Wharton(ウォートン)MBAを知る【日本人ブログ+学校情報まとめ】

ウォートン MBA学校紹介
MBAイベント情報
情報収集中

ねこ君
アメリカのMBAを卒業して、金持ちになってやるっっ。投資銀行かコンサルに就職するんだっ!

ねこ君
けど、そもそも、どんな学校があるのかも知らないんだけど・・

にゃんこ先生
アメリカのトップスクールは、海外経験のない日本人にとってはすごくハードルが高い。

にゃんこ先生
TOEFLでも105点以上、GMATも600点後半がないと土俵に立てないから、まずは英語の勉強だね。

にゃんこ先生
このシリーズでは、海外MBAの情報をまとめていくよ。

にゃんこ先生
今日は、アメリカのウォートンスクール特集!!

 

海外留学や海外MBAを目指すうえで重要なのは学校選び。

しかし、海外の学校を選ぶうえで、一つ大変なのは情報集めである。日本語の情報も少なく、イベントや学校説明会も気づいたら終わっていることも多い。

これは、そんな学校を選ぶ上で役に立つであろう情報、サイトを、学校ごとにまとめていくシリーズ、記念すべき第10弾。今日は、アメリカのウォートン(ペンシルベニア大学 MBA)を紹介する

WEBページを行ったり来たりする手間や、有用な情報を探す手間が省け、本来やらなければならないことに時間が使えるようになれば幸いだ。

また、ここのページに漏れており、役に立つ情報があれば、ドシドシコメント欄に共有してほしい。

 

にゃんこ先生
そもそもMBAとは何?みたいな人はMBAとは?海外有名ビジネススクールまとめで全貌を掴もう!

ウォートンスクール(ペンシルベニア大学MBA)を知る

Wharton-Logo

ウォートンスクールの基本情報

ペンシルベニア大学は、アメリカ合衆国のペンシルベニア州・フィラデルフィアにある私立大学で1740年に設立。アメリカ大学協会の創設メンバーの1つで、米国屈指の名門私立大学連合であるアイビー・リーグの1校でもある。

ペンシルバニア大学ウォートン校は、フィラデルフィアの実業家であるジョセフ・ウォートン(Joseph Wharton)の寄付により、1881年に設立された全米初のビジネススクール

世界的に最も高い評価を受けるビジネススクールの一つであり、ファイナンスを中心に、マーケティングやマネージメント分野においても実用性の高いプログラムを提供している。

近年は、サンフランシスコ・キャンパスを開設するなど、アントレプレナーシップ分野にも注力している。

 

  • 正式名称:Wharton School of the University of Pennsylvania
  • 公式HP:https://mba.wharton.upenn.edu/
  • 所在地:3733 Spruce Street Philadelphia, PA 19104.6340
  • 学生数:5,000名(学部生と大学院生の合計)
  • 提供プログラム:2年制MBA、Executive MBA、PhD、Executive Education等

 

ランキング(2023年)

 

2年制MBA・クラスプロフィール

カリキュラム(Full-Time MBA)
  • プログラム期間:20ヶ月(3.5カ月の夏季インターンシップを含む)
  • 学費(2023年):1年目 $87,370、2年目 $85,370
学生構成
  • 学生数(Full-time MBA):874名
  • 女性比率:50%
  • 留学生比率:31%
  • 年齢層:-
  • 平均勤続年数:5年
出願関係
  • 平均GPA:3.6
  • GMAT平均スコア:728
  • GRE平均スコア:Quant 162、Verbal 162
  • TOEFL平均スコア:115
卒業後のキャリア

*出典:Facts & Figures Wharton MBA Class Profile、2023年8月時点

 

MBAカリキュラム

ウォートンスクールのMBAプログラムでは、2年間で19単位の取得が求められる。内訳は「必須科目:9.5単位、選択科目:4.5単位、専門科目:5単位」だ。

必須科目(Core Curriculum)

必須科目にはFixed CoreとFlexible Coreの2種類があり、Flexbile Coreは生徒一人ひとりのキャリアや興味に応じて、複数の選択肢の中から自分に合ったコースを選択できる。

