ニューヨーク大学を知る【留学情報まとめ+合格への道】

ニューヨーク大学( New York University)」、通称 NYUは、ニューヨーク州南東部にあるニューヨーク市( New York City)、マンハッタン地区に位置する全米有数の私立総合大学です。

ニューヨーク大学のあるマンハッタン地区は、国連本部やウォール街といった政治・金融の中心舞台、またミュージカルなどのエンターテイメントも豊富な、多様性と刺激に満ちたエリアとなっています。

 

そんなエリアに位置する「ニューヨーク大学」は、マンハッタンの中心、グリニッジ・ビレッジに数多くのビル(校舎)や寮が点在している都市型の大学です。

今回のこちらの記事では、全米の中でも最大規模を誇る「ニューヨーク大学」への留学を検討中の方のために、出願方法や現地の様子などの詳しい情報をお届けします。

 

筆者紹介:Antie やや

タイ在住。語学力を生かし現地でボランティア活動を中心に毎日を過ごす。バンコクでインターナショナルスクールを卒業し、現在イギリスの大学で心理学とマーケティングを学ぶ息子あり。

ニューヨーク大学とは

基本情報

  • 名称: New York University(ニューヨーク大学:NYU)
  • 所在地:70 Washington Square South New York NY 10012
  • 電話番号:+1 (212) 998-1212
  • 創立年:1831年
  • 学校形態:大学・大学院
  • 学生数:学部生 26,982名 大学院生・プロフェッショナル学院生 26,981名
    Non Creditプログラム生 5,576名

※ プロフェッショナル学院生(Professional Degree Students)とは、特定の職業の専門家になるために必要な学位を取得するための学部で学ぶ学生のことを示します。

※ Non Creditプログラムとは、単位取得を目的としないプログラムで学ぶ学生のことを示します。

 

歴史

ニューヨーク大学は、1831年、第3代アメリカ大統領であったThomas Jefferson(トーマス・ジェファーソン)と第4代アメリカ大統領James Madison(ジェームス・マディソン)の下で、財務長官を努めた著名な政治家Albert Gallatin(アルバート・ギャラティン)を中心に、貿易商人や銀行家などの有志によって設立された歴史のある大学です。

植民時代のアメリカの大学で学ぶ学生のほとんどは特権階級の若者たち。 神学に基づく宗教色の強いカリキュラムが中心でした。

 

しかし、ギャラティン率いる評議会では、より近代的な教育を組み合わせる必要が不可欠であると信じ、また宗教的信念、社会的背景に関係なく全ての人に開かれた教育環境の実現に尽力。

そしてニューヨーク大学は、宗教色をなくし全ての学生たちが様々な分野について学べるよう、多様でモダンなカリキュラムを取り入れた大学として始まりました。

 

特徴

ニューヨーク大学の特徴の1つといえば、やはりその立地にあります。ニューヨーク大学の校舎でもある建物は、マンハッタンのワシントン・スクエア周辺に点在。

この辺りには美術館、カフェ、レストランなどが集まっており、観光客にも人気のエリアとなっています。そんな刺激的な街そのものがキャンパスともいえるニューヨーク大学。その立地からアート系の専攻も評判です。

 

1831年の創設以来、ニューヨーク大学は高等教育のイノベーターであり、上流階級のみならず全ての若者に学ぶチャンスを与えてきました。

現在、その先駆的な精神によりニューヨーク大学は、世界で最も有名な研究大学の1つとなり、アメリカ国内で最大規模の私立大学の1つでもあります。

 

また、2010年にはニューヨークだけではなく、アメリカの大学として初めて本格的な分校「ニューヨーク大学・アブダビ校(NYUAD)」を中東に開校。その後、2013年には 上海校(NYU SHANGHAI)を開校しています。

また、ニューヨーク大学は留学生の受け入れにも積極的。その数は全体のおよそ15,6%、世界130ヶ国以上から集まった多くの留学生が学んでいます。

このようにニューヨーク大学は、世界中からの優秀な学生を集め、現代社会において求められる多様で高度な教育内容を実現し、将来様々な職種で活躍できる優れた人材を育成することに多くの力を注いでいます。

 

