アメリカ大学に偏差値はある？大学タイプ別の難易度｜日本の大学との比較も

アメリカの大学について調べているんだけど、偏差値はどうやって調べるの？偏差値＝大学ランキングってこと？

実はアメリカには日本の「偏差値」のような概念はないんだ。学力のような1つの指標で学生を評価しないから、成績に自信がなくてもチャンスがある仕組みになっているんだよ。

えっ、偏差値が低くても可能性あるの！？だったら、もっと早く知りたかったかも…！

でも、偏差値がないとどうやって大学の難易度を判断すればいいんだろう？自分に挑戦できる大学の選び方がわかならい…

大丈夫。今回は「偏差値」がないアメリカ大学進学で何を大事にするべきなのか、難易度をどう考えればいいのかをしっかり解説していくよ！

「アメリカの大学に留学してみたいけど、どれくらい難しいの？」

「偏差値がないって聞くけど、レベルはどうやって判断すればいいの？」

そんな疑問を持つのはごく自然なことです。

日本では大学の難易度を“偏差値”という数値で比較するのが一般的ですが、アメリカの大学にはこの仕組みが存在しません。

では、アメリカではどんな基準で難易度を測り、どのように自分にあった大学を選べばよいのでしょうか？

そこでこの記事では、

といった点を、初めて海外進学を考える方にもわかりやすく解説していきます。

アメリカには”偏差値”がない。その代わりに重視されるもの

アメリカの大学に偏差値がない理由

日本の大学では、全国模試や学校ごとの偏差値ランキングをもとに、どの大学を受験するかを決めるのが一般的です。

しかし、アメリカの大学では偏差値のような“ひとつの数字で大学を並べる仕組み”は存在しません。

その理由は、アメリカの大学が採用する選考方法「Holistic Review（ホリスティック・レビュー）」にあります。

これは、学力だけでなく、人柄や価値観、将来のビジョン、社会への貢献意欲など、一人ひとりの“全体像”を多面的に評価する考え方です。

アメリカの大学は、「この学生をキャンパスに迎えたいか？」という視点で選考を行っており、偏差値のように点数の高い順に合否を決めるシステムではないのです。

アメリカ大学の入学評価基準

具体的に、アメリカの大学入試では、出願時の書類をもとに以下のようなポイントを総合的に審査します。

GPAやTOEFLといった学力的な指標も評価されますが、エッセイや課外活動、推薦状など、数字では表せない部分も同じくらい重要な評価対象となります。

つまり、どれかひとつの基準に満たないから不合格、というわけではないということ。

逆にいえば、自分の強みをうまく伝えることで、合格のチャンスをつかむことができるということだよ！

海外大学進学って、出願準備から英語試験、奨学金の探し方までやることが多くて迷いやすいよね。

そんな不安をまとめて整理できるのが、海外大進学の全体像を解説したセミナー動画。現役留学生の体験談もあって、流れが一気に見えてくるんだ。下記からメルマガ登録して受け取ってね！

アメリカ大学の難易度はどう測る？偏差値の代わりになる指標

アメリカの大学には「偏差値」がないとお伝えしましたが、それでも「どのくらい難しいのか」はやっぱり気になりますよね。

日本では、偏差値が大学選びの指標として浸透しているからこそ、「アメリカの◯◯大学は、どれくらいのレベルなの？」と知りたくなるのは自然なことです。

「偏差値」がないアメリカの大学においては、以下のような複数の指標が「難易度を測るヒント」として参考になります。

• 合格率

出願者のうち、どれくらいの割合が合格したかを示す指標。 合格率が低いほど、競争が激しく、入学難易度が高い傾向があります。

ただし、専攻（メジャー）や募集枠の大小によって数字が大きく変わる点には注意が必要です。

→アメリカ大学の合格率について詳しく見る

• 大学ランキング

US News、QS、Times Higher Educationなどが有名なランキング機関。 教育の質、研究力、学生の満足度、国際性など多方面から評価されるため、大学全体の「外部評価」や「ブランド力」を知る目安になります。

