



誰もが知っているといっても過言ではない世界トップクラスの名門大学「ハーバード大学」。
アメリカ北東部の名門8大学からなる「アイビーリーグ(Ivy League)」に属し、エリート伝統校の1つでもある「ハーバード大学」は、マサチューセッツ州のケンブリッジに設立された、アメリカ最古の私立大学です。
では、世界の大学の中でも最難関とされる「ハーバード大学」へ入学するためには、一体どのような準備が必要なのでしょうか。
今回の記事のテーマは、そんな世界中の高校生の憧れ「ハーバード大学」についてです。
「ハーバード大学」の基本情報や入学審査項目、さらには合格のカギなど、ぜひチェックしてみてください。
- 偏差値:日本の基準では測定不能(80以上相当)。東大・京大・医学部を遥かに超える「世界最難関」レベル。
- 難易度:合格率は脅威の3%台。SAT/ACTスコアの提出が再び「必須 (Required)」に戻りました。
- 学費:年間約1,300万円($87k超)と高額ですが、年収約1,200万円未満の家庭は「学費・寮費が全額無料」になる制度あり。
- 特徴:留学生に対しても「合否に経済状況が無関係(Need-Blind)」かつ「返済不要の奨学金」が出る世界最高峰の大学。
詳しくは記事本編で徹底解説!👇
ハーバードの大学院(MBA/公衆衛生/教育大学院など)への進学・出願戦略を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
目次
アメリカの名門校:ハーバード大学とは
ハーバード大学の基本情報
| 項目 | 内容 |
| 正式名称 | Harvard University(ハーバード大学) |
| 設立年 | 1636年(アメリカ最古の大学) |
| 所在地 | アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジ(ボストン近郊) |
| 大学種別 | 私立総合大学(アイビーリーグ所属) |
| 学部生数 | 約7,240人(全体:約21,600人) |
| 留学生比率 | 約18%(アジア系:約37%) |
| 学部・専攻数 | 約50のConcentration(専攻)※ダブルメジャー可 |
| 学費 | 年間約59,320ドル(約890万円)※2025–2026年 |
| 授業料+生活費目安 | 年間約86,926ドル(約1,300万円) |
| 奨学金制度 | 留学生も対象のNeed-based奨学金あり |
| 合格率 | 約3.6% (Class of 2028) |
| 英語要件(目安) | TOEFL iBT 100点以上 / IELTS 7.0以上(任意提出) |
| 共通テスト(任意) | SAT:1400〜1600点 / ACT:30〜36点が合格者の主流 |
| 世界ランキング | QS:4位 / THE:3位 / U.S. News:1位 |
| 特徴 | ・アイビーリーグの中核 ・世界最多のノーベル賞/米大統領輩出校 ・Need-blindで入学後の学費負担が軽減可能 |
ハーバード大学の特徴と強み
ハーバード大学のキャンパスのほとんどは、ボストン近郊ケンブリッジのハーバードヤードにあります。
近隣の場所には、難関校として名高いマサチューセッツ工科大学を筆頭に多くの大学があり、イギリス・オックスフォードなどの大学街のようなアカデミックな雰囲気に包まれたエリアとなっています。
また、タイタニック号沈没で息子を失ったワイドナー夫妻によって設立されたワイドナー記念図書館など、博物館、美術館などの文化施設が数多く点在し、多くの観光客が訪れる名所にもなっています。
ボストンの天気は冬が長く雪も多くなりがちですが、夏の気候は快晴で特にハーバード大学の周りは治安が良いだけでなく、街並みも美しく過ごしやすいでしょう。
そして、ハーバード大学の最大の特徴が、そのアカデミックレベルの高さです。各種大学ランキングでは常に上位にランクイン。
合格率は4%前後と、入学審査は非常に厳しくなっています。
また、アメリカの大統領やノーベル賞受賞者など数多くのエリートを輩出するなど、世界のリーダーを育てている大学と言えます。
その他、億万長者(資産10億ドル以上)となった卒業生の数も全米の大学で最多(2017年)となっており、大学運営は、主にそれら卒業生や企業からの莫大な寄付金と積極的な資金運用でまかなわれています。
そのため「ハーバード大学」は、全世界の大学の中でも極めて多くの大学基金を保有していることでも有名です。
学部と専攻プログラム