学部

ニューヨーク大学・ニューヨーク校には11つのスクールがあり、それぞれが優れた環境の中で質の高いカリキュラムを構成し提供しています。

これら11のスクールでの学問分野は、およそ160分野、2500科目以上と多岐にわたり、多種多様な分野から専攻を選択することが可能。興味のある分野をいくつか組み合わせて自分の専攻とすることができます。

11つのスクールの中でも「Leonard N Stern School of Business」は、全米屈指のビジネススクールとしても有名。

また、映画学科や演劇学を学べる「Tisch School of the Arts」は、多くの有名俳優、女優、映画監督などを輩出しているスクールとして、その名はアメリカにとどまらず、世界的にもよく知られています。

 

世界大学ランキング

海外大学への進学を考える場合にどうしても気になる世界大学ランキング。

世界大学ランキングとは、高等教育機関をさまざまな指標により順位付けした国際的な大学ランキングのことです。

これら大学ランキングは、雑誌、政府、企業、第三者機関などさまざま機関が作成をし、毎年発表。

有名なものには、The Times Higher Education World University Ranking QS World University Rankingなどが挙げられます。

 

それでは、果たしてニューヨーク大学は何位にランクインしているのか、The Times Higher Education World University Ranking 2020でみていきましょう。

世界ランキング大学名
1オックスフォード大学イギリス
2カリフォルニア工科大学アメリカ
3ケンブリッジ大学イギリス
4スタンフォード大学アメリカ
5マサチューセッツ工科大学アメリカ
///
25シンガポール大学シンガポール
26ワシントン大学アメリカ
27カーネギーメロン大学アメリカ
28ロンドンスクールオブエコノミクスイギリス
29ニューヨーク大学アメリカ
30エジンバラ大学イギリス

※ 詳しいランキングについてはThe Times Higher Education World University Rankingを参照

世界中から多くの留学生が集まる「ニューヨーク大学」。学業はもちろんトップクラスです。

ニューヨーク州には多くの大学があり、大学により「◯◯の分野ではトップ」や「留学生へのサポートが手厚い」などその評価はいろいろ。

世界大学ランキングはあくまでも参考程度にし、自分が学びたい分野ならココ!といった大学を選ぶことが重要です。

 

にゃんこ先生
NYUのビジネススクールに関して、学費や入学条件を別途まとめたので、MBAに興味のある人は下記を確認してみてね!

» ニューヨーク大学MBA(NYU Stern)を知る

 

学費

Budget Item2020-2021 Academic Year
Tuition and Mandatory Fees$54,882
Room and Board$19,244
Books and Supplies$718
Transportation$1,110 (Varies)
Personal Expenses$2,790 (Varies)
Total$78,744 (8,431,191円) ※2020年4月レート

※ 参照元 Cost of Attendance 2020-2021

 

アメリカ国内でも有数の高水準の教育を提供しているニューヨーク大学。アメリカの大学の授業料は高額といいますが 、ニューヨーク大学も例外ではありません。

そのため、ニューヨーク大学ニューヨークキャンパスでは、Scholarships and GrandsLoansStudent EmploymentStudy Awayの4種類のファイナンシャルエイドを用意。

 

しかし、日本人を含む留学生が利用できるエイドは限られており、学費を全額自己負担できるかどうかによる「Need-Aware」による奨学金制度の利用のみが可能となっています。

奨学金を申請するためにはCSS Profileを作成し提出。Early Decision Regular Decisionにより奨学金申請期限が異なるため注意が必要です。

 

にゃんこ先生
高額な学費や生活費が原因で留学を諦めないで!大学の奨学金以外にも政府や民間の奨学金制度も活用しよう。

» 参考:3,000万が返済不要!?海外正規留学の奨学金制度を徹底解説

 

ニューヨーク大学の留学準備で知るべきこと

ニューヨーク大学は全米の高校生にも人気のある大学の1つです。

2024年卒業予定の学部レベルへの出願者の数は、ニューヨーク、ドバイ、上海3つのキャンパスで85,000人以上。

そして入学者の合格率はなんと15%とアメリカ国内の学生はもちろん、留学生にとっても入学難易度が高い大学として知られています。

 

