



アメリカの大学留学について調べていると、「どの大学に行くか」「どんな専攻を選ぶか」に目が向きがちです。
けれど、実はその“次の視点”として大切なのが、「どの州で学ぶか」です。
州は、大学を決める主軸ではありません。
でも、気候や学費、暮らしやすさ、そして産業や文化の違いによって、学び方や得られるチャンスが大きく変わるのも事実です。
たとえば、テクノロジーや映像を学びたいならカリフォルニア、研究や学問の深さを求めるならマサチューセッツ。
同じアメリカでも、州が違えば、出会う人も経験もまったく異なります。
この記事では、「大学名」だけでは見えにくい、州ごとの特徴と選び方のヒントを整理しました。
大学選びの中で、“どんな環境で自分を伸ばすか”を考えるきっかけにしてみてください。
目次
アメリカ大学の州を選ぶ際の比較軸:5つの視点を抑える
専攻/産業との親和性
州にはそれぞれ得意分野や産業の特徴があります。
たとえば、カリフォルニア州はテクノロジーや映画、ニューヨーク州はビジネス・ファッション、マサチューセッツ州は研究・教育分野が強いなど。
自分の専攻が活かせる産業が近くにあるかどうかは、インターンや就職のチャンスにも直結します。
大学数・研究機関の多さ・留学生受け入れ実績
同じ州でも、大学の数や規模、留学生のサポート体制はさまざまです。
州立大学が多い州では幅広い選択肢があり、コミュニティカレッジを経由して4年制大学に編入するルートも充実しています。
「自分の学力・英語力に合った大学が見つかるか」という観点でも、州ごとの傾向を見ておくと安心です。
生活コスト・住宅費・交通アクセス
留学生活を続ける上で、費用は現実的に大きな要素です。
ニューヨークやカリフォルニアの都市部は生活費が高い一方、中西部や南部の州では家賃や食費を抑えて生活できることが多いです。
また、車がないと生活しづらい地域もあるため、公共交通機関の有無や通学環境も要チェックです。
奨学金・学費免除・州独自の支援制度
アメリカの大学には大学が独自に提供する奨学金制度があります。
特に成績優秀者やリーダーシップ経験を評価する制度も多く、留学生でも応募できる場合があります。
大学ごとの「International Student Scholarship」や「Need-based Scholarship」を調べて、現実的にどの州の大学が経済的に続けやすいかを見極めましょう。
気候・治安・文化的多様性
1年を通して暖かい州もあれば、冬は雪に囲まれる州もあります。
また、治安や文化の多様性も、大学生活の過ごしやすさを左右します。
アジア人留学生が多い州(カリフォルニア、ニューヨーク、イリノイなど)では日本食やサポート体制が整っていることも多く、初めての海外生活でも安心です。
どの州にもメリットと課題があります。
大切なのは、「理想」だけで選ばず、自分がどんな環境なら伸び伸び学べるかという視点を持つことです。
この5つの軸を使って比較すれば、あなたにとって本当に合う州が少しずつ見えてくるはずです。

おすすめ州10選 —— 専攻×生活実感で選ぶ州別ガイド
アメリカの大学は、州ごとにまったく違う顔を持っています。
気候・産業・学費の水準・文化の雰囲気……。
どこで学ぶかによって、学び方も暮らし方も、将来の進路の広がり方も変わります。
ここでは、留学生に人気の10州をピックアップし、それぞれの強み・注意点・代表大学・向いている人を紹介します。
「この州なら自分に合いそう」と感じる場所を見つけてみてください。
カリフォルニア州(California)
テクノロジー、映画、環境ビジネスなど、世界の最先端が集まる州。シリコンバレーやハリウッドを擁し、スタートアップやエンタメ業界との距離が近いのが特徴です。
気候は一年を通して温暖で、アジア系留学生も多く、初めての海外生活でも馴染みやすい環境。
一方で、家賃や生活費は全米でもトップレベルに高く、都市によって治安に差があるため、滞在先選びには注意が必要です。
- 代表大学:UCLA、UC Berkeley、USC、Stanford University
