一般的に、海外のビジネススクールへの編入に必要とされるGMAT (Graduate Management Admission Test) ですが、MBAなどを目指してから、初めてその名前を聞いたことがある方も多いと思います。
筆者もイギリスのMBA留学を検討して、初めてGMATのことを知りました。
独特のテスト内容に戸惑いながらも、タフなMBA留学におけるスケジュールの中で、単語やVerbalといったポイントを絞った取り組みも功を奏し、約2ヶ月で目標としていたスコア650を達成することができました。
今回はそんなGMATについて、概要や対策などを、筆者のイギリスMBA留学における経験に基づきつつご紹介していきます。
この記事の著者:Kai
大学卒業後は外資系の戦略コンサルティングファームにて4年半勤務。現在はMBA取得のためイギリスに在住。オックスフォード、ウォーリック、マンチェスター、ノッティンガム、エクセター大学に出願し、無事全てからオファーを獲得。
目次
GMATについて
GMATの試験構成
GMATは主に海外ビジネススクールへの入学にあたって、ビジネスを学習するために最低限必要とされる、数学的能力、言語能力、論理的思考力を測定するためのテストと位置付けられています。
テストは4つのセクションに分かれており、Quantitative(数学)、Verbal(言語)、Analytical Writing Assessment(論述:通称AWA)、Integrated Reasoning(推論:通称IR)があります。
GMATのスコア
GMATのスコアは少し特殊で、いわゆるGMATにおけるスコアとは、上記のQuantitativeとVerbalの2セクションで測られます。各6~51点で採点され、二つの相関関係により200〜800点で決定されます。
また、CAT (computer adaptive test) を採用しており、中級レベルの問題からスタートし、受験者の解答の正否に応じて、コンピューターが自動的に問題のレベルを調節する方式となっています。
したがって、筆者の体感としては、難しい問題が多く出てきた場合は良いスコア、スラスラ解けてしまうような場合はあまり良くないスコア、になる傾向が多いです。
(参考:スコア換算表 ※横がVerbal、縦がQuantitativeのスコア)
さらに、上記とは別にAWAとIRは採点が行われます。AWAは0〜6.0点の中で0.5点刻みでの採点、IRは1〜8点の中での1点刻みでの採点になります。
また、QuantitativeとVerbal、およびIRはコンピューターによる自動採点のため、試験終了直後にスコアを閲覧できますが、AWAについては、試験終了後20日以内に別途メールでスコアが通知される仕組みとなっています。
GMATの試験回数と試験時間
上記の採点方法だけでもかなり特殊なテストであることが分かると思いますが、試験回数についても留意が必要です。
GMATは一生のうち8回まで、1年以内では5回までしか受験ができないという制約があります。
また、1度受験した後、16日以降でなければ再受験ができないことも注意点です。
さらに、日本では東京・大阪・名古屋・福岡の4箇所のテストセンターのみでしか受験できず、空き枠にも限りがあるため、遠方に居住の方や土日のみしか休みが取れない方などは特に、スケジュールに気をつけましょう。
ちなみに、スコアは5年間有効なため、この点については大きな問題はないと言えます。
試験時間については、合計で3時間7分という長丁場なテストとなっています。
Quantitative 62分、Verbal 65分、AWAとIRはそれぞれ30分で、途中に2回の休憩が選べます。
また、試験の順番は、下記3つのタイプから選ぶことができ、筆者は自身が最も苦手で集中力を要するVerbalを始めにするため②を選択しました。
①AWA→IR→休憩→Quantitative→休憩→Verbal
②Verbal→休憩→Quantitative→休憩→IR→AWA
③Quantitative→休憩→Verbal→休憩→IR→AWA
GMATの難易度
続いてGMATの難易度についてですが、もちろん個人の前提スキルに大きく依存しますが、筆者の個人的な感覚としては難しいと言えるでしょう。
というのも、IELTSやTOEFLのような英語力を測るテストとは異なり、GMATは英語が扱えることを前提として、数学や言語スキルなどを測るテストになっているため、受験者にはもちろんネイティブも含まれます。
したがって、その点で非ネイティブである日本人にとっては難しいテストであると言えます。
ただし、Quantitativeについては日本で高校レベルの数学知識があれば難しくないと言われており、多くの方にとってVerbalが鍵を握るとされています。
実際に筆者も、理系出身であったこともあり、Quantitativeについてはほとんど対策なしで、Verbalに焦点を当てて勉強をしていました。
また、GMATでは200〜800点のスコアと同時に、自身より下位に何%の受験者が存在するか(すなわち言い換えれば自分が上位何%であるか)を示す「パーセンタイル」が表示されます。
実際に下記の公式が出しているパーセンタイルを見ると、700点近くで下位に87%、つまり上位13%、600点で50%であることが分かります(2019-2021年平均)。