アメリカの大学への出願プロセスは、シンプルに見えて実はとても大変。

出願を計画的に進め、合格のチャンスを確実に得るためには、当然ながら周到な準備が必要になります。

計画的に準備を進めるためにも何をするべきか、1つ1つ確認していきましょう。

 

成績を維持する

2019年にニューヨーク大学へ合格した学部生の高校での平均GPAは3.7。また入学者のおよそ42%の平均GPAが3.75以上となっており、ほぼ全教科でAを取得ということを示しています。

この数字は、GPAが3.7以下であったら不合格ということを表しているわけではありません。

しかし、ニューヨーク大学に限らずアメリカで難関、名門校といわれる大学は倍率が高くなるため、どうしてもGPAの平均値が高くなりがち。競争に勝つためにも、GPAは最低でも3.7という数字を目標にすることが必須といえるでしょう。

 

各大学が求める人物像は違っていても、アメリカの大学が共通して求めているのは学業において優秀な学生。GPAとSATなどのテストスコアは、その目安となる重要な項目です。

名門大学であればあるほどそのレベルは高くなる上、同じ大学を目指す出願者も同様に高いGPAやテストスコアを提出。

要するに、成績やテストスコアが悪かったらスタートラインに立つことすらできないということになってしまうかもしれないのです。

このようなことをしっかりと理解し、日頃から学校の成績をきちんと維持しておきましょう。

 

にゃんこ先生
日本とアメリカではGPAの計算方法が異なるので、下記の記事も読んでおこう!

» あなたのGPA正しい? 留学のための GPA計算方法

 

SATやACTのテストスコアは高得点を目指す

ニューヨーク大学へ出願をするためには、以下のいずれかのテストスコアを提出する必要があります。

  • SAT(エッセイ不要)
  • ACT(エッセイ不要)
  • IB Diploma(出願時にはPredicted Score を提出、7月に最終結果を提出)
  • SAT Subject Test(3科目)
  • AP Exam(3科目)
  • 高校でIBプログラムを実施してない場合(IB Higher-level exam score 3科目)

これらは、留学生が出願をする際に提出が求められている主なテストスコアとなります。

その他の方法での出願を希望する場合には、それぞれの国、在学する高校からニューヨーク大学が受け付けるテストスコアについて、International Qualifications Tool(国際資格ツール)で調べることができます。

日本を含む海外からのほとんどの留学生は、SATまたはACTテストのスコアを提出。2019年に入学した学生のSATとACTの平均スコアは以下の通りです。

 

SAT

Reading and Writing:660~740

Math:670~790

Total (1600満点):1350~1530

ACT

Total (36満点):30~34

 

 

また、出願のためにSAT Subject Test 3科目のスコアを提出することを選択した場合、以下の学問分野からすくなくとも1科目のスコアを提出することが必要となります。

 

 

Literature & Humanities(文学と人文科学)

  • Literature
  • United States History
  • World History

Math & Science(数学と科学)

  • Biology/EM
  • Chemistry
  • Physics
  • Math Level 1
  • Math Level 2

 

Leonard N Stern School of Businessでは、Math Level 1、またはMath Level 2のスコアを提出など、提出が求められる科目は11つあるスクールによりそれぞれ異なるため、各ホームページでの確認が必要です。

ニューヨーク大学の公式ホームページでは、SAT、またはSAT Subject Test(3科目)いずれかのスコアを提出と記載されていますが、アイビーリーグなどの名門大学では、SATとSATSubject Test、両方の提出を求めている大学もあります。

ここで悩むのは、SAT Subject Testのスコアもとりあえず提出した方がいいのか、ということ。ホームページには記載されていないため、直接大学へ連絡をして最新の情報を集めることをおすすめします。

 

SATやACTなどのテストスコアは、申請プロセスの一部に過ぎません。が、あまりにスコアが低くてはその時点で競争から外されてしまう可能性も。少しでも高いスコアを目指して準備を進めましょう。

この他、第一言語が英語ではない場合、英語力の証明としてTOEFL iBT 100点以上またはIELTS7.5点以上のスコアを提出しなければなりません。

 

にゃんこ先生
TOEFLやSATについての情報は下記の記事も参考にしてね!