- 向いている人:最先端の分野で学びたい/国際的な刺激を受けたい/多様な価値観に触れたい人
ニューヨーク州(New York)
ビジネス・メディア・アートの中心地として、世界中から学生が集まる州。
特にニューヨーク市は国連本部をはじめ、金融・出版・映画・ファッションなどあらゆる業界の本拠地です。
街全体が“実践の教室”のような環境で、授業外の経験値も大きく積めるのが魅力。
一方で、家賃の高さや生活コスト、競争の激しさは覚悟が必要です。
- 代表大学:Columbia University、NYU、Cornell University、Syracuse University
- 向いている人:都会的な環境で学びたい/国際ビジネス・アート・メディア業界に関心がある人
テキサス州(Texas)
広大な土地と経済力を誇る南部の州で、州立大学の規模・研究力・費用対効果の高さが魅力です。
エネルギー・工学・航空宇宙・AIなど理工系の強い大学が多く、フレンドリーな人柄と陽気な文化も特徴。
ただし、夏の暑さが厳しく、都市によっては車が必須となる場合があります。
- 代表大学:University of Texas at Austin、Texas A&M University、Rice University
- 向いている人:理系志向・コスパ重視/明るく社交的な環境で伸びたい人
マサチューセッツ州(Massachusetts)
ハーバード大学やMITをはじめ、世界トップの教育・研究都市として知られる州。
ボストン周辺には大小さまざまな大学が集まり、学生比率が高く、アカデミックな雰囲気に満ちています。
一方で、冬の寒さや家賃の高さが難点。勉強に集中したい学生には理想的な環境です。
- 代表大学:Harvard University、MIT、Boston University、Tufts University
- 向いている人:研究志向/落ち着いた学問都市で学びに没頭したい人
ワシントン州(Washington)
自然と都市が調和した環境が魅力の州。
シアトルにはAmazonやMicrosoftなど世界的テック企業が集まり、STEM分野に強い大学が多くあります。
温暖湿潤で自然が豊かですが、雨の日が多く日照時間が短いため、気候の影響を受けやすい人は注意が必要です。
- 代表大学:University of Washington、Washington State University
- 向いている人:エンジニアリング・環境・デザイン分野に関心がある/自然の中で落ち着いて学びたい人
イリノイ州(Illinois)
アメリカ中西部の中心、シカゴを抱えるイリノイ州は、学問と都市生活のバランスが取れた州です。
経済や金融の拠点が集まるシカゴでは、インターンや就職のチャンスも豊富。
都市の活気の中で学問に集中できる大学が多く、特にビジネス・データサイエンス・工学系に強みがあります。
ただし、冬の寒さと都市部の治安には注意が必要です。
- 代表大学:University of Chicago、Northwestern University、UIUC
- 向いている人:実践的な学びとキャリアを両立したい/都会の活気の中でも勉強に集中したい人
フロリダ州(Florida)
年間を通して暖かく、リゾートのような環境で学べる州。
観光・ホスピタリティ産業が盛んで、国際色豊かな学生が集まります。
留学生にフレンドリーな雰囲気があり、初めての海外生活でも安心しやすい点が魅力。
一方で、地域によって治安の差が大きいため、滞在先選びは慎重に。
- 代表大学:University of Florida、Florida State University、University of Miami
- 向いている人:暖かい場所でのびのびと学びたい/観光・国際交流・社会科学系に関心がある人
ジョージア州(Georgia)
アトランタを中心に、ビジネス・映画・航空産業が急成長している州。
物価が比較的安く、落ち着いた気候と穏やかな人柄で、留学生にも人気です。
