日程:2024年10月26日(土)
場所:シェラトン都ホテル東京
参加校(一部):NUS、IE、北京大学、香港大学、マンチェスター大学、ASU等
・入学審査官による1 on 1/少人数インフォセッション
・推薦状やエッセイ作成に関しても相談可能
・MBA留学経験者や留学志望者同士のネットワーキングも
参加申し込み(無料)は→こちらから
この記事の著者: Tempest
- 横浜在住、40歳台前半の男性
- 米国でMBAを取得、専攻は金融
- 投資銀行マン等を経て、財務・法務系の翻訳家として独立(言語は英語・タイ語)
目次
MBAとは?
本稿では、MBAプログラムとはなに?そもそも何を学ぶところか?卒業後のキャリアはどうなるのか?といった点を述べてみたいと思います。
まず、ビジネススクールとMBAを混同している方も若干数いると思いますので、そこの解説から入ります。
ビジネススクールとMBAの違い
簡単に説明しますと、ビジネススクールはビジネス関連の学士や修士を取れる大学や大学院のことを指しており、その中に会計・金融・マーケティングなどの専攻があり、MBAはその一つなのです。
経営学修士(けいえいがくしゅうし、Master of Business Administration、MBA)は、経営学を修めたものに対して授与されることのある専門職学位である。
英米圏においては実務経験(AMBAは3年と規定)を有する社会人を対象としたマネジメントプログラムを提供するビジネススクール(経営大学院)、日本においては大学院(修士課程または専門職学位課程)が、これを授与する。
出典:Wikiより
日本だとビジネススクール=MBA取得というような一般論(9割以上の日本人ビジネススクール進学者はMBAへ行くのも事実)がありますが、厳密には異なるので注意が必要です。
また、MBAを資格か何かと勘違いする方もおりますが、資格ではございません。レジュメに書けることは事実ですが、会計士などの資格とは異なり、MBAは「学位」の取得になります。
さて、少し熱くなってしまいましたが、ビジネススクールとMBAの関係が理解できたところで、早速本論に入っていきたいと思います。
MBAの目的
MBA(Master of Business Administration)プログラムの目的は「ジェネラリスト」「経営者」を養成することで、特定の分野の専門家を養成することではありません。
「修士」と言いながら「スペシャリスト」ではありません。経営のプロという意味ではスペシャリストとも言えるかもしれませんが。特に言われるのは、「限られた情報・時間下で、論理的に推論し最適な意思決定をする」ことが出来る人間を養成する、速成コースの虎の穴だ、という点です。
履修科目
このため、
- 1年目は「Core」(共通科目コース)と言われ幅広い知識・ビジネススキルを全員同じ科目で習得する(ベースを作る)。
- 2年目は「Electives」(選択科目コース)と言われ、専門のコースを選んで関係ある科目を集中的に取ることになります。
専門は一般に、
- 戦略
- 財務・金融
- ITマネージメント
のどれかです。
① 戦略がMBAの王道で、他の二つは「やや」専門色があります。が、この場合も② 財務・金融は会計士やクオンツ(数理トレーダー)を養成するものではなく③ ITマネージメントもガチSEを養成するものではありません。
クオンツやビットコインSEになりたい人はMBAでなく数学かコンピューター・サイエンスを専攻します。
MBAを取得する意味
さて、なんでMBAを取りたいのかというと、一般にMBAを取得する意義として、
- 学ぶ内容
- 履歴書効果(ランキング)
- 言語習得
- ネットワーク作り
ということが言われます。いずれも大切ですが、この中でどれが一番大切でしょうか?
