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「アメリカの大学って自由って聞くけど、実際はどんなふうに過ごしてるの?」
「授業って全部英語だよね?ついていけるのかな…」
「勉強以外の活動って、どんなことをしてるんだろう?」
アメリカの大学に進学したいと思い始めた時、多くの人がまず気になるのが「実際の大学生活」です。
- 毎日どれくらい授業があるのか
- 日本と比べてどんな学び方をしているのか
- 寮やキャンパスでの生活は?
- クラブ活動や課外活動にはどう関わっているの?
そんな「リアルなアメリカ大学生の姿」を知ることで、「自分にもできそう」と思えたり、「もっと調べてみよう」と一歩を踏み出せたりするはずです。
この記事では、アメリカの大学に通う日本人学生の声も交えながら、大学生の1日や授業スタイル、課外活動、学びの自由さなどを、わかりやすく紹介していきます。
目次
アメリカの大学生の1日ってどんな感じ?
アメリカの大学生は、どんな1日を過ごしているのでしょうか?
授業のスケジュール、自由時間の使い方、放課後や週末の活動など、日本の高校生とはまったく違うスタイルに、最初は驚くかもしれません。
授業は「午前中心」じゃない?自分で選ぶ時間割
アメリカの大学では、日本の高校のように決まった時間割があるわけではありません。
自分で履修登録をして時間割を組むスタイルなので、朝8時から授業がある人もいれば、午後に集中して授業を入れている人もいます。
たとえばこんな一例:
- 月・水・金:10:00〜11:30(心理学)、13:00〜14:30(経済学)
- 火・木:9:30〜11:00(英文学)、15:00〜16:30(ビジネス)
朝が苦手な学生は午後に授業を入れるなど、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に設計できるのが魅力です。
自習や図書館での時間がカギ
授業時間そのものは、1コマ90分〜2時間程度で、1日に2〜3コマという学生も多く見られます。
ただし、授業外の自習時間がとても重要。読書課題やエッセイの準備、グループワークなど、授業についていくための「自学自習」が求められます。
そのため、キャンパスの図書館はいつも学生でにぎわっていて、空きコマを使って勉強する姿も日常的です。
- 「次の授業まで1時間あるから、図書館でリーディングを進めよう」
- 「チームプロジェクトの話し合い、今日はラウンジで集まろう」
こんなふうに、学習と休憩のバランスを自分で取る力が問われます。



放課後や週末は「勉強+α」が当たり前
アメリカの大学生は、放課後や週末にもさまざまな活動に取り組んでいます。
勉強だけでなく、「自分の好きなこと」や「成長につながること」に時間を使う学生が多いのも特徴です。
- クラブ・サークル活動:スポーツ、アカペラ、ボランティア、学生自治会など種類は豊富。
- アルバイト:キャンパス内のカフェや研究アシスタントなど、学業と両立しやすい仕事を選ぶ学生が多い。
- リラックスタイム:友達と寮で映画を観たり、週末にピクニックに出かけたりと、オンとオフの切り替えも大切にされています。
このように、授業→勉強→課外活動→リラックスのリズムを自分でつくるのが、アメリカ大学生活のスタンダード。
自由度が高いからこそ、自分らしい時間の使い方が求められるのです。