ハーバード大学には、学部と大学院、研究所などを含めた15のスクールがあり、そのうち12のスクールで学位を授与することができます。
- ハーバード・カレッジ(Harvard College)
- 大学院文学・理学研究科(Graduate School of Arts and Sciences)
- ハーバード・ビジネス・スクール(Harvard Business School)
- ハーバード神学校(Harvard Divinity School)
- ハーバード・ロースクール(Harvard Law School)
- ハーバード医学部(Harvard Medical School)
- ハーバード歯学部(Harvard School of Dental Medicine)
- ハーバード・デザイン大学院(Harvard Graduate School of Design)
- ハーバード教育大学院(Harvard Graduate School of Education)
- ハーバード・ケネディスクール(Harvard Kennedy School)
- ハーバード・T.H. チャン公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)
- ハーバード・ジョン・A・ポールソン工学・応用科学部(Harvard John A. Paulson School of Engineering and Applied Sciences)
学部課程はその中の1つ「ハーバード・カレッジ(Harvard College)」によって運営されており、4年間を通して教養教育を行う「リベラルアーツ アンド サイエンス(Liberal Arts and Sciences)」の学部に所属します。
このような教養教育のみを行う大学は、「リベラルアーツ・カレッジ(Liberal College)」に分類されます。それでは、「リベラルアーツ・カレッジ」について詳しく説明をしていきましょう。
リベラルアーツ・カレッジとは?
アメリカの大学の教育は一般的に、「専門教育」と「教養教育」で構成されています。
経済学部であれば経済学、理学部ならば物理学など、専門科目を学ぶと同時に、社会人として必要な幅広い知識を身につけるための教養科目を学びます。
そして、大学卒業までに専門科目、教養科目の双方から一定の単位数を修得することが必要。
ほとんどの大学では、1~2年生に集中し「教養教育」 を終えると、3~4年生では「専門教育」を中心に行います。
ところがアメリカの「リベラルアーツ・カレッジ」と呼ばれる大学では、4年間を通じて「教養教育」のみを実施。
これは、専門性よりも幅広い知識や教養を身につけることに主眼が置かれ、リーダー、知識人としての人格形成を行うための基盤となる自然科学、人文学、芸術など幅広い学問分野を修得し、“人間教育”を重視している点が大きな特徴となっています。
ハーバード大学でも、リベラルアーツの考えに基づき、幅広い教養を身につけつつ専門を伸ばす教育を行い、地域社会へ貢献できる人材を育てることをミッションに掲げています。
アメリカでは、大学で学ぶ専攻のことを「メジャー(Major)」といいますが、ハーバード大学では「コンセントレーション(Concentration)」といいます。
これらは大きく分けて6つに分かれ、全部で49種類の「コンセントレーション」(2023年現在)から構成されています。
専攻は、「コンセントレーション」の中から自由に選択することができ、同時に2つ専攻する「ダブルメジャー」を選ぶことも可能です。
また、1つ1つの授業においても、少人数教育の環境が整っています。
データによると、約63%の授業は19人以下となっており、活発な議論や教授との密なコミュニケーションが期待できます。

※公式サイトのデータに基づきThere is no Magic!!が作成しています。

» ハーバードビジネススクール(MBA)を知る 日本人ブログ+留学情報まとめ
人種構成と留学生の割合
さまざまな学生が在籍しているハーバード大学ですが、その生徒の人種構成はどうなっているのでしょうか?
2022年入学者の学部生における人種構成は下記の通りとなっています。