まず、③言語習得と④ネットワーク作りは、MBAに「ユニーク」ではありません。言い方を変えると他でも構築出来るものです。
なので、やはり① 学ぶ内容 vs. ②履歴書効果になります。現実的に、再就職やキャリアアップを考えると②履歴書効果の方が手堅いので、短期的にはどうしてもランキングに目が行きがちになります。
一方、履歴書とは違い、目には見えにくいながら、「自分の思うような人生を生きる」ために必要なのは、タイトルより培われた実力・スキルが長期的には大切です。このため、まず学びたいことが学べるプログラムを選び、ランキングも考慮する、という方が賢明(健全)です。
MBAランキング・費用
様々な機関が毎年MBAランキングを出しています。一番よく見られるのはこのいくつかのランキングとなります。
各プログラムの評価には、一番目が行く総合ランキング以外に分野別のランキングや評判もあります。
分野別の例
- 会計
- 起業
- ファイナンス
- IT(Information system)
- International・グローバルビジネス
- サプライチェーン、物流
- マーケティング
- 生産管理・オペレーション
費用(学費・生活費等)に関しては、国・地域・学校(公立か私立)等によってバラバラで一概に言えないですが、学費は年間400万円~800万円がほとんどで、詳しくは下記の記事でまとめてあります。ぜひご参考ください。
≫参考:ランクが高いほど学費も高い!?MBAランキングと留学費用
どこでMBAを取る?
履歴書効果も大切ですが、学費・時間面で多大投資を要するMBAプログラムを選定する際に、ただタイトルだけで考えるのは損。グローバル社会において自分が今後何をやりたいかを考え、それに添う学校・プログラムを選定すべきです。
アメリカ・イギリス
海外MBAというと、どうしても発祥の地米国のMBAが想起されますね。
MBAは、米国において企業経営を科学的アプローチによって捉え、経営の近代化を進めるとの考え方のもとに、19世紀末に登場した高等教育コースである。
1881年にウォートン・スクールが最初のビジネススクールとして設立され、1920年代にはハーバード・ビジネス・スクールが状況分析と経営判断の能力を訓練するケースメソッドという教育アプローチを開発し、多くのビジネススクールに採用されるようになった。
出典:Wikiより
なので、アメリカは、一番成熟されているMBAプログラムが提供できると考えられ、MBA留学先として一番検討されています。
その次は、1950年代ヨーロッパの国々もアメリカのMBAプログラムを真似をして、ビジネススクールを設立し始めました。ヨーロッパのMBAプログラムは1年制がほとんどです。短期間でMBA留学しながら、英語を磨くという目的から考えて、イギリスが人気な留学先になっています。
その他外国MBA
近年では日本を含む他国の学校でも英語ベースの優れたMBAプログラムを提供しています。例えば、フランス本拠の「INSEAD」やスペインのIEのMBAプログラムなども高名です。上記「MBA取得する意味」で言及した4つの観点で、英米のMBAと他国のMBAを比較してみましょう。
- 学ぶ内容: ベースの内容はさほど変わらないが、より「ローカル色」が出る。
- 履歴書効果(ランキング): 英米のMBAの方がランキングは高い傾向があるが、海外の学校でも母体が良ければグローバル・ランキングでそこそこ行っている。
- 言語習得: 英語での授業ながら、こと英語という点では劣る(教授や周りの人にネイティブが少ないため)。一方授業外で現地言語に触れるため、別の言語もやる気があれば習得出来る。
- ネットワーク作り: 「ローカル色」のあるネットワークが構築出来る(でも総体には変わらずグローバル)。
経済のグローバル化が進んでおり、特に中国が躍進する中、もし特定の地域を中心としたグローバル・ビジネスに従事したいと考えている場合このように英米以外のMBAのメリットを考慮してみるのも一手です。
同じランキング上位のMBAでも、英米以外の学校は倍率が比較的低く、入学の難易度も下がるというメリットもあるかと思います。
日本のMBAは?
日本は2000年以降から、企業経営や会計などの実務家を養成する「専門職大学院」の制度ができ、欧米のMBAをまねしたプログラムと学位もできました。
アメリカと比べると100年も遅れ、一橋や早慶などランキング的にはさほどではありませんが、内容は優れていると聞きます。例えば早稲田や神大の経営大学院は金融、特に金融工学の研究で高名です。
良い順に一橋・早稲田・慶応・神大、変わり所では新潟の国際大学、私学過ぎるグロービスあたりが名声を博しています。
実は、日本のMBAランキングという客観的な指標というのは、存在しておりません。世の中にグローバルMBAランキングはありますが、100位までしか公表されず、残念ながら日本のビジネススクールはランク外です。
≫参考:【保存版】60校以上紹介!海外有名ビジネススクールMBA情報まとめ
どうやって出願先を選ぶのか?
