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アメリカ大学の費用は、州立大学の全国平均でも4年間で約3,321万円、私立大学では約4,270万円です。
いずれも奨学金を差し引く前の比較用概算で、授業料、住居・食費、教材、交通費などを含みます。
一方、私立大学から大きな給付型奨学金を得て、州立大学より自己負担を抑える学生もいます。
コミュニティカレッジから4年制大学へ編入する「2+2」も有力ですが、単位移行が計画どおりに進むかで総額は大きく変わります。
この記事では、州立・私立・コミカレの年間費用と4年間総額、大学公式のCost of Attendance(在学費用の標準予算)、奨学金適用後の負担を同じ基準で整理します。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル。英語圏への留学経験がない状態からIELTS 8.0、TOEFL 104、GRE 322を取得。コロンビア大学、ペンシルベニア大学、ニューヨーク大学、メルボルン大学教育大学院などへの合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。株式会社MAGEEEK代表として、海外大学・大学院の出願支援や進路設計に携わる。
記事の調査方法
本記事は、College Board、米国政府のEducationUSA・Federal Student Aid・USCIS、大学・コミュニティカレッジの公式情報をもとに編集しています(2026年8月15日調査)。
日本円は、財務省税関が公表した2026年8月9日~15日の週間為替レートである1米ドル=163.04円で概算しました。
- 州立大学:州外生の年間総費用は平均約830万円、4年間で約3,321万円
- 私立大学:年間総費用は平均約1,067万円、4年間で約4,270万円
- コミカレ編入:前半2年の費用を下げやすい。単位移行と編入後の奨学金が総額を左右する
- 大学別の差:2026~27年度は、年間約1,047万円の州立大学から1,600万円を超える私立大学まで幅がある
- 進学戦略:家計型支援・全額支援・成績型奨学金・低費用ルートを並行して探し、支援が得られなかった場合の候補も残す
目次
アメリカ大学の費用を4年間で比較
アメリカ大学の費用を比べるときは、授業料だけでなく、住居・食費、教材、交通費、個人費などを含む年間総費用を使います。
College Boardが公表する2025~26年度の平均予算と、コミュニティカレッジから編入する代表例を並べると、次のようになります。
| 進学ルート | 年間総費用 | 4年間総額 | 数字の読み方 |
| 州立大学 州外生平均 | $50,920 約830万円 | $203,680 約3,321万円 | 留学生は原則として州外料金。大学・専攻による差が大きい |
| 私立大学 非営利大学平均 | $65,470 約1,067万円 | $261,880 約4,270万円 | 額面は高いが、大学独自の給付型奨学金で負担が下がることがある |
| コミカレ2年+ 州立大学2年 | コミカレ期間 $28,500 約465万円 | $192,600 約3,140万円 | Seattle CollegesからUniversity of Washingtonへ2年で編入できた場合の代表試算 |
※州立・私立はCollege Board 2025の年間平均予算を4倍した単純比較。コミカレ編入は、2026~27年度のSeattle Colleges(公表COA $28,500(個人費などを含む))とUniversity of Washingtonの公表額を使用しています。いずれも奨学金適用前、1米ドル=163.04円で計算。将来の値上げ、為替変動、夏休み中の生活費、航空券、ビザなどは含みません。
全国平均を見ると、州立大学の方が私立大学より4年間で約949万円低くなります。それでも、州立大学の平均総額は3,000万円を超えます。
ここで覚えておきたいのは、州立か私立かだけで、実際に払う金額は決まらないことです。
留学生への奨学金方針、専攻別料金、都市の生活費まで見ていくと、私立大学の自己負担が州立大学を下回るケースもあります。

コミカレの「2+2」は単位移行まで確認する
コミュニティカレッジで最初の2年間を学び、4年制大学の3年次へ編入するルートは「2+2」と呼ばれます。
EducationUSAも、学士号の総費用を抑える選択肢として紹介しています。