Fixed Core
  • Leadership:
    • 対話形式の授業を通じてチームワークやリーダーシップの発揮に必要なスキルを養う
  • Marketing:
    • マーケティング分析コンセプトやマーケティング手法を正しく理解して、セグメンテーションやターゲティング、ブランディングなどの意思決定で適切に活用できるスキルを習得する
  • Microeconomics:
    • 経営者として必要なミクロ経済学の基礎理論として需要と供給や消費者行動、市場価格と生産量などを学ぶ
  • Microeconomics(Advanced):
    • ミクロ経済学を企業経営における意思決定に活用できる具体的な方法を学習する(価格設定方針や移転価格、競合企業との取引戦略など)
  • Statistics:
    • データを扱う上で重要な統計手法である回帰分析と実験を理解する(最小二乗推定や検定と信頼区間、相関と自己相関、共線性、ランダム化など)
  • Management Communication:
    • 経営者に必須のコミュニケーションスキルとして、説得力があり質疑応答などにも柔軟に対応できるスピーキング力及びライティング力を養う
Flexible Core
  • Operations, Information, and Decisions:
    • 「品質と生産性」「ビジネス分析」「イノベーション」「運用戦略」「実現テクノロジー」「経営上の意思決定」から選択
  • Marketing:
    • 「ダイナミックマーケティング戦略」「戦略的マーケティングシミュレーション」から選択
  • Communication:
    • 「即興演説やビジネスストーリーテリング要素」「クライシスコミュニケーション」「将来の起業家のための基礎」「起業家のためのコミュニケーション課題」「ビジネスリーダーのための説得力のあるライティング力」から選択
  • Accounting:
    • 「財務会計」「財務及び管理会計」から選択
  • Corporate Finance:
    • 「コーポレートファイナンス」「コーポレートファイナンス入門」から選択
  • Macroeconomics:
    • 「マクロ経済学」「マクロ経済学入門」から選択
  • Management:
    • 「既存企業マネジメント」「新興企業マネジメント」から選択
  • Legal Studies & Business Ethics:
    • 「グローバル経営における責任」「ビジネスにおける責任」「社会的責任と環境経営」から選択

 

選択科目(Electives)

選択科目では、ウォートン校内の10の学部に加えてペンシルベニア大学内にある11の他スクールから提供される幅広いジャンルのコースが200以上用意されている。

アドバイザーの協力を受けながら自分のゴールに向けた独自のカリキュラムを組むことができるだろう。

 

専門科目(Majors)

専門科目では21種類のコースが用意されていて、それぞれの専門分野に特化した知見を深められる。また、約40%の生徒が2種類の専門科目を選択しており、自分の見聞を広げることも可能。

STEM認定のコースも9つと豊富に提供をしているのも特徴だ。

参考:Wharton MBA Classes, Courses & Curriculum

 

なぜウォートンスクールなのか?

 

広範な分野を網羅したMBAカリキュラム

ファイナンスやアントレが有名なウォートンだが、学べるのはそれだけではない。200超の選択科目において、学びたい、強化したい分野に集中して選択することで、MBAの学位+ConcentrationのCertificateをもらうことができる。

さらに、ウォートンスクールが提供するMBAプログラムの枠を超えて、人文科学や法律、ヘルスケアなどビジネス分野以外のMBA学位も取得できる二重学位制も魅力の一つ。

今後関わりたい分野や将来像に合わせて、ウォートンには多くの選択肢があり、特定分野の学びを深めることができる。

 

圧倒的な就活実績

2022年度のCareer Reportを見ると、ウォートンの強さがわかる。

卒業生の24%はコンサル、39%は金融に就職し、給料の平均値はコンサルで175,000ドル(約2,450万円)、金融で173,513ドル(約2,4291万円)だ。その他の業界は若干給料は落ちるが、1,800万円〜2,000万円程度は目指せるだろう。

帰国後に投資銀行や戦略コンサルとして働きたい人にとって、ウォートンはベストな選択肢と言える。

 

また、最近ではウォートン出身でスタートアップで活躍している方々も多くいるようだ。

ラクスルのCFOからCEOとなった永見さんや、マネーフォワードの辻さん(CEO)、ミツモアの石川さん(CEO)、10Fの山田さん(CFO)などはウォートンのMBA出身。

VCやスタートアップで働きたいと思っている人にとっても、ウォートンは刺激的な学校になるだろう。

 