理工系やビジネス系の教育レベルが高く、近年はスタートアップ分野でも注目を集めています。
ただし、夏は湿度が高く蒸し暑いのが難点。
- 代表大学:Georgia Institute of Technology、Emory University、University of Georgia
- 向いている人:コスパを重視しながら実践的な学びを得たい/理系やビジネス志向の人
ペンシルベニア州(Pennsylvania)
ニューヨークやワシントンD.C.にも近く、東海岸の中でも落ち着いた学問都市が多い州。
歴史ある大学が多く、教育・工学・ビジネス系の名門がそろっています。都市部(フィラデルフィア・ピッツバーグ)では文化的な刺激もあり、静かな環境と都市生活の両立が可能です。
一方で、冬は寒く、地域によって生活コストの差が大きい点には注意。
- 代表大学:University of Pennsylvania、Carnegie Mellon University、Penn State University
- 向いている人:研究や学問をしっかり深めたい/落ち着いた環境で自分のペースで学びたい人
ミシガン州(Michigan)
五大湖に囲まれた自然豊かな州で、州立大学の質とコスパの高さに定評があります。
自動車・工学・経済分野が特に強く、研究と実践を結びつけた教育が特徴。
人が穏やかで落ち着いた雰囲気の町が多く、学業に集中したい人に適しています。
ただし、冬の寒さは厳しく、都市によっては車が必須です。
- 代表大学:University of Michigan、Michigan State University
- 向いている人:工学や経済を本格的に学びたい/静かな環境で腰を据えて勉強したい人


州別編入ルート・コミュニティカレッジ利用例
アメリカ留学では、「最初から4年制大学に入る」以外に、コミュニティカレッジ(Community College:通称コミカレ)からスタートして、州立大学に編入するルートも広く利用されています。
特に費用面や英語力の面で不安がある学生にとって、これは現実的かつ賢い選択肢です。
ここでは、州別の特徴や成功しやすい条件をリアルに紹介します。
州立大への編入制度とは?
アメリカでは多くの州で、州内のコミュニティカレッジと州立大学の間に編入協定(Transfer Agreement)が結ばれています。
たとえば、2年間コミカレで基礎課程を修了し、一定の成績(GPA)を保てば、同じ州内の有名大学にほぼ自動的に編入できる制度が整っています。
この制度を活用すれば、学費を抑えつつ、最終的には名門大学の学位を取得することも可能です。
編入実績が強い州の例
カリフォルニア州(CA)
アメリカで最も編入制度が整っている州の一つ。
「California Community Colleges(CCC)」と「University of California(UC)」および「California State University(CSU)」の間には強固な協定があり、Santa Monica College → UCLA や De Anza College → UC Berkeley のようなルートは特に有名です。
留学生にも門戸が開かれており、TOEFLスコアがやや低くても入学しやすい点も魅力です。
ワシントン州(WA)
「2+2プログラム」が非常に発達しており、Seattle Central College → University of Washington などのルートは日本人にも人気です。
少人数クラスでサポートが手厚く、州立大編入への進学カウンセリングが充実。
比較的落ち着いた環境で英語に慣れたい人にも向いています。
テキサス州(TX)
広大な州の中に多数のコミカレがあり、Texas A&M University や University of Texas 系列校への編入実績が多いのが特徴。
学費が安く、生活費を抑えながら英語力・成績を積み上げることができるため、コスパの良いルートとして注目されています。
コミカレスタートが有利になる人・注意点