Seattle CollegesとUniversity of Washingtonを現在価格で比べると、2年間で編入できた場合の差は約1,282万円です。
| 進み方 | 計算 | 総額 | 円換算 |
| 州立大学へ直接進学 | UW 4年 | $271,200 | 約4,422万円 |
| 2年で編入 | コミカレ2年+UW 2年 | $192,600 | 約3,140万円 |
| 卒業が1年延びる | コミカレ2年+UW 3年 | $260,400 | 約4,246万円 |
※9か月分の公表予算を使った比較用試算です。編入合格、単位移行、2年間での卒業を保証するものではありません。
この試算では、ワシントン大学へ直接進学する場合の約4,422万円に対し、コミカレから2年で編入できれば約3,140万円です。約1,282万円を抑えられる一方、家庭で負担する総額は3,000万円を超えます。
コミカレは前半2年の費用を下げる方法として有効です。一方、家計だけで賄える金額まで下がるかは別に考える必要があります。JASSOの学部学位取得型奨学金も、コミカレから4年制大学へ編入する進学ルートは対象外です。
編入後まで含めても予算を超える場合は、大学独自の奨学金や国内財団に加えて、学費の低い国や日本の大学も同時に検討しましょう。
編入先で必要な科目が不足したり、専攻変更によって単位が余ったりすると、卒業まで5年かかることがあります。この例では、1年延びるだけで節約効果は約176万円まで縮みます。
カリフォルニア大学(UC)への編入では、入学までに原則60 semester units(90 quarter units)のUC移行可能単位を修了します。
TAG(編入保証制度)は、申請時点で30 semester units(45 quarter units)以上のUC移行可能単位が必要です。対象は6キャンパスで、UC Berkeley、UCLA、UC San Diegoは含まれません。
出願前に、編入先、専攻の必須科目、移行できる単位、編入後に必要な学期数を照らし合わせてください。仕組みは、アメリカのコミュニティカレッジ留学ガイドで詳しく解説しています。

大学別の学費・生活費を比較
アメリカの大学費用は、授業料だけで比べると実際の必要額が見えません。
大学が公表するCost of Attendance(COA)は、授業料・必須費用に、住居・食費、教材、交通費、個人費などを加えた1年間の標準予算です。
大学へ一括で支払う請求額とは異なりますが、候補校を同じ条件で比べる基準になります。
COAを見るときの注意点
- 秋学期から春学期までの9か月予算か、12か月予算か
- 大学指定の医療保険が含まれているか
- 航空券、ビザ、夏休み中の住居・食費が別になっていないか
- 専攻や学年によって授業料が上がるか
たとえば、2026~27年度のハーバード大学は、標準予算とは別に年$4,954の医療保険が必要です。
ミシガン大学では、3・4年次の標準予算が1・2年次より年$4,702高くなります。
1年目の金額をそのまま4倍せず、各学年のCOAと、表に含まれない費用を加えて卒業総額を計算してください。
主要大学の年間・4年間総費用【2026~27年度】
まずは、私立・州立の主要大学を同じ基準で比較します。
| 大学 | 区分・QS 2027 | 年間総費用 | 4年間の単純目安 |
| マサチューセッツ工科大学(MIT) | 私立・1位 | $92,760 約1,512万円 | 約6,050万円 |
| ハーバード大学 | 私立・5位 | $95,134~100,134 約1,551~1,633万円 | 約6,200~6,530万円 |
| ニューヨーク大学(NYU) | 私立・58位 | $100,998 約1,647万円 | 約6,590万円 |
| カーネギーメロン大学 | 私立・55位 | $93,614 約1,526万円 | 約6,100万円 |
| カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) | 州立・49位 | 約$80,739 約1,316万円 | 約5,260万円 |
| ミシガン大学アナーバー校 | 州立・51位 | $88,394~93,096 約1,441~1,518万円 | 約5,760~6,070万円 |
| テキサス大学オースティン校 | 州立・72位 | $64,204~72,916 約1,047~1,189万円 | 約4,190~4,760万円 |
