IELTSバンドスコア徹底解説 〜英語力レベルと留学への道〜

ねこ君
最近企業が求める資格欄にIELTSってあったけど、それって何?
ねこ君
IELTS6.0取ることって難しいのかな?おれでも7.0取れるかなぁ・・?
ねこ君
そもそもIELTSの採点基準って何?どういう風に採点されるの?
にゃんこ先生
ようこそ、このブログがその問いを解決しよう!

IELTSは、TOEFLやTOEICに並ぶ、世界中の教育機関と企業から認められている英語能力測定テストだ。そのスコアは大学受験から移民、就職など幅広く活用できる。

では、どのスコアからが平均以上なのか?

そのスコアが示す英語力は具体的にどのくらいなのか?

大学や国別で何か違いはあるのだろうか?

今日は、IELTSのスコアについて徹底解説したい。

IELTS基礎知識

IELTSは、TOEFL同様主要4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)の能力を測るために用いられる。また、IELTS には大きく分けて二種類のテストがある。

一つ目は、アカデミックモジュールだ。このテストは主に、英国圏大学と、その他教育機関に留学するために使うことができる。イギリス、カナダ、オーストラリアではTOEFLよりもIELTSを主流としている。また、近年アメリカでも多くの教育機関がIELTSを認めている。

二つ目は、移民や就職に利用できるジェネラルモジュールだ。中国や韓国ではオーストラリアに移民するためのテストとして、IELTSを多くの人が受験している。ジェネラルモジュールの方が難易度高いとされている。

IELTSは、日本から世界への扉を開く重要な鍵と言える。IELTSのスコアを獲得することであなたに秘められている可能性を見つけることができるだろう。

では、IELTSの良いスコアとは一体何点なのだろうか?

 

バンドスコアとは

IELTSには合否がなく、0〜9までの「バンドスコア」で英語のレベルが判定される。他のテストと比べると非常にわかりやすい。

各技能のスコアが0.5きざみで示され、4技能の平均値が個人のIELTSスコア(オーバーオール)とされる。

0〜9それぞれのニュアンスは下記の通りだ。

IELTSバンドスコア評価
9熟練者
8かなり優秀
7優秀
6良好
5平均
4乏しい
3かなり乏しい
2まだまだ
1初級

 

日本人平均は何点なのだろうか?

IELTS公式サイトが示したものがある(2016)。

左からリスニング、リーディング、ライティング、スピーキング、オーバーオールの順で示したものだ。

アカデミックモジュールの場合

L5.9    R6.11   W5.38   S5.58   OA5.81

ジェネラルモジュールの場合

L5.27   R5.37   W5.28   S5.63   OA5.56

 

やはり、日本人はリーディングを得意としていることがわかる。

しかし、テクニックの必要なライティングとスピーキングスキルは、比較的低いスコアとなっているのがわかる。

上記のスコアより、オーバーオール5.5がボーダーラインと考えて良いだろう。海外の中堅校も6.0~6.5が応募資格に当たることが多い。しかし、名の知れているいわゆる上位校は、7.0や7.5という高い基準を求めている傾向にある。

 

ねこ君
5.0とか6.5とかっていまいちどのくらいの英語力なの?
ねこ君
そのスコアってそれくらい難しいの?
にゃんこ先生
いい質問だね。心配は無用。次はその問いを解説していくよ。

 

各バンドスコアが示す英語力レベル

IELTSを日本で運営する英検協会の公式ホームページに各バンドスコアが示す英語力が解説されている。

ここでは、英検とTOEFLiBTをIELTSと比べながら噛み砕いて説明していく。現時点でのレベルがどの程度なのか確認できるはずだ。

バンドスコア解説テスト比較
94技能全てにおいてネイティヴ並みの語力と理解力がある。T:118-120
8, 8.5多少のミスは見受けられるが十分通用するレベルである。

筋の通った議論が可能。

T:110-117

英1級

7, 7.5豊富な語彙と複雑な英語を理解する能力があるが、場面によってはミスが生じる。T:94-109

英1級

6, 6.5状況による英語力の差が大きいものの、理解し英語をうまく使う能力がある。T:60-93

英準1級

5, 5.5日常生活レベルの英語力を駆使できるが、時折理解や語彙力に欠ける。T:35-59

英2級

4, 4.5高度な語彙は理解できないが限定されたシーンでは英語を駆使できる。誤解などが多く見受けられる。T:32-34

英準2級

3コミュニケーションが多少取れるが、間違いや途切れることが多くある。非常に限定された状況でしか英語を駆使でない。 

英3級

24技能において全てを理解することは不可能で、会話では単語の羅列が頻繁に行われる。 

英4級

1基本的に英語を使用できるレベルに達していない。
0評価可能な情報なし。

 