※公式サイトのデータに基づきThere is no Magic!!が作成しています。
34.2%は白人系、29%はアジア系となっています。
また、同じく2022年の新1年生における留学生の割合は、14.8%となっています。(参考:https://college.harvard.edu/admissions/admissions-statistics)
2023年の連邦最高裁判決により、大学側が合否判定において人種を直接的な要因として考慮することは禁止されました。
しかし、ハーバード大学は引き続き多様なバックグラウンド(Diversity)を重視しており、エッセイ等を通じて「個人の経験としての背景」や「文化的なアイデンティティ」をアピールすることは認められています。
世界ランキングと評価
THE世界大学ランキング2023

| 世界ランク | 大学名 | 国 |
| 1 | オックスフォード大学 | イギリス |
| 2 | ハーバード大学 | アメリカ |
| =3 | ケンブリッジ大学 | イギリス |
| =3 | スタンフォード大学 | アメリカ |
| 5 | マサチューセッツ工科大学 | アメリカ |
QS世界大学ランキング2024

| 世界ランク | 大学名 | 国 |
| 1 | マサチューセッツ工科大学 | アメリカ |
| 2 | ケンブリッジ大学 | イギリス |
| 3 | オックスフォード大学 | イギリス |
| 4 | ハーバード大学 | アメリカ |
| 5 | スタンフォード大学 | アメリカ |
USニュース大学ランキング