(参考:パーセンタイル)
そしてこの700点という数字は、「スコア換算表」を見ると、例えば日本人にとって比較的点数が取りやすいとされるQuantitativeで満点近い50点を取ったとしても、Verbalで上位20%にあたる36点を取らなければなりません。
繰り返しになりますが、この上位10%とは、もちろんネイティブも含めた、かつ同様に大学院のビジネススクールを目指す優秀な受験者も含めての、数字になるため、この点からも難易度の高さが分かると思います。
MBA選考におけるGMATの位置付け
GMATの重要度
海外のMBAでは、選考時にGMATのスコアが使われるケースが多いです。ただし、重要度については、大学の地域とランキングによって異なることが多いと言えます。
まず地域差についてですが、GMATはアメリカのMBAではどの大学でも必須と言って良いでしょう。
一方で、筆者が受験したイギリスをはじめ、ヨーロッパではそこまで重視されず、スコアの提出が不要な大学も多いです。
また、ランキングによってもその重要度は異なり、上位校ほど重視する大学が多い傾向にあります。
イギリスおよびヨーロッパでもINSEADやオックスフォードなどの上位校ではGMATが求められ、重視されるため、大学ごとの要件をしっかりと確認しておきましょう。
MBA留学に必要となるスコアの目安
続いて、具体的なMBAでの目標スコアですが、どの大学を受けるとしても、600点は少なくとも抑えておくべきと言えます。
GMATの全受験者の平均点は574.51点であるため(2019-2021年)、その水準は必要です(参考:スコア平均)。
トップ校を目指すのであれば、年や大学によりバラツキはあるものの、おおよそアメリカの場合700〜730点、ヨーロッパの場合650〜700点あたりが近年の受験者の平均点であり、1つの目安となります(参考)。
ただし、あくまでGMATは選考における1つの要素であり、これらの点数がMBA出願における必須要素ではない点には留意をしておきましょう。
実際に筆者のスコアは650点でしたが、平均点が690点とされるオックスフォード大学からオファーを得ることができたため、GMATによって出願を諦める、または選択肢を狭めるということは、特にヨーロッパのMBA受験においてはしなくて良いと言えます。
基本的にMBAでの選考は、アメリカやヨーロッパ問わず、GMATのほか、IELTSやTOEFLの英語試験のスコア、履歴書、エッセイ、推薦状、インタビューなどといった内容から総合的に判断されます。
その中で、あくまで筆者の個人的な経験に基づくものですが、イギリスはじめヨーロッパでは、職場での経験や実績に重きが置かれており、履歴書やエッセイなどの方が重視されていると感じています。
ちなみに、残りの2セクションのAWAやIRについては総合スコアとしてカウントされないため、MBA出願においてはほとんど気にしなくて良いでしょう。
ただし、これらのAWAやIRについてもスコアは大学に提出されるため(試験時に送付先大学を選択)、影響がないと言われてはいるものの、どのような影響があるかはわからないため、平均点前後のスコアは取れるようにしておきましょう。
AWAは4.43、IRは4.65の平均点のため、いずれも4〜5点が目安となります。
(参考:AWAのスコア)
(参考:IRのスコア)
GMAT独学対策の全体像
独学と予備校の違い
まずGMATにおける予備校の必要性ですが、個々人の勉強スタイル、目標スコア、金銭面などに応じて総合的に要否を判断しましょう。
筆者は、独学で対策を行いましたが、それはQuantitativeだけでなく、Verbalで求められる論理的思考力も前職のコンサルティング会社での経験から苦手意識がなかったこと、イギリスのMBAに焦点を当てていたためそこまでハイスコアを必要としなかったこと、といった理由によるものです。
先述の通り、GMATは受験回数に限りがあり、また試験の内容も非常に特殊です。
そのため、700点前後のハイスコアを狙いたい、または特定の領域にかなりの苦手意識がある、そもそも独学での勉強に不安、といった方は予備校のサポートを選択肢に入れて良いかもしれません。
独学での対策に必要な勉強時間と期間
試験としては中々ハードルが高いGMATですが、どの程度勉強時間が必要でしょうか。
こちらも繰り返しになりますが、英語力、目標スコアなど人によって様々です。
また、MBA留学であれば、GMATだけでなく、IELTSやTOEFLに加え、CVやエッセイ、推薦状などの出願書類の準備、インタビューの準備など他にもやるべきことが多くあります。
基本的には、IELTS/TOEFLやGMATでスコアを取り、書類の準備、応募、インタビューと進む方がほとんどでしょう。
そのため、例えば、2023年9月の入学を目指すのであれば、遅くとも2023年の1−2月頃には、試験関連を終えている必要があります。
この中で、上記で触れた、大学におけるGMATの重要度も加味しながら、試験対策のスケジューリングをしていきましょう。
あくまで1つの目安ですが、GMATの公式サイトによれば、600-690点を取りたい人は90時間、700点以上を取りたい人は100時間が平均的な勉強時間と言われています。