バンドスコア採点基準とその方法

IELTSのスコア算出方法はリスニングとリーディング、ライティング、スピーキングで異なる。

 

リスニングとリーディング

リスニングとリーディングは全40問で構成されている正誤問題のため、いくつ正解したかで算出される。そのため換算方法は簡単だと思うかも知れないが、残念なことに少しばかり複雑になっている。

まず、正解した割合は獲得するバンドスコアと同じではないのだ。一例として、リスニングテストで、もし40問中16問正解したとすると、正答率は40%になる。

しかし、バンドスコアは55.5%の5.0 (最大9.0)になるのだ。

 

さらに、特筆すべきことがある。

アカデミックモジュールとジェネラルモジュールのリーディングテストで換算方法に違いがあるのだ。アカデミックバンドスコア7.0(40問中30問の正解数)でも、ジェネラルモジュールバンドスコアは6.0(同正答率)となる。

 

読者の皆様に、はてな(?)マークが見て取れるが安心してほしい。

IELTS公式サイトが、リスニングとアデミックリーディングのバンドスコア5〜8、ジェネラルモジュールバンドスコア4〜7のリーディングとの換算チャートを載せている。

 

スコア正解数スコア正解数スコア正解数
516 5 15 4 15
623 6 23 5 23
730 7 30 6 30
835 8 35 7 34
リスニングアカデミック

リーディング

ジェネラル

リーディング

 

IELTS公式サイトでは、全バンドスコアの換算チャートを載せていないが、非公式のサイトが載せているチャートもある。

ウィキペディアのバンドスコアバンドスコアを計算するサイトをもとに作られており、比較的信頼ができるものになっている。

これがそのバンドスコア換算表である。左の項目欄上から、「バンドスコア」「リスニングスコア」「アカデミックリーディングスコア」「ジェネラルリーディングスコア」となっている。ぜひ参考にしてほしい。

参照:Wikipediaより

 

ライティングとスピーキング

ライティングテスト及びスピーキングテストは、注意書きをもとに採点者が採点する。

その注意書きとは何か?

 

ライティング

IELTS Writing(公式)をもとにわかりやすく解説していく。

採点者は大きく分けて4項目を見ている。

1 タスクをこなしているか

与えられた問いにちゃんと答えているのか、文字数基準を満たしているか。

2 文章に一貫していて合理的か

極論やどんなにおかしい意見でも筋が通っていればハイスコアを狙える。

3 高い語彙力であるか

同じ単語を繰り返していないか、ハイレベルな単語をきちんと使うことができているか(例:sad→melancholic)

4 文法を正しく使うことができできているか

短い文ばかりではなく、複雑な文法を用いて長いくわかりやすい文を作れているか。効果的に文法を使えているか。

 

スピーキング

IELTS Speaking(公式)をもとに解説する。こちらもポイントは4つ。

1 話に一貫性があり、流暢に英語を支えているか

途切れたり、「あー」や「うーん」に値する言葉を使いすぎていないか。言っていることに一貫性があるか。

2 高い語彙力であるか

難しい語彙を使い、繰り返しを避けることができているか。

3 文法を正しく使うことができているか

様々な文法を用いて正しく表現することができているか。

4 正しい発音ができているか

アクセントが間違っていないか、聴きやすく発音できているか。抑揚があるか。

 

オーバーオール換算方法

各セクションの換算方法がわかったとこで、次にIELTSのオーバーオールの算出方法を解説する。

前述し通りIELTSは9段階を0.5刻みで表記する。その繰り下げと繰り上げの仕組みは、四捨五入ではなく一番近い数値に合わせることになっている。

例 5.20→5.0、8.45→8.5、4.75→5.0

 

各セクションのスコアに対する平均値がオーバオールになる。

例 L5.0 R5.5 W6.0 S5.0 合計21.5/4=5.375 オーバオールは5.5

 

