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海外大学進学にあたり、ファウンデーションコースが必要かどうかは、志望する専攻の入学条件で決まります。
日本の高校卒業者を直接1年次で受け入れる大学もあれば、ファウンデーション修了を必須にしている大学もあります。
そして、もうひとつ。
入学する条件、修了する条件、希望の専攻へ進む条件は、それぞれ別に設定されています。
この3つを混ぜて考えると、「入学できたのに、行きたい学部へ進めない」ことが起こります。
この記事では、その難易度を3つの段階に分けて整理し、入学条件・費用・国別の違いまでまとめました。
読み終わるころには、自分にファウンデーションコースが必要かどうか、判断がついているはずです。
監修者:ウ・メンシャン
株式会社MAGEEEK代表。海外大学・大学院の出願支援、TOEFL・IELTS対策、進路設計に携わる。大学卒業まで中国から出たことのない環境から英語・日本語を習得し、コロンビア大学、ペンシルベニア大学、ニューヨーク大学、メルボルン大学教育大学院などへの合格実績を持つ。
- 役割:海外大学で必要な専門基礎・学術英語・レポート作成などを学ぶ準備課程
- 必要性:志望する専攻が日本の高校卒業資格を認めるかで決まる
- 難易度:「コースへの入学」「修了」「希望する専攻への進学」は、それぞれ条件が違う
- 期間・費用:通常6か月~1年程度。学費のほか、滞在費・保険・教材費なども含めて比較する
- 選び方:大学名から探すより、志望専攻の進学条件から逆算する
目次
ファウンデーションコースとは?海外大学へ進むための準備課程

ファウンデーションコースは、大学の学部課程へ進む前に、留学生が専攻の基礎科目、学術英語、大学で必要な学習方法を学ぶプログラムです。
イギリスの高等教育の質を評価するQAAは、留学生向け進学準備課程に、International Foundation ProgrammeやYear Zero、Global Year Oneなど複数の形があると整理しています。
名称ごとに、修了後の進学年次や認められる大学が変わります。この記事では、主に学部1年次へ進む前のファウンデーションコースを扱います。
ファウンデーションコースで学ぶ3つの内容
授業は、次の3つで構成されるのが一般的です。
- 専攻の基礎科目:数学、物理、化学、経済、ビジネス、社会科学など
- 学術英語:専門文献の読解、講義の聞き取り、レポートやプレゼンテーション
- 大学での学び方:情報収集、引用・参考文献、調査、批判的思考、グループワーク
たとえばUCLの大学進学準備コースでは、専門科目と学術英語(Academic English)を学び、テスト、プロジェクト、最終試験などで評価されます。週16時間以上の授業に加え、同程度の自主学習が想定されています。
オーストラリアのUQ Collegeでも、必修・選択科目を合わせて5科目を履修し、課題、調査、プレゼンテーション、試験などで評価されます。
ファウンデーションコースでは、英語で専門科目を学びながら、大学の学習方法を身につけます。
語学学校との違い
語学学校が英語そのものを学ぶ場なのに対し、ファウンデーションコースは専門科目を英語で学ぶ場です。
| 比較項目 | 語学学校・英語コース | ファウンデーションコース |
|---|---|---|
| 主な目的 | 英語力を伸ばす | 大学の学部課程へ進む準備をする |
| 学ぶ内容 | 文法、語彙、会話、4技能など | 専門基礎、学術英語、レポート、調査など |
| 評価 | 英語テストや出席など | 科目成績、英語、課題、試験など |
| 修了後 | 英語コース修了 | 条件を満たして大学の学部課程へ進学 |
英語条件だけが不足している人には、大学指定の英語準備コースが合う場合があります。
一方、大学入学資格や専門科目の準備が必要な人は、ファウンデーションコースを検討します。
Foundation YearとFoundation Degreeは別のもの
名前が似ていますが、Foundation YearとFoundation Degreeは別の教育課程です。
- Foundation Year:学士課程の前、または学士課程に組み込まれた準備年