さて、こんなにいろいろあるMBAプログラムの中、どうやって自分にあう学校を選びますか?自身と留学予備校で知り合った人達の「出願先のラインアップ」を思い出しますと、
- GMAT / GPA / 職務経験で行けそうなところを選ぶ
- その上で、なるべくランキングが高いところが良い + 滑り止め校を選ぶ
- 一番行きたいドリーム校にも試しに出してみる
- なんとなくフィット感のあるところ
という感じのアプリケーションが多いです。その中、「やたらと出願してどこか受かればラッキー」という感じで、10校以上応募している人もありました。審査費用や書類作成の手間もバカにならないのに・・・。
フィット感について、こちらの記事の内容を参考していいと思います。
MBAは一般に非常に学費が高く、フルタイムなら2年という膨大な時間を費やすことになります。機会費用としては、その間の給与・職務経験も失っていることになります。
このように金銭・時間の面で多大な犠牲を払うのに、「どこでもいい」「なるべくランキングが高いところ」「聞いたことがある学校」というだけで出願先を選んでいいものでしょうか?やはりなるべく自分のキャリアプラン・やりたい事に沿う学校をピックすべきかと思います。
また、この方がエッセーで最も重要な「何故このMBAか? / 目標は何か?」(Statement of Purpose)も書きやすくなり、説得力が出て合格率も上がります。
MBAで何を学ぶ?
さてどこの国でMBAを取るとしても、大体、経営者養成の2年制MBAプログラムでは、まず広範なビジネススキルをベースとして身に付けさせた後(1年目)、経営・意思決定そのものか「やや」専門的な内容を上積みします(2年目)。もちろん、1年制のプログラムもあります。
2年目は取るコースにより様々にカスタマイズ出来ますが、1年目は必修で決まっておりどのMBAプログラムも大体似通っています。
1年目はベースを作るという観点のため、難易度的には大学3~4年レベルです(再々、「修士」と言いながら)。
但し、通常2年ぐらい掛けてやるところを1年で詰め込むので、それが虎の穴の由縁でしょうか。2年目は難易度的に実際修士レベルになりますが、分量がやや減るためラクです。
以下、私が1年目に履修した科目を「さわり」でご紹介したいと思います。後述しますが、取っつきの良さ・悪さで学んだことが無い場合行く前にある程度予習しておいた方がいい、という科目もありますので、主観で馴染みやすさを評価しておきます。
- (^o^)丿: 馴染み易い
- (‘ω’)ノ: まぁまぁ
- ( `―´)ノ: 意味不明
戦略系
# 経営戦略 (Business Strategy) (^o^)丿
こちらが1年次でメインとなる王道の科目です。
5 Forces やSWOTと呼ばれる産業・経営分析ツールを学び、実際の例に適用して使い方を学ぶ、ということをします。聞いた所スターウォーズ・アーミー系のネーミングですが、ビジネスのツールです。
また、「ケース・スタディ」と呼ばれ、実際にあったケースに関するスキットを読み、事業開始・撤退判断等について自分の意見・理由を論理的に述べ、意思決定を正当化(justify)するという演習もやります。
# マーケティング(Marketing) (^o^)丿
消費者の購買動機等について学ぶ科目です。
「プロファイリング」といって売り出したい商品に対し架空のターゲット顧客を非常に具体的に描き制定する(30歳前後男性・独身彼女ナシ・実家暮らし・サラリーマン・経理課係長レベル・趣味はゲーム・運動しないので肥満気味等)、という演習を「やらされ」ました。
# リーダーシップ理論 (Leadership) (^o^)丿
こちらですが、リーダシップ理論も基本的にはケーススタディで様々なスタイルのリーダーシップを学び「こんな時、あなたならどうする?」という答えのない議論を繰り広げます。
最近は、「自分のリーダーシップスタイルを知る」ということで、クラスメートや友達、過去の職場の同僚などにアンケートを送り、質問に答えてもらうことで統計的に自分のキャラクターを測るという試みをあるようです。
財務系
# 経済学(Economics) ( `―´)ノ
いわゆるマクロ・ミクロ経済学を「一応」やります。GDPとは、需要供給曲線とは、超過収益とは、独占・寡占とは、云々ですが、理論寄り過ぎて果たしてビジネスマンにとって役に立つか疑問です。
# コーポレート・ファイナンス(Corporate Finance) (‘ω’)ノ
いわゆる「ファイナンス」には大別して個々の企業・事業(の価値)に関するものと、金融市場に関わるものがあります。