アメリカ就業のチャンス STEM OPT

専門科目のうち、BUSINESS ANALYTICSやSTATISTICSなど9つのいずれかを専攻することで、STEM OPTを得ることができる。

アメリカの大学院や大学院を卒業すると、1年間就業できるOPTというステータスがもらえるのだが、STEM Extentionを使うとその1年を3年に伸ばすことができるのだ。

OPTが1年しかないと、就労ビザ(H1B Visa)を申請するチャンスが2回しかないため、アメリカの現地企業も(すぐに帰るかもしれない)外人を雇うモチベーションが湧きずらいが、STEM専攻であれば長く働いてもらえることが期待できるため、雇用主も安心して内定が出せる。

ウォートンであれば、現地就職も希望すれば可能性が高いため、STEM OPTを利用してアメリカ残存のチャンスを掴むのも面白い。

 

ウォートンスクールに進学するには

出願要件と書類一覧

ウォートンスクールへの出願で必要なものは以下の通り。

  1. Background Info(個人情報)
  2. 275ドルのアプリケーションフィー
  3. エッセイ2通
  4. 成績証明書
  5. 推薦状2通
  6. GMAT又はGRE又はEA
  7. 英語試験スコア(TOEFLなど)
  8. 英文レジュメ

参考:Application & Admission Requirements、2023年8月時点

 

出願の流れ

出願の流れは、英語試験等をクリアし関連書類の準備→出願→面接→合否、となる。

出願締切日は例年9月、1月、4月の3回に分かれており、今年のスケジュールは以下の通り。

  • 1st round: September 6, 2023
  • 2nd round: January 4, 2024
  • 3rd round: April 2, 2024

スケジュールは毎年変わるため、入学方法の詳細は公式HPから確認しておこう。

 

出願準備

留学経験や海外経験がない人にとって一番大切なのは、いつ留学したいかを明確に決めて、早めに英語試験の対策を始めることだろう。

帰国子女が数ヶ月で終わらせてしまうような対策に、海外経験のない日本人は2-3年かかってしまうことも多い。

英語試験はやり方を間違えなければ必ず成果を出せるもの。このサイトでは、MBA留学準備に必要な情報を網羅的に提供しているため、リンク先から学習方法などを参考に対策を始めてほしい。

 

 

エッセイ対策

ウォートンスクールで求められる2通のエッセイでは、MBAプログラムを提供するスクールと受講する生徒の間のギブアンドテイクの関係について問われる。1つ目の質問は「ウォートンスクールが生徒に対して何ができるのか」、2つ目の質問は「生徒がウォートンスクールに対して何ができるのか」だ。

1つ目の質問では、自分が目指すキャリアを明示しつつその実現性とウォートンスクールの必要性を500字という限られた文字数で訴える必要がある。特に必要性パートに説得力を持たせるためにも、ウォートンスクールが提供している様々なサービスやイベント、課外活動などを徹底的に理解しておこう。

 

1st Essay

How do you plan to use the Wharton MBA program to help you achieve your future professional goals? You might consider your past experience, short and long-term goals, and resources available at Wharton. (500 words)

2つ目の質問では、採用担当者に自分のことをできるだけ深く知ってもらうことで、ウォートンスクールにどのように貢献できるかイメージを明確に持ってもらえるはずだ。指定文字数の半分程度を使用して、自分の人生を通じて経験し学んできたことを簡潔かつ丁寧に表現しよう。

2nd Essay

Taking into consideration your background – personal, professional, and/or academic – how do you plan to make specific, meaningful contributions to the Wharton community? (400 words)

また、ウォートンスクールのエッセイには任意項目として採用担当者が酌量すべき事情を記載する欄がある。GPAやGMAT・GREスコア、職歴など自分のプロフィールが他受験者に比べて劣っている場合、自分をアピールする場として活用できる。

Optional Essay

Please use this space to share any additional information about yourself that cannot be found elsewhere in your application and that you would like to share with the Admissions Committee. This space can also be used to address any extenuating circumstances (e.g., unexplained gaps in work experience, choice of recommenders, inconsistent or questionable academic performance, areas of weakness, etc.) that you would like the Admissions Committee to consider. (500 words)

出典:Wharton Essay 

 