- Foundation Degree:イギリスのLevel 5にあたる、通常2年間の独立した高等教育資格
イギリス政府は、Foundation Yearを学位課程へ進むための準備年、Foundation Degreeを通常2年間のLevel 5資格として区別しています。検索すると両方が表示されるため、修了後の資格と進学年次を確認しましょう。


ファウンデーションコースは自分に必要?直接入学との判断基準
ファウンデーションコースが必要かは、「日本の高校は12年間、海外は13年間」という説明だけでは決まりません。
実際の審査では、取得した資格、成績、履修科目、志望大学・専攻が確認されます。同じ大学でも、専攻によって条件が変わることがあります。
ファウンデーションコースが候補になる人
次のいずれかに当てはまる人は、ファウンデーションコースが有力な選択肢です。
- 日本の高校卒業資格が、志望する大学・専攻の直接入学条件を満たさない
- 志望分野で必要な数学・理科などの専門基礎を補いたい
- 英語でのレポート、引用、プレゼンテーションを段階的に学びたい
- 大学直結の環境で、授業と生活の両方に慣れてから学部へ進みたい
たとえばマンチェスター大学の日本向け入学条件では、日本の高校卒業者は通常、大学が認めるファウンデーションコースの修了が必要と案内されています。
ファウンデーションコースを急がなくてよい人
次に当てはまる場合は、先に直接入学の可能性を確認してください。
- IB、A-level、APなどを取得済み、または取得予定
- 日本の大学に1年以上在籍している
- 志望する専攻が、日本の高校卒業資格を直接入学の対象としている
- 不足しているのが英語スコアだけで、学歴・成績条件は満たしている
英語スコアだけが足りない場合は、大学指定の英語準備コースのほうが、期間も費用も抑えられます。
1年分の学費と生活費が変わるため、出願前に志望専攻の条件を必ず読んでおきましょう。
日本の高校から直接入学できる場合もある
一部の大学では、日本の高校成績や履修内容をもとに学部1年次への直接入学を審査しています。
たとえばアベリストウィス大学は、日本の高校卒業者について、一定以上の成績で学部1年次への入学を検討すると案内しています。
IB、A-level、APなどの資格を持つ人や、日本の大学で学んだ経験がある人にも、直接入学・編入・別の進学ルートが考えられます。
大学公式サイトでは、次の順番で確認すると探しやすくなります。
- 志望する学部・専攻のページを開く
- 「入学条件」の欄(Entry RequirementsまたはAdmission Requirements)を開く
- 「留学生向けの資格」(International Qualifications)の一覧から、国名のJapanを探す
- 英語条件と数学・理科などの指定科目を確認する
- 不明点を大学の入学審査担当へ問い合わせる


直接入学・ファウンデーション・IYO・ディプロマの違い
海外大学への準備課程には、ファウンデーションコース以外の選択肢もあります。
| ルート | 主な対象者 | 修了後の一般的な進学先 | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
| 直接入学 | 大学・専攻の学歴、成績、英語条件を満たす人 | 学部1年次 | 指定科目と学術英語への準備 |
| ファウンデーションコース | 学部入学前に専門基礎や学習スキルを補う人 | 学部1年次 | 接続大学、対象専攻、進学条件 |
| IYO/Global Year One | 比較的高い成績・英語力を持ち、対象専攻へ進む人 | 学部2年次 | 利用できる大学・専攻が限られる |
| ディプロマ(Diploma) | オーストラリアなどで大学への単位移行を目指す人 | 学部1~2年次 | 認定される単位数と進学条件 |
| 英語準備コース | 学歴・成績条件を満たし、英語条件を補う人 | 指定の学部・準備課程 | 修了基準と進学先 |
IYOやディプロマは、修了後に学部2年次へ進める場合があります。
大学・専攻・単位認定の範囲が限られるため、期間の短さより、希望する学位へつながるかを優先しましょう。