| アリゾナ州立大学(ASU) | 州立・172位 | $69,906 約1,140万円 | 約4,560万円 |
※大学寮など代表的な住居条件を用いた比較用概算です。1米ドル=163.04円で換算。4年間の金額は現在の年間COAを4倍した単純目安で、将来の授業料改定、為替変動、卒業延期は反映していません。医療保険、航空券、夏休み中の生活費が別になる大学もあります。
上位校では、州立大学でも年間1,000万円を超える例が多く、私立大学は1,500万円前後が目安です。
州立大学の留学生には原則として州外授業料が適用されるため、「州立=大幅に安い」とは限りません。
QS上位200位以内の私立・州立大学を見る
候補を広げたい方のために、QS世界大学ランキング2027の上位200位以内から、公式COAを確認できる代表校を私立・州立に分けました。
年間と4年間を同じ欄にまとめ、表を3項目に絞っています。
QS上位200位以内の私立大学を見る
| 大学 | QS 2027 | 年間・4年間総費用 |
| マサチューセッツ工科大学(MIT) | 1位 | 年間:$92,760/約1,512万円 4年間:約6,050万円 |
| スタンフォード大学 | 2位タイ | 年間:$97,545/約1,590万円 4年間:約6,360万円 |
| ハーバード大学 | 5位 | 年間:$95,134~100,134/約1,551~1,633万円 4年間:約6,200~6,530万円 |
| イェール大学 | 16位タイ | 年間:$97,985+渡航費/約1,598万円+渡航費 4年間:約6,390万円+渡航費 |
| プリンストン大学 | 27位 | 年間:$94,624+渡航費/約1,543万円+渡航費 4年間:約6,170万円+渡航費 |
| カーネギーメロン大学 | 55位 | 年間:$93,614/約1,526万円 4年間:約6,100万円 |
| ニューヨーク大学(NYU) | 58位 | 年間:$100,998/約1,647万円 4年間:約6,590万円 |
QS上位200位以内の州立大学を見る
| 大学 | QS 2027 | 年間・4年間総費用 |
| カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) | 49位 | 年間:約$80,739/約1,316万円 4年間:約5,260万円 |
| ミシガン大学アナーバー校 | 51位 | 年間:$88,394~93,096/約1,441~1,518万円 4年間:約5,760~6,070万円 |
| テキサス大学オースティン校 | 72位 | 年間:$64,204~72,916/約1,047~1,189万円 4年間:約4,190~4,760万円 |
| イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 | 74位 | 年間:$62,146~72,976/約1,013~1,190万円 4年間:約4,050~4,760万円 |
| ワシントン大学シアトル校 | 92位タイ | 年間:$67,800/約1,105万円 4年間:約4,420万円 |
| アリゾナ州立大学(ASU) | 172位 | 年間:$69,906/約1,140万円 4年間:約4,560万円 |
※ランキングは候補校を広げる入口です。費用は留学生または州外生に近い条件で比較し、4年間の金額は現在の年間COAを4倍しています。将来の値上げ、為替変動、医療保険、航空券、夏休み中の生活費は大学ごとに別途見ておく必要があります。
アメリカで学費が安い大学|4年間の負担目安
「アメリカの学費が安い大学」には、公表費用そのものが低い大学と、奨学金・学内就労・家計型支援によって負担が下がる大学があります。
今回、留学生向けの公式情報から試算したところ、低費用の州立大学は4年間約1,700万~2,500万円、成績型奨学金を得られる大学は約1,800万~2,300万円が一つの目安になりました。
全額支援・就労型に採用されれば、大学へ支払う費用と個人費を数百万円程度まで抑えられる例もあります。
| 大学 | 費用が下がる仕組み | 4年間の負担目安・条件 |
| ベレア大学 リベラルアーツ・カレッジ | 在籍する留学生全員に、授業料・住居・食費・大学諸費用を相殺する支援。学内就労の給与も個人費に使える | 約101万円+航空券・保険など 大学が示す預託金$2,200と年$1,000の個人費を4年間で単純計算。必要に応じて追加支援も申請できる |
