TOEFL 何点取れば良いスコア?大学院・MBA留学編

ねこ君
TOEFL12回も受験して、やっと97点取った…あと少しで100点…あと何回受験するんだよ!
にゃんこ先生
ねこ君が目指している学校、TOEFLスコアについて最低基準を提示している?
ねこ君
確か最低90点って。でも世の中では100点以上は良いスコアと言ってるから、100点を取りたい。
にゃんこ先生
上を目指すのはいいことだけど、TOEFLの良いスコアという明確なラインはあるのかな?今日は、TOEFLのスコアについて、いくつの視点から考えてみよう。

待ちに待ったTOEFLのスコアレポートはやっと出てきたが、自分の点数は結局良い点?悪い点?これで満足していい?もう一回受けてみたほうがいい?といろいろ考えてしまう人が多いだろう。

皆さんがすでに知っている通り、TOEFLには、私たちの学生時代の試験のように、合格/不合格というラインがない。そのため、まず言っておきたいのは、「TOEFLの良いスコア」について、唯一の答えが存在しないこと。

でも、心配する必要はない、今日の記事では、自分のTOEFLスコアをはかるすべての情報を提供する。

 

全体から見るいいスコア

世の中の一般論

あくまでも一般論の話だが、大学院留学のためのTOEFLスコアは、下記の感じで分かれている。(学部留学は別の基準となる)

 

80-90: 80点は多くの大学院入学の最低ラインとなる。普通の大学で理工系を専攻するなら何とかなりそうだが、人文系やMBAなら、この点数ではなかなか難しい。

90-100: ほとんどの大学と、極めて少ないトップ校には申請できる。

100-110: これぐらいの良いスコアがあれば、ほとんどのトップ校に申請できる。他の大学なら、Research Assisstant(RA)、Teaching Assisstant(TA)やGraduate Assisstant(GA)等の学校内の仕事をもらえるチャンスもあるだろう。

110-120: どの基準から見ても素晴らしいスコアで、アイビーリーグやそれと同じレベルのトップ校に行けるだろう。(項目別の点数要件もクリアして、他の書類は極端に悪くなければという話)

 

一方で、この一般論だけで自分のTOEFLスコアと照り合わすのは乱暴すぎる。もっと広い視点(グローバルな受験者)で比較したり、もっとピンポイント(自分の行きたい大学の特定の専攻の入学者)で比べたりすることも必要となる。

 

受験者パーセンタイルから見る

ETSのスコアデータ集計レポートの中で、項目別のスコア及びトータルスコアのパーセンタイルを公開している。このパーセンタイルというのは、あなたのスコアが、どれほどの受験者を超えたのを示している。例えば、あなたのスコアに応じたパーセンタイルランクが90であれば、90%の受験者より高い点数ということ。50であれば、半分の人を超えたということ。

半分の人を超えるには、それぞれの項目で22点ゲットし、合計88点であれば、56%の人より高い点数となる。

 

ただし、MBAを目指している人たちは、88点だと48のパーセンタイルしかない。こうやって比較すると、自分自身のスコアはどれほど良いかが見えてくる。100点を取っても、やっと75%の人を超えた程度で、108点なら、ようやく91%の人を超えて「優等生」になれる。

 

同じレポートの中、国別の平均点も記載されているが、大きな参考価値がない。例えば、日本語が母国語の受験者の平均点が71点だった。自分は88点があって、平均よりはるかに超えているねと満足してはいけない。なぜなら、パーセンタイルでもう一回比較すれば、88点は、世界で見れば、まんなかの点数と言うことがわかる。

 

大学の基準から見るいいスコア

大学が求める最低限必要なスコアがあれば十分

多くの大学は、この学校のこのプログラムに入るには、満たさなければならないTOEFLの最低限必要なスコア(Minimum Required Score)を提示している。学校によって、プログラムによって、最低限必要なTOEFLスコアも全然違ってくる。80点台(例えば、UCLAは87点)の学校もあれば、110点近く(例えば、ハーバードのMBAは109点)が最低ラインの学校もある。

行きたい学校が求めている最低基準のスコアを確認して、今の自分が持っているスコアと比べてみよう。基本的には、学校が明示している最低限必要なスコアより上回れば、良いスコアと言える。

 

GREやGMATを受けた人は、スコアメークのため何回も受験することに慣れているかもしれない。GREやGMATにおいて、できるだけ高い点数を取れば、ドリーム校に入る確率や奨学金をもらう確率は少しでも上がるから、スコアメークは間違っていない。