ファウンデーションコースの難易度|3つの段階で考える

ファウンデーションコースの難易度は、ひとつの合格率では説明できません。
コースへ入学する難易度、コースを修了する難易度、希望する大学・専攻へ進む難易度に分けると、必要な準備が明確になります。
| 段階 | 主に確認されること | 注意点 |
|---|---|---|
| 1.コースへの入学 | 高校等の成績、英語力、履修科目、卒業資格 | 教育機関・コース・期間ごとに個別設定 |
| 2.コースの修了 | 出席、課題、試験、科目ごとの合格点 | 再試験や追試の扱いも確認する |
| 3.希望する専攻への進学 | 総合成績、指定科目、英語、面接・作品提出など | 修了基準より高い進学条件が設定される場合がある |
入学条件は一律のGPA・IELTSで判断しない
インターネット上では「高校成績は平均〇以上」「IELTSは〇点」といった目安を見かけます。しかし、実際の条件は、コース1つずつに個別で設定されています。
特に確認したいのは次の項目です。
- 高校の卒業資格と成績
- 数学、物理、化学などの履修科目
- IELTSなどの総合点と各技能の最低点
- 成績証明書を何年分提出するか
- 年齢、卒業時期、空白期間に関する条件
たとえばエディンバラ大学のInternational Foundation Programmeは、直接入学資格、学校資格の取得時期、英語条件などを対象者の要件として示しています。
数字の目安から学校を絞るより、志望専攻の公式条件と自分の成績証明書を照合するほうが正確です。
「修了」と「希望する大学・専攻への進学」は分けて確認する
コースを修了するための条件と、希望する学部・専攻へ進む条件は、別々に設定されています。
たとえばKing’s College Londonでは、進学先に応じて総合成績や科目成績の条件が設定されています。多くの学部に条件付きオファーまたは面接の機会がありますが、所定の条件を満たす必要があります。
Trinity CollegeのFoundation Studiesでも、メルボルン大学への進学には最終成績、学術英語、専攻別の前提科目を満たすことが条件です。必要な成績は学部ごとに決まっています。
申し込み前に、次の3つを保存しておくと比較しやすくなります。
- ファウンデーションコース自体の入学条件
- コースの修了条件
- 希望する大学・専攻への進学条件
進学率は「分母」と「進学先」を読む
進学率が高く見えても、数字の定義によって意味が変わります。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 分母 | 入学者、修了者、出願者のどれを基準にしているか |
| 進学先 | 特定大学への進学か、他大学を含む進学か |
| 対象年度 | 単年度の数字か、複数年の平均か |
| 対象専攻 | 医学・建築など選考の厳しい専攻を含むか |
| 条件 | 必要成績を満たした学生に限った数字か |
具体例として、UCLの2025年実績では、修了生の56%がUCLへ、82%がUCLまたは他の主要大学へ進学したと案内されています。
同じ年度の数字でも、「UCLへの進学率」と「他大学を含む進学率」では意味が変わります。
数字だけを抜き出さず、進学先と母数まで確認しましょう。
QAAが2024年に公表した留学生向け進学準備課程の評価でも、プログラムによって進学率に差が見られました。
教育水準は大半の事例で適切と評価された一方、評価方法や再試験の機会には違いがあります。


進学条件を満たせなかった場合の選択肢
QAAが2024年に調査した留学生向けファウンデーションコースでは、進学率が50%を下回るコースが6件あり、数値は22〜48%でした。
一方で、同じ教育機関でも専攻によって98%に達した例があります。
QAAは、コースや専攻、在籍人数が異なるため、業界全体に共通する進学率は示せないと説明しています。
だからこそ、希望する専攻に近い実績と、条件に届かなかった場合の選択肢を確認しておきます。
- 別の学部・専攻へ変更する
- 同じ教育機関の別大学へ出願する
- 再試験や科目の再履修を利用する
- 他大学へ個別に出願する