こんな人に向いている:
- 高校卒業時点で英語スコア(TOEFL/IELTS)がまだ十分でない
- 学費を抑えて留学を実現したい
- 進路を考えながら専攻を決めたい
- 少人数でサポートの手厚い環境で学びたい
注意点:
- 編入保証制度(Guaranteed Transfer)は“州内”限定が多い
- GPA基準(例:5以上など)があるため、在学中の成績管理が重要
- 編入時に専攻の単位互換が合わない場合があり、事前確認が必要
コミカレからの編入ルートは、「段階的にアメリカの大学生活に慣れながら、最終的に希望大学へ進む」という柔軟な方法です。
直接入学よりも時間がかかるように見えて、実際には英語力・自信・経済面のバランスを整えながら成長できるルートでもあります。
州比較表:数値で比べる “暮らし・コスト・制度”
どの州に留学するかを考えるとき、「学費」だけでなく生活費・交通の利便性・産業構造といった要素も重要です。
特に、初めて海外で暮らす人にとっては、「生活しやすさ」がそのまま学びの充実度につながります。
ここでは、留学生に人気の10州を対象に、年間生活費の目安・交通インフラ・主要産業の3軸で整理しました。
数字や指標はあくまで目安ですが、「どんな暮らし方になるか」のイメージをつかむ参考にしてください。
州別比較表(主要10州)
| 州名 | 年間生活費目安(学費除く) | 交通インフラ度合い | 主要産業 |
| カリフォルニア(CA) | 約28,000〜35,000USD | ★★★★☆(都市部充実) | IT・映画・環境・教育 |
| ニューヨーク(NY) | 約30,000〜38,000USD | ★★★★★(公共交通が発達) | 金融・メディア・アート |
| テキサス(TX) | 約20,000〜27,000USD | ★★☆☆☆(車社会) | エネルギー・工学・航空 |
| マサチューセッツ(MA) | 約26,000〜33,000USD | ★★★★☆(ボストン中心) | 教育・医療・研究 |
| ワシントン(WA) | 約24,000〜30,000USD | ★★★☆☆(地域差あり) | IT・環境・物流 |
| イリノイ(IL) | 約22,000〜29,000USD | ★★★★☆(シカゴ圏発達) | 経済・製造・金融 |
| フロリダ(FL) | 約21,000〜28,000USD | ★★★☆☆(都市部良好) | 観光・国際貿易・教育 |
| ジョージア(GA) | 約20,000〜26,000USD | ★★★☆☆(アトランタ中心) | ビジネス・映画・航空 |
| ペンシルベニア(PA) | 約23,000〜30,000USD | ★★★★☆(主要都市発達) | 教育・工学・金融 |
| ミシガン(MI) | 約19,000〜25,000USD | ★★☆☆☆(地方中心) | 自動車・工学・研究 |
表の見方とポイント
- 生活費目安:寮費・食費・交通費などを含む1年間の平均。大都市ほど高く、南部や中西部は抑えやすい傾向。
- 交通インフラ度合い:公共交通機関の発達度。NY・MAは車なしでも生活可、TXやMIは車が必須な地域が多い。
- 主要産業:州の経済基盤。専攻選びやインターンシップのチャンスにも直結。
この表を参考に、「学びたい分野 × 生活のしやすさ」という2軸で考えてみましょう。
たとえば、研究志向ならマサチューセッツやミシガン、国際的な刺激を求めるならカリフォルニアやニューヨーク、コスパ重視ならテキサスやジョージア——といった選び方ができます。
どの州にも「強み」があり、自分の価値観や目標によって“正解”は変わります。
数字を眺めながら、「自分に合う留学スタイル」を見つけていきましょう。

州選びでやっておくべきステップ
アメリカの大学選びで、「どの州に行くべきか」と悩む人は多いですが、実際には州から決める人はほとんどいません。
最初の出発点は、「何を学びたいか」「どんな環境で学びたいか」。
その答えを探す中で、結果的に自分に合う州が浮かび上がってくるのが、リアルな流れです。