ただし、ランキングは指標によって順位が変わるため、複数のランキングを横断的に見ることが大切です。

→アメリカの大学ランキングについて詳しく見る

• GPA（高校成績）

日本の評定平均に相当する指標で、出願時に最も重視される要素の一つ。

特にトップ大学では、GPA 3.8〜4.0（ほぼオールA）を要求されることが多く、成績の一貫性や科目の難易度（AP・IBなどの履修）も評価されます。

→海外大学・大学院留学に必要なGPAについて詳しく見る

• 英語スコア（TOEFL・IELTS）

留学生に求められる英語力の証明。多くの大学では「最低スコア」が設定されており、TOEFL iBT 80〜100、IELTS 6.0〜7.0 が一般的な目安です。

一方、ハーバード・スタンフォードなどのトップ大学では、TOEFL 100〜110、IELTS 7.0 以上が求められることもあり、大学のレベルによって必要スコアは大きく変わります。

• SAT・ACT（全国統一試験）

アメリカ版の共通テストで、数学・読解などの学力を測定します。

近年は「テスト提出任意（Test Optional）」の大学も増えていますが、提出すれば評価にプラスになることが多く、学力面でのアピール要素として依然有効です。

→SAT・ACTの違いやスコアの目安について詳しく見る

アメリカの大学の入学難易度の目安

ここからは、上述の指標を参考に、大学タイプ別に具体的な大学例を挙げながらアメリカの大学の難易度を見ていきましょう。

大学タイプ別難易度比較

①私立トップ名門大学（Ivy League・最難関私立トップ校）

アメリカ私立大学の中でも、Ivy League（アイビーリーグ）を中心とした最難関グループがここに該当します。

入学者の学業成績はほぼオールAが前提で、TOEFL100〜110を求める大学も珍しくありません。

世界中の優秀な学生が競い合う層で、ランキング上位校の多くがこのカテゴリーに含まれます。

② 州立トップ大学（名門パブリック校／Public Ivy に該当する大学を含む）

州立大学の中でも、特に研究力や教育水準が高いトップ層がこのグループです。

UCバークレーやミシガン大学などは “Public Ivy（パブリックアイビー）” に分類され、私立名門に匹敵する評価を受けています。

私立トップ校ほど合格率は低くありませんが、成績・課外活動とも高いレベルが求められます。

③ 人気私立大学（中堅〜上位私立校）

知名度が高く、専攻によってはアイビーリーグに迫る評価を持つ大学も多いグループです。

都市部の人気校ほど競争が激しく、実際の難易度は合格率以上に高くなることもあります。

同じ大学でも学部によって必要スコアや選考難易度が変わる点が特徴です。

④ 州立中堅大学（大規模パブリック校）

アメリカ国内で学生数が最も多い層で、留学生の受け入れにも積極的な大学が多くあります。

合格率は比較的高めですが、これは大規模校で受け入れ人数が多いことが主な理由であり、教育の質が低いという意味ではありません。

州立中堅大学の中には、知名度以上に教育レベルが高く学費が安い“穴場”の州立大学も多く存在します。ただし大学ごとの特徴や人気専攻によって難易度は大きく異なるため、合格率だけで判断せず、専攻の強みや環境を比較することが重要です。

⑤ コミュニティカレッジ（2年制大学）

コミュニティカレッジは、段階的に難易度を上げながら進学できる“戦略的ルート”として、留学生の支持が高い進学方法です。

多くの学生がコミカレから UCLA や UCバークレーなど、パブリックアイビーを含むトップ大学へ編入しています。

「英語力や学力にまだ自信がないが、アメリカ大学を目指したい」という人にとって現実的な選択肢です。

日本の大学との難易度比較イメージ（参考）

次に、「日本の大学で言うとどのくらいの選抜度なのか？」という観点で、感覚的な目安を並べてみました。

あくまでもイメージであり、単純比較はできませんが、難易度を測る目安として参考にしてみてください。

アメリカの大学進学の道は開かれている

ここで示したような指標をもとに、「自分が今どのレベルの大学を目指せそうか」を判断するのは、とても大切なことです。

でも実は、アメリカ進学の本当の魅力は、こうした数字だけでは測れない柔軟さと多様性にあります。

たとえば、ハーバードやスタンフォードといったトップ大学は、東大よりも合格率が低いことで知られていますが、学力の高さだけではなく、その人の人物像や将来のビジョン、社会への貢献意欲なども含めて総合的に評価されるのがアメリカ型の選考スタイルです。