「進学保証」という言葉が指す範囲は、プログラムごとに決まっています。
たとえばNCUKは、所定の条件を満たした学生に、提携大学から少なくとも1つのオファーが出ることを保証しています。
第一志望以外の大学・専攻からオファーが出る場合もあり、医学・歯学など対象外の分野もあります。
もうひとつ知っておきたいのは、修了後にどのような資格・書類が残るかです。
多くの大学提供型ファウンデーションコースでは、修了してもA-levelやIBのような独立したLevel 3資格は授与されません。
主な目的は、あらかじめ設定された大学・専攻への進学です。
他大学が成績証明書を個別に認める場合や、複数国の提携大学へ出願できるプログラムもあります。
申し込み前に、修了時に受け取る書類と、出願できる大学・国の範囲を確認しましょう。



国によって何が違う?イギリス・オーストラリア・NZ・アメリカを比較
同じ「ファウンデーションコース」という名称でも、中身はその国の大学制度に合わせて作られています。
| 国 | 主な位置づけ | 修了後の主な進学 | 比較したい別ルート |
|---|---|---|---|
| イギリス | 学部入学前の準備課程。大学直営・一体型・提携型などがある | 学部1年次 | 直接入学、IYO、A-level・IB |
| オーストラリア | 大学進学準備の代表的なPathwayのひとつ | 学部1年次 | ディプロマ、職業教育訓練(VET)、英語コース |
| ニュージーランド | 大学が認めるファウンデーションコースを経て進学資格を得る | 学部1年次 | 高校課程、大学が認める他機関のファウンデーションコース |
| アメリカ | Pathway・Bridgeなど名称と設計が多様 | 学部1年次または単位取得後の継続・編入 | 直接入学、Community College、英語コース |
イギリス|大学・専攻につながるコースを選ぶ
イギリスでは、大学が運営するコース、学位に組み込まれたFoundation Year、外部教育機関との提携コース、複数大学へ出願できるコースなどがあります。
大切なのは運営形態の名前より、希望する大学・専攻が進学先として明記されているかです。
大学直営でも進学条件は専攻ごとに決まっていて、医学・歯学など対象外の分野があります。提携型では進学先の選択肢が広い一方、各大学が最終的な合否を判断する場合があります。
オーストラリア|ファウンデーションとディプロマを比較する
オーストラリア政府のStudy Australiaは、大学への進学ルートとしてファウンデーション、職業教育訓練(VET)・ディプロマ、英語コース、基礎科目を補うコースなどを案内しています。
ファウンデーションコースは通常6か月~1年で、学部入学に必要な科目や学習スキルを身につけるコースです。
ディプロマは専攻によって大学の単位として認められ、学部2年次へ進める場合があります。次の点を比較しましょう。
- 修了後に進む学年
- 認定される単位数
- 対象となる大学・専攻
- 進学に必要な成績と英語力
- コースと学部を合わせた総期間・総費用
ニュージーランド|大学が認める資格か確認する
Universities New Zealandは、留学生の入学資格として、自国の認定資格、ニュージーランドの高校資格、大学のFoundation Programme、大学が認める他機関のFoundation Programmeなどを挙げています。
ファウンデーション修了証を認める大学・専攻と必要条件は、プログラムごとに決まっています。
進学先の大学がそのプログラムを認めているか、必要な総合成績・科目成績・英語条件はどの程度かを、大学公式サイトで確認します。
アメリカ|Pathway・Bridgeは単位の扱いまで確認する
アメリカでは、Pathway、Bridge、International Yearなどの名称がよく使われます。
EducationUSAは、BridgeやPathwayについて、英語力を高めながら学位に算入される単位を取得したり、大学への移行を目指したりするプログラムと説明しています。
ただし、単位が付くかどうかはプログラム次第です。たとえばArizona State UniversityのUSA Pathwaysでは、大学1年次の単位科目と、単位にならない英語・学習支援を組み合わせています。