ここでは、そうした考え方に沿って、留学準備の中で自然に“州が絞れていく”4つのステップを紹介します。
何を学びたいか」と「どんな場所で学びたいか」を言葉にする
最初に考えるべきは、「自分が本当に興味を持っているテーマは何か」、そして「どんな環境で学びたいか」です。
たとえば:
- 映像制作やデザインを学びたい → カリフォルニアなど、クリエイティブ産業が盛んな地域
- 国際関係やメディアを学びたい → ニューヨークやワシントンC.のような多文化都市
- 理系・エンジニアリングに挑戦したい → テキサスやイリノイの州立大グループ
この段階ではまだ漠然としていて構いません。
「自分が何に惹かれて、どんな空気の中で頑張れそうか」を意識するだけで、進む方向が少しずつ見えてきます。

学費・生活費・家族の事情など、現実的な条件を整理する
次に、どんな州が“現実的に通えるか”を考えてみましょう。
アメリカ大学の学費や生活費は州によって大きく異なります。
- カリフォルニア・ニューヨーク → 学費・家賃が高く、刺激的で多様な環境
- テキサス・ジョージア・ミシガン → 学費・生活費が比較的安く、落ち着いた学習環境
また、家族や親族が住んでいる州がある場合、そのサポートが生活面で大きな安心材料になります。
「経済的に続けられる」「生活を整えやすい」という視点も、最終的な決定に欠かせません。
コミュニティカレッジ経由を考えるなら、州の選択がカギ
コミカレ(2年制大学)から4年制大学への編入を目指す場合は、最初に州を決めることが必須です。
編入制度は州ごとに異なり、
- カリフォルニア州:UC・CSUへの編入協定が非常に整備されている
- ワシントン州:2+2プログラムでUniversity of Washingtonなどへの進学実績が高い
- テキサス州:学費が安く、州立大への編入実績も安定
このように、編入制度の強さ=州選びの決定要素になります。
直接4年制大学を目指すよりも、自分のペースで準備できるルートとして人気です。
最後に「暮らしやすさ」で絞り込む
大学や専攻、条件がある程度固まってきたら、最後は実際に生活するイメージを持ってみましょう。
気候・治安・文化の雰囲気など、生活面は4年間を過ごす上でとても大切です。
- 冬の寒さが苦手 → フロリダやカリフォルニア
- 自然の中で落ち着いて勉強したい → ミシガンやワシントン
- 国際的な都市で刺激を受けたい → ニューヨークやマサチューセッツ
「どんな毎日を過ごしたいか」を考えることで、ようやく自分に合う州の輪郭がはっきりしてきます。
州選びは、出発点ではなく“整理のプロセス”。
専攻・条件・暮らしの3つの視点を行き来しながら、
「ここなら自分らしく学べそう」と思える州を、自然に見つけていくのが理想的です。


よくある誤解と落とし穴
アメリカ留学を考えるとき、つい「有名な州」「人気の都市」に惹かれてしまうものです。
でも実際に留学を始めた学生の声を聞くと、“思っていたのと違った”というギャップが少なくありません。
ここでは、初めての留学準備でよくある誤解や見落としを、リアルな視点で整理しておきましょう。
「有名州=失敗しない州」ではない
カリフォルニアやニューヨークなど、名前をよく聞く州はたしかに選択肢が多く、国際的な雰囲気もあります。
ただし、生活費が高く、競争も激しいのが現実です。
「人気の州=自分に合う環境」とは限らず、同じ専攻でも、
- 教育の手厚さ
- クラスサイズの違い
- 学費と生活費のバランス
といった要素で満足度は大きく変わります。
「有名だから安心」ではなく、自分の性格や学び方に合っているかどうかを軸に考えることが大切です。
州の制度には「出身州割引」の落とし穴がある
アメリカの大学は、州民向けの授業料割引制度(in-state tuition)があります。
これは、同じ州に住んでいる学生が学費を安く払える仕組みで、現地の家庭には大きなメリット。
ただし、留学生は基本的に対象外です。
たとえば「州立大学は安い」と聞いて入学したのに、実際には州外学生(out-of-state)扱いで学費が2〜3倍というケースもあります。