だからこそ、点数が高い人だけが有利なのではなく、自分の経験や価値観、学びたい気持ちをどう伝えるかが鍵になります。

また、アメリカ大学進学には複数のルートがあり、「学力や英語力にまだ自信がない」と感じる人にも、開かれた道があります。

たとえば、コミュニティカレッジ（2年制の公立大学）からスタートして、4年制大学へ編入する「ステップアップ型」のルートは、多くの現地学生や留学生に活用されている、アメリカならではの現実的な戦略です。

「偏差値がない」と聞くと不安に感じるかもしれませんが、見方を変えれば、一発勝負の試験に縛られず、自分らしさや努力のプロセスで勝負できる道が開かれていると言えます。

高校の成績が悪くて諦めかけていたけど、僕にも挑戦できるかな！？

うん、ねこ君みたいに「自分らしく学びたい」って気持ちがある人こそ、アメリカ進学に向いてるかもしれないよ。チャンスは、いろんな形で開かれているんだ。

アメリカ大学進学で本当に大切な「大学の選び方」とは？

アメリカの大学に進学するには、大学を「数字で比べる」から「価値観で探す」視点に切り替えることが、重要な第一歩です。

偏差値の高さ＝可能性の大きさではない

アメリカの大学進学においては、偏差値の高さ＝可能性の大きさではありません。

むしろ、“今の点数”ではなく、“これから何を学び、どう成長していくか”を重視する文化があります。

実際、アメリカの大学ではGPAやTOEFLといった学力の指標に加えて、興味・関心、取り組んできた努力、自分なりの世界の見方や価値観といった点も大きく評価されます。

たとえば、次のような経験が評価の対象になることもあります 。

つまり、「成績が全て」ではなく、その人の物語そのものが合否を左右するのがアメリカの大学選考なのです。

日本では、大学入試といえば「偏差値」が進路選びの基準になりがちだよね。

アメリカの大学において重視されるは「学力」よりも「伸びしろ」や「個性」。偏差値や学力だけを理由に諦めるべきじゃない！

大切なのは自分に合った大学選び

アメリカには4,000校以上の大学があり、それぞれが異なるミッション・文化・学び方を持っています。

重要なのは、「一番偏差値が高い大学」ではなく、「自分の興味・将来の目標にフィットする大学」を選ぶことです。

たとえば：

進学後の満足度や成長にも大きく関わってくるので、偏差値ではなく「自分に合うかどうか」を軸に進路を考えることが何より大切です。

偏差値で測れない強みで進学した先輩の声

アメリカの大学は、“今の偏差値”や“学力の順位”ではなく、その人がどう学びたいか・何に情熱を持っているかを見てくれます。

実際に、そうした観点で進学を実現した日本人学生がいます。

Mioさん（Lake Forest College）

高校時代、自分の進路に確信が持てなかったMioさん。

でも、あるきっかけで「神経科学を学びたい」という思いが芽生え、英語力や成績に不安があっても、その熱意と探究心を大切に準備を重ねました。

最終的に、成績だけでは測れない“学びたい気持ち”が評価され、奨学金を得てアメリカ進学を実現しました。

➤ Mioさんの体験談を読む

「今は自信がない」「偏差値が足りない」と思っても、進路はひとつではありません。

アメリカ進学は、“今の自分”だけでなく、“これからの伸びしろ”にかけてくれる選択肢です。

よくある誤解とQ&A

アメリカの大学に興味はあるけれど、仕組みが日本と違いすぎて不安…。

そんな方のために、よく聞かれる疑問をQ&A形式でまとめました。

偏差値が高ければアメリカの大学に合格できますか？

一概には言えません。偏差値＝合格保証ではありません。

たしかに、偏差値が高い人＝学力が高い人という点では評価されやすいですが、アメリカの大学では人物評価が非常に重要です。

GPAやTOEFLスコアが基準を満たしていても、エッセイの内容が浅かったり、課外活動の実績が乏しかったりすると、合格は難しい場合もあります。

逆に言えば、偏差値にとらわれず、自分の個性や経験をうまくアピールできれば、“偏差値以上の大学”にも手が届く可能性があるということです。

SATやTOEFLの点数が高ければ、それで十分ですか？

スコアだけでは不十分。全体の書類で判断されます。

以前はSATやTOEFLのスコアが入学の鍵でしたが、現在はTest-optional（スコア提出は任意）の大学が増えており、スコアの有無よりも「全体のバランス」や「ストーリーの一貫性」が重視される傾向にあります。