アメリカで確認したいのは次の3点です。
- 履修科目が卒業単位に含まれるか
- 修了後に同じ大学へ進むのか、他大学へ編入するのか
- 大学・教育機関の認定状況


期間と費用はいくら?2026年の公式例で比較

ファウンデーションコースは、通常6か月~1年程度です。英語準備を加えた長期コースや、条件の高い短縮コースもあります。
「ファウンデーション1年+学部3年=合計4年」は代表的な例です。実際の総期間は、国・地域・専攻によって変わります。
- スコットランドの学士課程は通常4年
- Placement YearやYear Abroadで1年延びる場合がある
- 医学・建築などは学部課程自体が長い
- ディプロマ・IYOでは学部2年次へ進む場合がある
主なファウンデーションコースの学費例
以下は、各教育機関が公表する2026年の学費例です。為替で金額が変わるため、現地通貨で記載しています。
| 国・教育機関 | コース例 | 2026年の公表額 | 金額の範囲 |
|---|---|---|---|
| イギリス UCL | Undergraduate Preparatory Certificates | £28,000 建築系 £29,500 | 授業料 |
| オーストラリア UQ College | Standard Foundation | A$39,172 | 授業料、登録・サービス・教材費の合計 |
| オーストラリア UNSW College | Standard Foundation | A$42,700 | 授業料 |
| オーストラリア Trinity College | Standard/Fast Track | A$44,540 | 授業料。登録費等は別途 |
| ニュージーランド University of Waikato College | Standard Foundation Studies | NZ$28,088 | 公表授業料 |
| ニュージーランド University of Otago | Foundation Studies | NZ$30,801~32,036 | 分野別授業料。学生サービス費等は別途 |
出典:UCL、UQ College、UNSW College、Trinity College、University of Waikato College、University of Otago(2026年7月確認)。年度・コースにより変更されます。
同じ「学費」でも、登録費・教材費・実験費・学生サービス費まで含む学校と、授業料だけの学校があります。
金額を比較するときは、内訳をそろえましょう。
総費用は学費+生活費+追加費用で考える
留学予算は、授業料だけで判断すると不足しやすくなります。
- 出願・入学:出願料、登録料、デポジット
- 学習:授業料、教材費、実験・設備費、再試験料
- 渡航・在留:ビザ、保険、健康診断、航空券
- 生活:寮・家賃、食費、交通費、通信費、日用品
- 進学後:学部課程の学費と生活費
奨学金と、費用を抑える方法を確認する
ファウンデーションコースにも、授業料の減免や給付型の奨学金を用意している教育機関があります。
金額の大きさより先に、次の4点を確認しましょう。
- 審査方法:出願すると自動で審査されるか、別に申請書が必要か
- 受け取り方:授業料の減免か、現金の給付か
- 金額と期間:いくら、何学期分が対象か
- 進学後の継続:学部課程へ進んだあとも続くか
奨学金のほかに、コース期間を短くして費用を抑える方法もあります。
短縮コースは授業料と滞在期間を抑えられる場合がありますが、授業の進度が速くなります。
英語力、学習量、開始時期まで含めて判断しましょう。


失敗しないファウンデーションコースの選び方

ファウンデーションコースは、「入学しやすい学校」から探すと進学先とのずれが起こりやすくなります。
学びたい分野と卒業したい大学から逆算すると、比較するポイントが明確になります。
1.国より先に「学びたい分野」を整理する
ビジネス、工学、心理学のような大きな分野から始めても構いません。興味のある分野を2~3個に絞り、大学の学部・専攻ページで実際の科目を読みます。