| 世界ランク | 大学名 | 国 |
| 1 | ハーバード大学 | アメリカ |
| 2 | マサチューセッツ工科大学 | アメリカ |
| 3 | スタンフォード大学 | アメリカ |
| 4 | カリフォルニア大学バークレー校 | アメリカ |
| 5 | オックスフォード大学 | イギリス |
世界ランキングといってもさまざまな種類があり、あくまでそれぞれの機関が独自に調査をして発表しているランキングです。
評価要素もそれぞれ異なるため、各ランキング審査基準により順位は変動。
上記で紹介した3つのランキングでは、世界2位、4位、1位を誇っています。
そのため、ハーバード大学は名実ともに世界でもトップレベルの名門大学といえます。
余談ではありますが、The Times Higher Education World University Rankingsにおいて、東京大学は世界大学ランキング39位にランクインしています。
ハーバード大学の偏差値は「80以上」が確実?
アメリカに偏差値はありませんが、日本の大学入試基準に換算すると、ハーバード大学は間違いなく「偏差値80以上」、あるいは測定不能なレベルの超難関校です。
その難易度を、日本の最難関である東京大学と比較してみましょう。
| 比較項目 | ハーバード大学 | 東京大学 |
|---|---|---|
| 世界ランキング | 1位〜4位 | 39位 |
| 合格率 | 約3.6% | 約34% |
| 競争相手 | 世界中のトップ層 | 日本国内のトップ層 |
※ランキングはTHE/QS/US News等の平均的順位。合格率は2028年卒の実績。
日本の偏差値70台後半とされる東大・京大医学部ですら、合格率は3倍(約33%)程度です。
対してハーバードはおよそ28倍(100人受けて3人しか受からない)という狭き門。
「学力が高い(偏差値70)」は足切りのラインに過ぎず、そこから課外活動やリーダーシップで「偏差値80超え」の人間力を証明する必要があります。
ハーバード大学の卒業生・有名人
ハーバード大学出身の世界的著名人といえば、バラク・オバマ氏やジョージ・W・ブッシュ氏、ジョン・F・ケネディ氏など数多くのアメリカ大統領や、マイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツ氏やFacebookの創設者マック・ザッカーバーグ氏(中退)なども在籍していたことが知られています。
ビル・ゲイツ:マイクロソフトの共同創業者であり、コンピューター産業の発展に多大な貢献をしました。彼は中退後に名誉学位を授与されています。
マーク・ザッカーバーグ:Facebookの創設者であり、SNSの普及に大きな影響を与えました。彼もまたハーバード大学を中退しています。
ジョン・F・ケネディ:アメリカ合衆国第35代大統領として冷戦時代を指導し、宇宙開発やキューバ危機に対処しました。
バラク・オバマ:初のアフリカ系アメリカ人大統領であり、医療改革や経済政策において重要な改革を実現しました。
ヘンリー・キッシンジャー:ニクソン政権の国務長官として、中国との関係正常化や中東和平交渉において重要な役割を果たしました。
デイヴィッド・ロックフェラー:銀行家であり、ロックフェラー家の一員として、国際金融において多大な影響を与えました。
ハーバード大学学卒の日本人卒業生
また、日本やアメリカなどで教授や研究者として活躍されている方も多くおり、ノーベル賞受賞者やピュリッツァー賞受賞者など優秀な人材がたくさん輩出されています。
ではハーバード大学出身の日本人といえば、どんな著名人がいるのでしょうか。
- 皇后雅子さま:1985年6月に数理経済学部を卒業されています。成績優秀な学生に送られる「Magna Cum Laude(マグナ・クム・ラウデ)」を受賞しました。
- 新浪剛史氏:サントリーホールディングス株式会社代表取締役社長、元株式会社ローソン取締役社長兼CEOおよび会長。1991年5月にハーバード大学経営大学院でMBAを取得されています。
- 三木谷浩史氏:楽天株式会社の創業者で代表取締役会長兼社長、新経済連盟代表理事。一橋大学商学部を卒業後銀行員を経て、ハーバード大学へ留学し、1993年にMBAを取得されています。
その他にも、政財界、芸能・文化人、研究者など多岐にわたる分野において、ハーバード大学卒業の多くの日本人が活躍しています。
ハーバード大学の学費・留学費用と奨学金
学費と生活費の目安(2025–2026年度)
| 項目 | 費用(USD) |
| 授業料(Tuition) | $59,320 |
| 学生サービス費(Student Services) | $3,676 |
| 保健サービス費(Health Services) | $1,800 |
| 住居費(Housing) | $13,532 |
| 食費(Food) | $8,598 |
| 合計 | $86,926 |
※参照元 https://college.harvard.edu/financial-aid/how-aid-works
ハーバード大学は、世界トップレベルの教育と研究環境を誇る私立大学であり、学費も全米でも最も高い水準のひとつとなっています。
2025年時点での為替レート(例:1ドル=150円換算)で試算すると、年間の学費+生活費の合計は約1,300万円にもなります。
この金額に、航空券代、ビザ申請費、教材費、雑費なども加わるため、総額で年間約1,400万〜1,500万円の予算が必要と見ておくとよいでしょう。
留学生向けの奨学金制度(年収による全額免除も)
ハーバード大学が世界最高峰なのは、学問だけではありません。奨学金制度も世界一充実しています。
特筆すべきは、「親の年収が一定以下なら、学費はタダ(無料)」という驚きの制度(Harvard Financial Aid Initiative)です。
ハーバード大学は公式に以下の基準を公表しています(2025年時点)。
- 年収 $85,000(約1,275万円)未満の家庭:
学費・寮費・食費が「全額無料」になります。 - 年収 $85,000〜$150,000の家庭:
年収の0%〜10%程度の負担で済みます。
「ハーバードは金持ちしか行けない」というのは誤解です。合格する実力さえあれば、経済力は一切関係ないのがハーバードの凄みなのです。
合格に影響しない「Need-blind」制度
なぜこれほど手厚い支援ができるのか。それはハーバードの潤沢な資金源に加え、Need-based Scholarship(経済状況に応じた給付)という方針が徹底されているからです。
実際に、ハーバード大学は留学生に対してもNeed-blindであることを宣言しています。
また、援助が必要と認められた生徒には、経済的な理由で入学のチャンス逃さないために必ず申請額に100%応える形で奨学金給付を行っています。


実際の給付率とカバー率(データ)
Need-based Scholarshipを申請した生徒のうち、実際に奨学金が給付されている生徒の割合は毎年85%前後となっています。
申請したにもかかわらず給付されていない人は、様々な書類や情報から援助の必要性がない(十分に裕福である)と判断されたケースです。

※公式サイトのデータに基づきThere is no Magic!!が作成しています。
また、奨学金受給額とカバー率に関しても、申請額を全額給付する形を取っているため費用カバー率は毎年約82%をキープしています。
つまり、奨学金をもらっている学生は、学費の8割以上を大学に負担してもらっていることになります。

※公式サイトのデータに基づきThere is no Magic!!が作成しています。
ハーバード大学のウェブサイトには、参考までにどのくらいの奨学金を受けることができるのか計算できるページがあります。
奨学金獲得にはさまざまな申請条件がありますが、一度検討してみることをおすすめします。
また、民間団体問わず、日本で募集されている奨学金制度も数多く存在し、申請条件は各機関や団体により異なるので要確認。
さらに、ほとんどの奨学金は渡航前に申請を行う必要があるので、早めの準備が必要となります。



