



MBAやトップ海外大学院への進学を目指すなら、必ず立ちはだかる壁が「GMAT(Graduate Management Admission Test)」です。
多くの日本人受験生は、「TOEFLやIELTSの延長線上で、単語を暗記して長文を読めばなんとかなるだろう」と思ってGMATの勉強を始めます。
しかし、いざ問題集を開いてみると、そこには見たこともないような複雑なロジック問題や、英語で書かれた数学問題が並んでおり、スコアが全く伸びずに挫折感を味わう人が後を絶ちません。
なぜなら、GMATは「英語力を測る試験」ではなく、「英語を母国語とするエリートたちと同じ土俵で、論理的思考力やデータ分析力、問題解決能力を総合的に測る試験」だからです。
しかし、安心してください。GMATは決して雲の上の試験ではなく、「最新の試験ルール」を正しく理解し、「適切な教材」を使って「戦略的」に対策をすれば、純ジャパでも必ずトップ校に届くスコアを獲得できます。
本記事では、現行版「GMAT Exam」の基本概要やスコアの仕組みから、セクション別の対策ポイント、おすすめの教材、さらには「予約方法や当日の流れ」に至るまで、MBA受験生が知るべきすべてを網羅的に徹底解説します。
この記事を読めば、GMATに対する漠然とした不安が消え、今日から何をすべきかが明確にわかるはずです。
- 💡 結論:英語力ではなく「論理的思考力とデータ処理」を測る試験
- TOEFLのような語学テストとは別物。ネイティブと同じ土俵で、ひねりの強い論理パズルや数学問題(電卓不可)を解く能力が求められます。
- 🔄 新形式(GMAT Exam)の大きな変更点:
- 試験時間が約2時間15分に短縮。ライティング(AWA)と文法(SC)が完全に廃止され、新たにデータ分析(Data Insights)セクションが追加されました。
- 🎯 目標スコアと「CAT形式」の恐怖:
- 正解するほど難問が出るシステム(CAT)を採用。新スコア(205〜805点満点)において、旧形式の700点(トップ校水準)に相当するのは「645点以上」です。
- 📝 純ジャパ向けの対策の鉄則:
- Math(数学)で点数を稼ぐのが絶対条件。鬼門のVerbal(英語)は単語暗記ではなく、接続詞などから「論理の骨組み(筆者の主張)」を見抜く訓練が必要です。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
目次
【現行版】GMAT Examの基本情報
GMATは2024年2月1日に旧版(GMAT Exam 10th Edition)から現行版へ移行しました。
なお、受験生のあいだでは今も「Focus Edition」と呼ばれることがありますが、2026年現在の公式名称は基本的に「GMAT Exam」です。
旧形式の情報(800点満点やAWAの存在など)に振り回されないよう、まずは現在のルールを正確に把握しましょう。
GMATとは?目的と特徴(CAT形式の恐怖)