同じビジネス分野でも、経済、会計、金融、マーケティング、データ分析では、学ぶ内容も入学条件も変わります。
医療系、工学、建築などでは、数学・物理・化学、面接、作品提出(Portfolio)などの追加条件があります。ファウンデーションコースの対象専攻に含まれているかを早めに確認しましょう。
2.希望大学・専攻への進学ルートを確認する
候補コースごとに、次の内容を公式ページや規約で確認します。
- 修了後に出願できる大学・専攻の一覧
- 希望専攻に必要な総合成績
- 数学など指定科目の成績
- 英語の総合点と各技能の最低点
- 面接、作品提出(Portfolio)、適性試験の有無
- 定員や競争選考の有無
パンフレットに大学名が載っていても、対象は一部の専攻に限られる場合があります。「どの大学へ進めるか」に加えて、「自分の専攻へ進めるか」を確認します。
3.大学と運営機関の関係を確認する
コースの運営形態は、次のように分かれます。
| 運営形態 | 特徴 | 確認すること |
|---|---|---|
| 大学直営・一体型 | 特定大学の学習環境や進学条件に合わせやすい | 対象専攻、進学条件、他大学へ出願できるか |
| 大学と外部機関の提携型 | 大学キャンパス内または提携施設で学ぶ場合がある | 授業・学生支援の運営主体、大学側の合否判断 |
| 複数大学への進学型 | 提携大学の中から進学先を検討しやすい | 希望大学・専攻の保証範囲と必要成績 |
大学のロゴやキャンパス所在地だけで判断せず、オファーを出す主体、成績を認定する主体、学部進学を判断する主体を確認しましょう。
4.進学実績は自分の志望先に近い数字を見る
全体の進学率に加えて、次の情報があると判断しやすくなります。
- 直近年度の修了者数
- 第一志望大学への進学者数
- 専攻別の進学実績
- 条件を満たした学生の進学率
- 他大学を含む場合の主な進学先
公開情報で分からない場合は、教育機関へ「希望する専攻へ進んだ学生数」「数字の分母」「対象年度」を問い合わせます。
5.授業とサポートの中身を確認する
サポートが「充実」と書かれているかより、具体的に何を利用できるかを見ます。
- 1週間の授業時間と想定される自主学習時間
- クラス人数と教員への質問方法
- レポート添削、数学支援、英語支援
- 大学・専攻選びと出願の支援
- 寮、生活相談、心身の健康支援
- 再試験・再履修の仕組みと追加費用
留学体験談は、授業量、課題、生活、友人関係を知るうえで役立ちます。一方、入学条件や進学保証は年度によって変わるため、公式情報で確認します。
6.教育機関とコースの登録状況を確認する
費用を支払う前に、教育機関が各国の公式制度に登録されているか確認します。
| 国 | 主な確認先 | 確認できること |
|---|---|---|
| イギリス | Register of licensed student sponsors | Student visaのスポンサーとして認可された教育機関 |
| オーストラリア | CRICOS | 学生ビザで学ぶ留学生向け教育機関・コースの登録 |
| ニュージーランド | NZQA Provider Search | 教育機関の登録・認可情報 |
| アメリカ | U.S. Department of Educationの認定情報 | 大学・認定機関の第三者認定(Accreditation) |
アメリカでは、留学生向け書類を発行できることと、大学の第三者認定(Accreditation)は別の確認事項です。単位や学位の信頼性を判断するため、両方を確認しましょう。
申し込み前の最終チェックリスト
- □ 希望する大学・専攻が進学先に含まれている
- □ 入学条件、修了条件、進学条件を分けて確認した
- □ 進学率の年度・分母・進学先を確認した
- □ 学費に含まれる費用と追加費用を確認した
- □ 学部卒業までの総期間・総費用を比較した
- □ 教育機関・コースの登録状況を公式サイトで確認した
- □ 条件を満たせなかった場合の選択肢を確認した


ファウンデーションコースに関するよくある質問
日本の高校を卒業したら全員ファウンデーションコースが必要ですか?