こちらではCAPMというツールで資本コストを算定し、ある企業の価値をDCFという枠組みで算定する、という演習を「やらされ」ました。
この予習で「NPVについて」という稿はすでに用意しておりますので、是非ご覧下さいませ。
# 投資理論(Investment) (‘ω’)ノ
金融市場の方です。まず投資家は一般に株式など金融資産の上下の振れ(volatility)が激しい・リスクが高いのを嫌うため、振れが大きい(小さい)ほど金融資産の価値が低く(高く)なるという前提を置きます。
その上で、ポートフォリオ理論といい、複数の金融資産を同時に保有すると「一方が下がると他方が連動して上がる(相関がある)」効果で全体に振れを抑えられる、というような枠組みを学びます。
ホンマか? と思いましたが。
# 財務会計(Financial Accounting) ( `―´)ノ
財務諸表の見方・分析、特に損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)の関係について学びます。会計学を勉強したことがない、経理の実務経験がない方にはかなり取っつきが悪いです。
# 管理会計(Managerial Accounting) (‘ω’)ノ
上記の財務会計は投資家が投資判断をするのに作られるものであるため、ある程度国毎に作成ルールが決まっています。
アメリカなら「U.S GAAP」と呼ばれる実務慣行から来た規則を学びます。一方、経営判断をするために財務会計ベースの財務諸表を「いじって」実体を見てみる、というのがコレです。
例えば、財務会計ベースでは共通固定費の「賃料」を各事業に売上比でチャージするとします。A事業の売上が$30でB事業の売上が$70(3:7)とすると、ビルの賃料が$10ならそれぞれ$3と$7をルール上はチャージします。さて実際はAもBも同じぐらいのスペースを使っているので、内部では$5ずつ均等に割り振ります。
すると、各事業の収益性は財務会計ベースと管理会計ベースでは異なり、実体ではA事業の収益性は見た目より低い(Bは高い)と結論付けられます。
数理・コンピューター系
# ビジネス統計学(Business Statistics) ( `―´)ノ
消費者調査等で統計学をツールとして使えるように、ということで必修になっていますが、p値だの統計的に有意(statistically significant)だの専門用語や難解な式が出て来て厄介です。
が、やっている事は実は大して難しくありません。
# オペレーション(Operation) ( `―´)ノ
ビジネス統計学の応用で工場運営・QC(品質管理)等を、統計ツールを使って分析する非常に厄介な科目です。まずビジネス統計学をしっかりやっていないとこちらもコケます。何でも数理的分野で最も難解なものの一つとされています。
という感じで、「詰め込み感」と「これってホントに必要か感」がややあります。
二年次は私は金融専攻でしたので、金融理論の根本的な定理やオプションの価格付けなどややオタクなものを学びましたが、こちらは詳しくは割愛します。
入学前予習のススメ
というわけで、( `ー´)ノの付いているもので馴染みがないもの:
- 経済学
- 会計学
- 統計学
については、参考書籍は無数にありますが、「すぐワカル」シリーズのようなもので(特に統計学で、数式があまり出て来ないもの)さっと予習をしておくのがお勧めです。
特に英語で馴染みの無い科目を学習するのは苦痛になるため、渡航前に時間を割いておくと留学後が楽になります。
戦略・財務についてはご紹介した通りこのサイトでも予習出来ます!! が、小職が書いていて若干不安、もう少し深くやっておきたいという方には:
- 戦略: 競争の戦略 マイケル・ポーター著
- 財務: 企業価値評価 マッキンゼー著
をアマゾンでゲットして、全部でなくていいので読んでおく、というのがお勧めです。
卒業後のキャリア
卒業後の「典型的な」キャリアとしては、
- 経営戦略スタッフ(事業法人) / 経営コンサルタント(プロ)
- 財務戦略スタッフ(事業法人) / 投資銀行マン(プロ)
- IT戦略スタッフ(事業法人) / ITコンサルタント(プロ)
という「感じ」です(これに限りません)。
ここで大切なのは「キャリアの連鎖」という点です。MBAを取ったからといってそれだけで卒業後有名企業の役員になれるということはありません。MBAはステップアップのきっかけです。
キャリア・チェーンとは?