- 試験の目的: MBA等への進学者の論理的思考力、分析力、問題解決能力の評価
- 対象者: 経営学修士等のビジネス系大学院プログラム志望者(英語ネイティブ含む)
- 運営団体: GMAC (Graduate Management Admission Council)
- 試験時間: 2時間15分+任意の10分休憩1回
- セクション構成: Quantitative Reasoning / Verbal Reasoning / Data Insights の3セクション
- 本番機能: 各セクション終了時に見直し画面があり、時間が残っていれば問題の見直しは可能、解答変更は各セクション最大3問まで
GMAT (Graduate Management Admission Test) は、MBAや経営関連の大学院プログラムに進学するための必須試験です。
英語のテストであるTOEFLやIELTSと決定的に違うのは、「英語ネイティブも同じ試験を受ける」という点です。
そのため、単なる英語力ではなく、ビジネスシーンで必須となる「論理的思考力」「データ分析力」「問題解決能力」が容赦なく問われます。
そして、GMAT最大の特徴であり受験生を苦しめるのが「CAT(Computer Adaptive Test)形式」という仕組みです。
CAT形式とは、「あなたの解答状況に合わせて、次に出題される問題の難易度がリアルタイムで変化する」システムのことです。
正解すればするほど難しい問題が出現し、不正解が続くと簡単な問題にレベルダウンします。
そのため、試験中は常に自分の限界スレスレの難問と戦い続けることになり、精神的なプレッシャーは計り知れません。
「TOEFLのように、手応えが良かったから高得点だろう」という感覚が一切通用しないのがGMATの恐ろしいところです。
新スコアの仕組みと目標スコア(205〜805点)
現行のGMAT Examでは、スコアのスケールが大きく変更されました。
旧形式の「200〜800点満点」から、「205〜805点(末尾が必ず5になる)」という新スケールになっています。
総合スコアは、以下の3つのセクション(各60〜90点満点)の成績を均等に評価して算出されます。
| セクション | スコア範囲 | 特徴 |
|---|---|---|
| Quantitative Reasoning (Math) | 60〜90点 | 純ジャパの得点源だが、旧形式よりひねりが強く難化傾向。 |
| Verbal Reasoning | 60〜90点 | ネイティブと同レベルの読解力と論理的推論力が求められる鬼門。 |
| Data Insights | 60〜90点 | 新形式で導入されたデータ解析セクション。グラフや表の読み取り能力が問われる。 |
| 総合スコア (Total Score) | 205〜805点 | トップ校を狙うなら【645点以上】が目安。 |
重要な概念:「パーセンタイルランク」とは?
スコアの絶対値よりも重要なのが「パーセンタイルランク(相対評価)」です。
これは「あなたのスコアが、全受験者の何%より上か」を示す数値です。例えば「パーセンタイル 80%」なら、全受験者の80%より高い位置、つまり上位20%前後にいることを意味します。
新形式への移行に伴い、スコア分布が見直されました。
旧形式でトップ校の足切りラインと言われていた「700点(上位約11%)」は、現行GMATでは「645点」あたりに相当します。
「昔のブログで700点が必要と書いてあったから、805点満点中で700点を目指さないと…!」と絶望する必要はありません。
新形式の645点〜655点を目指すのが、トップ校合格の王道ラインです。



受験費用・回数制限・有効期限
GMATには受験制限があり、TOEFLのように短期間で何度も受ける前提では設計されていません。
また、受験料や変更・キャンセル時の料金は、受験地や現地法令によって変わるため、最新額は必ず公式ページで確認しましょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 受験費用 | 受験料は受験地・受験方式・税制等により異なるため、最新額は公式の支払いページで要確認 |
| 受験制限(超重要) | ・前回の受験から16日間空ける必要あり ・1年間(rolling 12 months)で最大5回まで ・生涯回数制限はなし |
| スコアの有効期限 | 試験日から5年間有効 |
「1年で5回」という制限は依然として重いため、準備不足のまま「とりあえず1回受けてみる」のはおすすめしません。
【よくある質問】MBA進学にはGMATとGREどちらを受けるべき?
MBA受験を始める際、誰もが一度は悩むのが「GMATとGREのどちらを受けるべきか」という問題です。
近年、ハーバードやスタンフォードを含むほぼ全てのトップMBAプログラムが、GMATだけでなくGREのスコアも受け入れるようになりました。
結論から言うと、「あなたの得意な能力(論理か、暗記か)」によって選ぶべきです。
| 比較項目 | GMAT Exam(現行版) | GRE General Test |
|---|---|---|
| テストの性質 | MBA志望者に特化 | 幅広い大学院(文系・理系)向け |
| 数学(Quant) | 論理的思考力とデータ処理のひねりが強く、難易度が高い | GMATに比べると基礎的な計算問題が多く、比較的易しい |
| 言語(Verbal) | 論理構造の把握と批判的思考(CR)が中心 | 超難解な英単語の暗記が必須。語彙力勝負 |
| おすすめな人 | 単語の丸暗記より、ロジカルに考えるのが得意な人。数学的センスがある人。 | 数学がどうしても苦手で、英単語の暗記ならいくらでも頑張れる人。 |
まずは両方の公式無料模試(PREP)を解いてみて、自分にとってスコアが伸びやすそうな方(相性が良い方)を早期に決断することが、MBA受験成功の鍵を握ります。