必要かどうかは、志望する専攻の入学条件が決めます。
日本の高校卒業者にファウンデーションコースを求める大学がある一方、高校成績などをもとに直接入学を審査する大学もあります。IB・A-levelなどの資格や日本の大学での学習歴が使える場合もあります。
志望する学部・専攻のページで「留学生向け入学条件(International Entry Requirements)」を開き、国名からJapanを探しましょう。
高校の成績が低くても入学できますか?
成績基準は教育機関ごとに設定されていて、英語準備を含む長期コースなど複数の選択肢があります。
高校成績はファウンデーションコースの入学審査に使われます。入学後はコース内の成績が重視されますが、希望専攻への進学条件や審査方法も大学ごとに確認が必要です。
英語力が低くても入学できますか?
学部への直接入学より低い英語条件を設定するコースはあります。基準に届かない場合、ファウンデーションコースの前に英語準備期間を加えたコースを利用できることもあります。
授業では英語で専門科目を学び、レポートや試験もあります。入学可能な最低点より、授業を理解し課題を進められる力まで伸ばすことが大切です。
修了すれば希望する大学へ必ず進学できますか?
進学には、総合成績、指定科目、英語力などの条件があります。専攻によって面接、作品提出(Portfolio)、適性試験、定員選考が加わる場合もあります。
「進学保証」と書かれたコースでも、保証される大学・専攻・条件の範囲を確認してください。
日本国内から受講できますか?
一部の国際ファウンデーションコースは、大学のある国以外の認定センターやオンラインを含む形で提供されています。
修了後に希望大学が資格を認めるか、授業形式、試験方法、学生ビザへの影響を確認しましょう。国内受講の体験例として、日本でInternational Foundation Yearを修了してマンチェスター大学へ進学した留学体験談も参考になります。
ファウンデーションコースの出願にUCASを使いますか?
出願方法はコースごとに決まっています。
UCASから学位一体型のFoundation Yearへ出願するケース、大学へ直接出願するケース、提携教育機関へ出願するケースがあります。公式ページの「How to apply」を確認してください。
ファウンデーションとIYOはどちらを選ぶべきですか?
ファウンデーションコースは一般に修了後に学部1年次へ、IYOは学部2年次へ進むプログラムです。
IYOは期間を短縮できる可能性がありますが、比較的高い成績・英語力が求められ、対象大学・専攻も限られます。希望専攻にIYOがあり、単位と進学条件が明確な場合に比較しましょう。
大学名が付いたコースなら安心ですか?
大学名は重要な手がかりですが、判断材料のひとつです。
運営主体、授業場所、対象専攻、進学条件、学部進学の判断主体、条件未達時の選択肢まで確認します。大学公式サイトからコースへリンクされているかも見ておきましょう。
終わりに|気になる専攻から少しずつ調べてみよう
ファウンデーションコースを調べていると、大学や運営機関、進学条件の違いが次々に出てきます。
情報が多く、すぐに進路を決められないのは自然なことです。
最初からすべてのコースを比較する必要はありません。
まずは興味のある専攻をひとつ選び、その専攻へ進めるコースをいくつか見てみましょう。
公式ページを一校ずつ確認していくと、自分に必要な成績や英語力、準備する時期も少しずつ見えてきます。
調べた結果、ファウンデーションコースが自分に合うと分かる人もいれば、直接入学や別の進学ルートが見つかる人もいます。
どのルートを選ぶとしても、今の自分に必要な準備が分かれば、海外大学への進学はぐっと現実的になります。
焦って答えを出そうとせず、まずは気になる大学・専攻の公式ページを開くところから始めてみてください。


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イギリスの代表的なコースや進学できる大学、費用、選び方を詳しく知りたい方へ。 - International Year One(IYO)とは?
ファウンデーションとの違いや、大学2年次への進級を目指すルートを比較したい方へ。 - 海外大学出願準備ロードマップ
高校生のうちに何を準備すべきか、学年別のスケジュールを確認したい方へ。










