




最近、「イギリスの大学に進学してみたい」と考える高校生や保護者が増えています。
世界トップレベルの教育を受けられることに加え、学部3年・修士1年という短期間で学位を取得できる効率の良さ、そして英語を日常的に使う環境が魅力です。
とはいえ、「アメリカやオーストラリアと何が違うの?」「費用や制度面で大変じゃない?」と不安を感じる方も多いはず。
この記事では、イギリス留学の主なメリットと注意点を、大学進学を目指す日本人の視点からわかりやすく解説します。
教育の質や学費、奨学金、そして卒業後の進路まで――イギリス留学を具体的にイメージできるよう、知っておきたいポイントをわかりやすく整理しました。
目次
イギリス留学が選ばれる理由と5つのメリット

イギリスの大学は、世界中の学生が「一度は学んでみたい」と憧れる場所です。
近年は日本人の間でも人気が高まり、「世界基準の教育を短期間で受けられる」という実用的な理由に加え、「イギリスらしい文化や街の雰囲気に惹かれた」という声も増えています。
ここでは、イギリス留学が注目される背景と、日本人にとって特に魅力的な5つのポイントを紹介します。
世界トップレベルの教育水準と専門性の高さ
イギリスはオックスフォード大学、ケンブリッジ大学をはじめ、ラッセルグループ(Russell Group)と呼ばれる24の研究重視大学が世界大学ランキングの上位を占めています。
教育の特徴は、「広く学ぶ」アメリカ型ではなく「専門を深める」集中型であること。
1年目から専攻分野の専門知識を深く掘り下げ、リサーチやディスカッションを重ねることで、思考力と表現力の両方を伸ばす教育スタイルが確立されています。
教授との距離が近い少人数のチュートリアル(個別指導)では、自分の意見を英語で論理的に伝える訓練が自然と身につきます。
実際に留学生からは「受け身ではなく、議論を通して“考える力”がついた」「課題のたびに自分の視点を問われるのが刺激的だった」との声が多く、日本の授業との違いを実感する学生が多いです。
文化・街並み・暮らしそのものが学びになる
イギリスは、教育の国でありながら文化と芸術が日常に息づく場所です。
「旅行で訪れて街の雰囲気に惹かれた」「留学中の友人の姿を見て憧れた」——そんなきっかけでこの国を選ぶ学生も少なくありません。
ロンドン、オックスフォード、エディンバラなどの街並みは、まるで歴史の中に暮らしているよう。
劇場や美術館、文学館が生活圏にあり、“学ぶこと”と“暮らすこと”が自然に重なる環境です。
「授業で読んだ作品の舞台を実際に歩いた」「放課後にナショナルギャラリーで過ごす時間が最高だった」
と語る学生の声にもあるように、日々の体験が学びそのものになるのがイギリス留学の魅力。
さらに、ヨーロッパ各国へのアクセスも抜群で、週末にパリやアムステルダムへ出かけることも。
憧れの街で学び、世界を旅しながら成長できる——それが、イギリス留学のもう一つの価値です。
学位を短期間で取得できる効率の良さ
イギリスの大学制度は、学部3年・修士1年が基本。
アメリカ(学部4年・修士2年)やオーストラリア(学部3〜4年・修士2年)と比べると、1年早く学位を取得でき、時間と費用の両面で効率的です。
例えば年間学費が約25,000〜35,000ポンド(約500〜700万円)の大学であっても、修士課程が1年で完結するため、総費用はアメリカの半分程度に抑えられるケースもあります。
短期集中のカリキュラムは課題やリーディング量が多くハードですが、その分「1年で人生が変わった」と語る卒業生も。
「短い=浅い」ではなく、「短くても濃い」のがイギリス教育の真価です。
多文化の中で育つ“協働力”と国際感覚