GMATの3つのセクションと対策のポイント【最新版対応】
GMAT Exam(現行版)では、試験内容が以下の3セクションに再構成されました。
最大の特徴は、旧形式で受験生を苦しめていたAWA(分析ライティング)と、Sentence Correction(文法問題)が完全に廃止されたことです。
試験時間が約2時間15分へと大幅に短縮され、体力的な負担は減りました。しかしその分、全セクションを通して「論理的思考力・データ分析力・速読力」といった本質的なビジネススキルがより純粋に、かつシビアに問われる内容に進化しています。
各セクションの特徴と、純ジャパ(日本生まれ日本育ち)向けの対策ポイントを見ていきましょう。
Quantitative Reasoning(数学セクション)
| 内容 | 中学〜高校基礎レベルの数学的リテラシー、論理的問題解決力を問う |
| 問題数 | 21問 |
| 時間 | 45分 |
| スコア | 60〜90点 |
| 出題形式 | Problem Solving(択一式の計算・文章題)のみ |
対策のポイント
Quantitative(通称マス)では、代数・算数・整数・割合・確率・統計などが幅広く問われます。
新形式では「図形問題(Geometry)」が範囲から消滅し、「Data Sufficiency」も別セクションへ移動したため、純粋な計算・文章題(Problem Solving)のみとなりました。
- 高度な数学知識は不要: 微分積分などは出ません。中学~数学IAレベルの基礎を完璧にし、計算ミスを根絶するドリル演習が最優先です。
- 時間管理の徹底: 21問を45分で解くため、1問にかけられるのは「約2分」です。解けない問題は潔く捨てるルール作りが必須です。
- 選択肢の逆算: まともに計算すると5分かかる問題も、選択肢の数字を代入(プラグイン)したり、概算で絞り込んだりする「GMAT特有のハック」を身につけることが高得点の鍵です。


Verbal Reasoning(言語セクション)
| 内容 | ビジネス・社会文脈における読解力・批判的思考力・論理的推論力 |
| 問題数 | 23問 |
| 時間 | 45分 |
| スコア | 60〜90点 |
| 出題形式 | Reading Comprehension (RC)、Critical Reasoning (CR) |
対策のポイント
Verbalは日本人にとって最大の鬼門です。Sentence Correction(文法)が廃止されたことで、純粋な「長文読解(RC)」と「論理的推論(CR)」のみでスコアが決まるようになりました。
- Reading Comprehension (RC): 3~4段落の長文を読み、筆者の主張やパラグラフの役割を問われます。単語を一語一句和訳するのではなく、「要するに筆者は何が言いたいのか?(スキミング)」を素早く掴む構造理解の訓練が必要です。
- Critical Reasoning (CR): 短い論証文を読み、その議論の「前提(Assumption)」を見抜いたり、議論を「弱める(Weaken)」「強める(Strengthen)」選択肢を選びます。論理の型(原因と結果、サンプルの偏りなど)を体系的に学ぶことが最短ルートです。


【保存版】GMATトップスコア突破の総合戦略&Verbalの乗り越え方
Data Insights(データ分析セクション)
| 内容 | グラフ・表・複数資料からの情報統合と意思決定能力の評価 |
| 問題数 | 20問 |
| 時間 | 45分 |
| スコア | 60〜90点 |
| 出題形式 | Data Sufficiency, Table Analysis, Graphics Interpretation, Multi-Source Reasoning, Two-Part Analysis |
対策のポイント
Data Insights(DI)は、旧形式のIntegrated Reasoning(総合推論)と、Quantから移動してきたData Sufficiency(データ充足性)が統合された、新形式の目玉セクションです。コンサルティングファームのケース面接や、実際のMBAの授業に最も近い実践的な内容です。
- Data Sufficiency (DS): 与えられた2つの条件文だけで「問題が解けるかどうか」を判定します。最後まで計算して答えを出す必要はなく、「情報が足りているか」だけを瞬時に見極める特殊な判断スピードが求められます。
- Table / Graphics: 表のソート機能を使ったり、散布図や複合グラフを読み取ったりする問題です。Excel操作に似たデータ処理の「慣れ」が物を言います。
- Multi-Source Reasoning: 複数のタブ(メール、企業の財務データ、記事など)を行き来して、情報を統合し結論を出します。情報量が多いため、「どこに何が書いてあるか」をインデックス化しながら読む情報処理能力が必要です。
【新形式の重要機能】Question Review & Editとは?
現行GMATでは、各セクションを解き終えたあとにQuestion Review & Edit画面へ進みます。
ここでは、そのセクション内の問題を見直しでき、時間が残っていれば確認したい問題を再チェックできます。さらに、各セクションで最大3問まで解答を変更可能です。
この機能があるため、1問で詰まりすぎず、いったん先に進んでから戻るという戦略が以前より取りやすくなりました。
ただし、時間が尽きると見直し画面には進めないため、最後に数分残す意識は引き続き重要です。
試験の出題順は選べる?(戦略的な順番選び)
GMATの大きな特徴の一つが、3つのセクションを自分のやりやすい順番で受けられることです。
Quantitative・Verbal・Data Insightsの3セクションは任意の順序で受験できるため、実質的には6通りの並び方があります。
さらに、10分休憩は第1セクション後または第2セクション後の好きなタイミングで1回取れます。
つまり、受験者は「どの科目を最初に持ってくるか」だけでなく、「どこで休憩を挟むか」まで含めて本番戦略を設計できます。
- 例1: Quantitative → Verbal → Data Insights
- 例2: Verbal → Quantitative → Data Insights
- 例3: Data Insights → Verbal → Quantitative
- このほかも含め、全6通りから選択可能
GMATは集中力の消耗が大きいため、「自分が最も高い精度を出せる順番」を事前に決めておくことが非常に重要です。
たとえば、英語読解で最もエネルギーを使う人はVerbalを最初に置く戦略が有力ですし、まずQuantで流れを作りたい人はQuant始まりも有効です。
どの順番が自分に合うかは、必ず公式模試で試してから本番に臨みましょう。