ハーバード大学に入るには?その偏差値や入学条件
ハーバード大学の偏差値は?
ハーバード大学合格を目指すためには、その入学基準を理解し、それに応じた受験対策を立てることが重要。
ハーバード大学のアドミションオフィサーは、アプリケーションを通じて学業の優秀さ、その他エッセイや課外活動などから出願者の人間性を探ろうとします。
ハーバード大学の偏差値は、その合格率や難易度から80以上と言われていますが、海外の大学には偏差値や学校ごとの入試問題という概念はなく、その難易度は入学条件から判断されます。
ハーバード大学開示のデータによると、審査項目のほとんどが「Considered」としていることから、多岐に渡る項目を偏ることなく注力する必要があります。

具体的にどんな準備が必要なのか、まずは審査の材料とする項目を詳しくみていきましょう。
学校の成績(GPA)

ハーバード大学と言えば、数々の世界大学ランキングで常にトップクラスのランクインされる名門大学。
世界中から出願してくる優秀な学生たちとの厳しい競争をくぐり抜けるためには、一体どれだけの成績(GPA)が必要なのでしょうか。
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※公式サイトのデータに基づきThere is no Magic!!が作成しています。
2022年のデータによると、入学者のうち約74%はGPA満点の4.0という結果になっています。
そして、アメリカの高校では主流となっているAPを取っている生徒が多い関係から、入学者の平均GPAは4.2となっています。
ハーバード大学では、アメリカの他の大学同様、ある1つの要素だけで合否を決めるのではなく、それぞれの出願者をさまざまな観点からに評価し、総合的に合否を決めます。
そのため成績がよいから合格というわけにはいけませんが、学校の成績が飛び抜けて優れていることは大前提と言えるでしょう。
SATまたはACTのスコア(必須)

出願者1人1人の学力を客観的に測る指標として、Standardized Test(共通テスト)のスコア提出が求められます。
ハーバード大学は、コロナ禍で一時的にテスト提出を任意(Optional)としていましたが、現在はSATまたはACTのスコア提出を再び「完全義務化」しました。
「スコアなし」での出願は原則認められないため、早期の対策が必要です。
» Standardized Testing Policy (Official)
合格者のスコア目安は以下の通りです。
SAT
Readingでは約92%、Mathでは約95%の人が700点〜800点を取っています。
合格者の多くは、トータルで1500点〜1580点(1600点満点)という極めて高いスコアを保持しています。
ACT
ACTでは、98.5%の人が30点〜36点を取得しており、さらに詳しいデータによると34点以上の生徒が75%を占めています。

AP等のテストスコア(任意)

AP(Advanced Placement)とは、アメリカやインターナショナルスクールの高等課程で行われているカリキュラムの1つのことで、APクラスでは大学の一般教育に相当する難しいクラスを高校で履修できます。
APは科目ごとの試験となるため、科目数がたくさんあります。
- AP Art and Design Program
- AP English Language and Composition
- AP Psychology
- AP Statistics
- AP Japanese Language and Culture
ほとんどの高校では、同じ科目でも成績によりいくつかのクラスに選別され、APクラスを受講する優秀な学生が、SATなどを運営しているCollege Boardが毎年5月上旬から実施するテストを受講します。
APの成績は5段階評価となっており、3以上で大学の教養学部の単位に認められているため、ハーバード大学でも、オプションとしてAPのスコアの提出を認めています。
APテストの難易度
アメリカの多くの高校や、日本国内のAPプログラムを提供している学校ではAPの授業を設けており、APテストでは授業を1年間受講した生徒が最後に受験するのが一般的となっています。
しかし、APプログラムを受講せずに独学での受験も可能。問題集も多く販売されているので、独学でもテスト対策はできます。
とはいえ独学で大学の一般教育レベルの勉強をし、受験をするのは大変なこと。特に数学、科学、物理などは難しいかもしれません。
SATの勉強をしているから大丈夫かも、と思う方もいるかと思いますが、実際にAPテストを数科目受験した息子によると、数学、物理のテスト内容は、SATテストのタイプとはかなり違うものだったと言っていました。
このようなことからも、独学でAPテストを受験する場合には、自分が得意な教科、興味のある教科であれば取り組みやすいかもしれません。
APテストの受け方