| カレッジ・オブ・ジ・オザークス ワーク・カレッジ | 全学生が週15時間と年2回の集中就労に参加し、大学の奨学金と合わせて授業料を全額相殺。夏季就労で住居・食費も賄える | 約111万~724万円+個人費など 夏季就労で住居・食費を全額賄う場合と、住居・食費の年額$9,400を自己負担する場合の比較。国際学生の募集枠は年3~6人程度 |
| ミノット州立大学 | 州内外で同じ基本授業料を採る地方州立大学。留学生向けCOAは、保険$2,280を含めて年$21,213 | 約1,383万円 年$21,213を4倍した目安。専攻別費用と日本への航空券は追加 |
| トルーマン州立大学 | I-20発行に必要な資金証明額は$38,454(大学の請求見込みは$36,422)。留学生の90%超が成績型奨学金を受け、授業料の50%以上に達する場合がある | 約1,796万~2,508万円 授業料50%相当の支援を得た試算と、支援なしの比較。更新には大学GPA3.25と週4時間の学内奉仕が必要 |
| アラバマ大学 | 2027年入学はGPA3.5以上・SAT1420以上で年$28,000の自動審査型奨学金 | 約2,113万円 年間COA $60,400から年$28,000を差し引いて4倍。支援なしでは約3,939万円 |
※1米ドル=163.04円で換算。現在の年間費用と、明記した支援が4年間続く前提の単純比較です。将来の値上げ、為替変動、航空券、ビザ、夏休み、専攻別費用は反映していません。奨学金は採用・更新条件を満たす必要があります。
総額が数百万円まで下がる大学ほど募集枠が少なく、選抜も厳しくなります。
現実的には、低費用大学、成績型奨学金を狙う大学、家計型支援を申請する大学を分けて候補を持つと、費用と合格可能性の両方を調整しやすくなります。
ほかの低費用・奨学金型大学を見る
| 大学 | 費用の仕組み | 4年間の目安・注意点 |
| ブリガム・ヤング大学 | 末日聖徒イエス・キリスト教会の支援により授業料を抑えている | 2026~27年度COAの4倍は、教会員約1,531万円、非教会員約1,993万円。宗教的な教育環境と行動規範も確認 |
| 南ミシシッピ大学 | 2026年秋入学の年間見積りは$34,188。Honors College合格者は年$3,000 | 支援なしで約2,230万円、年$3,000の支援が4年続けば約2,034万円 |
| アルバーニア大学 | 留学生の合格者に年$23,000~28,000の成績型奨学金などを用意 | 大学掲載の最大支援例と個人費を含めて約2,335万円。大学外の奨学金とは併給できないため注意 |
| ボウディン大学 | 留学生も家計状況を合否に影響させず、大学が算定した必要額を満たす | 4年間の負担は家計審査で決まる。低所得世帯では大幅に下がり得る一方、合格難易度は非常に高い |
| グリネル大学 | 合格した留学生について、大学が算定した必要額を100%満たす | 4年間の負担は家計審査で決まる。留学生は必要な支援額も合否審査の一部になる |
| ディープ・スプリングス・カレッジ | 2年間の授業料・住居・食費を全額支援。留学生も応募できる | 年約300人の応募から12~15人を選抜。2年制のため、学士取得までの総額は編入先で変わる |
| カーティス音楽院 | 合格者全員に全額授業料奨学金。生活費には家計型支援を申請できる | 音楽の専門校で、住居・食費・保険は別。演奏審査を含む極めて厳しい選抜 |
※「学費無料」でも、住居・食費・保険・教材・渡航費が残る大学があります。支援の対象範囲、留学生の応募可否、更新条件を応募年度の公式ページで確認してください。


アメリカ大学の費用をどう賄う?奨学金と自己負担
アメリカの上位校は、年間1,000万~1,600万円、現在価格の単純計算で4年間4,000万~6,500万円前後です。
一般的な家庭がこの全額を家計だけで負担するのは難しく、奨学金と進学先の組み合わせまで含めた資金計画が必要です。
米国国務省の支援を受けてIIEがまとめたOpen Doors 2025によると、2024~25年度の留学生全体では、51.5%が本人・家族、19.3%が米国の大学を主な資金源としていました。
これは奨学金の受給率ではなく、「最も多く使った資金源」の統計です。多くの留学生は家計を中心に進学しており、大学から大きな援助を受ける学生は一部に限られます。