GMAT対策のおすすめ教材と効果的な勉強法
GMATで目標スコア(トップ校水準の645点以上)を最速で勝ち取るためには、「自分の弱点に合った教材」を厳選し、それを徹底的に使い倒すことが重要です。
ここでは、GMAT Exam(現行版)に対応した必須の公式教材から、純ジャパに優しい市販教材、さらには本番で実力を出し切るための裏技までを紹介します。
GMAT公式教材・過去問題集(OG, Advanced Questionsなど)
GMAC(GMATの運営団体)が発行する公式教材は、全受験生にとって最重要の教材です。
購入する際は、必ず現行GMAT Exam対応版を選ぶようにしてください。2026年現在、公式教材は「GMAT Official Guide 2025-2026」系が現行版です。
- GMAT Official Guide (通称OG): 全セクションの基礎〜標準問題が網羅された総合問題集。まずはこれを1周して試験の形式に慣れるのが第一歩です。
- 分野別レビュー(Verbal / Quant / Data Insights): OGだけでは演習量が足りない特定の弱点分野を補強するための追加問題集。新形式から新たに「Data Insights Review」が追加されました。
- GMAT Official Advanced Questions: 本番でトップスコア(上位パーセンタイル)を狙うための難問(Hardレベル)だけを集めた問題集。基礎が固まった後の仕上げに必須です。
- GMAT Official Starter Kit(公式PREP): 公式サイト(mba.com)で無料アカウントを作るともらえる、本番と全く同じアルゴリズムの模擬試験2回分です。

おすすめの市販教材(マスアカ、Manhattan Prepなど)
公式教材は「解説が不親切(英語のネイティブ向け)」であることが多く、基礎力がない状態で読んでも理解できません。それを補うのが以下の市販対策本です。
■ 日本語教材の鉄板:「マスアカ」(数学・データ分析対策)
「インターナショナルマスアカデミー(通称マスアカ)」の通信講座教材は、純ジャパ文系にとっての救世主です。
現行GMATの出題範囲(Problem SolvingのみになったQuantや、Data Insightsの基礎)にしっかり対応しています。
数学用語の英単語リストや、GMAT特有の引っかけパターンが日本語で丁寧に解説されているため、これを3周すればQuantの基礎は完成します。
■ 英語教材の最高峰:Manhattan Prep「All the GMAT」
英語での解説に抵抗がない、あるいはVerbalや論理問題の「解法の型」を根本から学びたい場合は、Manhattan Prep社が出版している「All the GMAT」シリーズ(最新版)が世界的な定番です。
特にCritical Reasoningの解説の分かりやすさには定評があり、論理の構造を体系的に学ぶことができます。
おすすめのオンラインリソース(GMAT Club、無料模試サイト)
教材でのインプットが終わったら、オンラインリソースで大量のアウトプット(難問演習)とタイムマネジメントの訓練を行いましょう。
■ GMAT Club(世界最大のGMATフォーラム)
全世界のGMAT受験生が集まる無料掲示板です。公式問題で分からない問題があれば、その問題文をGoogle検索すれば必ずGMAT Clubの解説スレッドにヒットします。
さらに、サイト内の「Forum Quiz」や「GMAT Club Tests」機能を使えば、自分の苦手な分野の高難易度問題だけを無限に抽出して解くことができます。
■ 公式以外の無料模試サイト
公式PREP(無料分2回)は本番直前の実力測定用に取っておくべき非常に貴重なツールです。
学習の初期・中期には、各予備校が提供している無料トライアル模試を活用して、時間配分の練習を積むのがおすすめです。
【裏技】長時間の試験に向けたスタミナと集中力の鍛え方
現行GMATは約2時間15分の試験ですが、常に限界スレスレの難問と戦い続けるため、後半に差し掛かる頃には脳がショートしそうになります。
本番で実力を出し切るために、以下の「スタミナとメンタル」のトレーニングを日常に取り入れてください。
- 「45分×3セクション+10分休憩」の感覚を体に刻む: 現行GMATは、45分のセクションを3つ解き、その間に任意の10分休憩を1回挟む構成です。普段からこのリズムに近い形で模試や演習を行い、本番の集中力配分に慣れておきましょう。
- 本番のモニター環境を再現する: ノートパソコンを使って練習をしていると、本試験のモニターのサイズや位置が全く異なり、練習通りの実力が発揮できなくなる可能性があります。本試験で使うPCはデスクトップパソコンであり、モニターのサイズも少し大きめです。ノートパソコンと比べると画面の位置が若干高く、指を使って選択肢を隠したり、指で文章を指しながら読むといったことは難しいです。事前にモニターの高さや位置を調整し、目線の高さに合わせて練習することで、当日違和感なく取り組めます。
- 「成功のイメージ」でプレッシャーに勝つ: 目をつぶって、成功した自分を思い描くという、世界レベルのアスリートや音楽家によってよく使われるテクニックです。全ての問題を正しく答え、自分の知っている問題に出会い、目標スコアを達成し、テストセンターを出た後、友達、家族、お世話になった人に結果を伝える姿を想像します。バカのように思うかもしれませんが、このような成功を心に思い浮かべることは心理的に働き、自信と冴えた頭を育むことに繋がります。


