO】
- 英語力が不安。とにかく安全に卒業したい → 【ルートB:パスウェイ・ファウンデーション】
- 名門へ安く行きたい → 【ルートC:コミカレ経由】
▼ 日本の大学2年生(秋学期)、3年生(春学期)なら
「直接編入」を含めて予算やリスク許容度に合わせて以下の2つから選ぶのが賢明です。
- 日本の大学を辞めるリスクは取りたくない → 【ルートD:交換留学】
- 英語もGPAも完璧。いばらの道でも最短でトップ校へ → 【ルートE:直接編入】
▼ 日本の大学3年生(秋学期)、4年生なら
今から学部に入り直す(再出願・編入)のは、時間的なロスが大きすぎます。
- 日本の大学を辞めるリスクは取りたくない → 【ルートD:交換留学】
- 学部卒よりも高い「修士号」を短期間で取る → 【ルートF:大学院進学】
海外大学への編入で直面する「3つの現実的な課題」

具体的な進学ルートを検討する前に、日本の大学制度と海外のシステムの違いから生じる「3つの課題」を理解しておく必要があります。
これらは個人の能力の問題ではなく、制度上の構造的なハードルです。自身の現在の状況と照らし合わせ、冷静に現状を把握しましょう。
【課題1:単位】日本の単位はすべて認められるとは限らない
単位認定の現実
「日本の大学で取得した60単位(2年分)を移行して、そのまま海外大学の3年生になれる」とは限りません。
日本の大学から海外大学へ直接編入する場合、認定される単位数は大学間の審査によって決まります。
結果として、2年分の単位すべては認められず、現地で1年生や2年生の途中から履修し直すケースが一般的です。
カリキュラムの不一致
単位が認められにくい主な要因は、カリキュラムの違いです。
例えば、日本の大学に多い「体育・保健」「第二外国語」「各大学独自のゼミナール」などは、北米大学の一般教養(General Education)の基準に合致しないと判断されることが多々あります。
日本での学習努力とは無関係に、制度上の適合性で判断される点を理解しておきましょう。
シラバスによる証明の必要性
単位認定は自動的には行われません。
多くの大学では、成績証明書に加え「シラバス(講義要綱)の英訳」の提出を求められます。
「どのような授業内容で、どのような教科書を使い、何を学んだか」を詳細に証明し、現地大学の授業と同等であることを認めてもらうための事務的な手続きと準備が不可欠です。
【課題2:基準】GPAと英語力による評価基準
大学名より「GPA」が重視される
海外大学の入学審査において、日本国内での「大学の偏差値」はあまり考慮されません。
最も重視されるのは、「現在所属している大学での成績(GPA)」です。
一般的に、世界ランキング上位校や州立大学を目指す場合、GPA 3.0以上(4.0満点中) が一つの目安となります。
3.0を下回る場合、直接出願では選択肢が限られる可能性があります。
出願時に求められる英語スコア
「渡航してから現地の環境で英語力を伸ばす」という計画は、卒業時期を遅らせる要因になります。
学部の授業を初日から受講するためには、多くの場合出願時点でTOEFL iBT 80 / IELTS 6.0以上のスコアが必要です。
基準に満たない場合は、大学付属の語学コース(ESL)やパスウェイプログラム等からスタートすることになり、その期間(半年〜1年程度)は学部の単位取得が進まないため、卒業までの期間が延びることになります。

【課題3:費用】卒業時期の遅れに伴うコスト
追加で発生する学費と生活費
単位認定の状況によっては、卒業までの期間が日本の大学にそのまま在籍するよりも長くなる可能性があります。
現在が1〜2年生であっても、海外で再び1年生からスタートする場合、1〜2年分の学費と生活費が追加で発生します。
特に円安傾向にある現在、北米や英国への留学費用は上昇しているため、資金計画は余裕を持って立てる必要があります。
社会に出る時期への影響
費用の面だけでなく、卒業が遅れることによる「機会損失」も考慮すべき点です。
感情や勢いだけで進めるのではなく、「トータルの期間と費用に見合うリターンが得られるか」を冷静にシミュレーションした上で、最適なルートを選ぶことが重要です。
高い壁を乗り越える「6つの戦略的ルート」。あなたの勝ち筋はどれ?