留学生が利用する3つの返済不要の支援
| 資金源 | 主な事例・支援額 | 費用への影響 |
| 日本の公的・民間奨学金 | JASSOは月13.9万~35.2万円+渡航支援金1万円、原則最長4年。柳井正財団は米国で年最大$115,000。笹川奨学金は授業料・寮費・食費・保険の実費に加え、米国では年$15,000を支援 | 制度によっては授業料から生活費まで大部分を賄える。対象校、募集時期、併給条件が異なる |
| 大学の家計型支援 Need-based Aid | MIT、ハーバード、イェール、プリンストン、ダートマス、アマースト、ボウディン、ブラウン、ノートルダムなどは、留学生もNeed-blindで選考し、大学が算定した必要額を満たす方針。グリネルなど、Need-awareで必要額を満たす大学もある | 家計によって大幅に下がる可能性がある。対象校は少なく、合格難易度も高い |
| 成績・活動型奨学金 Merit Scholarship | アラバマ大学は2027年入学者に年$6,000~28,000の自動審査型奨学金を用意し、最高区分は授業料などを大幅支援。グリネル大学は留学生に年最大$28,000 | 主に授業料を下げる。住居・食費、保険、航空券が残る場合も多い |
Need-blindは、家計型支援を申請しても合否審査に影響しない方針です。Need-awareの大学では、留学生が必要とする支援額も合否判断の一部になります。
たとえば、ボウディン大学やブラウン大学は、留学生へのNeed-blind選考と家計上の必要額を満たす方針を公式に案内しています。
「Full need」は、大学独自の計算で決めた家計上の必要額を満たす仕組みです。
家庭が希望する金額と一致するとは限らないため、合格後に届く奨学金・学費援助の通知で自己負担を把握します。
海外大学向けの国内財団と大学独自制度は、海外大学の返済不要の奨学金で比較しています。
応募準備の進め方は、合格者が解説する国内奨学金の応募戦略も参考にしてください。
実際の進学者はどう費用を賄ったのか
There is no Magic!!が取材した進学者も、一つの奨学金だけでなく、大学独自支援、国内財団、早期卒業などを組み合わせています。
| 進学者・大学 | 主な資金源 | 工夫・自己負担 |
| Miyuさん UC San Diego | 柳井正財団 | 授業料、生活費、渡航費、保険などが支援され、本人の説明では自己負担はほぼない |
| Josukeさん Northwestern University | 笹川奨学金 | 授業料・寮費・食費・保険の実費に加え、米国では年$15,000の支援 |
| Mioさん Lake Forest College | グルー・バンクロフト基金、JASSO、大学独自奨学金 | 複数制度を組み合わせ、大学が示す年間約$73,000の費用に対応 |
| Claireさん DePauw University | グルー・バンクロフト基金 | 授業料の全額支援を受け、寮費・食費・生活費・渡航費は家庭で負担 |
| Yukiさん UT Austin | 船井情報科学振興財団 | 費用の70~80%を奨学金で賄い、取得済み単位と夏学期を使って約1年の早期卒業を計画 |
同じアメリカ進学でも、ほぼ全額を賄う人、授業料だけ支援を受ける人、複数制度を重ねる人がいます。
支援額だけでなく、寮費・食費・保険・渡航費のどこまで含むかを見ると、実際の家計負担がわかります。
ほかの事例は、海外大学進学の体験談・インタビュー一覧で紹介しています。
※支援内容は各インタビュー時点の情報です。応募年度、対象校、併給・更新条件は公式募集要項で確認してください。


費用も含めてアメリカ大学の出願戦略を作る
アメリカ大学の出願では、合格可能性と同時に、奨学金の結果が出た後も選べる候補を作ります。
大学が入学手続きやForm I-20の発行時に確認する資金額と、家庭が4年間で負担する総額は分けて考えましょう。
4年間総額=各学年のCOA+夏休み・航空券・ビザなど+値上げ・為替変動への余裕-採用済み奨学金
大学ごとに、次の3通りを家族で共有しましょう。
| シナリオ | 計算する内容 | 決めておくこと |
| 奨学金を得られた | 採用額、支給年数、更新条件を差し引く | 挑戦校へ進む家庭負担の上限 |
| 奨学金を得られなかった | 全額自己負担で4年間を計算する | 低費用の米国校、欧州、日本へ切り替える基準 |