GMATの予約・キャンセル・当日の流れ【完全マニュアル】
GMATは単なる試験内容だけでなく、受験ルールの厳格さもトップクラスです。
「当日にパスポートを忘れて受験できなかった」「本番特有のメモボードに慣れずパニックになった」といった悲劇を防ぐため、予約からスコア送付までの全手順をここで頭に叩き込んでおきましょう。
GMATの予約方法とキャンセル・変更のルール(手数料など)
GMATの受験予約は、公式ウェブサイト(mba.com)からアカウントを作成して行います。
希望の試験会場またはオンライン受験を選択して申し込みます。
ここで注意したいのは、変更料・キャンセル時の返金額は受験地や現地法令によって異なることです。
そのため、固定額を覚えるのではなく、予約前に必ず公式の支払い・ポリシーページを確認するのが安全です。
- 受験料: 会場受験 US$275 / 自宅受験 US$300
- 日程変更: 試験日の8日以上前なら$60。7日以内になると全額($275)没収となります。
- キャンセル: 試験日の8日以上前なら$80のみ返金。7日以内は一切返金されません。
- 試験開始24時間以内は変更・キャンセル不可です。
「とりあえず予約して、直前にずらせばいい」という感覚は危険です。確実に受けられる日程で予約するのが基本です。
試験当日の持ち物(ID必須など)
GMATの本人確認は厳格です。受験前には、必ず公式のID要件ページで、自分の受験地に適用される条件を確認してください。
- 有効な本人確認書類(★必須): 氏名・生年月日・写真・署名など、公式が求める要件を満たしたIDが必要です。受験地によって細則が異なるため、予約時点の情報ではなく、直前にも再確認してください。
- 軽食と飲み物: 休憩時間に素早くエネルギー補給できるものがあると安心です。
- 予約確認メール: 念のため持参またはすぐ提示できる状態にしておくと安心です。
会場での流れと休憩時間の過ごし方
会場に到着したら、本人確認とチェックインを行い、私物を預けてから試験室に入ります。
会場では写真撮影が行われ、地域によっては palm vein scan(掌静脈認証)が行われることもあります。
試験中は、10分間の休憩を1回のみ(任意)取れます。休憩は第1セクション後または第2セクション後のどちらかで取得できます。
この休憩時間は、脳の回復に使うのが基本です。水分補給、軽食、トイレ、深呼吸などに徹しましょう。
休憩中を含め、スマホ・時計・本・ノート・学習資料などの禁止物にはアクセスできません。これらは持ち込み禁止・使用禁止の対象なので、会場ルールには厳格に従う必要があります。
【注意】メモ用ノートボードの使い方と本番環境の再現
本番で多くの受験生が戸惑うのが、メモの取り方です。
GMATの試験会場には、使い慣れた紙や鉛筆は持ち込めません。代わりに、ラミネート加工されたシートのノートボード・ブックレットとマーカーが配布されます。
この形式は普段の紙のノートと感覚がかなり違うため、本番で字が書きにくい、計算しづらいと感じることがあります。
事前に近い環境を再現して、太めのペンでメモを取る感覚に慣れておくと安心です。
また、本番では会場のデスクトップ環境で解くことになるため、ノートPCだけでなく、少し大きめの画面でも演習しておくと違和感を減らせます。