授業スタイルの違い:講義よりディスカッション!
アメリカの大学の授業は、日本の「先生が黒板の前で話し続ける」スタイルとは大きく違います。
ここでは、学生が主役。教室ではディスカッションや発表が当たり前で、「自分の考えを伝える力」がどんどん鍛えられていきます。
出席より「発言」が重視される?
アメリカの授業では、出席して座っているだけでは評価されません。
むしろ、授業中にどれだけ積極的に意見を言ったか(Participation)が重要視されます。
- 「先生、それはこういう意味ですか?」
- 「私はちょっと違う視点で考えました」
- 「この本のこの部分に感動しました」
こういった発言を通じて、クラスの議論に貢献することが求められるのです。
最初は緊張してしまうかもしれませんが、クラスメートたちもお互いを尊重し合う雰囲気なので、だんだんと話すことが楽しくなっていきます。
成績はテストだけじゃない!
評価の仕組みも、日本のように「期末テスト一発勝負」ではありません。
授業によって違いはありますが、以下のように複数の項目で成績が決まるのが一般的です。
評価項目 | 内容例 |
Participation(授業参加) | 発言、グループディスカッションへの貢献 |
Essay(エッセイ) | 自分の考えを論理的に書く課題が頻繁に出る |
Quiz(小テスト) | 毎週〜隔週の短い理解度チェック |
Midterm / Final | 中間・期末テストはもちろん大事 |
つまり、日々の積み重ねが評価に直結するため、コツコツと努力するタイプの学生にとっては、大きなチャンスがある環境です。
教授との距離が近いからこそ成長できる
もうひとつ驚くのが、教授との関係の近さ。
授業後に気軽に質問できるのはもちろん、オフィスアワーと呼ばれる「相談タイム」が週に数回設けられており、学習の悩みから人生相談まで、個別にサポートしてもらえることも。
- 「こんなテーマの卒論を書きたいんだけど…」
- 「進路について相談したいです」
そんな声にも真摯に向き合ってくれるのが、アメリカの大学教授。まるで「人生のメンター」のような存在になってくれることもあります。
アメリカの大学の授業は、まさに“対話で学ぶ場”。ただ知識を覚えるだけでなく、「自分の意見を持ち、伝えること」が評価される世界です。
「英語が苦手だから…」と不安に思うかもしれませんが、それ以上にワクワクする経験がきっとあなたを待っています。



アメリカの大学生の住まいと食事
アメリカの大学生活といえば、まずは「寮暮らし」。
映画でよく見るようなキャンパス内の寮に住み、世界中から集まった学生と一緒に生活するのが一般的です。
日本の大学生活とはまた違った、人とのつながりや自由さを感じられるのが魅力です。
寮生活とルームメイト文化
多くの大学では、1年生は原則としてキャンパス内の寮(Dormitory)に住みます。
1部屋に2人〜4人で生活する「ルームメイト文化」が基本で、最初は戸惑うこともありますが、一緒に夜更かしして語り合ったり、週末に一緒に出かけたりと、一生の友人ができることも。
- ルームメイトは事前にマッチングアンケートで選ばれることも多い
- お互いの文化や生活習慣を学び合う機会になる
- シェアルーム→個室(上級生)→アパート、と住まいを変える学生も
「英語での共同生活、大丈夫かな?」という不安は多くの日本人が感じるところ。
でも、その壁を越えた先にある友情や経験は、想像以上に大きなものです。
食堂(ダイニングホール)の自由さと選択肢
食事は基本的に「ダイニングホール」と呼ばれる学生用食堂でとります。多くの大学ではビュッフェ形式で、以下のように豊富な選択肢があります:
- ピザ、バーガー、パスタなどアメリカらしいメニュー
- サラダバーやビーガン・ハラール対応メニューも常設
- 朝昼晩いつでも好きな時間に利用できる(学校によっては24時間営業の軽食コーナーも)
「好きなものを好きなだけ」選べるのは、まさに自由の国らしいスタイル。
日によってアジア料理やタコスナイトなどのテーマもあり、毎日飽きずに楽しめます。



自炊や外食、週末の食の過ごし方
上級生になると、寮の外にアパートを借りて住む学生も増えます。
その場合は自炊生活がスタート。近くのスーパーで食材を買って、友達と一緒に鍋パーティーを開くことも。
また、週末にはキャンパス外で外食を楽しむのも学生の定番。人気のカフェやハンバーガーショップ、韓国料理や中華料理まで、多国籍な食の選択肢がそろっています。
「寮生活×ルームメイト」「食堂×自由なメニュー」「自炊×週末の外食」。
アメリカの大学生活には、さまざまな「食」と「住」の楽しみ方が詰まっています。
最初は慣れないこともあるけれど、その分、自分のスタイルを見つける喜びがきっとあります。