3つの壁(単位・GPA・コスト)を見て、「自分には無理かもしれない」と不安になったかもしれません。あるいは「それでも行きたい」と闘志を燃やしているかもしれません。
どちらであっても、ここで諦める必要は全くありません。
重要なのは、この壁を「正面からよじ登る(実力勝負)」のか、それとも「賢く迂回する(戦略勝負)」のかを、自分のスペックに合わせて選ぶことです。
留学における失敗の9割は、「自分に合っていないルート」を無理やり選び、途中で資金や時間が尽きることで起きます。
ここからは、あなたの「英語力・予算・リスク許容度」に基づいた、最も現実的で勝算の高い6つの選択肢を具体的に解説します。
【王道かつ最難関】実力勝負の「直接編入(Direct Transfer)」
ターゲット(出願資格の目安):
- 英語力: TOEFL iBT 80~ / IELTS 6.5~以上
- GPA:3.0以上(4.0満点中)
- 「1〜2年次からやり直し」になっても、追加費用2,000万円~と最大2年の遅れを許容できる人
これは迂回ルートを使わず、現在の大学から海外大学へ真正面から出願するルートです。
最もシンプルに見えますが、「日本の大学生にとって、最も損をする確率が高い」選択肢でもあります。
最大の壁は「単位互換(Credit Transfer)」
- 現実:文系科目の8割は認められない
特に日本の私立文系学部に在籍している場合、あなたがこの1〜2年で取得した単位の多くは、海外大学では移行できません。
理由はシンプルで、カリキュラムの構造が違うからです。
日本の大学にある「一般教養(体育、保健など)」「日本国憲法」、あるいは「各大学独自のゼミナール」といった科目は、北米大学の一般教養要件(General Education Requirement)と一致しないことが大半です。
その結果、「日本で60単位(2年分)取得したのに、現地で認められたのは12単位(約1学期分)だけだった」というケースが頻発します。
- WES等の活用:第三者機関による再査定
特にアメリカの大学へ編入する場合、大学独自の審査だけでなく、WES(World Education Services)などの第三者機関による「成績評価(Credential Evaluation)」が必須となるケースが多いです。
これは、日本の大学の成績表をアメリカ基準に書き換える手続きですが、以下のリスクがあります。
- 手続きの手間と費用: 自分で手配し、数万円の手数料を払い、完了まで数ヶ月待つ必要があります。
- GPAの下方修正: 日本の大学で「優」評価であっても、WESの厳格な基準で再計算されるとGPAが下がり、出願基準を下回ってしまうことがあります。
リスクとコスト
直接編入における最大のリスクは、合格通知を受け取った後に判明する「認定単位数の少なさ」です。
日本の大学で2年生を終えていても、現地では「1年生の2学期」、最悪の場合は「1年生の最初」からスタートになることを覚悟しなければなりません。
このルートを選ぶべきなのは、以下の条件をすべて満たす人だけです。
- 今の大学での学びを全て捨ててでも、ゼロから世界トップ校で学びたいという強い意志がある。
- 卒業が2年遅れることによる「追加の学費・生活費(年間500〜700万円 × 4年 」を支払える資金力がある。
- 社会に出るのが2年遅れることを許容できる。
「今の単位を無駄にしたくない」「なるべく早く卒業したい」と少しでも思うのであれば、このルートは不向きです。
【効率重視】「1年」も無駄にしないスマート戦略(イギリス IYO)
ターゲット:
- 学年: 大学1〜2年生(春学期)
- 「絶対に留年したくない」「同級生と同じ22歳で社会に出たい」「就活で『なぜ卒業が遅れたの?』と聞かれるのが嫌」人
「海外へ行きたいが、卒業が遅れるのはリスクだ」。
そんなジレンマを抱えるあなたにとって、解決策となるのがイギリス独自の「IYO(International Year One)」という制度です。
International Year One (IYO) とは?
- 日本の同級生と同じ「4年」で卒業
通常、日本の大学を辞めて海外へ行くと、卒業は1〜2年遅れます。しかし、IYOを使えばその「遅れ」を帳消しにできます。
このルートを使えば、日本の大学に入学した同級生が卒業・就職するのと同じタイミング(22歳)で、「英国大学卒」として社会に出ることができます。
- 仕組み:なぜ「飛び級」ができるのか?