面接形式・質問集

ウォートンスクールの面接プロセスでは、10分間の個別面接に加えて、35分間のチームベースディスカッション(TBD)が採用されている。

TBDでは、与えられたお題に対してランダムに選ばれた4~6人単位のチームで議論をして、導き出された結論について簡単なプレゼンテーションを行う。TBDを通じて、ウォートンスクールが重視しているチームワークに重要なコミュニケーションスキルやリーダーシップスキルなどを評価される。

個別面接の質問例
  1. Tell me something about yourself, or Walk me through your resume.
  2. What are your short-term and long-term goals?
  3. Why MBA? or Why now? or Why an MBA at this stage of your career?
  4. What is your Plan B? in case your primary goal does not happen?
  5. What are your key strengths? Can you give some examples, please?
  6. What are your key weaknesses? Can you give some examples, please?
  7. How can you add value to the Class? or Why should we take you?
  8. Any reasons why we should not select you?
  9. Interests and Hobbies-related questions – why do you do it, what have you achieved/learned?
  10. Do you have any questions for us?
  11. Can you please tell me how international exchange students and schools are assigned?
  12. How club leadership is selected?
  13. Any other questions you may have in regards to the program.

出典:MiM-Essay: Wharton MBA Interview Questions: Tips & How to Handle Interview

 

もっと情報収集したい方へ。ウォートンスクール日本人向けの情報

日本人向けサイト

http://www.wharton-japan.net/

にゃんこ先生
多くの海外MBAは日本人向けのアンオフィシャルサイトがある。学校の特色や合格体験記を目を通すと、どんな人がいるのか、どんなことに力を入れているのかがわかる。

 

ウォートンスクール特集記事

にゃんこ先生
ウォートンぐらいのトップスクールになると、学校の特集記事も結構見つかるね。

 

日本人のブログ

にゃんこ先生
これで全てではないかもしれないけど、日本人の私費や社費の先輩たちが、趣味、自己満足、後輩たちのために受験準備・合格体験談をブログに書いてくれている。
にゃんこ先生
海外生活とか、どんな授業があるのかみたいな記事も、参考になる。軽く読むと授業とか海外生活のイメージがわくよ。
にゃんこ先生
ウィートンは毎年10人以上の日本人を受けている見たいで、ブログを書いてくれている人も多い。
にゃんこ先生
意外と純ドメで合格した人もいて、彼らの英語勉強法はすごく参考になるよ。
にゃんこ先生
他にも発見したら、ぜひコメント欄で共有してほしい!

 

大学院、MBAイベント情報

https://mba.wharton.upenn.edu/events/

にゃんこ先生
基本大学で学校説明会をやっているけど、最近はオンラインのイベントも多い。Webinerは交通費がかからないから、気になったら出席しておこう。

 

学校説明会イベント情報(in Japan)

http://www.wharton-japan.net/

にゃんこ先生
ウォートンの日本人サイトでも日本のイベントが更新されるからチェックしよう。
にゃんこ先生
英語のイベントは英語力の足しにもなるし、勉強のモチベーションにもなるから、積極的に参加しよう!

 

YouTube動画

Wharton MBA: Program Overview

Introducing the Wharton Way

 

MBAアイビーリーグ特集

にゃんこ先生
今回紹介したウォートンスクールが所属しているアイビーリーグ(Ivy League)とは、アメリカの8つの名門私立大学のこと。入学の難易度は高いけど、チャレンジする価値のあるトップスクール。8つ全部にMBAがあるわけではない。
にゃんこ先生
ちなみに、あのスタンフォードはアイビーリーグではないんだよね。カリフォルニアの名門校スタンフォードMBAもチェックしておこう!

 

終わりに

今回はウォートンスクールについて網羅的な解説をした。

情報は毎年変わるため、必ず最新の情報をHPで確認しよう。

MBAのイベント情報などは、Twitterでも随時情報発信しているため是非フォローしてほしい!

 

にゃんこ先生
MBA学校紹介のコーナーでは、50校以上のMBAプログラムをご紹介!色々と検討して、自分にあった学校を探そう!
にゃんこ先生
最後に、当サイトでは海外大学・大学院進学のサポートやTOEFL・IELTS対策専門のオンラインコースも提供しているよ!!留学準備や出願でお悩みの方は、遠慮なく連絡してね!

 

ねこ君
読んでくれてありがとう!!FacebookXのフォローもよろしくね!
にゃんこ先生
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にゃんこ先生
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