»【保存版】ゼロから始める新SATテスト®試験概要と対策完全ガイド

» 【保存版】100点突破続出!TOEFLおすすめ参考書と勉強法完全MAP

 

入学後に専攻したい分野に焦点をあてる

自分の興味のある分野、または得意な分野がある場合にはその分野の学問に焦点を当てます。

例えば、もしあなたが政治に興味があるとします。その場合には、歴史や政治学の授業でよい成績を修める、または模擬国連のメンバーに立候補をしたり、地域のボランティア活動に参加をするなどその分野で経験を積むことにより、大学側が求める学生像の1つ、興味を追求する意欲がある学生であるということをアピールすることができからです。

卒業後に何をしたいかを決める必要はもちろんありませんが、ニューヨーク大学へ出願をする前に、どの専攻を希望するかを決めることも重要。高校生活の中で自分の興味のある分野に焦点を当てることにより、専攻を絞り込むことに役立ちます。

 

チャレンジすることを恐れない

アメリカの大学では、成績やテストスコアはもちろん、課外活動などの実績など出願者をさまざまな観点から評価して合否を判断。それらの基準は大学ごとに異なるため、アメリカの大学入試では偏差値というものがありません。

成績だけがよい、など1つの要素だけで合否が決まるのではなく総合的な要素を考慮するといいますが、ニューヨーク大学を含むアメリカの名門大学といわれる大学では、やはり成績は最重要項目。成績が優秀なのは当たり前のことなのです。

 

しかしよい成績を収めるために、簡単な科目ばかりを選択してGPAを上げても無意味なこと。ニューヨーク大学が求めているのは、学問に対する意欲や向上心、目標に向かって努力する姿勢を持っているかどうかです。

簡単なコースでいい成績を収めるよりも、難易度の高いクラスでチャレンジをし、結果を出した方がより高い評価を受けると言われています。

 

NYU合格可能性を高めるために

アメリカの大学のアドミッションは、一般的な日本の入学審査となる「成績重視」とは異なり、出願者をさまざまな観点から評価します。

その中の1つに「大学が求める人材を獲得する」というものがあります。

それではニューヨーク大学はどのような人材を求めているのでしょうか。

ニューヨーク大学では、アメリカ国内のみならず世界中から集まる出願者の中から「将来伸びる学生」を探し出そうとします。

 

これは、より多様で魅力的な学習環境を作ることにより優秀な研究者を輩出する、社会で活躍できる将来のリーダーを育成するなどを目指し、卒業後に社会で活躍できる学生を求めているからです。

学業以外の取り組みや人間性を重視し評価するアドミッション。こういった人間性というものは長い時間をかけて培われるものです。

日頃から課外活動などにも積極的に参加し、最大限に自分をアピールできるよう様々な経験を積むことが大切です。

 

課外活動に参加する

学校のクラブ活動などに積極的に参加しましょう。

しかし、何でもいいからとりあえず参加ではあまり意味がありません。学校で取り組むプロジェクトや活動は、後に自分がやりたいと思うことに反映したものがベストです。

 

例えば、もしあなたが作家になりたいとしましょう。この場合、必ずしも吹奏楽部、野球部、美術部などに属する必要はないのです。

代わりに文芸部や新聞部に参加し、自分の興味のある分野の世界を広げることが大切。

部長などのポジションに就くことで、興味のあることに対しての情熱やリーダーシップなどを大学のアドミッションにアピールすることができます。

 

努力をしたという姿勢が大切

自己の目標に向かって継続した努力や挑戦をする姿勢を持つかどうかは、大学から評価されるべきポイントの1つ。そのためには、どのような努力をして目標を達成したかなどについて伝えることが効果的です。

例えば、スポーツ大会で優勝することを目標として、そのための課題や解決のための練習方法などを積極的に提案し、チームをまとめて成果を出したというなことです。

このような具体的な例は、課題に向けて努力をするという高い向上心や自主性などをアピールすることができます。

 

なぜニューヨーク大学に入学したいかを明確にする

ニューヨーク大学では、成績だけによる選抜ではなく出願者の「将来性」や「可能性」を重視。それらを判断するために、第一に出願者の「意欲」に注目します。

ここでいう「意欲」とは、「どのような目的を持ち、ニューヨーク大学で何を学びたいと思っているか」ということです。

 