イギリスの大学では、学生の30〜40%が留学生というケースも珍しくありません。
アメリカが「国内学生中心のキャンパス文化」であるのに対し、イギリスは街全体が国際的コミュニティ。
大学と街が一体化しているため、日常生活の中でも自然に異文化と関わる機会があります。
授業では多国籍の仲間とグループワークやプロジェクトに取り組み、文化的背景の違いを理解しながら協働します。
「意見が違うことを恐れず、どう伝えるかを考えるようになった」と話す日本人留学生も多く、国際社会で必要な“対話力”と“適応力”が磨かれます。
卒業後のキャリアにつながる就労制度
イギリスでは、学位取得後に最長2年間(博士は3年間)滞在して働けるGraduate Route(卒業後就労ビザ)があります。
この制度により、「学び→実務→キャリア」の流れを1つの留学で完結できます。
アメリカのOPT(最長1年)よりも長く、オーストラリアの就労ビザより取得が簡易な点も魅力。
ロンドンの金融業界、マンチェスターのクリエイティブ企業、エディンバラの研究機関などで実務経験を積んだ日本人学生が、帰国後に外資系企業・国際機関・大学院進学へとキャリアを広げる事例が増えています。
「英語で仕事をした経験が自信になった」「現地での経験が外資系の内定につながった」など、学びが実際の成果に直結する制度です。


イギリス留学の注意点・デメリットも理解しておこう

イギリス留学は確かに魅力が多いですが、現地で生活するとなると「思っていた以上に大変だった」という声も少なくありません。
理想だけでなく、現実的な課題を知っておくことで、留学の準備と心構えがぐっと現実的になります。
ここでは、実際の留学生が直面しやすい5つのポイントを紹介します。
学費・生活費が高め(特にロンドン)
ロンドンなど都市部は、家賃・交通費・外食費すべてが高く、出費の感覚は日本よりも大きいです。
「家賃が想定の倍だった」「円安で予算が崩れた」という話もよくあります。
一方で、リーズやノッティンガムなど地方都市では、生活費を3〜5割抑えられるケースもあります。
学生寮・奨学金・シェアハウスなど、費用を抑える工夫を早めに検討しておくのが現実的です。


授業の密度が高く、自主学習量が多い
イギリスの大学は、3年(修士は1年)という短期間で学位を取得するため、授業内容が非常に濃密です。
授業数は少なくても、リーディング・リサーチ・エッセイ執筆など自主学習に充てる時間が圧倒的に多いのが特徴。
「週に3回の授業なのに毎日図書館に通っていた」という学生も多いです。
初めは戸惑っても、大学のアカデミックサポートやライティングセンターを活用すれば、次第に慣れていけます。
英語アクセントと講義スタイルへの慣れ
ブリティッシュ英語は発音や表現が地域によって異なり、初めの1〜2か月は聞き取りに苦労する学生が多いです。
また、授業では学生が積極的に発言することが前提で、「沈黙は同意ではなく、議論の放棄」とみなされることも。
「最初は緊張して一言も話せなかったけど、だんだん質問できるようになった」との声もあり、事前にディスカッション形式の練習をしておくと適応が早くなります。
ビザや制度の変化に注意
イギリスは移民政策の影響を受けやすく、ビザ制度が突然変更されることがあります。
特に就労ビザ(Graduate RouteやSkilled Worker Visa)は、条件や期間が年度ごとに見直されることも。
渡航前に政府のUK Visas and Immigration(UKVI)公式サイトで最新情報を確認し、大学・エージェントとも連携しながら柔軟に対応できる準備をしておきましょう。
イギリスの日本人大学生・大学院生の体験談・成功例