ちなみに筆者は、先述の通り、数学や論理的思考力への苦手意識がなかった一方、英語基礎力はIELTS 7.0レベルの状態で勉強を始めたため、Verbalには苦戦をしましたが、結果2ヶ月ほど、独学で約70時間の勉強量を要しました。
基本的なアプローチ
勉強の進め方もそれぞれの前提スキルや好みによって変わりますが、まず筆者がお勧めしたいのは、実際のテストを1度受けてみることです。
ただし先述の通り、GMATの受験回数には制限があり、また費用もかかります。
そこで、GMATの公式が出している無料の模試(GMAT Exam Prep)を活用しましょう。2回まで無料で受けられるため、勉強開始時と試験直前に受けることを推奨します。
GMATのテストは形式も内容も少し特殊であり、また常に時間に追われるため、テストの形式に慣れることと、自分の現在地がどこなのか把握する目的で、1度テストを受けてみてください。
そこで把握した自身の弱みを中心に勉強を進めていくことが効率的です。
また、併せてお勧めしたい方法は、単語の強化です。特にVerbalではGMAT特有の単語が非常に多く登場し、それらはIELTSやTOEFLとも異なるため、改めて対策が必要です。
筆者も、2ヶ月の総勉強期間のうち半分の1ヶ月は単語学習のみに費やしました。逆に、単語がクリアになれば、Verbalの試験がかなり楽になることを実感できると思います。
GMAT分野別対策 -Quantitative
ここからは個別セクションごとの対策をご紹介していきます。
まずQuantitativeですが、計31問あり、Problem Solving(計算問題)とData Sufficiency(条件選択問題)の2種類からランダムに出題されます。
<例題 Problem Solving>(参考)
<例題 Data Sufficiency>(参考)
また、問題は中学から高校の数I・Aレベルの内容になります。そのため、数学への苦手意識がない方であれば、基本的な単語のみ抑えておけばそこまで対策は不要と言えるでしょう。
一方で、苦手意識がある方は、数I・Aレベルまでの内容を復習するところから始めることをお勧めします。
この際に、GMATの問題で対策を始めると、知識が纏まって定着しない可能性があるため、GMATから離れて、高校数学の教材などでの復習が良いと考えています。
そしてある程度知識が定着してきたら、GMATの問題集などで問題に慣れていきましょう。
GMATのQuantitativeでは、62分の試験時間のため、単純計算でも1問2分で解く必要があります。
また、VerbalよりもQuantitativeで点数を稼ぐことを考えると、いかにケアレスミスなく、早く解くかが求められます。
したがって、問題集などで対策を進める際には、この時間の意識をもちながら、本番のような緊張感で行うことが有効です。
GMAT分野別対策 -Verbal
続いてVerbalは、Reading Comprehension(長文読解)、Critical Reasoning(論理的分析)、Sentence Correction(文章訂正)の3つの分野から、こちらもランダムに計36問が出題されます。
65分の試験時間のため、1問1分30秒〜2分以内に解かなければならず、Quantitativeよりも時間に追われることが想像できると思います。
まず、対策として最初に行うべきは、Sentence Correctionです。
こちらは文法および文意の間違いを問われており、正解には一定のパターンが存在するためです。とにかく量をこなしつつ、きちんと復習を行いながら、傾向を掴むことで安定して正解を出せるようになります。
<例題 Sentence Correction>(参考)
そして、その次はCritical Reasoningが対策しやすいと筆者は考えています。
この分野は英語で論理を組み立てなければならない点や、背景・前提・結論・反証といった論理の構成要素が、キレイな形ではなく慣れない順番で出てくる点などから、難しさは当然ありますが、あくまで論理的な矛盾を見極めさせるためのテストです。
したがって、正解には必ず論理的に納得し得る理由があるため、そこを突き詰めることがポイントになります。
こちらもとにかく問題を繰り返し演習しながら、なぜその答えになるか納得できるまで誤答に向き合うことで、スコアを安定させることができます。
<例題 Critical Reasoning>(参考)
最後にReading Comprehensionですが、こちらは日本人にとって非常に難しい分野と言えると思います。
とにかく時間が足りなく、下手に気を取られると、他の2分野の時間を大幅に減らす恐れがあるだけでなく、内容自体も専門的で難解なものが多いです。
この分野では、とにかく語彙力と速読力が鍵を握ります。精読をしてはとても時間が足りないため、スキミングをしながら要点を抑えられるための対策をしましょう。
こちらに関しては、問題集も良いですが、EconomistやThe New York Timesなどのニュースサイトがお勧めです。内容も近く、扱う記事も多岐に渡るため、素材として最適です。
<例題 Reading Comprehension>(参考)
GMAT分野別対策 -AWAとIR