そのため、出願者がニューヨーク大学が求める人物像に合致しているということをアピールする「志望理由」が重要になってきます。

大学へ入学したら何をしたいのかを明確にして、しっかりと伝えることが合格への第一歩。

「ニューヨーク大学で学びたい!」としっかりアピールし、それに対してアドミッション側が「この学生を入学させたい」と思えるか否かがカギとなります。

 

インタビューに備える

ニューヨーク大学では、出願プロセスとしてのインタビューは行われません。

ただし、「メディカルスクール」へ出願する場合にはインタビューが課されています。

これは、出願者がアドミッション・ポリシーを理解しているか、その学科で学ぶ意欲や適性があるかどうかを見極めるためです。

 

コミュニティーに貢献する

海外の大学入試審査では、ボランティア活動の経験も重要視されるものの1つ。

ニューヨーク大学でも、入学審査の際にボランティア経験などの課外活動について問われます。

これは、コミュニティーでボランティア活動を率先して行うことにより、将来よき社会人として「社会に貢献する」人間性を兼ね備えているかを見極めるためです。

そのため、アメリカの高校生はボランティアなどの社会貢献活動に多くの時間を費やします。

 

こういったボランティア活動は評価対象となりますが、大学が評価するのは「ただボランティア活動に参加した」というものではありません。

活動を通して何を得たのか、入学後の大学での生活にどう活かされるされるのかなど、活動の先に見えるものをはっきりと示すことが大切。

ボランティアを行うことにより身に付けたスキルや知識、社会性、規律などの幅広い能力が評価に繋がります。

 

ただし評価のために取り組むボランティア活動には深みがありません。アドミッション側がこういった出願者を見極めることは容易なこと。

自らが主体的に取り組み、誰かの役に立つ喜びを感じ取ることによりその姿勢が評価されるものです。

そのためは自分の興味のある分野でのボランティア活動がおすすめ。

 

獣医学に興味がある場合には、地元の動物保護施設でのボランティア活動に参加するなど、大学で学びたいと思っている専攻に関係したものであれば評価も得やすいかと思います。

そしてもう1点、ボランティアというものは継続することにより大きな評価へと繋がるもの。ボランティア活動に目を向けて、早い時期から取り組むようにしましょう。

 

自分という人物像が伝わるエッセイを仕上げる

ここまで、ニューヨーク大学へ出願を決めたら何をするべきかについて説明しました。ここからは総仕上げともいえる「エッセイ」についてお話します。

アメリカの大学での入学審査において、エッセイは合否を左右する重要な書類。

今までの自分の経験などから成績では表せない個性や意欲、将来はどのような活躍がしたいなど、「あなたという人物像」を最大限にアピールする必要があり、エッセイを通じて自分の良い面をどう大学に伝えるかという戦略が求められます。

 

ニューヨーク大学では、共通願書であるCommon Appication(コモンアプリケーション)のライティングセクションでの「Persona Essay(パーソナルエッセイ)」と、ニューヨーク大学がトピックを指定している「Supplemental Essay(サプリメンタルエッセイ)」の提出が求められています。

 

「パーソナルエッセイ」では、一般的に「7つのPrompts」が出題されます。

その中から自分が書きたいトピックを選び、250から650文字以内でまとめ上げます。ここで重要となるのは、どのトピックを選ぶかではなく自分自身の何を伝えたいかということ。

今まで経験してきたことや学んできたことなどから、まずは伝えたいストーリーを構想。それに合うトピックを後から選択するも1つの方法です。

もし、自分のストーリーに合うトピックがなければ、自由に書くことができるトピックを選択しましょう。

 

各大学が指定している「サプリメンタルエッセイ」のトピックは 、出願者自身のことを書かせるタイプ、その大学を志望する理由を書かせるタイプ、出願者のユニークさを探るタイプなどが例として挙げられます。

ニューヨーク大学の「サプリメンタルエッセイ」のトピックをみてみましょう。

 

Why NYU?

We would like to know more about your interest in NYU. What motivated you to apply to NYU?