課外活動とアルバイト:学びは教室の外にもある
アメリカの大学生にとって、学びの舞台は「教室」だけにとどまりません。
クラブ活動、ボランティア、アルバイトなど、多様な課外活動を通じて、自分の興味を深めたり、新たなスキルを身につけたりすることが当たり前の文化となっています。
クラブ活動・学生団体・ボランティア
大学には、数百もの学生団体(Student Organization)があり、自分の関心に合った活動を見つけやすいのが特徴です。
- 国際問題を議論するModel UNや起業家向けのビジネスクラブ
- アジア系やLGBTQ+などのアイデンティティベースの団体
- 地域社会での支援活動や教育支援を行うボランティアグループ
こうした活動では、多国籍な学生と共に意見交換をしたり、イベントを企画したりと、日本ではなかなか経験できないリーダーシップやコラボレーション力が育ちます。
学内バイトやチューター制度
F-1ビザの制限により、基本的に学外でのアルバイトはできませんが、学内(オンキャンパス)ではさまざまな仕事に就くことができます。
- 図書館や学生寮の受付
- ITサポートセンターやラーニングセンター
- チューターとして、他の学生に数学や日本語を教えるケースも
これらのバイトは、単なる収入源というだけでなく、「時間管理力」や「英語での実務経験」、「信頼される喜び」など、多くの学びをもたらしてくれます。


スポーツや趣味との両立
アメリカの大学では「文武両道」は珍しくありません。
クラブチームやレクリエーションスポーツに参加する学生も多く、ヨガやダンス、バスケットボールなど、体を動かす機会も豊富です。
- スポーツはストレス発散や生活リズムの安定にもつながる
- 芸術系のサークル(アカペラ、劇団、写真など)で表現の場を広げる学生も
- 勉強だけでなく「自分を知る時間」として趣味や創作活動を大切にする傾向がある
課外活動やアルバイトは、単なる“おまけ”ではなく、アメリカの大学生活における「もうひとつのキャンパス」。
そこでは、教室では学べない対人スキルや価値観、そして「自分は何が好きで、何を大事にしたいか」を発見する時間が流れています。
小さな挑戦の積み重ねが、将来の進路や自信につながっていくのです。



実際にアメリカの大学に通っている日本人の声
パンフレットや説明だけでは伝わらない”リアルな日常”を、実際に学ぶ日本人学生の声から紹介します。
授業や生活、課外活動、奨学金まで、ぜひ自分に重ねて読んでみてください。
Hinataさん(ノースセントラル大学 / North Central College)
高校時代から好きだった美術とジャズを大学でも続けているHinataさん。
「自分の興味にあわせて授業を自由に組み立てられるのが楽しい」と語ります。
芸術も音楽も両立できる学びの環境が魅力です。
→ 体験記事を読む
Mioさん(レイクフォレスト大学 / Lake Forest College)
神経科学を専攻しながら、奨学金で進学したMioさん。
「好きなことに没頭できる環境で、勉強も生活も本当に充実しています」と語ります。
リベラルアーツの強みを活かした進路選択が印象的です。
→ 体験記事を読む
Akariさん(デニソン大学 / Denison University)
教育学を学びながら、多様性に満ちた環境で自分の価値観を広げているAkariさん。
「地域活動にも関わる中で、将来の目標がよりクリアになった」と振り返ります。
留学の先にある“成長”を感じさせてくれます。
→ 体験記事を読む
Claireさん(デポー大学 / DePauw University)
「少人数クラスで、先生にすぐ相談できる安心感が学びの質を高めてくれます」と語るClaireさん。
授業外でも教授と交流できる距離の近さが、深い学びと自信につながっています。
→ 体験記事を読む
池田隼さん(カリフォルニア工科大学 / Caltech)
「数学とコンピューターサイエンスを極めたくてCaltechを選びました」と話す池田さん。
世界トップレベルの授業と研究に挑戦する毎日は、まさに知的好奇心との真剣勝負です。
→ 体験記事を読む



終わりに:アメリカの大学生活は、想像を超える「自分探しの旅」
アメリカの大学生活には、ただ学位を取る以上の意味があります。
授業でのディスカッション、ルームメイトとの暮らし、多様なバックグラウンドを持つ友人たちとの交流。
日々の経験が、自分の「好き」や「強み」、そして「なりたい自分」を少しずつ明確にしてくれるのです。
最初は、何も分からず不安でいっぱいかもしれません。
でも、自分のペースで試し、選び、変化していける環境が、アメリカの大学にはあります。
どんな毎日を過ごしたいか、どんな未来を描きたいか——その選択肢が広がっていることこそが、この進路の魅力です。
「ここで学びたい」と心から思える大学に出会えたとき、留学の準備はもう半分成功しているのかもしれません。
この記事が、そんな第一歩のヒントになれば嬉しいです。