大学選びの際は、「留学生が支払う学費」の欄を必ず確認しましょう。
北部と南部では気候や生活リズムがまったく違う
アメリカは日本よりはるかに広く、州によって気候や日常生活のリズムが大きく異なります。
たとえば、マサチューセッツやミシガンなどの北部では冬に氷点下の日が続く一方、フロリダやテキサスは1年中温暖。
寒さが苦手な人や屋外活動が好きな人にとっては、気候の差が留学生活の満足度に直結します。
また、州をまたいでの移動も多く、冬季休暇などでの移動費(航空券)も意外と負担になることがあります。
都市州と郊外州、それぞれの利点と落とし穴
都市部の大学(例:ニューヨーク、ロサンゼルス)は、インターン機会や国際的な交流が豊富です。
一方で、家賃や物価が高く、アルバイト規制も厳しいという現実があります。
郊外や地方都市の大学は、生活コストを抑えやすく、落ち着いた環境で勉強に集中できますが、車が必須・交通が不便・娯楽が少ないと感じる学生もいます。
どちらが良い悪いではなく、「自分がどんな生活リズムで学びたいか」を意識することが大切です。
留学の“成功”は、州の知名度やランキングでは決まりません。
大切なのは、自分が無理なく続けられる環境を選ぶこと。
有名州にこだわるよりも、生活・費用・気候・専攻のバランスを見極めて、「自分にとってのベストな州」を探していきましょう。

学校選び・州選びで迷ったら——一人で抱え込まなくて大丈夫


「興味はあるけど、専攻も大学もまだ決まっていない」
「親には相談しづらいし、誰に聞けばいいか分からない」
そんな不安を抱えたまま、検索を繰り返していませんか?
実は、There is no Magic!! の並走型出願サポートを受けた受講生たちも、最初は同じように立ち止まっていました。
たとえば、地方の高校から出願したのんさんは、情報が少なく「何から始めたらいいか分からない」と悩んでいました。
でも、メンターと一緒に興味を書き出し、出願理由を言葉にしていくうちに、“自分の強みを活かせる専攻や学校”を見つけました。
出願のたびに迷いながらも、「自分で選んだ」と胸を張れる進路を掴んでいます。
Rayさんは、最初は英語力や学費への不安から一歩を踏み出せずにいました。
けれど、何度も面談を重ねて「自分がなぜ海外で学びたいのか」を掘り下げていくうちに、
「ただ留学する」ではなく「自分の目的を叶える手段としての留学」へと考え方が変わりました。
そしてMizukiさんは、出願書類を通して「言葉にできなかった気持ちを整理できた」と話します。
「誰かに添削してもらう」のではなく、「一緒に考えてもらえた」からこそ、心から納得できる志望理由が完成したそうです。
——誰もが最初は迷いながら、自分の“軸”を見つけていきました。
There is no Magic!! の並走型出願サポートでは、現役の海外大生・大学院生メンターが、あなたの興味や将来像を一緒に整理しながら、大学・州選び、専攻決定、出願戦略までを伴走します。
完璧な答えがなくても大丈夫。
大切なのは、「なぜその道を選びたいのか」を一緒に言葉にしていくことです。
まずは一度、気軽に相談してみてください。
あなたの“迷い”を、“自信に変わるきっかけ”にしていきましょう。

まとめ:州選びは「大学選び+人生環境選び」
完璧な州は存在しません。
しかし、「専攻との相性」「生活費」「気候」「文化の雰囲気」など、比較軸を持って考えることで、
自分にとって無理のない、心地よく学べる環境を見つけることができます。
他の誰かの「おすすめ」よりも、自分にとっての“ちょうどいい州を探すことが大切です。
最初からすべてを決める必要はありません。
大学フェアに参加したり、現地の学生の話を聞いたり、実際に調べていく中で、
「自分に合いそうな場所」が少しずつ形になります。
留学は“完璧な選択”ではなく、“動きながら見つけていくプロセス”。
焦らず、一歩ずつ仮説を立てて確かめながら、あなたに合った州を見つけていきましょう。