イギリスの大学は通常3年制ですが、日本人が入学するには、教育制度の違いから通常「ファウンデーションコース(予科)」という準備期間が1年必要です(計4年)。
しかし、IYOはこの「ファウンデーションコース」をスキップし、かつ「大学1年次相当」の授業を留学生だけの少人数クラスで行うプログラムです。
つまり、IYOを修了すれば、そのまま大学の2年生(Year 2)に進級できます。 英語やスタディスキルを学びながら、学部の専門単位も同時に消化する「一石二鳥」のプログラムなのです。
メリット
- 時間的損失ゼロ
最大のメリットは、履歴書に「留年」や「空白期間」を作らずに済むことです。
日本の就活市場において、「ストレートで海外大学を卒業した」という事実は強力な武器になります。
- 入学ハードル
直接入学で英国のトップ校(ラッセルグループなど)を目指す場合、IELTS 6.5〜7.0という高い英語力が求められ、多くの学生がここで挫折します。
しかし、IYO経由であればIELTS 5.0〜6.0程度(英検2級〜準1級レベル)から出願可能です。
「今の英語力では直接入学は無理だが、ランクの高い大学に行きたい」という場合、IYOは最も現実的かつ効率的なルートとなります。

【大逆転重視】コミカレからの「黄金ルート」(アメリカ)
ターゲット:
- 学年: 大学1〜2年生
- 「今の大学のランクに納得していない」「高校時代は勉強しなかったが、最終的にはUCLAやUCバークレーなどの世界トップ校に行きたい」
「今の自分の偏差値やGPAでは、名門大学への編入なんて無理だ」。そう諦めているなら、アメリカのコミカレルートを知らないことは損失です。
「2+2」と「GPAリセット」
- GPAリセット
「過去の成績は一切問われない」ここが最大のポイントです。
日本の大学でのGPAが2.0だろうが、単位を落としていようが、関係ありません。
アメリカのコミュニティカレッジ(2年制大学)に入学した瞬間、あなたのGPAカウントはリセットされ、全員「0.00」からのスタートとなります。
過去の失敗を引きずることなく、新しい環境で「オールA(GPA 4.0)」を目指せるステージが用意されているのです。
- 戦略:簡単な場所で「A」を稼ぐ
なぜ、わざわざコミカレを経由するのか?
それは、いきなり4年制大学に入ってハイレベルな競争に晒されるよりも、基礎教育が中心のコミカレの方が圧倒的に「良い成績(GPA 3.8〜4.0)」を取りやすいからです。
- 直接編入: 最初から優秀な学生と競い、BやCを取るリスクがある。
- コミカレ経由: 少人数クラスで着実に「A」を積み上げ、最強の成績表を作ってから名門大へ出願する。
これが、賢い学生が選ぶ「急がば回れ」のパターンです。
AG(編入保証制度)という確実性
アメリカ(特にカリフォルニア州)には、TAG(Transfer Admission Guarantee)という制度があります。
これは、指定された必須科目を履修し、一定のGPA(例:3.4以上など)を維持すれば、提携しているカリフォルニア大学(UCアーバイン、UCデイビスなど)への編入合格が100%保証されるという制度です。
条件さえ満たせば合格通知が届く、大学との「契約」です。
一発勝負の入試で人生を決めるのではなく、日々の努力(GPA管理)だけで確実に合格を手に入れることができます。
最終学歴のアップデート
「コミカレ出身だと就職で不利になるのでは?」という心配は無用です。
編入先の大学を卒業すれば、あなたが手にする卒業証書(Diploma)は、最初からその大学にいた学生と全く同じものです。「コミュニティカレッジを経て〜」といった記載は一切されません。
- Before: 日本の無名大学を中退
- After: 世界ランキングトップクラスのUCLA卒
このルートを完走した時、あなたの最終学歴は劇的にアップデートされ、キャリアの景色は一変します。
【リスクヘッジ】基礎固めからの着実な進学(パスウェイやファウンデーション)
ターゲット:
- 英語力: TOEFL iBT 60以下、IELTS4.0〜5.5
- 「いきなり現地の大学生に混ざって授業を受けるのは怖い」「絶対に留年・退学などの失敗をせず、安全に卒業したい」慎重派
「海外編入はしたいが、今の英語力で授業についていける自信がない」。