最後にAWAとIRですが、先述の通りいわゆるGMATのスコアとしては反映されないため、MBAにおいては、変にネガティブな印象を与えない程度の平均点前後が取れれば特に対策はいりません。
苦手意識を感じる場合は、まずAWAについてですが、論理的に文章を組み立てられること、テンプレートを増やすこと、を意識して対策しましょう。
AWAでは、30分の試験時間の中で、1つの設問における矛盾や論理的な穴を、客観的に批評していくことが求められるため、論理性は不可欠と言えます。
また、論理的な批評のため、文章には一定の型があり、それらを使用することが可能です。したがって、解答例などから論理的な批評の仕方とテンプレートを吸収することが有効な対策になります。
筆者もAWAについては特別な対策は行っていないものの、下記紹介の「MBA留学GMAT完全攻略」から、1つの例題の序文と結論のテンプレートを暗記し、無事5.0のスコアを取ることができました。
<例題 AWA>(参考)
続いて、IRについては12問を30分で解く必要がありますが、内容は図表や複数の資料から正解となる選択肢を分析することが求められます。
QuantitativeとVebalを組み合わせつつも、より現実のケースに近づけた問題というイメージで、QuantitativeとVerbalの対策を進めていけば、自然とIRもスコアが取れるようになると思います。
筆者もIRに関しては全く対策をせず、スコアは6.0を取得できました。
プラスアルファの要素としては、統計に関する知識が少し問われるところで、分散や中央値、最頻値などの言葉に聞き慣れない方は、これらを対策しましょう。
<例題 IR>(参考)
GMAT対策におすすめの書籍
最後に、筆者も実際に活用していたGMAT対策におけるお勧めの参考書を紹介します。
- 単語
GMAT重要単熟語は目標スコア別に分かれており、自身のターゲットに応じて範囲を調整することが可能です。
筆者は先述の通り、始めの1ヶ月でこの単語帳をマスターすることに焦点を置いて勉強をしました。平均すると朝と夜に1時間ずつ程度、単語帳自体は少なくとも10周は読み込んでいます。
- 全体
GMATの概要を掴むにはMBA留学GMAT完全攻略がお勧めです。AWAやIRも含めて全体が網羅されており、取っ掛かりとして非常に有効です。
筆者の場合は、とにかくGMATの試験構成や内容を掴むために、単語帳よりも先にさっと1日で全体を眺める形でこちらを用いました。
また、試験の直前に、AWAの対策としてこちらの解答例からテンプレートの一部を暗記することも行っていました。
- 問題集
問題集は公式のOfficial Guideが最もお勧めです。非常に内容も多く、またセクション別もあるため、演習量には困りません。
筆者は単語帳をマスターした後の力試しとして、1週間ほどでこちらを一通りこなす形で使用しました。
そして、最初に受けた1回目のGMATの結果とこの演習の結果を見比べながら、弱点を分析しています。
一方で、上記のOfficial Guideは本番試験よりも少し簡単めに作られていると言われています。
上記で物足りない方は、GMAT Official Advanced Questionsがお勧めです。650〜700点を目指すために必要な難易度の高い問題が収録されています。
上記の分析の結果から、筆者の場合は、VerbalはAdvancedにいくよりも難易度が低めから中間の問題を確実に稼ぎにいくこと、Quantitativeは満点近い点数が安定して出せるようにすることと判断したため、主にQuantitativeの練習としてこちらを用いました。
ただし、あくまでポイントはVerbalだと考えていたため、時間はあまり取らず、土日に1−2時間程度実施する程度でした。
また、問題集だけでなく解説にも重点を置きたい方は、Manhattanシリーズがお勧めです。
Critical Reasoningなどの分野別に出版されており、非常に丁寧でわかりやすい解説と、難易度も様々なレベルの問題が入っているため、苦手分野がある場合にはこちらでの対策が良いでしょう。
筆者も特にSentence Correctionは完全にマスターしておくべきと考えたため、当該分野を1冊購入し試験まで重点を置いて対策を行いました。Verbalの残り2分野については、公式のOfficial Guideで誤ったところを復習する形で、バランスを取っていました。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はGMATの概要や分野別の対策などをご紹介しました。
限られた試験回数の中で、難易度の高いスコアを達成することは、非常にチャレンジングですが、きちんと対策をすればその分ちゃんと結果が伴うことも事実です。
ぜひご自身の目標スコアに向かって、今回の内容を参考に学習を進めてみてください。
貴重な情報ありがとうございます!
「GMAT分野別対策 -Verbal」のスライド内、Verbal対策の部分にSentence Correctionの欄が2つあるかと思います!
Johnさん
ご指摘ありがとう!
Sentence CorrectionではなくReading Comprehensionだったね!
早速スライドを修正したよ!