Why have you applied or expressed interest in a particular campus, school, college, program, and or area of study? If you have applied to more than one, please also tell us why you are interested in these additional areas of study or campuses. We want to understand – Why NYU?
( 400 words maximum)

2019-2020 New York University Supplemental Essay Prompt Guideより引用

ニューヨーク大学では、なぜニューヨーク大学を志望するかについてのお題が出されています。

この内容で自分をアピールするためには、アドミッションポリシーを理解することが大切。

それらに、自分自身が今までどのように成長してきたのか、また今後何を目指していくのかなどをリンクさせ自己分析。

読む人に興味を覚えさせ「この学生を合格させたい!」と思わせるよう、明確な表現を用いて書き上げましょう。

 

読む人の心に残るようなよりよいエッセイを書くためには、日々の積み重ねが不可欠。

経験を通じて自分の魅力を磨き上げ、それらを言葉に表し「自分にしか書けないストーリー」でアピールしてください。

 

ニューヨーク大学出願の流れ

いよいよ出願。ここからは出願の方法をステップごとに詳しく説明していきます。

Step 1 コモンアプリケーションのアカウントを作成する

Common Application(コモンアプリケーション)とは、全米900校近くの大学に共通で使えるオンライン願書のこと。ニューヨーク大学でも出願はここから行います。

そのため、まずはアカウントを作成。アカウントを作成しログインすることで、入力内容や必要な添付書類などを確認することもできるので、早めに作成しておくことをおすすめします。

アカウントはこちらのページから作成することができます。

 

Step 2 「Find a College」からニューヨーク大学を選択する

ログインをしニューヨーク大学を選択後、フォームに必要事項を記入していきます。

ここで注意点ですが、ニューヨーク大学には、ニューヨーク、アブダビ、上海と学位を取得できるキャンパスが3ヶ所あります。

どのキャンパスに出願するかは事前に決めておき、出願したいキャンパスを選択します。

 

Step 3 必要書類の確認をする

留学生を含む全ての出願者は、School Report(スクールレポート)を提出する必要があります。

スクールレポートとは、成績証明書、IBプログラムであれば予測スコア(当該科目でその出願者が達成するだろうと教師が予想する成績のこと)、カウンセラーからの推薦状、学校のプロフィール、Mid-Year Report(高校3年1学期の成績)など、高校側から直接提出される書類のことです。

またこれら全ては、英語に翻訳する必要があります。

 

それでは必要書類のリストをチェックしましょう。

① Common Application(共通願書)

② Academic Record(成績証明書)

成績証明書は、高校3年間受講した全ての科目の成績の学業記録です。

学校によりGPAが算出されない場合には、コモンアプリーケーションのGPA記入欄を空白のまま提出。

その代わりに、英語に翻訳された高校の成績を詳述した文書を提出することができます。

③ Counselor Evaluation / Recommendation(カウンセラーからの推薦状)

④ School Profile(学校概要)

提出が可能の場合のみ。学校のカリキュラム、成績の採点システムなどに関する情報を含みます。

⑤ Mid-Year / Mid-Term Report(高校3年1学期の成績証明書)

これらは2月1日までに提出しなければなりません。

⑥ Final Report(最終成績証明書)

入学が決まりデポジットを支払ったら、ニューヨーク大学に最終の成績証明書を提出する必要があります。合格をしたからといって、成績が下がらないように最後までモチベーションを保つようにしましょう。

⑦ テストスコア(TOEFL、SAT)

⑧ Instructor / Teacher Evaluation(先生からの推薦状)

ニューヨーク大学では、先生からの推薦状を提出することを求めています。

アドミッションオフィスは先生からの推薦状を通して、出願者がクラスの中でどのような生徒であったかを把握し、大学にふさわしい学生なのかを見極めます。

ニューヨーク大学のホームページには、英語、文学、歴史やその他の社会科学、数学、自然科学、または外国語などの分野で教えた先生方による推薦状の提出が好ましいと記載されてあります。

その中で、あなたがどのような学問に興味があり、情熱を持っているかを知っている先生を選ぶことが大切。あなたの長所をアピールしてくれる先生方と、普段からよい関係を築き上げておきましょう。