そんな不安を持つあなたが選ぶべきは、アメリカの大学が留学生のために公式に用意した「パスウェイプログラム(Pathway Program)」、イギリスならファウンデーションプログラムという制度です。
これは、無理な飛び込みによる事故(成績不振による退学)を防ぐための、最も確実な安全策です。
パスウェイプログラム(条件付き入学)の仕組み
- 英語を学びながら、同時に大学の単位も稼ぐ
通常、英語力が基準に満たない場合は「語学学校(ESL)」に入りますが、そこでは大学の卒業単位は1単位も取れません。つまり、通った期間だけ卒業が確実に遅れます。
しかし、パスウェイプログラムは違います。 「留学生向けの英語補習」を受けながら、同時に「大学の学部授業(一般教養など)」も履修できる仕組みです。
英語のサポートを受けつつ、卒業に必要な単位を最初から少しずつ積み上げることができるため、語学学校を経由するよりも期間のロスを最小限に抑えられます。
- 入りやすさ:英語スコアなしでも出願可能
直接入学や編入ではTOEFL iBT 80などの高い壁がありますが、パスウェイならTOEFL iBT 45〜60程度、あるいは提携語学学校の特定レベル修了で入学が許可されます。
「今の英語力は低いが、渡航してから現地で確実に力をつけたい」という人にとって、最も現実的な入り口です。
ドロップアウトを防ぐ手厚いサポート
- 進級・卒業率の違い
直接編入をした学生が直面するのは、教授が容赦ないスピードで話し、誰も助けてくれない環境です。ここで多くの日本人が授業についていけず、挫折します。
一方、パスウェイやファウンデーションプログラムには、留学生専任の学習アドバイザーがつきます。
「授業の履修登録のミス」から「生活のトラブル」まで、徹底的にサポートしてくれるため、現地での「進級・卒業率」が格段に高くなります。
- 「大学での勉強のやり方」から叩き込まれる
日本の大学と海外の大学では、ルールの厳しさが全く違います。
パスウェイでは、現地の学部授業についていくために必須となる以下のスキルを、実戦形式で指導してくれます。
- アカデミック・ライティング: 剽窃(コピペ)とみなされて退学にならないための引用ルール、エッセイの構成。
- ノート・テイキング: 膨大な講義内容から、テストに出る要点をメモする技術。
- ディスカッション: 議論に割って入り、発言点で評価を稼ぐためのテクニック。
これらを身につけてから2年目以降の学部授業へ完全移行するため、着実に卒業へと近づくことができます。
【安全策】籍を残して学ぶ「交換留学(Exchange)」
ターゲット:
- 「日本の大学を辞めるのはリスクが高すぎる」「とりあえず1年だけ海外を見てみたい」「日本での就活のために『留学経験』という実績が欲しい」という安定志向の人
もしあなたが「海外大学の卒業資格(学位)にはこだわらない」「とにかく安全に、安く留学経験を積みたい」と考えているなら、無理に編入を目指す必要はありません。
日本の大学に在籍しながら利用できる「交換留学」が最適解です。
編入との決定的な違いは「学位(Degree)」
交換留学は、あくまで「日本の大学に籍を置いたまま、お客様(Visiting Student)として現地の授業を受ける」制度です。
現地でどれだけ優秀な成績を修めても、どれだけハイレベルな研究をしても、あなたが手にする卒業証書(学位)は「日本の大学のもの」だけです。
たとえUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に1年間留学しても、あなたの最終学歴は「UCLA卒」にはなりません。
メリットとデメリットの比較
- メリット:最強のコストパフォーマンス
- 学費の安さ: 多くの協定校(大学同士が提携している学校)プログラムでは、「日本の大学に学費を払うだけ」で、本来なら年間数百万円かかる高額な海外大学の授業を受けられます。これは金銭的に最大のメリットです。
- 4年で卒業: 海外で取得した単位を、日本の大学の卒業単位として認定してもらえる制度が整っています。そのため、休学扱いにならず、日本の同級生と同じ4年間でストレート卒業できる可能性が高いです。
- デメリット:現地就職への道は「閉ざされる」