海外留学への道

ここでは世界のトップ大学が必要としているIELTSのスコアについて見て行く。

オクスフォード大学(Oxford University)

2018年度入学の応募資格として、IELTS7.0以上(各セクションで7.0以上)を掲げている。当然、人気校なため7.0で受かることは難しい、そのため7.5以上のスコアが求められる。

しかし、2019年度の留学を考えている人は注意してほしい。入学制度が大きく変更されるのだ。

スタンダードレベルとハイレベルという二つの基準を設けるのだ。どちらか一つのレベルを満たしていれば限定された学科に応募することができる。

 

スタンダードレベル:IELTS7.0(各セクション6.5以上)

生物医学、コンピュータ科学、数学、統計学などの学科に応募することができる。

ハイレベル:IELTS7.5(各セクション7.0以上)

その他の学科には高い水準が設けられている。

Oxford大学公式サイトより

 

ケンブリッジ大学(Cambridge University)

2018年度の大学に応募するためにはIELTS7.5以上という基準が設けられている。しかし学科によっては7.0以上との表記もあるためこちら(大学院への留学を考えている人も)より確認してほしい。

 

マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)(MIT)

2018年度の応募要項を見る限り、MITはIELTSのスコアを受け入れてはいない。TOEFLのスコアが必要だ。

しかし大学院への応募の場合はIELTS7.0以上が基本的に設けられている。中にはそれよりも高い基準の学科もあるため受験を考えている人は、詳細はこちらへ。

 

国別に見るIELTSスコア

オーストラリア編

オーストラリア政府はビザ申請に使うことができる英語力を五段階にわけている。特定のビザ申請に必須のものもあるため要注意だ。

Functional:IELTS 4.5以上

Vocational :各セクション5.0以上

Competent:各セクション6.0以上

Proficient:各セクション7.0以上

Superior: 各セクション8.0以上

 

オーストラリアのビザ申請は、ポイント方式となっていて高い英語力を有して入ればいるほど移民申請が降りやすくなる仕組みだ。

オーストラリアのほとんどの大学は6.0〜6.5を最低基準としても受けている。行きたい大学をしっかり調べることが必要だ。

 

カナダ編

必要とされるIELTSのスコアは求めるビザによって変わる。徒労ビザの中でも職業によって違う基準が設けられている。詳しくはこちらへ。

カナダの大学を受験した場合は、オーストラリア同様多くの大学で6.0~6.5の基準を設けている傾向にある。また条件付き入学を認めている大学も多く、5.0~5.5でそれに応募することが可能である。

大学院の場合は7.0が基準になっている。

 

ニュージーランド編

ニュージーランドも種類別異なる基準を設けている。

投資家用ビザ:IELTS3.0以上

起業家用ビザ:IELTS4.0以上

親用ビザ:少なくとも二つ以上のセクションでIELTS4.0以上

移民用ビザ:IELTS6.5以上

詳しくはこちら

 

2018年のデータより、大学入学に必要な英語力は6.0が一般で大学院に関しては6.5~7.0が一般的と言える。

 

イギリス編

イギリスの就労ビザはどれだけ長く滞在するかによって必要な英語力が決まる。イギリスで働くことを考えている人こちらを。滞在期間が長くなればなるほど求められる英語力は高い。

学校やその他の組織は移民をサポートしてくれる可能性があるが、それはIELTSのスコアに大きく委ねられている。イギリスの大学は入学するために必要な英語力として、高いところだと7.5以上、中堅校などでは5.5~6.5を最低の数値として定めている。

 

アメリカ編

驚くことにアメリカ政府はビザ申請に英語力を求めていない。一方で、アメリカに留学する場合は英語力を示す必要がある。

求められる英語力は留学する教育機関によって異なる。さらに、大学か大学院かにもよる。多くの大学で、6.5から7.5と比較的高い水準を設けているところが多く見受けられる。

しかし、アメリカもその他の国と同じように学校によっては条件付き入学をIELTS5.5や6.0からもらうことができる学校も多いため、諦めずにしっかり調べることを強く勧める。

 

終わりに

IELTSのスコアにはタイピング能力を必要としていない、また、スピーキングテストでは人と話す機会が与えられるため、素の英語をしっかり学ぶことができると言える。

競争力のあるIELTSのスコアを取得し、世界への扉を開くことができるように頑張って欲しい。

 

にゃんこ先生
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にゃんこ先生
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