大学で学んだこと > これまでのキャリア → ☆今後どうステップアップしたいか > MBA > 一歩キャリアアップ > ・・・最終目標
最終目標としては、
- CEO(事業法人) / 経営コンサル会社のパートナー
- CFO(事業法人) / 投資銀行のヘッド
- CIO(事業法人)/ ITコンサル会社のパートナー
という「感じ」です(これに限りません)。あるいは、「独立・起業」となります(特に③ ITマネージメントの場合)。
キャリアの実例
具体的に実際にあった例をキャリア・チェーン式にご紹介します。両方大学の同級生です。
良い例1
- 大学で法学を学ぶ >
- 大手メーカーで様々な海外ビジネス(投資・立ち上げ)を経験>
- ☆MBAを志した理由: グローバルビジネスから多くを学んだが、もっと根本的に経営を学び、最終的には経営者になりたい >
- 全米トップ10の学校でMBA取得 / 専攻: ①戦略 >
- 外資の大手経営コンサル会社で修業を積む >
- ある業績が低下している大手サービスの経営企画部長に就任、ターンアラウンドに成功!!
良い例2
- 大学で情報工学を学ぶ >
- 大手機器メーカーで一般的なエンジニアとして活躍 >
- ☆MBAを志した理由: 純技術屋でなく、経営視点を持つエンジニアになりたい >
- 全米トップ10の学校でMBA取得 / 専攻: ③ ITマネージメント >
- 元の会社に戻り商品開発(消費者寄り)で修業を積む >
- 大手サーチエンジン会社に日本市場統括マネージャーとして転職し、大活躍!!
悪い例(小職)
- 大学で経済学を学ぶ >
- なんとなくサービス系の会社に入り、いわゆる指示待ちサラリーマンとして漫然と働く>
- ☆MBAを志した理由: 何となくカッコいいから・英会話がうまくなりたい。数字系の方が強いので、「これまでどっちかというと経営企画スタッフ系だった」のに何故か金融・財務を志向(チェーンがつながっていない) >
- 全米ギリ50位ぐらいの何だか中途半端な学校でMBA取得 / 専攻: ② 財務・金融 >
- 2流のドメな証券会社で投資銀行マンになるも、2年ぐらいで毎日終電の日々に疲れバーンアウト、この後一般の事業法人を転々とする >
- 企業戦士には(も)向かないと遅まきながら知り、2流の翻訳家としてフリーランスに。貧乏で不安定な生活を送る(働けど働けど我が暮らし楽にならず)。これだけでは食えないのでバイトの塾講師も兼ねる(文系のくせに何故か数学をメインに教える。泣)。
このように、良い例・悪い例を対比すると「キャリア・チェーン」の意味も良くお分かり頂けるかと思います。
ステップアップは一足飛びには行かないのが普通ですが、MBAを「うまく挟む」と「ファスト・トラック(fast track)」といって上に上がるのが速くなる可能性がある、という感じです。
目的が明確なら良いのですが、誰かさんのように人生プランがテキトーだとMBAが却って躓きの石になります。
まとめ
MBAプログラムは専門家ではなく「ジェネラリスト」「経営者」を養成する虎の穴です。キャリア・チェーンあるいはキャリア・パスをしっかり見据えて臨めば素晴らしい「踏み台」になる可能性があります。
ここで、特に1年次では広く土台を固めるために詰め込まれ四苦八苦するため、知らない分野(特に統計学)についてはある程度予習をして行くことをお勧めします。
最後私自身を「他山の石」として、皆様のMBA留学とその後のキャリアにおける成功をお祈り申し上げます!!