| 円安・卒業延期が起きた | 円換算額の上昇と1年分の追加費用を入れる | 家計で吸収できる予備費と撤退ライン |
奨学金の結果に備えて進学先を分散する
一般的な家庭にとって、3,000万~4,000万円を超える費用を家計だけで負担するのは簡単ではありません。
そこで、合否と奨学金の結果が出た後も選べるように、出願先をポートフォリオにします。
進学先を4つの層で持つ例
- 挑戦枠:十分な奨学金を得られた場合に進むアメリカ大学
- 米国の予算枠:成績型奨学金や低いCOAで、家庭負担に収まりやすい大学
- 国の分散:学費の低いヨーロッパやアジアの大学
- 国内枠:日本の大学から交換留学・海外大学院を目指す選択肢
実際にグリネル大学へ進学したReiさんは、柳井正財団の奨学金へ応募しながら、アメリカ、カナダ、日本の大学を併願しました。
奨学金と各大学の費用が確定した後も、進学先を選べる状態を作った事例です。
これなら、奨学金が不採用でも進学先がなくなりません。
保護者にとっても、家庭負担の上限と切り替え先が見えるため、アメリカ大学への挑戦を検討しやすくなります。
各国の卒業総額は、海外大学の学費・費用を10か国で比較した記事にまとめています。
アルバイトは日常生活費の補助と考える
F-1ビザの留学生は、USCISの案内では学期中の学内就労が原則週20時間までです。
休暇中は条件を満たせばフルタイムで働けますが、仕事がすぐに見つかるとは限りません。
アルバイト代は食費、交通費、交際費などの補助として考え、授業料や家賃の主な財源から外します。
課題や試験が重なる時期に勤務を減らしても卒業できる予算が必要です。


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アメリカ大学の学費・費用に関するよくある質問
アメリカ大学は4年間でいくらかかりますか?
College Boardの2025~26年度平均を現在価格のまま4倍すると、州立大学の州外生は約3,321万円、私立大学は約4,270万円です。
留学生向け保険、夏休み、航空券、値上げ、為替変動を加えると、さらに増える可能性があります。志望大学の各学年のCOAから計算してください。
州立大学と私立大学はどちらが安いですか?
奨学金適用前の全国平均は州立大学の方が低いです。一方、留学生へ大きな給付型奨学金を出す私立大学では、自己負担が州立大学を下回ることがあります。
大学の種類よりも、COAから自分が受けられる奨学金を差し引いた金額で比べます。
コミュニティカレッジから編入すれば必ず安くなりますか?
予定どおり2年で編入し、移行した単位を使って残り2年で卒業できれば、総額を大きく下げられます。
必要科目の不足や専攻変更で卒業が延びると、節約効果が小さくなります。編入先・専攻を先に決め、履修計画を作ってください。
日本人留学生もアメリカ大学の奨学金を利用できますか?
大学独自の家計型・成績型奨学金や、日本の国内財団を利用できます。留学生への支援方針は大学ごとの差が大きく、UCLAのように大学の学部奨学金を提供しないと明記する大学もあります。
対象者、支給年数、更新条件、初年度入学者と編入生の違いを確認しましょう。
アルバイトで学費を払えますか?
F-1ビザでは学期中の学内就労が原則週20時間までです。授業料が年数百万円から1,000万円を超えるため、アルバイトだけで学費を賄う計画は現実的ではありません。
収入は日常生活費の補助と考え、働かない場合にも成立する資金計画を作ります。
終わりに:合格前に4年間の自己負担を決めよう
アメリカ大学の費用は、年間学費だけを見ると判断を誤りやすくなります。
まず候補大学のCOAに目を通し、夏休み、保険、航空券などを加えます。
次に、奨学金なしと採用ありの2通りを計算し、家庭で負担できる上限を決めてください。
大切なのは、一番安く見える大学を探すことより、奨学金の結果にかかわらず、卒業まで続けられる選択肢を残すことです。
アメリカの挑戦校、費用を抑えた大学、ヨーロッパや日本の大学を組み合わせれば、「受かったけれど払えない」を避けながら挑戦できます。



- アメリカ大学留学の全体像|教育制度、大学選び、入学条件、卒業後まで整理する
- アメリカ大学の入試制度|入学条件、出願書類、選考方法を確認する
- アメリカのコミュニティカレッジ留学|2+2編入の仕組みと注意点を詳しく見る
- 海外大学の返済不要の奨学金|国内財団・大学独自制度を比較する
- 海外大学の学費・費用を国別比較|アメリカ以外の候補国と卒業総額を比べる