それでは、日本国内でAPテストを受験する方法を説明していきましょう。
申し込みは、College Boardのウェブサイトで受け付けています。
APプログラムが設けられている学校の場合:
APの授業を自分の通う高校で受講している生徒は、学校側がAPコーディネーターとなっている場合がほとんど。
申し込み期限など受験に関しての詳細は各教科の教師、またはAPコーディネーターに確認をしましょう。
APプログラムが設けられていない学校の場合、独学で受験をする場合:
親御さんや受験する本人が直接申込みをすることはできません。
College Boardでは、APコーディネーターを通して申し込みをすることを勧めているため、独学でAPテストの受験を希望するのであれば学校側に状況を説明し、学校側が窓口となってくれるかどうか相談に乗ってもらうことをおすすめします。
また、APテストの準備コースなどを運営しているエージェントなどに相談してみるのもいいかと思います。
TOEFLまたはIELTSのスコア(任意)

さまざまなトピックについて英語で議論、プレゼンテーションを展開する授業では、迅速かつ明確に内容を理解し「使いこなせる」高度な英語力が不可欠。
ハーバード大学では、留学生に対してTOEFLやIELTSといった英語テストのスコアの提出は求めていませんが、希望する場合にはスコアの提出することができます。



課外活動

課外活動は、エッセイや推薦状などと同じく、成績やテストスコアだけでは知ることのできない出願者の特徴をアピールするものとして重視されます。
これには、クラブ活動、生徒会、ボランティア活動、スポーツ、アートや演劇活動、また地域でのプロジェクトに参加などが含まれます。
これらの経験を通して出願者の、
- 興味のあるもの、特技
- リーダーシップ
- 協調性
- 責任感
などから「あなたという個性」を評価します。
- 校外プログラム大全
- Qulii
- 登竜門
- 高校生のGROWTH HUB (FaceBook グループ)
エッセイ

アメリカの大学への出願に必要とされる「エッセイ」は、その文面から出願者の人間性や特徴、また大学に入学したいという熱意を伝えるための自己紹介の作文のことです。
これらは合否を左右するとても重要なものですが、ハーバード大学では2023年の最高裁判決(アファーマティブ・アクション違憲判決)以降、エッセイの出題形式を大幅に変更しました。
以前のような長い選択式エッセイ(Optional)は廃止され、現在は全出願者必須のショートエッセイ(各200語程度)が課されています。
ハーバード大学は、以下の5つの質問(Short Answer Questions)への回答を必須としています。
- 人生経験と影響(Life Experience):
あなたの性格形成に強い影響を与えた経験と、それがハーバードでの学びにどう貢献するか。(約200語) - 知的好奇心(Intellectual Curiosity):
あなたの知的な好奇心を刺激するものは何か。(約200語) - 対話力(Familiarity with Differences):
自分と意見が合わない、あるいは異なる背景を持つ人々と接した経験と、そこから学んだこと。(約200語) - 課外活動・仕事(Activity / Work):
あなたにとって重要な課外活動や職務経験の一つについて詳しく説明してください。(約200語) - 将来の希望(Future Plans):
ハーバードでの教育を将来どう活かしたいか。(約200語)
これらの質問は、単に「すごい実績」を並べる場所ではありません。
多様なバックグラウンドを持つ他者とどう関わり、対話し、コミュニティに貢献できるかという「人間力」がより深く問われる内容になっています。