ただ、TOEFLは違う。ほとんどの学校では、もし最低限必要なTOEFLスコアを明示しているなら、この点数さえあれば、本校のカリキュラムを学習する英語のレベルはあると判断される。つまり、最低限必要なスコアに満たせば、あなたのTOEFLスコアの理由で入学を拒否されることはないということだ。

 

にゃんこ先生
例えば、冒頭のねこ君は97点取れたけど、世間一般で良いとされる100点を取りたい。でも、ねこ君の志望校はミニマム90点を求めていたとしたら?
にゃんこ先生
これで言えるのは、奨学金等を狙っていなければ、ねこ君はTOEFLをもう一度受験する必要はない。TOEFLの点数アップより、他の出願書類(例えば、GMATスコア、エッセー、インタビュー等)に力を入れたほうがいい。

 

ミニマムスコア程度では足りない場合

大学が合格者を選考する際、奨学金をあげるかどうか、またはOn-campusの仕事(例、ティーチングアシスタント等)のチャンスを与えるかどうかの判断もして、合格通知と同時に提示してくる。ティーチングアシスタント(TA)等は、学校から給与を支払われるので、ある意味で奨学金の一種と考えて良い。

入学するには、最低限必要なスコアをクリアできれば十分だが、奨学金をもらったり、TA等のチャンスをもらうにあたっては、最低限のTOEFLスコアでは足りない。

 

例えば、大学が求めているTOEFLの最低スコアは90点の場合、TAになるには、100点を超えなければならないかもしれない。或いは、TOEFLスピーキングが26点以上必要とかの条件があったりする。どのような仕事のチャンスがあるか、それをもらうにはどのような要件があるかについては、事前に学校のホームページをきちんとリサーチしたほうがいい。

大学のホームページでそれまでの情報を載せていなければ、Class Profileで直近の入学者の平均点を調べれば、自分の点数で奨学金をもらうチャンスがどれぐらいあるかは分かる。例えば、UC BerkeleyのMBAに入学するには、90点あれば十分だが、2017年の入学者の平均TOEFLスコアは110点ということで、102点を取った自分には奨学金が難しいだろうと予想して構わない。

 

学校がミニマムスコアを提示していない場合

既に述べたように、基本的には、TOEFLのミニマムスコア要件に満たせば、スコアをどんどんブラッシュアップする必要はない。ただ、TOEFLのミニマムスコア要件を提示していない学校もある。或いは、求めるスコアのレンジや入学者のスコアレンジを公開している学校もある。この場合、できるだけスコアレンジの最高点に近づけよう

スコアレンジを提示する学校は、条件付き入学ができるところが多い。つまり、TOEFLのスコアが若干低くても合格させる。ただ、条件がある。例えば、入学前に大学の英語クラスを受講し修了しなければならない、とか。

 

ボストン大学を例にすると、条件付きで入学させた(conditionally accepted)学生は、ボストン大学の英語学習センター(Center for English Language and Orientation Programs)で、英語を勉強してTOEFLスコアを上げてから、完全に入学できる(fully accepted)ようになる。

条件付き入学のオファーが来た場合、より高いTOEFLスコアがあれば、入学前より少ない英語クラスを受講して済むことになる。

 

一言でまとめると:きちんと調べよう!

結局、自分自身が行きたい学校のTOEFL要件をよく調べることがすべてとなる。

調べる時は、必ず、正確かつ最新のデータや情報を見つけよう。こちらのサイトを含むほとんどのブログや情報サイトでは、すべての情報を定期的に更新しているわけではないので、学校のオフィシャルサイトで良く確かめよう。

学校のオフィシャルサイトの情報が若干古い(2年前のデータとか)…という場合もある。そしたら、アドミッションオフィスにメールして確かめよう!TOEFLの要件はプログラムによって変わる場合もあるので、アドミッションにダブルチェックしたほうが無難。

 

ETSの基準から見る良いスコア

ETSとは、TOEFL試験を作って運営している会社のこと。TOEFLスコアのレベル感について、ETSからオフィシャルの基準と説明もある。

TOEFL受験した人は、スコアをもらう時、パフォーマンスフィードバック(performance feedback)という資料を見たことがあるだろう。この資料の中、あなたの各項目/各スキルのレベルが評価され、TOEFLのリーディング、リスニング、スピーキングとライティング項目別に記載されている。

項目別のスコアレンジに対応するレベル感は下記の表を参考にしよう。

項目レベルスコアレンジ
リーディング又はリスニングHigh/高22-30
Intermediate/中15-21
Low/低0-14
スピーキングGood/優秀26-30
Fair/良い18-25
Limited/限られている10-17
Weak/弱0-9
ライティングGood/優秀24-30
Fair/良い17-23
Limited/限られている1-16