ここでは、実際にイギリスの大学で学ぶ3人の日本人留学生の体験を紹介します。
彼らの歩みから見えてくるのは、「完璧な準備よりも、一歩踏み出す勇気」が未来を切り開くということです。
Rionさん(マンチェスター大学→UCL大学院)
普通の高校生から心理学を極める道へ
Rionさんは、横浜の私立中高一貫校を卒業後、日本でNCUKのInternational Foundation Year(IFY)を修了し、マンチェスター大学心理学部に進学しました
日本の大学説明会を巡る中で、「心理学をもっと専門的・科学的に学びたい」と思ったことが、海外進学を決意したきっかけです。
イギリスでは心理学が理系分野として扱われ、3年間で実験や統計、研究を体系的に学べる点が大きな魅力でした。
IFYでは短期間ながら濃密な授業を通してアカデミック英語や論理的思考を鍛え、無事マンチェスター大学に入学。
大学ではBritish Psychology Society認定のカリキュラムのもと、研究やボランティア活動にも積極的に取り組みました。
卒業後はロンドンのUCL大学院へ進学し、社会的認知(Social Cognition)を研究中。
「英語が苦手で、海外で学ぶなんて無理だと思っていた。でも一歩踏み出せば意外となんとかなる」と語る姿が印象的です。
Lunaさん(ロンドン大学・UCL)
奨学金を活用してロンドンで文化を学ぶ
Lunaさんは、美術史と文化政策を学ぶためにロンドン大学(UCL)へ進学。
留学を実現できた背景には、日本側の柳生財団の支援制度の活用がありました。
授業では多国籍な学生と議論を交わしながら、芸術を「自分の言葉で」語る力を育てています。
ロンドンの街自体が学びの場でもあり、美術館や文学館、劇場が生活圏にある環境で日々感性を磨いているとのこと。
「文化を理解するというのは、知識を得ることではなく“体験を通して考えること”だと気づいた」と話すLunaさん。
経済的支援を活かして自分の道を切り拓く姿は、これから留学を目指す学生にも大きな励みとなるでしょう。
さな子さん(ヨーク大学)
好きなことを軸に、自分の進む道を見つけた留学
洋楽や洋画への憧れから海外への興味を持ち、高校で美術史に出会ったことがきっかけでヨーク大学へ進学したのが、さな子さんです。
ヨークは治安が良く自然豊かで、ロンドンにもアクセスしやすい理想的な環境。
高校卒業後にファウンデーションコースを経てヨーク大学に入学し、現在は中世美術(Medieval Art)を専攻しています。
授業はレクチャーとセミナーで構成され、毎週エッセイ課題を通して「自分の意見を論理的に書く力」を磨いています。
「日本では“正解を探す勉強”だったけど、イギリスでは“なぜそう思うのか”を問われ続ける」と語り、学びの中で自立心を育んでいきました。
また、カフェ巡りや現地の人との交流など、日常生活も留学の一部として楽しんでいます。
3人に共通しているのは、「完璧な準備」よりも「自分の興味を信じて行動したこと」。
ファウンデーションコースや奨学金など、道は一つではなく、挑戦を支える仕組みが確かに存在します。
イギリス留学は、学問を学ぶだけでなく“自分で考え、世界で生きる力”を育てる経験です。
不安を抱えながらも前に進んだ3人の姿が、それを何より雄弁に物語っています。
あなたのイギリス留学を支える——並走型出願サポートとは


RionさんやLunaさん、さな子さんのように、最初から完璧な準備ができていた学生はいません。
多くの人が「何から始めればいいの?」「自分でも合格できるのかな?」という不安からのスタートでした。
そんな受験生を支えているのが、There is no Magic!!の並走型出願サポートです。
並走型出願サポートのメリット
- 複数メンターがチームで伴走
並走型では、一人の担当ではなく、複数のメンターがチームでサポートします。
志望国・専攻・奨学金など、それぞれの分野に強いメンターが連携し、最適な戦略を提案。
「英語試験」「エッセイ」「面接対策」まで、留学の全プロセスを一緒に走り抜けます。
- 奨学金出願に強い
多くのメンターが、実際にJASSOや柳井財団、笹川財団などの奨学金で留学を実現しています。
その経験をもとに、採用側の視点を踏まえた添削・面接練習を行うため、約9割の受講生が奨学金を獲得しています。
「お金の壁で諦めない」ことを可能にする実践的サポートです。
- 受験の先まで見据えたサポート
留学は「合格」で終わりではありません。
自己分析を通じて「何を学び、どんな未来を描きたいか」を一緒に整理し、“自分の言葉で語れる出願”を目指します。
英語力に自信がなくても、地方出身でも大丈夫。
あなたに合った大学・ルートを一緒に考え、最初の一歩を形にします。
信頼できる伴走者と一緒に、あなたの「イギリス留学」を現実にしていきましょう。

まとめ|イギリス留学は「時間×学び×成長」の効率的な投資
イギリス留学は、短期間で世界水準の教育を受けられ、英語力と国際的な視野を同時に伸ばせる貴重な経験です。
学びの密度、文化的刺激、そして多様な人との出会い——そのすべてが、自分を大きく成長させてくれます。
もちろん、費用や言葉の壁、不安もあります。
でも、それらを一つひとつ乗り越える過程こそが、留学の本当の価値です。
「海外の大学なんて無理かも」と思っていた学生が、イギリスで堂々と学び、世界で活躍する姿を、私たちはたくさん見てきました。
イギリス留学は、特別な人だけの道ではありません。
正しい準備と支えてくれる人がいれば、誰でもその扉を開くことができます。
あなたの「行きたい」という気持ちを、ここから“現実”に変えていきましょう。