⑨ ポートフォリオ(学部による)

⑩ 出願料80ドル

 

Step 4 出願する

ニューヨーク大学への出願の期限は以下の通りです。

Application DeadlineDecision
Early Decision ⅠNovember 1December 15
Early Decision ⅡJanuary 1February 15
Regular DecisionJanuary 1April 1

ほとんどのアメリカの大学では、Early Admission (アーリーアドミッション)という、早期に出願を受け付ける制度があります。

志望校がはっきりと決まっており、高校の成績や課外活動などの実績が十分によい場合は、Early Admissionでの出願にメリットがあります。

 

Early Admissionには、Early Decision(アーリーディシジョン)とEarly Action(アーリーアクション)の2つのタイプがあります。

両方のタイプともに合格発表が早く来るという利点がありますが、2つの大きな違いは、Early Decisionで合格した場合には入学義務が生じるということ。Early Actionは、合格をもらいながら一定期間保留にしておくことも可能です。

 

ニューヨーク大学での出願のプロセスは、「Early Decision」と「Regular Decision」 2つの方法があります。このため、Early Decisionで合格をもらったら基本取り下げることはできません。

ただし、申し込んだ奨学金が家庭の経済状況に対して足りなかった場合や、出願したのと全く違うスクールや学部からの入学許可を受け取った場合のみ、入学を取り下げることができます。

このように、Early Decisionで出願する際には注意が必要。しっかりと考えた上で、出願するかどうかを決めましょう。詳しくは、、ニューヨーク大学EARLY DECISIONを参考にしてください。

 

おまけ:ニューヨーク大学卒業の著名人

Mohamed Elbaradei(モハメド・エルバラダイ)

エジプトの政治家。エジプト暫定副大統領、1997年から2009年まで国際原子力機関(IAEA)の事務局長を務めました。

任期中の2005年には、IAEAとともにノーベル平和賞を受賞しています。

1962年にカイロ大学法学部を卒業後、エジプト外務省に入省。キャリア外交官として、ニューヨークとジュネーヴにおいて国連のエジプト代表部で勤務。

在任中の1974年に、ニューヨーク大学ロースクールで国際法による博士号を取得しました。

 

Matthew Morrison(マシュー・モリソン)

アメリカの俳優、ダンサー、作曲家。幼少時代にシアターキャンプに参加したことから演技やミュージカルに興味を持つようになりました。

ニューヨーク大学を卒業後、ミュージカル版の「フットルース」でデビュー。

現在は、主にブロードウェイのミュージカルを活動の場としており、2005年にはミュージカル「ライト・イン・ザ・ピアッツァ」でトニー賞に初ノミネートされました。

 

五嶋みどり

大阪枚方市出身。現代におけるトップヴァイオリニストの1人であり、国連ピースメッセンジャー、相愛大学客員教授。

海外でのヴァイオリニストとしての活動名義は「Midori」。日本では「五嶋みどり」の名で活動をしています。

1982年、母に連れられジュリアード音楽院でヴァイオリンを学び、同年、ズービン・メータ指揮のニューヨーク・フィルハーモニックとパガーニの「ヴァイオリン協奏曲第1番」第1楽章で「サプライズゲスト」としてアメリカデビュー。

日本でもニュースになり、天才少女という見出しで報道されました。2001年には心理学を専攻してたニューヨーク大学をMagna cum laude(優等)で卒業。

その後同大大学院で心理学の修士号を取得しました。

 

ニューヨーク大学はこの他にも、政財界、芸能界、学術界など幅広い分野で活躍する多くの著名人を輩出しています。

 

最後に

2013年度のニューヨーク大学の合格率は約35%。今ではその合格率は15%となり、入学が困難な大学として知られるようになりました。

こういう学生が合格!など、ニューヨーク大学側の明確な思惑は決して公表されるわけではありませんが、大学にとって魅力的な人材になれるよう自分を磨き、また他の学生にはないユニークな点、単なる「その他大勢」ではないということをアピールできるよう努力をするしかありません。

努力したことで得られるものはたくさんあるはず。自分の中にある無限の力を信じて、ニューヨーク大学合格を目指し前に進んでいきましょう。

 

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