スコアの確認と志望校への送付方法(新形式で大幅改善!)
旧形式では「試験を受ける前に送付先を選ばなければならない」という鬼仕様でしたが、現行GMATではこれが大幅に改善されました。
- 志望校への無料送付: 試験終了後、公式スコアが確定(利用可能)になってから48時間以内であれば、最大5つのプログラムまで無料でスコアを送付できます。つまり、自分のスコアを見てから「送るか送らないか」を決められるようになりました。
- 追加のスコア送付: 48時間を過ぎた後や、6校目以降に送る場合は有料です。最新の料金は mba.com のアカウント画面・公式案内で確認してください
もしスコアが目標に全く届かず「どの学校にも送りたくない」という場合は、そのまま48時間放置すればどこにも送られません。


終わりに:GMATは「ビジネスリーダーへの最初の試練」
GMATの勉強を進める中で、「なぜこんなマニアックな計算や論理パズルを解かなきゃいけないんだ…」と心が折れそうになる瞬間が必ず訪れます。
しかし、忘れないでください。GMATは単なる英語や数学の暗記テストではありません。
「限られた時間と情報の中で、いかに正確で論理的な意思決定を下せるか」という、将来のビジネスリーダーに不可欠な素養を測るための実践的なテストなのです。
初めての模試で低いスコアが出ても、決して焦る必要はありません。それは自分の課題を見つけるためのスタートラインに過ぎないからです。
自分の弱点を冷静に分析し、適切な学習計画と「捨てる勇気」を含めた戦略を立てて臨めば、純ジャパであっても必ず壁は越えられます。
まずは新形式における目標スコア(トップ校を狙うなら645点以上、旧形式の700点相当)をしっかりと見据えて、今日から具体的なアクションを起こしましょう。
あなたがGMATという試練を乗り越え、夢のMBAプログラムへの切符を掴み取ることを心から応援しています!














マスアカを中古で買おうと思うのですが、最新のものと5年前ほどのもとでは内容は大きく変わるのでしょうか?
GMAT Mathの出題範囲が毎年大幅に変更になることはないので、少し古いテキストでも大勢に影響はないと思うよ!
にゃんこ先生
いつも記事を見させて頂きTOEFL等でお世話になっています。
質問なのですが、TOEFL100をとったして、(数学のレベルにもよると思いますが、)どのくらいの期間でGMATの点数を700以上取ることが可能でしょうか。TOEICだと300時間で100点up、TOEFLだと800時間で10点upとよく聞きます。GMATでどれくらいかと思い質問させて頂きました。予測した数字でもいいので、教えていただけると幸いです。
りとみぃあさん
質問ありがとう!
TOEFLやTOEICは英語力の試験なので、どの程度の学習量が成果に結びつくか予測しやすくもある(勉強の質は個人によって異なるので一概に言えない部分もある)けど、
GMATは語学のテストではなく、数学や(特に)ロジックもテストされるので、相性が合わない(=どうしてもロジックの思考回路が違う)人は、英語力とは関係なくいくら時間をかけても点数が伸びないことがある。
一回GMATの模試を行って、それぞれのセクションの実力を把握してから学習計画を立てることがおすすめ。
にゃんこ先生いつも記事を見させて頂いてます!ありがとうございます!
GMATのVerbalの塾で悩んでいます。e-gmatでSC・CR中心にやるか、国内で探すか。あまりe-gmatの情報がなく。。。無料体験しましたが、文法より意味重視、説明は明快でレクチャーの英文が難度低いと感じています
純ドメでTOEFLはR:22/L:29、Readingは多読で引上げ中です。
ひださん
質問ありがとう!
e-gmatは完全にビデオ講義だね。値段の安さは魅力的だけど、講義を聞いてちょっとわからないところや、問題解説を読んで納得できない時、フォーラムで聞くしかないので、忙しい社会人にとって効率的なやり方ではないかもしれない。