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推薦状
ハーバード大学では、カウンセラー1名・教員2名による合計3通の推薦状の提出を求めています。
推薦状は成績やテストスコアからでは読み取れない出願者の人物像を知るために、エッセイの提出や面接を行いますが、推薦状もその一環として活用される重要な書類の1つです。
カウンセラーがいない場合、関わりがない場合などは担任の先生に依頼する場合が多いです。
» 参考:海外大学・大学院留学に必要な推薦状 作成依頼から提出まで
面接
アプリケーション出願後、アドミションオフィスの必要に応じて、ハーバード卒業生による面接が行われます。
アメリカ国外に居住している場合には、大学が派遣する担当、または出願書と同じ地域に住む卒業生が面接をします。
日本の場合はハーバードクラブ・オブ・ジャパン(HARVARD CLUB OF JAPAN)を通じて、セカンダリ・スクール・コミティー所属の学部卒業生による入学志願者の面接が行われます。


ハーバード大学の出願プロセスと必要書類
出願スケジュール
ハーバード大学では、Restrictive Early ActionまたはRegular Decisionでの出願を受け付けています。


それぞれの大まかなスケジュールは以下の通りです。
| Early Action | Regular Decision | |
| 出願締切 | 11月1日 | 1月1日 |
| 合否 | 12月中旬 | 3月末 |
| オファー返答締切 | 5月上旬 | 5月上旬 |
全てのアプリケーションは、Common ApplicationまたはCoalition Applicationを通して提出します。
必要書類リスト
それでは、必要書類を確認していきましょう。
- Common ApplicationまたはCoalition Application(願書)
- ハーバード大学の質問表
- 出願料 $75
- SATまたはACTのスコア(任意)
- APまたはその他テストのスコア(任意)
- 英語テストのスコア(任意)
- School Report、カウンセラーからの推薦状
- 高校4年間(日本の高校の場合は3年間)の成績表
- 推薦状2通
- エッセイ
- 高校3年、1学期の成績表
- 高校3年の成績表(入学が許可された生徒のみ)
全ての書類を提出後、ハーバード大学からApplicant Portalのリンクが記載されたEメールが届きます。
ここでは出願書類の受領確認や面接に関する情報など、出願に関しての全ての確認ができるため、定期的にチェックすることを忘れずに。
ハーバード大学への出願準備:知っておくべきこと

アメリカ国内はもちろん、世界中から集まる学生が、世界のトップ名門校といわれるハーバード大学に合格するためには、厳しい書類審査を突破しなくてはなりません。
何が合否を分けるかのというと、もちろん高校の成績やSATなどのテストスコアも重要ですが、ハーバード大学では「できて当たり前」が前提にあります。そのためここで重要となってくるのが「合格基準」。
ハーバード大学がどんな「合格基準」を持っているか、この点を理解することが大切となってきます。
それでは、大学がどのような学生を求めているのか、入学審査を突破するヒントを探ってみましょう。
ハーバード大学が求める学生像とは

多角的・総合的に判断をし合否を決定する入学審査において特に重要となるのが、ハーバード大学の掲げる理念に合った人物であることです。
ハーバード大学ホームページのミッション・ステートメントからも読み取れる通り、ハーバード大学では、あらゆることに興味を持ち、主体的に行動、さらにリーダーシップの取れる人材育成を目指しています。
そのため入学審査では、単に学業が優秀なだけではなく、
- リーダーシップを発揮
- 人それぞれの異なる考え方を尊重
- 社会に貢献
などの資質を備えた学生を見極め合否を判断。
しっかりとハーバード大学が掲げる理想の学生像を理解し、これらの資質を備えているということを効果的にアピールすることが大切となります。
優秀な成績をおさめる
ハーバード大学の出願者の多くは、高校4年間(日本の高校の場合は3年間)を通じ、全教科において優秀な成績をおさめています。
ほとんどの学生は、学年で上位10%から15%以内に入っているためこれを目指すことを目標に掲げてみましょう。
また、高校でのクラス分けにより難関クラスに入り、さらに優秀な成績をおさめたということは、入学審査においてアピールとなるポイントにもなります。
SATまたはACT、APテストで高得点を目指す
これらのテストでの結果はハーバード大学への入学を保証するものではありません。
しかし、高得点を取り提出することはアドミッションオフィサーに自分の勤勉さと実力を証明する手段となります。
興味のあるクラブや活動へ参加する