正規留学生(編入・進学組)が得られる特権、例えばアメリカのOPT(卒業後の就労許可)や、各国の卒業生ビザ(Post-Graduation Work Permit)は一切付与されません。
留学期間が終われば、必ず帰国する必要があります。
交換留学は、あくまで「日本国内での就職活動を有利にするための実績作り」としては優秀です。
しかし、「海外で就職して生きていくための切符」にはなりません。あくまで「体験」で終わることを理解して選んでください。
【高コスパ】3年生後半以上なら「大学院」が最も合理的な選択
ターゲット:
- 学年: 大学3年生後半・4年生、または既卒者(社会人)
- 「今から学部に入り直すと、卒業年齢が遅くなりすぎる」「同年代にキャリアで差をつけられたくない」と焦りを感じている人
もしあなたが大学3年生後半なら、「学部への編入」は選択肢から外すべきです。
今のあなたにとって、学部編入は「時間と費用対効果が見合わない」可能性が極めて高いからです。
狙うべきは、より短期間で、より高い学位が得られる「大学院(Master’s Degree)」への進学です。
「学部編入」のリスクと年齢計算
大学3年生のあなたが今から海外大学へ編入する場合、単位認定の減少により、現地の2年生(あるいは1年生)からスタートするケースが多くあります。その場合、卒業するのは早くても24歳〜25歳です。
数百万円の学費と数年をかけて手に入るのが、日本の大学と同じ「学士号(Bachelor)」だけでは、キャリア戦略として非効率です。
それよりも、今の日本の大学をきっちり卒業し、その足で海外の大学院へ進学する方が、時間的にも金銭的にも賢明です。
費用対効果(ROI)の比較
- 「1年〜1.5年」で最終学歴を変える
「大学院はハードルが高く、時間がかかる」というのは誤解です。国によっては学部編入よりも早く修了できます。
- イギリス・オーストラリア: 一般的に1年(12ヶ月)で修士号が取得できます。
- アメリカ:1〜2年が標準ですが、専攻によっては1年強で終わるプログラムもあります。
編入して学部卒業までに「2〜3年」かかるなら、大学院で「1〜2年」かけて修士号を取る方が、時間の使い方は効率的です。
- 給与とビザにおける「待遇差」
同じ2年間の留学でも、得られる資格によって卒業後の待遇には明確な差がつきます。
- 学部編入(Bachelor): 最終学歴は「大卒」。現地就職は激戦です。
- 大学院進学(Master): 最終学歴は「修士」。
- 初任給: 多くの国や企業で、学部卒よりも高い給与テーブルが適用されます。
- ビザ: 例えばアメリカの就労ビザ(H-1B)抽選では、修士号保持者向けの優先枠があり、当選確率が上がります。
- 専門性: 「日本の学士号」+「海外の修士号」という組み合わせは、グローバル企業が評価する経歴です。
3年生以上のあなたにとって、時間を巻き戻して「やり直す(編入)」必要はありません。
時間を前に進めて「上乗せする(進学)」ことこそが、最もリターンの大きい投資となります。
本当に直接編入?条件で選ぶ「6つの進学ルート」まとめ
感情や理想ではなく、以下の「コスト」「難易度」「リスク」の事実に基づいて、今のあなたの状況に合うルートを確認してください。
況に合うルートを確認してください。
| ルート・取得学位 | 難易度・費用 | 期間・向いている人 |
| A. 英国IYO 【海外大卒】 | 難易度: 中 (IELTS 5.5〜) 費用: 中 | 期間: 遅れない (日本の1年+英国3年=計4年) 対象: 絶対に留年せず、同級生と同時期に卒業したい人 |
| B. パスウェイ・ファウンデーション 【海外大卒】 | 難易度: 低 (TOEFL 45〜60、IELTS4.0-5.5) 費用: 高 | 期間: やや遅れる (英語補習含め4.5年〜) 対象: 英語力は低いが、留年・退学せずに卒業したい人 |
| C. コミカレ経由 【海外大卒】 | 難易度: 低 (書類審査のみ) ※GPAリセットあり 費用: 安 | 期間: 計画通り (2年+2年で卒業) 対象: 費用を抑えつつ、トップ大学への編入を狙う人 |
| D. 交換留学 【日本大卒】 | 難易度: 学内選考による 費用: 安 (日本の学費のみ) | 期間: 遅れない (4年で卒業可) 対象: 学位(学歴)よりも、1年間の「海外体験」が欲しい人 |