つまり、テストは「武器の一つ」にすぎません。どんな人物かを総合的に伝えることが合格の決め手になります。

学力に自信がなくても、アメリカの大学に進学できますか？

十分可能です。途中からの挽回や逆転もできる仕組みです。

アメリカの大学入試では、「高校時代の成績がすべて」ではありません。

たとえ1年生や2年生のときに成績（GPA）が振るわなくても、そこからの伸びや改善の軌跡がしっかり評価されます。

また、エッセイや課外活動で自分の経験や考えをしっかり伝えることができれば、数字だけでは見えない個性や成長の可能性が大学側に届くこともあります。

さらに、どうしても学力や英語力に不安がある場合の選択肢として、コミュニティカレッジから4年制大学への編入というルートも存在します。

たとえば、UCバークレーやUCLAなどに編入したケースもあり、戦略的に活用すれば有効な道となります。

大学ランキングが高いほど「良い大学」ですか？

一概には言えません。ランキングはあくまで参考のひとつです。

たしかに、US News や QS、Times Higher Education（THE）などの大学ランキングは、知名度や研究力などを比較する際に便利な指標です。

ただし、それぞれのランキングには評価基準の違いがあります。

つまり、「ランキングが高い＝自分にとって良い大学」とは限らないのです。

自分が大切にしたい価値観（学びのスタイル、キャンパスの雰囲気、サポート体制など）と照らし合わせて、ランキングは“判断材料のひとつ”として活用するのがポイントです。

合格率が低い大学ほどレベルが高いのですか？

一般に、合格率が低い大学は出願者が多く倍率が高い＝競争率が高いと考えられています。

ただし中には、マーケティング戦略として出願者数を増やすことで見かけの合格率を下げている大学もあります。

また、専攻や出願枠（留学生・国内生など）によって合格率が大きく異なることもあるため、「合格率だけ」で大学のレベルを判断するのは正確ではありません。

合格率はあくまで一つの参考値。GPAやスコア、エッセイの質など、他の要素とあわせて判断することが重要です。

まとめ｜偏差値より「合う大学」を探す時代

ここまでご紹介してきたように、アメリカの大学進学では偏差値という一律のモノサシでは測れない可能性が広がっています。

大切なのは、「どれだけ偏差値が高いか」ではなく、「自分が何を学びたいのか」「どんな環境で伸びるのか」という視点で大学を選ぶこと。

そうした*自分軸”の進路選びこそ、アメリカの大学が最も重視していることなのです。

アメリカ進学は、「学力トップ層」だけのものではありません。学びたい気持ちがある人すべてに開かれた選択肢です。

There is no Magic!!の並走型出願サポートを活用しよう

ひとりで調べていると、「どこから始めたらいいかわからない」「何を基準に大学を選べばいいの？」と悩むこともあると思います。

そんなときは、複数のメンターと一緒に考えながら進める “並走型”の出願サポートも活用してみてください。

「ひとりで悩まず、まずは相談することから始めてみる」

そんな一歩が、未来の選択肢を大きく広げてくれるかもしれません。

最後に、当サイトでは海外大学・大学院進学のサポートやTOEFL・IELTS対策専門のオンラインコースも提供しているよ！！留学準備や出願でお悩みの方は、遠慮なく連絡してね！

読んでくれてありがとう！！FacebookやXのフォローもよろしくね！

質問、要望、ツッコミ、おすすめ勉強法、なんでも遠慮せずにコメントしてね。

海外の大学・大学院進学に役に立つメールマガジンに登録しよう！おすすめ記事やイベント情報をいち早くお知らせするよ。