大学のウェブサイトには、アドミッションオフィサーが入学審査時に求める学生像が記されています。
そこでは、大学生活、そして経験を通じて将来活躍するなど、ハーバード大学のコミュニティに貢献する有望な学生求めている、という主旨が説明されています。
これらは成績とテストスコアだけでは評価できないため、課外活動などへの参加を通じてあなただけの資質や特別な才能などを実証することが必要です。
ハーバード大学を含むアイビーリーグの大学では、参加した数よりも質を重視。自分が情熱を注いでいる1つ、または2つの分野での卓越した意欲、能力を証明しアピールをしてくる学生を望んでいます。
クラブ活動では、小さなリーダーシップの役割から最終的にはクラブのヘッドリーダーへ立候補。生徒会に立候補しリーダーシップを発揮。
政治や討論が好きならば、模擬国連チーム、または討論チームに参加など、単に成績がいいという事実だけではない自分を最大限にアピールできるよう、早い時期から興味のあるクラブや活動へ参加し経験を積んでいきましょう。
ボランティア活動に積極的に参加する
ハーバード大学では、エリートとして社会に貢献することを推奨しており、入学審査ではボランティア経験も重要視される項目の1つとなっています。
Common Applicationなどの願書の中には、どんなボランティアをどのくらい行ってきたかを記入する欄があり、10種類まで申告することができます。
ただし、願書を飾るために短期で行われたボランティア活動には評価を与えません。
また、高学年になってから自分の将来の目的にも関係なく、まるで誰かに言われたからやってみた、のようなボランティア活動も意味がありません。
はっきりと言えば、高校の途中でハーバード大学への受験を決めたから、慌ててボランティアなどというのではもう遅いのです。
ハーバード大学が理想とする学生は、早い時期から自分の将来の目標を掲げ、どのような行動や努力をし結果を残せたかです。
長期的に興味のある活動に関連したボランティア活動を行い、それらの活動を通じて自分が成長することが重要。
ボランティア活動に積極的に取り組んだ結果、リーダーシップなど幅広い能力が身につき、進学後のキャンパスでの活動に大いに貢献できるということを、きちんとアピールしてください。
最後に
知っておきたいハーバード大学の歴史

ハーバード大学の歴史は、アメリカが独立する100年以上も前のイギリス植民地時代にさかのぼります。
1600年代のイギリス植民地時代、イギリスから清教徒(ピューリタン)と呼ばれる人々がアメリカの東海岸へ続々と上陸。
1636年に現在のハーバード大学が創設され、1639年に遺産と図書を寄付した清教徒の牧師ジョン・ハーバード(John Harvard 1607-1638)の名をとり、「ハーバードカレッジ」と名づけられました。
当時の大学の規模は現在のような大きなものではなく、牧師養成のための宗教教育を主な目的としていた塾のようなものでした。
初期には牧師養成を主目的として少人数での教育が行われていましたが、1776年7月4日のアメリカ独立後には、深い知識を得るためや幅広い知識を広げるために科目選択制を進め、教員を増強するなど大学としての学部課程教育を改革。
さらには大学院の設置も行われ、その伝統や教育水準レベルはアメリカ国内だけではなく世界トップレベルの総合大学として発展し、現在に至ります。
受験生へのメッセージ
今回はハーバード大学について、さまざまな情報を紹介しました。
ハーバード大学への入学は容易なことではありません。優秀な成績をおさめるだけではなく、ボランティア精神やリーダーシップなどを幅広く身につけた「人間力」のある学生が求められます。
また、ハーバード大学へ入学するだけに必死に受験勉強してきたような学生には興味がないこと、ということがわかりました。
だからこそ、ハーバード大学入学を目指すのであれば、「自分」というものを説明できる経験を積むことが大切です。十分に時間をかけて準備をしましょう。

この記事の筆者:Antieやや
タイ在住。語学力を生かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。
監修者:ウメンシャン
日中英のトリリンガル・言語オタク。英語圏留学経験なしからIELTS8.0、TOEFL104、GRE322。コロンビア大学・ペンシルバニア大学・ニューヨーク大学・メルボルン大学教育大学院に合格実績を持つ。慶應義塾大学大学院卒。1児の母。