TOEFLスコア項目別の評価について、それぞれ具体的に何を意味しているのかは、このthe official TOEFL Performance Feedback Brochureを参考にしよう。

以下では、この項目別の評価を大、学のレベルと照り合わせ読み取ってみたい。

 

リーディングとリスニング

TOEFLのリーディングとリスニングでは三段階の評価となる:高/high, 中/intermediate, 低/low。

  • 高/HIGH: ほとんどのMBAプログラム、或いは大学院の留学を目指しているなら、TOEFLのリーディングとリスニングでは必ずこのレベルの点数(できれば20点台後半)を取ろう。同じ「高/High」レベルといっても、22~25あたりの点数では、入学後、授業の理解に苦労することが多い。
  • 中/INTERMEDIATE: 学部に入学する場合は、このレベルでも、ミニマムスコアをクリアできたら大多数の学校には行けるが、大学院留学やMBAのカリキュラムに追い付くのは難しいと言える。
  • 低/LOW: TOEFLのリーディングやリスニングで「低」評価が出たら、もっと準備して再受験しよう。このレベルの点数を受け入れる大学はほとんどないからだ。

 

スピーキング

TOEFLのスピーキングでは四段階の評価となる:優秀/Good, 良い/Fair, 限られている/Limited, 弱い/Weak。

  • 優秀/GOOD: グローバルから見ると、トップレベルの学校(アメリカのアイビーリーグやヨーロッパのトップ校等)を目指しているなら、このレベルのスピーキング力が必要だが、日本人にとってなかなか届かない点数とは言える。逆に、TOEFLのスピーキング全般で「優秀/Good」評価が出たら、日本人の候補者の中すぐ目立つだろう。
  • 良い/FAIR: ほとんどの日本人はこのレンジに入る。大体の学校は、このレベルのスピーキング力で良いが、一部、スピーキング24点以上とかの条件がある。そして、一部の大学院、特にSTEM(Science、Technology、Engeneering、Math)分野では、スピーキング力について高く求めていないため、「良い/Fair」レベルでもトップ校に行ける可能性はある。
  • 限られている/LIMITED: 条件付き入学という制度のある学校であれば、このレベルのスピーキング力でも、条件付きで入学できる可能性はあるが、「Full accept」は基本無理だろう。
  • 弱い/WEAK: スピーキングでこの評価が出たら、もっと準備して再受験しよう。このレベルの点数を受け入れる大学はほとんどないからだ。

 

ライティング

TOEFLのライティングでは三段階の評価となる:優秀/Good, 良い/Fair, 限られている/Limited。

  • 優秀/GOOD: ランキング順位の真ん中より上の大学はほとんどこのレベルの文章力は求めている。30点に近いほど、より上位の大学に行くチャンスが増える。
  • 良い/FAIR: 望ましいとは言えないが、一部の大学院、特にSTEM(Science、Technology、Engeneering、Math)分野では、「良い/Fair」レベルでも行ける可能性がある。
  • 限られている/LIMITED: 条件付き入学という制度のある学校であれば、このレベルの文章力でも、条件付きで入学できる可能性はあるが、「Full accept」は基本無理だろう。人文系の大学院を目指しているなら、もっと準備して再受験しよう。このレベルの点数を受け入れる大学はほとんどないからだ。

 

まとめ

あれこれいろいろ説明したが、自分自身のTOEFLスコアはいいスコアかどうかというのは、あなたの志望校、志望専攻、出身国等さまざまな要素に影響されていることを伝えたい。また、あなた自身の他の選考書類、研究歴/職歴等にも影響される。

そのため、簡単に世の中の物差しや全体のパーセンタイルと比べるだけでなく、志望校の要件、入学者の平均点等をよく調べた上、結論を出そう

では、「他の書類はすべて完璧」という場合、TOEFLは何点を取ればいいのと聞く人がいるかもしれない。例えば、素敵なエッセーや推薦状+GMAT/GREスコアは90パーセンタイル以上+今までの学歴/職歴(研究歴)もピカピカ+GPA3.8以上。

TOEFLの点数だけ、大学が求めている最低スコアよりも若干低い。

このような極端のケースは少ないかもしれないが、ここで言いたいのは、低いTOEFLスコアだけで志望校の申請を諦めないこと。アドミッションオフィスに、自身の状況を説明して、出願しても良い?選考してくれる?と問い合わせてみよう。多くの学校は柔軟に対応してくれるはずだ。

 

にゃんこ先生
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にゃんこ先生
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