| E. 直接編入 【海外大卒】 | 難易度: 高 (TOEFL 80+ / GPA 3.5+) ※単位認定は厳しい 費用: 高 | 期間: 1〜2年遅れる (実質1年生から) 対象: 英語力・成績・資金の全てに余裕がある人 |
| F. 大学院 【海外修士】 | 難易度: 中〜高 費用: 中 (1〜2年分のみ) | 期間: 短期集中 (学部卒後1〜1.5年) 対象: 大学3年生以上・キャリアと給与アップを狙う人 |
一人じゃないから、遠くまで行ける。受講生と保護者様からの「リアルな声」
海外大学への編入や再出願は、孤独な戦いになりがちです。
「本当にこの選択でいいのか」「今の大学を辞めて後悔しないか」
そんな不安な夜も、私たち「There is no Magic!!」のメンターチームは、あなたの隣で一緒に悩み、答えを探します。
単なる「合格実績」だけでなく、そのプロセスで私たちが大切にしている「自分らしい人生の選択」を叶えた方々の本音をご紹介します。
保護者様の声:「彼女らしい人生」への一歩を支えてくれた
渡航前だけでなく、現地での生活が始まってからも続くサポートへ、温かい感謝のお言葉をいただきました。
私たちは「合格させて終わり」ではなく、その先の学生生活、そして人生そのものが豊かになることをゴールにしています。
「娘が『彼女らしい人生』に一歩踏み出せた。それが嬉しくて」
「メンシャンさんと出会えたことがきっかけで、娘が彼女らしい人生に一歩踏み出せたと思うと嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいです。 始まったばかりの学生生活、乗り越えなければならないこともあると思いますが、これからもよろしくお願いします。」 (沖縄県宮古島市・大学2年生の保護者様より)
受講生の声:迷いも不安も、すべて共有できたから進めた
進路変更、地方からの挑戦、社会人での学び直し。
バックグラウンドの異なる受講生たちが、メンターとの対話を通じてどのように「自分の道」を見つけたのか。その軌跡をご紹介します。
▼ 就活を辞めて、自分の本音に気づけた(Naokiさん・大学生)
「最初は周りと同じように就職活動をしていました。でも、自己分析を一緒に深掘りしてもらう中で、『海外での学生生活を楽しみたい』という本音に気づけたんです。 メンターの皆さんが、自分がやろうとしていることをすごく肯定的に受け止めてくれたので、『よし、頑張ってみよう』と前向きになれました。合格をもらえたことで、精神的な余裕を持って次の挑戦にも踏み出せています。」
▼ 親や先生に言えない不安も相談できた(のんさん・大学生)
「親や先生、友達には相談しにくいことも、メンターには安心して話せました。 『地方だから』『英語が苦手だから』と海外を遠くに感じている人にこそ知ってほしい。メンターたちがいたから、私は一人じゃなく、自信を持って世界に飛び立てました。」
次は、あなたの番です。まずは「不安」を話すことから始めませんか?
今からの出願で間に合うのか、どのルートが自分にとって幸せなのか──正解は一人ひとり異なります。
厳しい現実をお伝えすることもあるかもしれませんが、私たちは決してあなたの可能性を否定しません。
「今のスペックで、一番良い選択肢は何か?」 それを一緒に考えるために、まずは無料カウンセリングで、あなたの今の気持ちを聞かせてください。

終わりに|「行くか」ではなく「どう行くか」を考える

ここまで読んで、海外大学への編入は「思っていたより簡単ではない」と感じた方も多いと思います。
それは決して悲観的になる必要のある気づきではありません。
海外進学については、うまくいった話だけが強調されがちです。
けれど実際には、単位、英語力、費用、時間といった現実的な条件をどう扱うかで、結果は大きく変わります。
この記事でお伝えしたかったのは、海外大学への編入は「勢いで決める挑戦」ではなく、条件を整理したうえで選ぶ“進路設計”だということです。
今の成績や英語力、学年、使える時間と予算。
それらを正直に見たうえで選んだルートであれば、一見遠回りに見えても、結果的に後悔の少ない選択になります。
大切なのは、「海外に行くこと」そのものではなく、その先にどんな選択肢を残したいのか。
この記事が、自分に合った進み方を冷静に考えるきっかけになれば幸いです。










